白い結婚のはずなのに、なぜ私を殺そうとしたのですか? など、恋愛小説短編集

ミィタソ

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白い結婚のはずなのに、なぜ私を殺そうとしたのですか?

 実家に帰り、今は自室のベッドの上で寝ている。
 眠っているわけではない。目を開けていると、何もできない自分を受け入れてしまいそうで、体を休めるためにまぶたを閉じている。
 部屋の外では、お父様と爺やが何やら話し込んでいた。

「お前が付いていながら、なぜエマがあのような状態になっている?」
「申し訳ありません。まだ調査中ですが、おそらくフェリクスかと」
「なにっ! ……いったい誰が。我がエヴァンス侯爵家は、恨みを買うようなことは一切していない。エマとゼバスの結婚も、根回しは完璧だったはず。暗殺されるようないわれなど……」
「エマお嬢様は、一月ひとつきほど前から、差出人不明の手紙を受け取っておりました。その相手さえ分かれば、対策を取れるのですが」

 ……フェリクスですって?
 小瓶一本分でも飲ませれば、体が機能を停止してしまう劇薬じゃない。
 ずいぶん昔に使用が禁止されていたはずだから、簡単に手に入るものじゃないのだけれど。
 そうか、香水に混ぜて、香りと一緒に取り込ませたってわけね。
 だとしたら……ゼバスが手紙を私の顔に近づけた行動。分かっていたとしか思えない。

 シーラ、ゼバス……二人の関係を見逃していた私を殺す必要があった?
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