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背中の記憶。
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「ピロリン♪お風呂ができました」
さて準備は整った、まだムニャムニャしているハナちゃんの手を引いて、お風呂場へ向かう。脱衣所には洗面台や洗濯機 乾燥機など、色々な物があるので、ハナちゃんは興味津々で見回す。さっきナツに案内されたが、適当なナツが一つ一つちゃんと説明する訳がない、ハナちゃんは私にこれは何に使うんですか?と質問してくる。
まぁ今後使うことになるからと、私は一つ一つ丁寧に説明していく。ハナちゃんは熱心に聞いてくれるので、とても教え甲斐がある。でもどうしてこの箱で洗濯ができるのか?どうして蛇口を捻ると水が出るのか?流石に細かい構造まではわからないので、素直にそこまでわからないと答える。それでもハナちゃんは興味を失わず、キラキラした目であれやこれやと質問してくる。
試しに洗濯機を動かしてみると、わぁーっと言う感嘆の声、グルグル回る様子をジッと眺めている。このままではとてもお風呂に入れないので、ハナちゃんをお風呂に誘う。名残惜しそうに洗濯機から離れて、ハナちゃんは服を脱ぎだす。
ゴクリ…。
女の私でも欲情してしまうハナちゃんの裸、朝にベッドで堪能したはずなのに、脱衣所で見るハナちゃんの全裸はまたエロい。とても大きくて形の良いオッパイ、かと言って太っている訳ではなく、出るところは出て引っ込んでるところは引っ込んでるメリハリのある身体。雪の様に白い肌と金色の長い髪…。今ここで突然死してもきっと後悔しないだろうと思わせるハナちゃんの全裸、冥土の土産とは正にこの事なんだなと思った。いや、まだ死ぬ予定はないけど。
それに比べて私の身体ときたら、弛んでる訳ではないが全てが中途半端。まぁ私の身体はどうでもいい、今はおそらく世界一美しくエロいハナちゃんの身体を堪能しよう。
するとハナちゃんは顔を赤くして恥ずかしそうにバスタオルで身体を隠してしまった。しまった、私のヤラシイ視線に気づいてしまったのか。何か私まで恥ずかしくなって、赤面してきた。
「あの…お風呂入りませんか?」
「あ!そ…そうだね、うん入ろう入ろう」
私は慌てて浴室のドアを開けた。一戸建ての浴室なので、二人くらいは余裕で入れる広さがある。ハナちゃんにシャワーの使い方を教えて、とりあえず二人で身体を洗う。
「えと…背中洗ってあげますね」
「え?いいの?ありがとう、じゃあ遠慮なく」
ハナちゃんはゴシゴシと私の背中を洗ってくれる、人に背中を洗ってもらうなんていつ以来だろう。しかし背中を洗われるのってこんなに気持ちいいものなんだな、それともハナちゃんが上手いのかな?私は夢見心地でうっとりしていると、時折やわらない物が背中に当たる。この感触は間違いない、ハナちゃんのオッパイだ。大きいので洗っていると不意に当たってしまうのだろう、うう…幸せすぎて鼻血出そう。
さて、次は私がハナちゃんの美しい背中を洗う番だ。ハナちゃんが背中を向ける、さてどうやって堪能、いや洗ってあげようかと思った次の瞬間、私の目にとんでもない物が飛び込んできた…。
何か大きな刀の様な物で深々と切り裂かれた跡がハナちゃんの背中に刻まれていた。背中と言う事は逃げようとして、後ろからザクっとやられてしまったのか…。
「どうかしましたか?」
ハナちゃんは中々洗い出さない私を不思議そうな顔をして見る。そうか…この傷の事も忘れてしまっているのか。
「何でもない、それじゃ洗うよ」
と言ってもどう洗えばよいのやら、とりあえず傷を避ける様にして、そろりそろりと洗う。変な洗い方にハナちゃんも困惑している。が…一番困惑しているのは私だ。いったい異世界で何があったのか、ハナちゃんは誰かに斬り殺されてコチラの世界に転生してきたのか?
「だ…大丈夫ですか?」
私は大丈夫と頷いたが、自然と涙がこぼれ落ちてきた。いたいけな美少女に酷い事を、それにここまで凄惨ではないにせよ、私にも過去に似た体験をしている。その体験が重なって涙が出てきたのだろう。
涙で何も見えなくなった私に、突然温かく柔らかい温もりが伝わってきた。何事かと涙を拭うと、ハナちゃんが私を抱きしめてくれていた。裸で抱き合うなんて、本来はとてもエッチなシュチュエーションだが、今はそんな事は更々ない。ハナちゃんの温もりで私は徐々に落ち着きを取り戻していく。
「ありがとうハナちゃん、もう大丈夫だよ。ちょっと昔の嫌な記憶を思い出して泣いちゃった」
「そうですか、誰にでも思い出したくない記憶がありますよね。まぁ私には記憶がないのですが」
ハナちゃんの気を利かせたジョークなのか、笑っていいものなのかわからないが、私は軽く微笑んだ。その後2人で湯船に浸かる、何とか2人ギリギリ入れる大きさの湯船だ。ハナちゃんは私の手をギュッと握って離さない、ハナちゃんの方がずっと酷い体験をしているのに私の方が慰められるだなんて、なんと幸せ者なんだろうとまた涙が出そうになるのをグッと堪えている。
背中の傷の事はそのうち記憶を取り戻すきっかけにもなるかもしれないから、それまでは黙っておこう。さてそろそろのぼせてきた、私はハナちゃんと手を繋いでお風呂から上がる。
さて準備は整った、まだムニャムニャしているハナちゃんの手を引いて、お風呂場へ向かう。脱衣所には洗面台や洗濯機 乾燥機など、色々な物があるので、ハナちゃんは興味津々で見回す。さっきナツに案内されたが、適当なナツが一つ一つちゃんと説明する訳がない、ハナちゃんは私にこれは何に使うんですか?と質問してくる。
まぁ今後使うことになるからと、私は一つ一つ丁寧に説明していく。ハナちゃんは熱心に聞いてくれるので、とても教え甲斐がある。でもどうしてこの箱で洗濯ができるのか?どうして蛇口を捻ると水が出るのか?流石に細かい構造まではわからないので、素直にそこまでわからないと答える。それでもハナちゃんは興味を失わず、キラキラした目であれやこれやと質問してくる。
試しに洗濯機を動かしてみると、わぁーっと言う感嘆の声、グルグル回る様子をジッと眺めている。このままではとてもお風呂に入れないので、ハナちゃんをお風呂に誘う。名残惜しそうに洗濯機から離れて、ハナちゃんは服を脱ぎだす。
ゴクリ…。
女の私でも欲情してしまうハナちゃんの裸、朝にベッドで堪能したはずなのに、脱衣所で見るハナちゃんの全裸はまたエロい。とても大きくて形の良いオッパイ、かと言って太っている訳ではなく、出るところは出て引っ込んでるところは引っ込んでるメリハリのある身体。雪の様に白い肌と金色の長い髪…。今ここで突然死してもきっと後悔しないだろうと思わせるハナちゃんの全裸、冥土の土産とは正にこの事なんだなと思った。いや、まだ死ぬ予定はないけど。
それに比べて私の身体ときたら、弛んでる訳ではないが全てが中途半端。まぁ私の身体はどうでもいい、今はおそらく世界一美しくエロいハナちゃんの身体を堪能しよう。
するとハナちゃんは顔を赤くして恥ずかしそうにバスタオルで身体を隠してしまった。しまった、私のヤラシイ視線に気づいてしまったのか。何か私まで恥ずかしくなって、赤面してきた。
「あの…お風呂入りませんか?」
「あ!そ…そうだね、うん入ろう入ろう」
私は慌てて浴室のドアを開けた。一戸建ての浴室なので、二人くらいは余裕で入れる広さがある。ハナちゃんにシャワーの使い方を教えて、とりあえず二人で身体を洗う。
「えと…背中洗ってあげますね」
「え?いいの?ありがとう、じゃあ遠慮なく」
ハナちゃんはゴシゴシと私の背中を洗ってくれる、人に背中を洗ってもらうなんていつ以来だろう。しかし背中を洗われるのってこんなに気持ちいいものなんだな、それともハナちゃんが上手いのかな?私は夢見心地でうっとりしていると、時折やわらない物が背中に当たる。この感触は間違いない、ハナちゃんのオッパイだ。大きいので洗っていると不意に当たってしまうのだろう、うう…幸せすぎて鼻血出そう。
さて、次は私がハナちゃんの美しい背中を洗う番だ。ハナちゃんが背中を向ける、さてどうやって堪能、いや洗ってあげようかと思った次の瞬間、私の目にとんでもない物が飛び込んできた…。
何か大きな刀の様な物で深々と切り裂かれた跡がハナちゃんの背中に刻まれていた。背中と言う事は逃げようとして、後ろからザクっとやられてしまったのか…。
「どうかしましたか?」
ハナちゃんは中々洗い出さない私を不思議そうな顔をして見る。そうか…この傷の事も忘れてしまっているのか。
「何でもない、それじゃ洗うよ」
と言ってもどう洗えばよいのやら、とりあえず傷を避ける様にして、そろりそろりと洗う。変な洗い方にハナちゃんも困惑している。が…一番困惑しているのは私だ。いったい異世界で何があったのか、ハナちゃんは誰かに斬り殺されてコチラの世界に転生してきたのか?
「だ…大丈夫ですか?」
私は大丈夫と頷いたが、自然と涙がこぼれ落ちてきた。いたいけな美少女に酷い事を、それにここまで凄惨ではないにせよ、私にも過去に似た体験をしている。その体験が重なって涙が出てきたのだろう。
涙で何も見えなくなった私に、突然温かく柔らかい温もりが伝わってきた。何事かと涙を拭うと、ハナちゃんが私を抱きしめてくれていた。裸で抱き合うなんて、本来はとてもエッチなシュチュエーションだが、今はそんな事は更々ない。ハナちゃんの温もりで私は徐々に落ち着きを取り戻していく。
「ありがとうハナちゃん、もう大丈夫だよ。ちょっと昔の嫌な記憶を思い出して泣いちゃった」
「そうですか、誰にでも思い出したくない記憶がありますよね。まぁ私には記憶がないのですが」
ハナちゃんの気を利かせたジョークなのか、笑っていいものなのかわからないが、私は軽く微笑んだ。その後2人で湯船に浸かる、何とか2人ギリギリ入れる大きさの湯船だ。ハナちゃんは私の手をギュッと握って離さない、ハナちゃんの方がずっと酷い体験をしているのに私の方が慰められるだなんて、なんと幸せ者なんだろうとまた涙が出そうになるのをグッと堪えている。
背中の傷の事はそのうち記憶を取り戻すきっかけにもなるかもしれないから、それまでは黙っておこう。さてそろそろのぼせてきた、私はハナちゃんと手を繋いでお風呂から上がる。
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