社長の奴隷

星野しずく

文字の大きさ
7 / 53

社長の奴隷.07

しおりを挟む
 ただ、最初は男性がもう一人増えるということに対して、拒絶反応たあったけれど、今はそれが全くなくなったということだけは確かだ。

 なくなったというだけでなく、オイシイとさえ思い始めているのだけど・・・。

 自分か怖い・・・。

 こんなおかしな環境にどんどん慣れていってしまう自分が・・・。

 こんなんで普通の生活に戻れるのだろうか・・・。



「じゃあ、今度は藤巻君が信楽君のをやってもらう番なんだけど・・・。あ、そうか・・・、藤巻君も経験がないんだったね」

 寛成は今度は美緒に男性器の扱い方を指導する。

「信楽君、下脱いで、そのソファに横になってくれる」

「はい」



 少しぐらいは躊躇するだろうと思っていた信楽君は、予想に反し、またしても顔色一つ変えることなくスッポンポンになると、ソファに横になった。

 むき出しになった男性器を、しかも今日会ったばかりの男性のそれを、処女の美緒はまともに見ることさえ初めてで・・・。

 今からそれを絶頂に導くなどということは、気が遠くなる様な行為で・・・。

 だけど、それが自分に与えられた仕事で・・・。

 美緒は軽いパニックに陥って、今すぐここから逃げ出したい衝動に駆られる。



「どう?できそう」

 寛成は丁寧に説明をした後、美緒に尋ねた。

「は、はい・・・」

 そう答えるしか、美緒に生きる道はない。

 本当は無理ですと言ってしまいたい。

 だけど、それはできないのだ。

 美緒の顔からダラダラと変な汗が噴き出す。



「藤巻君、大丈夫?何だか顔色が悪いけど」

 さすがに異常を感じたのか、寛成が美緒に声を掛けた。

「だ、大丈夫です!」



 美緒はソファに近づくと、手のひらにローションを垂らし、それを手の中で温めた。

 やるしかない・・・。

 やるしかないんだ!

 美緒は自分を叱咤する。



 温まったローションをまだ何の反応も示していない信楽君のそれに垂らし、そっと手を添えた。

 若い女の子に大事な部分を握られたというのに、それでも信楽という男は何の反応も示さない。

 童貞って言ってたけど、本当に本当なのかな?

 童貞がこんな状況で、こんなに堂々としてられるものなのかな?



 美緒は、自分が初めてこの仕事をしたときのことを思い出していた。

 相手が寛成ということも手伝って、それはもう恥ずかしくて仕方がなくて、下着を脱ぐまでも大騒ぎだった。

 もちろん直に触れられたときは、尋常じゃない反応を見せてしまい、今思い出しても恥ずかしくなる程の取り乱しっぷりだった。

 それに比べて、この信楽君の反応はあまりに薄い。



 ふにゃりと手ごたえの無いその物体を、美緒は寛成に教えられたとおりのやり方で扱き始めた。

 は、初めて触ってしまった・・・。

 男の人のモノに・・・。

 あまりに過酷なこの状況で、救いだったのは、信楽君がイケメンで・・・、色白・・・、しかも体毛も薄いということだった。

 体にはほとんどムダ毛が無く、あそこの毛もごく薄くしか生えていない。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

大嫌いな歯科医は変態ドS眼鏡!

霧内杳/眼鏡のさきっぽ
恋愛
……歯が痛い。 でも、歯医者は嫌いで痛み止めを飲んで我慢してた。 けれど虫歯は歯医者に行かなきゃ治らない。 同僚の勧めで痛みの少ない治療をすると評判の歯科医に行ったけれど……。 そこにいたのは変態ドS眼鏡の歯科医だった!?

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です

朝陽七彩
恋愛
 私は。 「夕鶴、こっちにおいで」  現役の高校生だけど。 「ずっと夕鶴とこうしていたい」  担任の先生と。 「夕鶴を誰にも渡したくない」  付き合っています。  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  神城夕鶴(かみしろ ゆづる)  軽音楽部の絶対的エース  飛鷹隼理(ひだか しゅんり)  アイドル的存在の超イケメン先生  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  彼の名前は飛鷹隼理くん。  隼理くんは。 「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」  そう言って……。 「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」  そして隼理くんは……。  ……‼  しゅっ……隼理くん……っ。  そんなことをされたら……。  隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。  ……だけど……。  え……。  誰……?  誰なの……?  その人はいったい誰なの、隼理くん。  ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。  その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。  でも。  でも訊けない。  隼理くんに直接訊くことなんて。  私にはできない。  私は。  私は、これから先、一体どうすればいいの……?

可愛い女性の作られ方

霧内杳/眼鏡のさきっぽ
恋愛
風邪をひいて倒れた日。 起きたらなぜか、七つ年下の部下が家に。 なんだかわからないまま看病され。 「優里。 おやすみなさい」 額に落ちた唇。 いったいどういうコトデスカー!? 篠崎優里  32歳 独身 3人編成の小さな班の班長さん 周囲から中身がおっさん、といわれる人 自分も女を捨てている × 加久田貴尋 25歳 篠崎さんの部下 有能 仕事、できる もしかして、ハンター……? 7つも年下のハンターに狙われ、どうなる!? ****** 2014年に書いた作品を都合により、ほとんど手をつけずにアップしたものになります。 いろいろあれな部分も多いですが、目をつぶっていただけると嬉しいです。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

あるフィギュアスケーターの性事情

蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。 しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。 何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。 この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。 そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。 この物語はフィクションです。 実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。

妻の遺品を整理していたら

家紋武範
恋愛
妻の遺品整理。 片づけていくとそこには彼女の名前が記入済みの離婚届があった。

甘い失恋

霧内杳/眼鏡のさきっぽ
恋愛
私は今日、2年間務めた派遣先の会社の契約を終えた。 重い荷物を抱えエレベーターを待っていたら、上司の梅原課長が持ってくれた。 ふたりっきりのエレベター、彼の後ろ姿を見ながらふと思う。 ああ、私は――。

処理中です...