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TSレベル【1】
18.無転換者(真)×無転換者(?)前編
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18.無転換者(真)×無転換者(?)前編
「あ……ッ!?」
「え……ッ!?」
戸惑いの声が二つ上がった。
ここは型梨高校のとある更衣室だ。
更衣室とは言っても、普通の更衣室じゃない。
男子でも女子でもない、使用されなくなった機材置き場を無転換者用に宛がって、更衣室(仮)として再利用しているに過ぎなかった。
この更衣室特有の汗臭さとは無縁で、埃っぽさが鼻につく場所にいるのは、このあと体育の授業が行われるからだ。
反転者の更衣室が使用できない自分は、いつものようにこの無転換者用の更衣室で運動着に着替えようとしていたわけだが……ここでもう一人の無転換者と鉢合わせてしまった。
一人は俺、木枯荒野だ。
先に更衣室に来ていた俺は下ジャージを穿き終えて、シャツを脱ぐ途中だった。
そして、もう一人の少し遅れて更衣室にやって来たのは、男子用の制服を着ている〝女〟の無転換者である姫園伊織(※本名:鬼龍院桜子)だ。
ツインテールではない赤毛混じりのショートカットにブカブカ袖。しかし、転校初日のような大人しげな雰囲気はそこに無く、敵対心剥き出しにしている伊織は驚きや怒りを隠そうともせず睨めつけてきた。
「なんであんたがここを使っているのよ!」
「……お前、自分が男と偽ってこの学校に来たの忘れてんのかよ?」
本来は女の無転換者である伊織だったが、素性を隠して男の無転換者として転入したのだから、男の無転換者〝だった〟俺と同じ更衣室を使う羽目になるのは当然と言えば当然である。
「あー、そういえばそうだったわね。ずっと無転換者用の施設は一人で使っていたからド忘れしてたわ。それじゃ、性別が変わってしまったあんたはもう無転換者じゃないんだし、どっか余所へ行きなさいよ。シッシッ」
野良犬でも追い払うような仕草をしてくる伊織に対して、軽く怒りが込み上げてきた。
「ふざけんな! いきなりあんな女子(※元男子)に混じって着替えなんかできるか!」
「今のあんたと同じ〝元〟男な反転者じゃない。同種のお仲間同士で仲良くなれると思うわよ」
こ、の、お、ん、な!
そもそも! 俺は昨日まで正真正銘、本物の男であり、無転換者の男だったんだぞ!
それがこいつの妙なワクチンの出来損ないみたいな薬のせいで、こんな女の身体にされてしまって、そんな馬鹿野郎から出て行けと言われて、はいそうですかって納得できるかよ!
「言っておくがな、俺は身体が女になっても、中身(こころ)は男のままで押し徹すと決めたんだからな。学校でもこれまでと同じ、無転換者の男として過ごすつもりだ。こんな女の身体のまま……反転者の仲間入りする気なんてサラサラ無いからな!」
「……あっそ。なら勝手にしなさいよ」
伊織は俺の一世一代の決意もさらりと聞き流し、やや不機嫌そうに更衣室へ入ってきた。
……てっきりこっちの着替えが終わるまで待っていると思っていたのに、いささかこっちが面を食らう形となった。
「……こっち向いたら殺すからね」
「み、見ねえよ!」
「ふんだ! 口ではそう言っているけど、本当は『せっかく女の子になったんだから、間近で女の子の裸眺めても問題ないぜ、ぐへへへ』とか考えているんじゃないの!」
「してねえよ!」
「は、どうだか。昨日今日で女になった元男なんて、邪なスケベ心で胸いっぱいなんでしょ?」
俺は背後で「これだから反転者ってやつは……」などとブツブツ言い始めている伊織を無視して着替えを再開する。
すでに下は穿き終えているので、あとは上ジャージを着るだけなのだが……。それよりも先にしておきたいことがあって、俺はシャツを脱いだ。
そこには滅茶苦茶な巻き方で胸部を覆っている包帯があった。急ごしらえでサラシの代わりにしていた包帯をシュルシュル解く。
「ふう……」
胸を圧迫される苦しみから解放されて、ホッと一呼吸。
そして、問題となっていた胸部に目を向ける。
そこには谷間さえ観測できる大きさをした女性のみが持つ二つの膨らみが出来上がっていた。
手で掴めるほどの大きさをしたそれが、現在の自分の一部だという実感がどうしても持てず、思春期の感情にまかせて目を逸らしたくなる。
だがそうもいってられない。
このあとは体育の授業なのだ。
激しい運動でうっかりサラシがズレようものなら、他の生徒たちの前で女になったことがバレてしまいかねない。
そのためにもしっかりサラシを締めておかなければならない!
背後で伊織も着替えを始めたみたいだ。
パサっと上着を脱いだ音が耳に入ってしまい、こちらを見張るような怖い視線が背中を刺す。
……あれ。そういや、こいつ。これでも無転換者の女の子なんだよな?
元男の反転者とかじゃなくて、純度一〇〇%の本物の女の子。
つまり……だ。今の俺の状況というのは、本物の女の子と同じ部屋で着替えをしているってことになるのか?
どうしよう……。やっぱり、ここは意地にならず健全な男子的な行動として、大人しく更衣室を明け渡してしまうべきだったのだろうか?
「……あれから、どうなったの?」
三年ぶりの正常な思春期に悶々としていると、背中越しに伊織が聞いてきた。
むろん、背後を振り返ることは肉体的(ダメージ)にも立場的(モラル)にもマズイので、耳だけを頼りに応対を試みる。
「あれから?」
「その……こ、木枯くんの家族の事とか」
もしかして、俺の部屋で暴れまくったことを気にしていたりするのだろうか?
「俺が女になったってことも、お前が暴れたってことも話してねえよ」
「ほ、本当?」
「向日葵ってデストロイヤーがマップウロウロしている家では、あの程度たいしたことじゃないからな。だから安心しろ」
「そう……」
そう伝えると、伊織は心なしか少しだけ安堵しているようにも感じた。
「それより、お前のワクチンの進展具合はどうなんだ? まさか、お前が狙っていた蒼隕鉄を俺が失くしたってことで諦めっちまったのか?」
「――んなわけないでしょ! ちゃんと次のプランくらい、よ……用意しているわよ!」
「なんだよ、最後の自信なさげな感じ?」
「うるさい、うるさい! あるわよ! ちゃんと次の計画用意してます! これでいいの! いいんでしょ!」
慌てて反論する伊織であった。
ショックで気絶したときはこっちもどうしたらいいものかと思ったけど、すっかりメンタルは右肩上がりしているみたいで安心した。
「そうしてくれなきゃ困る。お前が反転者を元に戻せるワクチンを作れるってことを信じてやるんだから、その調子でちゃんと俺の身体も元に戻してくれよ」
「あ、当たり前じゃない……」
どこか緊張を含みながらも、嬉しさの混じった返事が返ってきた。
ちなみに、俺が女の身体になったということは、周囲には隠したままでいる。
なお、俺があの女子の制服姿で帰宅したことについて、家族からのツッコミが無かったのは、幼馴染の紅葉が理由をでっち上げてくれたかららしい。
おそらく服が汚れたから紅葉に借りた……とかだと思うが、紅葉は『キシシシ』と笑うだけで教えてくれなかった。
その後。登校してからのクラスメイトや教師に対してだが、女になった顔や髪については、イメチェン(?)。身長や体つきの変化については成長期(?)だからということにしてゴリ押すことにした。
さすがに無茶かなと感じていたけど、すでに反転者という現在の住人たちは、すでに世界中の性別が入れ替わるという怪現象を経験済みということもあるためか、荒唐無稽な言い訳を割とアッサリ納得してくれた。
……でも、それが通じるのはおそらく最初だけだ。
長期化したら間違いなくおかしいと感じる連中だって出てくるはず。そうなる前に、俺は元の男に戻らなければならなかった。
「……フフフ」
そんな不安を抱いていると、背後で伊織が小さく笑う声がした。
「どうした?」
「なんか、おかしいというか……変な感じね。あなたが性別が変わったのに、元に戻りたいだなんて気持ちが残っているものだから」
「そんなの当然だろ? 俺は元々男なんだ。ワクチンが出来上がって、元の性別に戻れるんだから、誰だって嬉しいに決まっているだろ?」
それは無転換者として正直な、当たり前な答えのはずだった。
「そうとも限らないわ……」
とたん、背後からの伊織の雰囲気が重くなるのを感じた。
「あ……ッ!?」
「え……ッ!?」
戸惑いの声が二つ上がった。
ここは型梨高校のとある更衣室だ。
更衣室とは言っても、普通の更衣室じゃない。
男子でも女子でもない、使用されなくなった機材置き場を無転換者用に宛がって、更衣室(仮)として再利用しているに過ぎなかった。
この更衣室特有の汗臭さとは無縁で、埃っぽさが鼻につく場所にいるのは、このあと体育の授業が行われるからだ。
反転者の更衣室が使用できない自分は、いつものようにこの無転換者用の更衣室で運動着に着替えようとしていたわけだが……ここでもう一人の無転換者と鉢合わせてしまった。
一人は俺、木枯荒野だ。
先に更衣室に来ていた俺は下ジャージを穿き終えて、シャツを脱ぐ途中だった。
そして、もう一人の少し遅れて更衣室にやって来たのは、男子用の制服を着ている〝女〟の無転換者である姫園伊織(※本名:鬼龍院桜子)だ。
ツインテールではない赤毛混じりのショートカットにブカブカ袖。しかし、転校初日のような大人しげな雰囲気はそこに無く、敵対心剥き出しにしている伊織は驚きや怒りを隠そうともせず睨めつけてきた。
「なんであんたがここを使っているのよ!」
「……お前、自分が男と偽ってこの学校に来たの忘れてんのかよ?」
本来は女の無転換者である伊織だったが、素性を隠して男の無転換者として転入したのだから、男の無転換者〝だった〟俺と同じ更衣室を使う羽目になるのは当然と言えば当然である。
「あー、そういえばそうだったわね。ずっと無転換者用の施設は一人で使っていたからド忘れしてたわ。それじゃ、性別が変わってしまったあんたはもう無転換者じゃないんだし、どっか余所へ行きなさいよ。シッシッ」
野良犬でも追い払うような仕草をしてくる伊織に対して、軽く怒りが込み上げてきた。
「ふざけんな! いきなりあんな女子(※元男子)に混じって着替えなんかできるか!」
「今のあんたと同じ〝元〟男な反転者じゃない。同種のお仲間同士で仲良くなれると思うわよ」
こ、の、お、ん、な!
そもそも! 俺は昨日まで正真正銘、本物の男であり、無転換者の男だったんだぞ!
それがこいつの妙なワクチンの出来損ないみたいな薬のせいで、こんな女の身体にされてしまって、そんな馬鹿野郎から出て行けと言われて、はいそうですかって納得できるかよ!
「言っておくがな、俺は身体が女になっても、中身(こころ)は男のままで押し徹すと決めたんだからな。学校でもこれまでと同じ、無転換者の男として過ごすつもりだ。こんな女の身体のまま……反転者の仲間入りする気なんてサラサラ無いからな!」
「……あっそ。なら勝手にしなさいよ」
伊織は俺の一世一代の決意もさらりと聞き流し、やや不機嫌そうに更衣室へ入ってきた。
……てっきりこっちの着替えが終わるまで待っていると思っていたのに、いささかこっちが面を食らう形となった。
「……こっち向いたら殺すからね」
「み、見ねえよ!」
「ふんだ! 口ではそう言っているけど、本当は『せっかく女の子になったんだから、間近で女の子の裸眺めても問題ないぜ、ぐへへへ』とか考えているんじゃないの!」
「してねえよ!」
「は、どうだか。昨日今日で女になった元男なんて、邪なスケベ心で胸いっぱいなんでしょ?」
俺は背後で「これだから反転者ってやつは……」などとブツブツ言い始めている伊織を無視して着替えを再開する。
すでに下は穿き終えているので、あとは上ジャージを着るだけなのだが……。それよりも先にしておきたいことがあって、俺はシャツを脱いだ。
そこには滅茶苦茶な巻き方で胸部を覆っている包帯があった。急ごしらえでサラシの代わりにしていた包帯をシュルシュル解く。
「ふう……」
胸を圧迫される苦しみから解放されて、ホッと一呼吸。
そして、問題となっていた胸部に目を向ける。
そこには谷間さえ観測できる大きさをした女性のみが持つ二つの膨らみが出来上がっていた。
手で掴めるほどの大きさをしたそれが、現在の自分の一部だという実感がどうしても持てず、思春期の感情にまかせて目を逸らしたくなる。
だがそうもいってられない。
このあとは体育の授業なのだ。
激しい運動でうっかりサラシがズレようものなら、他の生徒たちの前で女になったことがバレてしまいかねない。
そのためにもしっかりサラシを締めておかなければならない!
背後で伊織も着替えを始めたみたいだ。
パサっと上着を脱いだ音が耳に入ってしまい、こちらを見張るような怖い視線が背中を刺す。
……あれ。そういや、こいつ。これでも無転換者の女の子なんだよな?
元男の反転者とかじゃなくて、純度一〇〇%の本物の女の子。
つまり……だ。今の俺の状況というのは、本物の女の子と同じ部屋で着替えをしているってことになるのか?
どうしよう……。やっぱり、ここは意地にならず健全な男子的な行動として、大人しく更衣室を明け渡してしまうべきだったのだろうか?
「……あれから、どうなったの?」
三年ぶりの正常な思春期に悶々としていると、背中越しに伊織が聞いてきた。
むろん、背後を振り返ることは肉体的(ダメージ)にも立場的(モラル)にもマズイので、耳だけを頼りに応対を試みる。
「あれから?」
「その……こ、木枯くんの家族の事とか」
もしかして、俺の部屋で暴れまくったことを気にしていたりするのだろうか?
「俺が女になったってことも、お前が暴れたってことも話してねえよ」
「ほ、本当?」
「向日葵ってデストロイヤーがマップウロウロしている家では、あの程度たいしたことじゃないからな。だから安心しろ」
「そう……」
そう伝えると、伊織は心なしか少しだけ安堵しているようにも感じた。
「それより、お前のワクチンの進展具合はどうなんだ? まさか、お前が狙っていた蒼隕鉄を俺が失くしたってことで諦めっちまったのか?」
「――んなわけないでしょ! ちゃんと次のプランくらい、よ……用意しているわよ!」
「なんだよ、最後の自信なさげな感じ?」
「うるさい、うるさい! あるわよ! ちゃんと次の計画用意してます! これでいいの! いいんでしょ!」
慌てて反論する伊織であった。
ショックで気絶したときはこっちもどうしたらいいものかと思ったけど、すっかりメンタルは右肩上がりしているみたいで安心した。
「そうしてくれなきゃ困る。お前が反転者を元に戻せるワクチンを作れるってことを信じてやるんだから、その調子でちゃんと俺の身体も元に戻してくれよ」
「あ、当たり前じゃない……」
どこか緊張を含みながらも、嬉しさの混じった返事が返ってきた。
ちなみに、俺が女の身体になったということは、周囲には隠したままでいる。
なお、俺があの女子の制服姿で帰宅したことについて、家族からのツッコミが無かったのは、幼馴染の紅葉が理由をでっち上げてくれたかららしい。
おそらく服が汚れたから紅葉に借りた……とかだと思うが、紅葉は『キシシシ』と笑うだけで教えてくれなかった。
その後。登校してからのクラスメイトや教師に対してだが、女になった顔や髪については、イメチェン(?)。身長や体つきの変化については成長期(?)だからということにしてゴリ押すことにした。
さすがに無茶かなと感じていたけど、すでに反転者という現在の住人たちは、すでに世界中の性別が入れ替わるという怪現象を経験済みということもあるためか、荒唐無稽な言い訳を割とアッサリ納得してくれた。
……でも、それが通じるのはおそらく最初だけだ。
長期化したら間違いなくおかしいと感じる連中だって出てくるはず。そうなる前に、俺は元の男に戻らなければならなかった。
「……フフフ」
そんな不安を抱いていると、背後で伊織が小さく笑う声がした。
「どうした?」
「なんか、おかしいというか……変な感じね。あなたが性別が変わったのに、元に戻りたいだなんて気持ちが残っているものだから」
「そんなの当然だろ? 俺は元々男なんだ。ワクチンが出来上がって、元の性別に戻れるんだから、誰だって嬉しいに決まっているだろ?」
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