囚われの亡者

月夜

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Bloody hood A

現状把握

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「とりあえず今どう言う状況かはわかったでしょ?これからどうするって話だけど...」
「美空はしばらく放置します。今の獲物を仕留め終えたら対応しますから」
輪廻は驚いた顔をした。
そんなに意外だったのかなと思った。
別に普通だと思うけど。
「颯太のことだから、早く先輩を生きかえさせるためにとっととあいつの眼を覚まします。とか言うとおもってたのにさー...なんか意外すぎて輪廻びっくり」
そう言うことか、と思った。
たしかに普段の僕ならそう言いそうだ。z
理由は単純。
美空と鮮卑がイチャついてんの見て珍しく苛立っていて今美空に会ったら何しでかすか分からないから。
それとついでに今の状態で生きてる風に動く先輩なんて見たら人形とは言え何するかわからない。
だから今は避けてしまう。
「だからと言ってさ、人一人殺したら落ち着くとか颯太君本当終わってんじゃん」
「別に良いでしょう?僕にとっては先輩以外の人間は無駄で要らないのです。それに貴方の目的達成にも近づくのでしょう?」
「...本当に先輩以外は要らないの?」
当たり前だ。
なんて言えば輪廻はクスッと笑ってじゃあ君の双子の兄は?
彼も人間でしょう?
なんて聞いてきた。
たしかにあいつも人間だ。
憎むべき対象ではあるしあいつを殺せと言うなら殺せるはずだ。
「ならなんで殺さないの?弱いうちに壊してしまう方が楽なのにさ」
「それは利用価値があるから...」
「なら他の人間だってあるかもよ?」
そう言われて仕舞えば僕は何も言えない。
結局僕は弱いのだ。
昔の非力な僕と何ら変わりはしない。
だって、今だって躊躇してしまっているから。
そんなの関係ないなんて言い切れないから。
ほら、輪廻がニヤニヤしている迷うことなんてとっくに知ってたとでも言いたげな顔で。
そんな顔で僕を見るなよ。
それじゃあ結局どんなに力を得たとしても、僕は変われないって事じゃないか。
こんな時先輩ならなんて言う?
逆になんて言って僕を慰めてくれる?
先輩なら先輩なら先輩なら先輩なら...
「颯太君はさー、そうやってすぐ凪のこと頼ろうとするよねー?」
まるで心の中を見透かされたようなその問いにビクリと震える。
「好きだから頼っちゃう。好きだから考えちゃう。それは分かるけどさ、颯太君は結局...」
嫌だ、それ以上喋るな。
今すぐ黙れ。
それは言っちゃいけない。
それを聞いたら僕はどうすればいいのかわからない。
もう生きていけなくなる可能性がある。
「凪に全部押し付けちゃってるんだよね!悪いことも良いことも全部!自分の思考放棄して全部凪に押し付けているわけだ」
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