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再挑戦の前の下調べ
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目を覚ます。
心臓がドクドクと波打っている。
今見た光景。
あれは全て現実で起こったことだ。
悪夢のようなあの瞬間。
今思い出しても震えが止まらない。
変な声も、幻覚も見ないけれど、トラウマとして、しっかり神経に刻み込まれている。
まず、なぜナイフが発動しなかったのか。
このナイフは化け物へと変化して、対象を食い荒らすはずなのに。
それは、日記に書かれているミカエルの所為なのだろう。
ミカエルのあの力。
あれは、おそらく神に近い。
だとすると、私はただの人間だ。
どう対応すれば.....
ふと、ある一文を思い出した。
『〇〇を狂気的に愛し、盲目的に崇拝する』
もし、その〇〇に値する人物をあの場に連れてくることが出来れば。
そしたら私は助かることが出来るかもしれない。
この部屋の内部を探索する。
何か手がかりが残されているかもしれない、なんて思ったからだ。
部屋の中には、一枚の紙切れが落ちていた。
「塔に向かえ。塔の最上階に人形が落ちている。その人形に、『残虐なNのナイフ』で自分の手を切った際に出た液体を振り掛け、窓から落とせ。」
と書かれていた。
ナイフを手に、日記をめくる。
まずは、塔に向かう。
あいつを気にしないようにして。
森の中についた。
一目散に私は塔へと走る。
何故かミカエルは追ってこない。
...追ってくると思ったのに。
塔の周りにはいくつもの柵があったが、ナイフに反応して、次々とどこかへと消えていく。
このナイフには本当に不思議な力があるようだ。
塔の扉にかかっていた頑丈な鍵が壊れていく。
きぃぃぃぃ....
そんな音を立てながら開いたドア。
ここは私が初めて人を殺した場所。
.....早く最上階に向かおう。
ここにいちゃ、移動できないような、そんな気がして、余計に早足になってしまう。
早く、早く、早く......
やっとついたそこは、綺麗に整っていた部屋だった。
ベットもあって、生活できそうで。
本当にここで誰か暮らしてるんだ、なんて思わせるようなもの。
部屋に視線を巡らす。
この空間で、唯一異質なものは、外の景色を映す窓。
ひと一人分くらい空いているその窓は、まるでこちらを招いているようだった。
まるで怪しいその窓。
招かれてはいけない場所。
そんなっ気がするその場所を避けて、私は探索を開始した。
棚の中に、一つ、鍵のかかった箱があった。
その箱も、ナイフを当てたら錠前がボロボロと朽ちていった。
中から出てきたのは、人間、と言ってもいいほど精巧に作られた人形だ。
目を瞑っているその人形は、日記の主人公にどこか似ている気がした。
ナイフを取り出し、自身の指先に当てる。
切ったって、どうせ血ぐらいしか出ないだろう。
なんて思っていた私は、後悔する事になる。
心臓がドクドクと波打っている。
今見た光景。
あれは全て現実で起こったことだ。
悪夢のようなあの瞬間。
今思い出しても震えが止まらない。
変な声も、幻覚も見ないけれど、トラウマとして、しっかり神経に刻み込まれている。
まず、なぜナイフが発動しなかったのか。
このナイフは化け物へと変化して、対象を食い荒らすはずなのに。
それは、日記に書かれているミカエルの所為なのだろう。
ミカエルのあの力。
あれは、おそらく神に近い。
だとすると、私はただの人間だ。
どう対応すれば.....
ふと、ある一文を思い出した。
『〇〇を狂気的に愛し、盲目的に崇拝する』
もし、その〇〇に値する人物をあの場に連れてくることが出来れば。
そしたら私は助かることが出来るかもしれない。
この部屋の内部を探索する。
何か手がかりが残されているかもしれない、なんて思ったからだ。
部屋の中には、一枚の紙切れが落ちていた。
「塔に向かえ。塔の最上階に人形が落ちている。その人形に、『残虐なNのナイフ』で自分の手を切った際に出た液体を振り掛け、窓から落とせ。」
と書かれていた。
ナイフを手に、日記をめくる。
まずは、塔に向かう。
あいつを気にしないようにして。
森の中についた。
一目散に私は塔へと走る。
何故かミカエルは追ってこない。
...追ってくると思ったのに。
塔の周りにはいくつもの柵があったが、ナイフに反応して、次々とどこかへと消えていく。
このナイフには本当に不思議な力があるようだ。
塔の扉にかかっていた頑丈な鍵が壊れていく。
きぃぃぃぃ....
そんな音を立てながら開いたドア。
ここは私が初めて人を殺した場所。
.....早く最上階に向かおう。
ここにいちゃ、移動できないような、そんな気がして、余計に早足になってしまう。
早く、早く、早く......
やっとついたそこは、綺麗に整っていた部屋だった。
ベットもあって、生活できそうで。
本当にここで誰か暮らしてるんだ、なんて思わせるようなもの。
部屋に視線を巡らす。
この空間で、唯一異質なものは、外の景色を映す窓。
ひと一人分くらい空いているその窓は、まるでこちらを招いているようだった。
まるで怪しいその窓。
招かれてはいけない場所。
そんなっ気がするその場所を避けて、私は探索を開始した。
棚の中に、一つ、鍵のかかった箱があった。
その箱も、ナイフを当てたら錠前がボロボロと朽ちていった。
中から出てきたのは、人間、と言ってもいいほど精巧に作られた人形だ。
目を瞑っているその人形は、日記の主人公にどこか似ている気がした。
ナイフを取り出し、自身の指先に当てる。
切ったって、どうせ血ぐらいしか出ないだろう。
なんて思っていた私は、後悔する事になる。
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