はじめての課外授業「女子高生による童貞大学生くんのためのラブレッスン」

星野しずく

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全部はじめて.07

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 お風呂からあがり浴衣を着ると、さくらはさっきから気になっていたことを口にする。

「ねえ、啓太、今日なんかいつもと違った気がするんだけど、何かあった?」

 ギクッとした様子でバレバレなのだが、啓太はあくまで白を切る。

「な、何にも無いし、いつもと一緒だよ。」

「ふ~ん。そう。」

 しかしそれで引っ込むさくらではなかった。

「でも、『ここがいいの?』とか聞いてきたし。」

「そ、そんな事言ったかな~?」

「知らばっくれてもだめ、絶対何かあるでしょ。」

 勘の鋭いさくらに隠し事をしてもきっとすぐにバレてしまうだろうと観念した啓太は、しぶしぶ話し始める。

「実は、ちょっと勉強してみたんだ。」

「何を?」

「じょ、女性の体の事を…。」

「へえ~、そういう事ね。」

「いつも、さくらちゃんにしてもらうばっかりで、申し訳なくて。僕もさくらちゃんの事気持ちよくしてあげられたらなって。」

「やだ~、啓太ってやっぱりマジメ~。」

「ま、まだうまく出来ないと思うけど、少しでも気持ちいいって思ってもらえたらうれしい。」

「…。気持ち、よかったよ。」

「えっ、ほ、ほんと?」

「うっそ~、私を気持ちよくさせようなんて100年早~い。」

「ええ~、厳しいな~。」

 いちゃいちゃと戯れながら、ふかふかの布団にもぐりこむ。

「ねえ、一緒に寝る?」

「えっとー…。」

「じゃあ、何もしないって約束で、我慢大会してみない?」

「う、うん…。」

 啓太はすっかり感じやすくなってしまった自分の体に、不安を感じずにはいられなかった。

 さくらは、はっきりしない啓太の返事など最初から聞く気も無く、啓太の布団に移動してきた。

 シングルの布団に二人では、いやでも肌が触れ合う。

 しかし、手を出してしまった方が負けだ。

 我慢大会といっても、負けたからって何がどうという訳では無いのだが、一応どちらもプライドがある。

 たやすく手を出してしまったら、自分の欲望に負けたことになる。
 
 ドキドキしながら相手の出方を伺っていたさくらだが、昼間おおはしゃぎして、更に旅館に帰ってからはすでに二度も体を交わしていたせいで随分疲れていたのだろう。いつの間にかスースーと寝息を立てて眠ってしまった。
 
 緊張していた啓太はさくらが寝息を立て始めたのに気付くと、ホッとするとともに少しだけがっかりしている自分が恥かしくなり、自分もあわてて目を瞑ると深い眠りに落ちていった。
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