11 / 75
第一章 出会い
第七集 決意の旅立ち
しおりを挟む
「今のが……、お前の仇……?」
訊き返した趙英に、呼狐澹は黙って頷いた。
「だからここで逃がすわけには……」
「おっと、その心配はなさそうだよ」
なおも駆けだそうとした呼狐澹を、いつの間にか庁舎から出てきていた緑風子が止めた。竹杖をコツコツと鳴らしながら話を続ける緑風子。
「生き延びた衛兵に聞いた所、今の刺客は最初、馬超軍の使いとして訪ねてきていたそうだ。馬超の印章も持っていたそうだよ」
「それじゃ……」
「要するに君たち二人とも、目的地は最初からほぼ同じだったってわけだね」
押し黙ったまま互いの顔を見合う趙英と呼狐澹。緑風子も笑みを零して付け加える。
「実を言うと、僕の目的地もたぶん大体同じだと思うんだけど……、それはまぁ、いずれね」
不思議な縁で出会ったと言うべきか、成り行きで同道していた三人は、こうしてしばらくの間は共に旅をする事となったわけである。
「それにしても、あいつが馬超軍の使いなら、どうして仲間を……」
素朴な疑問を口にした趙英に、緑風子が答える。
「仲間と言っても、それは曹操と戦った時の一時的な同盟であって、本来は同じ土地で割拠していた諸侯同士。しかも明確に敵対した馬超と韓遂が、今はそれぞれ漢陽と金城に根を張ってる。ここ隴西は、その中間地点だ。
となれば、いつどっちに付くか分からない軍がいるより、最初から中立の緩衝地帯にしておきたいんだろうね」
「全く、義理も人情もない……」
ここで暗殺された馬玩と張横は、後に陳寿の記した史書では、関中諸侯として名を連ね、潼関の戦いを戦った後、名前が出てこない。その生死すら不明となっている。
史書はあくまで中央政権、この時代で言えば曹操勢力の視点から記録された物である。つまり戦うにせよ投降するにせよ、曹操軍と接触する事で記録に残る。
孫権勢力のような、それなりの地方政権ならば、起こった出来事を記録して保管する仕組みが整備され、そこで個別に残した記録が後年に史書が編纂される際に参照される事もあるだろうが、大半はそうではない。
彼らは潼関の戦い以降に曹操軍と関わりが無かった上、辺境の土地で迎えた最期である。ましてやその死に立ち会った者は、誰も曹操軍に報告する義理などない。史書の記録には残りようがないのである。
さてその後は、県令を始め、県丞(副官)、県尉(警察長官)など、牢に囚われていた襄武県の役人たちが解放され、ただちに首謀者である馬玩と張横の首級を掲げた。
文字通りに頭を失った反乱軍の兵士たちは即座に投降し、集められた農兵たちもそれぞれの村に帰っていった。
そうして無事に襄武城を解放した趙英ら一行は、そこでしばしの休息を取る事にした。
県令からの謝礼を受けつつ、逗留を勧められたからであるが、いずれにしても冀県へ向かう旅の支度をすると共に、ここまでの旅の疲れも癒しておく必要もあったからである。
またひとつ収穫もあった。
呼狐澹の仇である、顔に傷のある長身痩躯の侠客だが、印章を確認した際に番兵に名乗っており、名前という手がかりを得たのである。
何冲天。
あの侠客はそう名乗ったという。
偽名の可能性もあった。恐らく冲天というのも字か通名であろう。だが記憶に焼き付いた顔以外はまるで手がかりが無い状況に比べれば、遥かに仇に近づいたと言えた。
そこで呼狐澹は、これから旅を共にするという事もあり、二人に過去の経緯を話した。
曰わく、呼狐澹の父は傭兵として、先々代の後漢皇帝・霊帝の時代から戦っていたそうな。
戦いの中で負傷した後は遊牧の生活に移り、三人の妻、四人の息子、六人の娘を持った大家族の長となった。
呼狐澹はその末の息子であった。
ある時、所有する羊たちが夜の間に殺されるという事が相次いだ。上の兄二人が夜回りを申し出たが、翌朝にその兄二人が惨殺死体で見つかった。
この時点で何者かに狙われている事が分かったが、犯人の正体が分からぬまま、一人また一人と、毎日のように家族の誰かが殺害された。
父は家族を守ろうにも為す術が無く、家族の半数が殺害された頃にはすっかり気を病んでしまった。
そして、その時を見計らったかのように、あの男……、何冲天が現れた。
問答無用で逃げ惑う家族を次々に斬り殺していく何冲天。
呼狐澹は姉に抱き抱えられて衣服の入った葛籠に押し込まれ、絶対にここを出るなと念を押された。
その後、姉は自ら囮になるように走り出し、間もなく断末魔の悲鳴が聞こえた。
葛籠の隙間から覗いた呼狐澹は、そこから父と何冲天の戦いを見ていた。その間ずっと何やら言い争っていたようだが、その内容までは聞き取れなかった。
初めは互角に見えた一騎打ちも数十合と打ち合えば、久しく戦いから離れていた上に、年齢による衰え、そして家族を殺され心が乱れている父の方が劣勢となっていった。そして父が一瞬の隙を見せた次の瞬間、父の首が宙を飛んだ。
血飛沫をあげて崩れ落ちる父を見ながら、高笑いを響かせた何冲天の顔は、呼狐澹の記憶に焼き付いていつまでも離れなかった。
「あの時……、子供一人殺し損ねた事……、必ず後悔させてやる……!」
呼狐澹はそう言うと拳を握り締めた。緑風子は物悲しそうに押し黙っていた。趙英は少しの間を空け、言い聞かせるように静かに言う。
「お前の気持ちはよく分かった。仇討ちも正当だ、止めはしない。だが今のままじゃ返り討ちも間違いないぞ」
「分かってる。だからオレ、頑張るよ……」
そうして決意も新たに、一行が漢陽郡にいざ旅立とうとした翌朝、襄武城に早馬が到着し、街に噂が駆け巡った。
馬超軍、上邽で蜂起す。
訊き返した趙英に、呼狐澹は黙って頷いた。
「だからここで逃がすわけには……」
「おっと、その心配はなさそうだよ」
なおも駆けだそうとした呼狐澹を、いつの間にか庁舎から出てきていた緑風子が止めた。竹杖をコツコツと鳴らしながら話を続ける緑風子。
「生き延びた衛兵に聞いた所、今の刺客は最初、馬超軍の使いとして訪ねてきていたそうだ。馬超の印章も持っていたそうだよ」
「それじゃ……」
「要するに君たち二人とも、目的地は最初からほぼ同じだったってわけだね」
押し黙ったまま互いの顔を見合う趙英と呼狐澹。緑風子も笑みを零して付け加える。
「実を言うと、僕の目的地もたぶん大体同じだと思うんだけど……、それはまぁ、いずれね」
不思議な縁で出会ったと言うべきか、成り行きで同道していた三人は、こうしてしばらくの間は共に旅をする事となったわけである。
「それにしても、あいつが馬超軍の使いなら、どうして仲間を……」
素朴な疑問を口にした趙英に、緑風子が答える。
「仲間と言っても、それは曹操と戦った時の一時的な同盟であって、本来は同じ土地で割拠していた諸侯同士。しかも明確に敵対した馬超と韓遂が、今はそれぞれ漢陽と金城に根を張ってる。ここ隴西は、その中間地点だ。
となれば、いつどっちに付くか分からない軍がいるより、最初から中立の緩衝地帯にしておきたいんだろうね」
「全く、義理も人情もない……」
ここで暗殺された馬玩と張横は、後に陳寿の記した史書では、関中諸侯として名を連ね、潼関の戦いを戦った後、名前が出てこない。その生死すら不明となっている。
史書はあくまで中央政権、この時代で言えば曹操勢力の視点から記録された物である。つまり戦うにせよ投降するにせよ、曹操軍と接触する事で記録に残る。
孫権勢力のような、それなりの地方政権ならば、起こった出来事を記録して保管する仕組みが整備され、そこで個別に残した記録が後年に史書が編纂される際に参照される事もあるだろうが、大半はそうではない。
彼らは潼関の戦い以降に曹操軍と関わりが無かった上、辺境の土地で迎えた最期である。ましてやその死に立ち会った者は、誰も曹操軍に報告する義理などない。史書の記録には残りようがないのである。
さてその後は、県令を始め、県丞(副官)、県尉(警察長官)など、牢に囚われていた襄武県の役人たちが解放され、ただちに首謀者である馬玩と張横の首級を掲げた。
文字通りに頭を失った反乱軍の兵士たちは即座に投降し、集められた農兵たちもそれぞれの村に帰っていった。
そうして無事に襄武城を解放した趙英ら一行は、そこでしばしの休息を取る事にした。
県令からの謝礼を受けつつ、逗留を勧められたからであるが、いずれにしても冀県へ向かう旅の支度をすると共に、ここまでの旅の疲れも癒しておく必要もあったからである。
またひとつ収穫もあった。
呼狐澹の仇である、顔に傷のある長身痩躯の侠客だが、印章を確認した際に番兵に名乗っており、名前という手がかりを得たのである。
何冲天。
あの侠客はそう名乗ったという。
偽名の可能性もあった。恐らく冲天というのも字か通名であろう。だが記憶に焼き付いた顔以外はまるで手がかりが無い状況に比べれば、遥かに仇に近づいたと言えた。
そこで呼狐澹は、これから旅を共にするという事もあり、二人に過去の経緯を話した。
曰わく、呼狐澹の父は傭兵として、先々代の後漢皇帝・霊帝の時代から戦っていたそうな。
戦いの中で負傷した後は遊牧の生活に移り、三人の妻、四人の息子、六人の娘を持った大家族の長となった。
呼狐澹はその末の息子であった。
ある時、所有する羊たちが夜の間に殺されるという事が相次いだ。上の兄二人が夜回りを申し出たが、翌朝にその兄二人が惨殺死体で見つかった。
この時点で何者かに狙われている事が分かったが、犯人の正体が分からぬまま、一人また一人と、毎日のように家族の誰かが殺害された。
父は家族を守ろうにも為す術が無く、家族の半数が殺害された頃にはすっかり気を病んでしまった。
そして、その時を見計らったかのように、あの男……、何冲天が現れた。
問答無用で逃げ惑う家族を次々に斬り殺していく何冲天。
呼狐澹は姉に抱き抱えられて衣服の入った葛籠に押し込まれ、絶対にここを出るなと念を押された。
その後、姉は自ら囮になるように走り出し、間もなく断末魔の悲鳴が聞こえた。
葛籠の隙間から覗いた呼狐澹は、そこから父と何冲天の戦いを見ていた。その間ずっと何やら言い争っていたようだが、その内容までは聞き取れなかった。
初めは互角に見えた一騎打ちも数十合と打ち合えば、久しく戦いから離れていた上に、年齢による衰え、そして家族を殺され心が乱れている父の方が劣勢となっていった。そして父が一瞬の隙を見せた次の瞬間、父の首が宙を飛んだ。
血飛沫をあげて崩れ落ちる父を見ながら、高笑いを響かせた何冲天の顔は、呼狐澹の記憶に焼き付いていつまでも離れなかった。
「あの時……、子供一人殺し損ねた事……、必ず後悔させてやる……!」
呼狐澹はそう言うと拳を握り締めた。緑風子は物悲しそうに押し黙っていた。趙英は少しの間を空け、言い聞かせるように静かに言う。
「お前の気持ちはよく分かった。仇討ちも正当だ、止めはしない。だが今のままじゃ返り討ちも間違いないぞ」
「分かってる。だからオレ、頑張るよ……」
そうして決意も新たに、一行が漢陽郡にいざ旅立とうとした翌朝、襄武城に早馬が到着し、街に噂が駆け巡った。
馬超軍、上邽で蜂起す。
1
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
【時代小説】 黄昏夫婦
蔵屋
歴史・時代
江戸時代、東北地方の秋田藩は貧かった。
そんな中、真面目なひとりの武士がいた。同僚からは馬鹿にされていたが真面目な男であった。俸禄は低く貧しい。娘二人と実母との4人暮らし。
秋田藩での仕事は勘定方である。
仕事が終わると真っ直ぐ帰宅する。
ただひたすら日中は城中では勘定方の仕事をまじめにして、帰宅すれば論語を読んで知識を習得する。
そんな毎日であった。彼の名前は立花清左衛門。年齢は35歳。
娘は二人いて、一人はとめ15歳。もう一人は梅、8歳。
さて|黄昏《たそがれ》は、一日のうち日没直後、雲のない西の空に夕焼けの名残りの「赤さ」が残る時間帯のことを言う。「|黄昏時《たそがれどき)」。 「黄昏れる《たそがれる》」という動詞形もある。
「たそがれ」は、江戸時代になるまでは「たそかれ」といい、「たそかれどき」の略でよく知られていた。夕暮れの人の顔の識別がつかない暗さになると誰かれとなく、「そこにいるのは誰ですか」「誰そ彼(誰ですかあなたは)」とたずねる頃合いという意味で日常会話でよく使われた。
今回の私の小説のテーマはこの黄昏である。
この風習は広く日本で行われている。
「おはようさんです」「これからですか」「お晩でございます。いまお帰りですか」と尋ねられれば相手も答えざるを得ず、互いに誰であるかチェックすることでヨソ者を排除する意図があったとされている。
「たそかれ」という言葉は『万葉集』に
誰そ彼と われをな問ひそ 九月の 露に濡れつつ 君待つわれそ」
— 『万葉集』第10巻2240番
と登場するが、これは文字通り「誰ですかあなたは」という意味である。
「平安時代には『うつほ物語』に「たそかれどき」の用例が現れ、さらに『源氏物語』に
「寄りてこそ それかとも見め たそかれに ほのぼの見つる 夕顔の花」
— 『源氏物語』「夕顔」光源氏
と、現在のように「たそかれ」で時間帯を表す用例が現れる。
なおこの歌は、帖と登場人物の名「夕顔」の由来になった夕顔の歌への返歌である。
またこの言葉の比喩として、「最盛期は過ぎたが、多少は余力があり、滅亡するにはまだ早い状態」をという語句の用い方をする。
漢語「|黄昏《コウコン》」は日没後のまだ完全に暗くなっていない時刻を指す。「初昏」とも呼んでいた。十二時辰では「戌時」(午後7時から9時)に相当する。
「たそがれ」の動詞化の用法。日暮れの薄暗くなり始めるころを指して「空が黄昏れる」や、人生の盛りを過ぎ衰えるさまを表現して「黄昏た人」などのように使用されることがある。
この物語はフィクションです。登場人物、団体等実際に同じであっても一切関係ありません。
それでは、小説「黄昏夫婦」をお楽しみ下さい。
読者の皆様の何かにお役に立てれば幸いです。
作家 蔵屋日唱
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
猿の内政官 ~天下統一のお助けのお助け~
橋本洋一
歴史・時代
この世が乱れ、国同士が戦う、戦国乱世。
記憶を失くした優しいだけの少年、雲之介(くものすけ)と元今川家の陪々臣(ばいばいしん)で浪人の木下藤吉郎が出会い、二人は尾張の大うつけ、織田信長の元へと足を運ぶ。織田家に仕官した雲之介はやがて内政の才を発揮し、二人の主君にとって無くてはならぬ存在へとなる。
これは、優しさを武器に二人の主君を天下人へと導いた少年の物語
※架空戦記です。史実で死ぬはずの人物が生存したり、歴史が早く進む可能性があります
九州のイチモツ 立花宗茂
三井 寿
歴史・時代
豊臣秀吉が愛し、徳川家康が怖れた猛将“立花宗茂”。
義父“立花道雪”、父“高橋紹運”の凄まじい合戦と最期を目の当たりにし、男としての仁義を貫いた”立花宗茂“と“誾千代姫”との哀しい別れの物語です。
下剋上の戦国時代、九州では“大友・龍造寺・島津”三つ巴の戦いが続いている。
大友家を支えるのが、足が不自由にもかかわらず、輿に乗って戦い、37戦常勝無敗を誇った“九州一の勇将”立花道雪と高橋紹運である。立花道雪は1人娘の誾千代姫に家督を譲るが、勢力争いで凋落する大友宗麟を支える為に高橋紹運の跡継ぎ統虎(立花宗茂)を婿に迎えた。
女城主として育てられた誾千代姫と統虎は激しく反目しあうが、父立花道雪の死で2人は強く結ばれた。
だが、立花道雪の死を好機と捉えた島津家は、九州制覇を目指して出陣する。大友宗麟は豊臣秀吉に出陣を願ったが、島津軍は5万の大軍で筑前へ向かった。
その島津軍5万に挑んだのが、高橋紹運率いる岩屋城736名である。岩屋城に籠る高橋軍は14日間も島津軍を翻弄し、最期は全員が壮絶な討ち死にを遂げた。命を賭けた時間稼ぎにより、秀吉軍は筑前に到着し、立花宗茂と立花城を救った。
島津軍は撤退したが、立花宗茂は5万の島津軍を追撃し、筑前国領主としての意地を果たした。豊臣秀吉は立花宗茂の武勇を讃え、“九州之一物”と呼び、多くの大名の前で激賞した。その後、豊臣秀吉は九州征伐・天下統一へと突き進んでいく。
その後の朝鮮征伐、関ヶ原の合戦で“立花宗茂”は己の仁義と意地の為に戦うこととなる。
アブナイお殿様-月野家江戸屋敷騒動顛末-(R15版)
三矢由巳
歴史・時代
時は江戸、老中水野忠邦が失脚した頃のこと。
佳穂(かほ)は江戸の望月藩月野家上屋敷の奥方様に仕える中臈。
幼い頃に会った千代という少女に憧れ、奥での一生奉公を望んでいた。
ところが、若殿様が急死し事態は一変、分家から養子に入った慶温(よしはる)こと又四郎に侍ることに。
又四郎はずっと前にも会ったことがあると言うが、佳穂には心当たりがない。
海外の事情や英吉利語を教える又四郎に翻弄されるも、惹かれていく佳穂。
一方、二人の周辺では次々に不可解な事件が起きる。
事件の真相を追うのは又四郎や屋敷の人々、そしてスタンダードプードルのシロ。
果たして、佳穂は又四郎と結ばれるのか。
シロの鼻が真実を追い詰める!
別サイトで発表した作品のR15版です。
同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。
ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。
真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。
引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。
偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。
ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。
優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。
大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる