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御曹司のやんごとなき恋愛事情.56
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得意なのか苦手なのかも分からず乗ったアトラクションは、優子には合わない代物だった。
俊介はもう一度乗りたかったけれど、どう見ても優子の顔色は二度とごめんだと言っている。
「優子、せっかくのデートなんだから、嫌だったらちゃんと言ってくれよ。俺、別にいじわるしたいわけじゃないんだからな」
「わ、分かってます・・・。ただ・・・、こういうものにはあまり乗ったことがなくて・・・、本当に分からなかったんです」
「そうか、そうだよな~。優子の人生にこういう場所似合わないもんな~」
じゃあ、なんで連れて来たのだと言いたかったが、俊介もバカではない。
ご婦人たちとバッティングしないようにと、色々と考えた末、ここを選んだのだろう。
「まあ、園内を散歩するだけでも、俺は十分楽しいんだけど」
俊介はそう言って、優子の手を握った。
その横顔が本当に嬉しそうで、優子は思わず泣きそうになってしまう。
こんなに拒絶しているのに、まだ自分のことを求めてくれている・・・。
それだけでもったいないくらい幸せだ。
そのあとは、ショーを見たりクルーズ船に乗って楽しんだ。
「腹減ったな、そろそろ飯でも食うか」
「・・・はい」
園内のレストランに入り夕食をすませた。
「ナイトパレード見たら、ホテルに帰るか」
「はい・・・」
人目を気にしないで、俊介のそばにいられることが、こんなに幸せだなんて、思ってもみなかった。
俊介はいつも優子に優しくしてくれるけれど、それを全て拒絶しなければならない心境はいつも優子自身を苦しめる。
目の前をきらびやかな電飾をいっぱい輝かせて、パレードが通り過ぎて行く。
それを俊介と手を繋ぎながら見ていることに、優子は幸せすぎて怖くなる。
こんなことが普通だと思っちゃいけない・・・。
そして自分と坊ちゃんの人生に、もう二度とこんなことはないのだ・・・。
そう思えば思うほど、優子の中で強い感情がこみ上げてくる。
泣いたらダメ・・・。
坊ちゃんが変に思う・・・。
そう思っても、溢れてくる涙は止まってくれない。
俊介はきらびやかなパレードに夢中になっている。
このまま気づかないでいて欲しい・・・。
下手に手で拭えば、泣いていることがバレてしまう。
優子は、早く涙が止まって、自然に乾いてくれるのを願った。
「いやあ、なんか感動的だな」
俊介が突然、優子の方を振り向いた。
「どうした?優子・・・、泣いてる?」
慌てて涙を拭ったけれど、もう遅かった。
「い、いえ・・・ちょと目にゴミが入っただけです」
情けない言い訳だ・・・。
「優子・・・。俺、お前が口で何て言おうと、絶対に信じないからな。その・・・、伊波の野郎と一緒に暮らしてたって、お前のことは必ず俺のものにする。そう決めてるんだからな、分かったか」
あいかわらずこの人は無茶苦茶だ。
でも、そんなにも愛されているのかと思うと、それに甘えそうになる。
だけど、俊介は社長になる人間であることは、どこまで行っても変わることのない事実だ。
だから、どうあっても、自分がその隣に立つことは許されないのだ。
俊介はもう一度乗りたかったけれど、どう見ても優子の顔色は二度とごめんだと言っている。
「優子、せっかくのデートなんだから、嫌だったらちゃんと言ってくれよ。俺、別にいじわるしたいわけじゃないんだからな」
「わ、分かってます・・・。ただ・・・、こういうものにはあまり乗ったことがなくて・・・、本当に分からなかったんです」
「そうか、そうだよな~。優子の人生にこういう場所似合わないもんな~」
じゃあ、なんで連れて来たのだと言いたかったが、俊介もバカではない。
ご婦人たちとバッティングしないようにと、色々と考えた末、ここを選んだのだろう。
「まあ、園内を散歩するだけでも、俺は十分楽しいんだけど」
俊介はそう言って、優子の手を握った。
その横顔が本当に嬉しそうで、優子は思わず泣きそうになってしまう。
こんなに拒絶しているのに、まだ自分のことを求めてくれている・・・。
それだけでもったいないくらい幸せだ。
そのあとは、ショーを見たりクルーズ船に乗って楽しんだ。
「腹減ったな、そろそろ飯でも食うか」
「・・・はい」
園内のレストランに入り夕食をすませた。
「ナイトパレード見たら、ホテルに帰るか」
「はい・・・」
人目を気にしないで、俊介のそばにいられることが、こんなに幸せだなんて、思ってもみなかった。
俊介はいつも優子に優しくしてくれるけれど、それを全て拒絶しなければならない心境はいつも優子自身を苦しめる。
目の前をきらびやかな電飾をいっぱい輝かせて、パレードが通り過ぎて行く。
それを俊介と手を繋ぎながら見ていることに、優子は幸せすぎて怖くなる。
こんなことが普通だと思っちゃいけない・・・。
そして自分と坊ちゃんの人生に、もう二度とこんなことはないのだ・・・。
そう思えば思うほど、優子の中で強い感情がこみ上げてくる。
泣いたらダメ・・・。
坊ちゃんが変に思う・・・。
そう思っても、溢れてくる涙は止まってくれない。
俊介はきらびやかなパレードに夢中になっている。
このまま気づかないでいて欲しい・・・。
下手に手で拭えば、泣いていることがバレてしまう。
優子は、早く涙が止まって、自然に乾いてくれるのを願った。
「いやあ、なんか感動的だな」
俊介が突然、優子の方を振り向いた。
「どうした?優子・・・、泣いてる?」
慌てて涙を拭ったけれど、もう遅かった。
「い、いえ・・・ちょと目にゴミが入っただけです」
情けない言い訳だ・・・。
「優子・・・。俺、お前が口で何て言おうと、絶対に信じないからな。その・・・、伊波の野郎と一緒に暮らしてたって、お前のことは必ず俺のものにする。そう決めてるんだからな、分かったか」
あいかわらずこの人は無茶苦茶だ。
でも、そんなにも愛されているのかと思うと、それに甘えそうになる。
だけど、俊介は社長になる人間であることは、どこまで行っても変わることのない事実だ。
だから、どうあっても、自分がその隣に立つことは許されないのだ。
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