囚われの亡者

月夜

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Bloody hood A

鎖と束縛

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こんなことをしている間だって、素の世界は時間が進むわけで。
きっと月は僕のことを知っているから適当に言い訳を作って楽しくやっているだろうし。
手を空中にかざす。
颯太は槍を生み出した。
僕が生み出すのは鎖。
元々僕は鎖を扱うのが上手かったから。
掴まず手を横に振る。
するとその方向へと鎖が伸びる。
術者の魔力が尽きるまで伸び続けるこの鎖は、僕にとっては無制限に伸びる物。
だって僕は魔力の塊だから。
体内で無尽蔵に生み出される魔力は留まるところを知らない。
まるで壊れた蛇口のように溢れている物だからいくらでも生み出せるのだ。
手を振り鎖を操る。
周囲に張り巡らせ、鎖に棘を付けて逃げられないようにする。
僕だって目が貫かれて痛かったし。
それにもう対話は終了だ。
お互い言いたいことは言った。
あとはお互いの力をぶつけ合った方が良いじゃないか。
それに月が現れたなら。
あの女は何を考えているのかわからない。
己の快不快によって行動を変えるような女だから。
凪に関しては執着しているからか、なんでもするようだけど、凪がいない今はあの女の行動が読めない。
月を手球に取って最後は意のままに操ってみせた凪はやっぱり凄いなぁと思いながら僕は槍を作り戦う気で溢れている颯太を見た。
どうにか戦闘レベルをオリジナルに近づけておかなければならないなと思った。
月は強い。
いつか月を殺す日が来るだろうから、その時に負けないように。
だって負けちゃったらダメじゃないですか。
きっと月のことだから、負けて仕舞えばとことん利用されることだろう。
凪と月が結ばれると言うシナリオを完成させる為に。
その為に邪魔な颯太の恋心を塗り潰し、恐らく月への恋心へと変化させる。
颯太の執着心が月に向けばその分月は有利に動ける。
一番の障害が居なくなるわけだから。
廃人状態の理久よりも颯太を警戒した方が今は得策だ。
それがわかるから簡単に負けるような奴にする訳にはいかない。
それにしても月はどうやって凪を復活させる気なのだろう?
普通死者蘇生は出来ないはずだ。

魔力を使用すれば体くらい簡単に作れる。再生魔法と似た感じだ。
ただ回復魔法と違う点を一つ挙げるとすれば、異常とも言えるほど魔力を消費することだ。
人間一人の魔力ではとても賄えないほどの魔力が必要になってくる。
しかもその人間の魔力量×100位は最低でも必要となってくるわけだから相当な数の人間が必要になる。
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