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はじまりの庭 ※過去編です。
残夜をぬけて 4
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「ロード伯は赴任して以来都にいらっしゃらない。
元気にしておられるか」
そのようなのどかな質問が来るとは思わなかった。
リロイは戸惑いながらも「はい」と答える。
「母と、よく領内を巡っております。
機械の調子を見たり、帳簿を一緒に確認して……」
「ゲルト様が? 機械を見ておられる?」
従者が素に戻ったような驚いた声を出した。
その声の中にリロイは父に対する侮蔑を感じ取る。
「母の修理を手伝ううちに覚えたようです。
もちろん、母の扱うような複雑な機械には手が出せませんけれど」
「母上はどのような機械を作っていらっしゃるのか」
食いつくような質問にリロイは答えを躊躇った。
こちらが聞きたいことの核心に近いのだろう。
だが顔に張りつくような、粘度の高い嫌な空気を感じた。
「主はかつてロードの技術の高さを直に見たことがある。
いまだに高い水準を保っているのかとご興味あらせられたのだ」
主人に睨まれた従者は口調をことさら丁寧にする。
「……そうでしたか…」
セルジ侯爵も母と親しそうにやりとりしていた。
ロードの農業技術者や商人たちとかつて一緒に仕事をした。
「大公の発明は? 見たことがあるか」
祖父のことだ。
リロイは困惑して従者と覆面の人を見比べる。
「ございません」
戦で命を落としたと教わっていた。
絵の一枚も残っていないから、どんな方だったのかは知らない。
質問の意図がますます不可解だった。
リロイはおぼつかない表情で貴族を見る。
その目に見られて、相手は身じろぎした。
祖父を知っているということは年齢は親以上。
どこの国の貴族なのだろうか。
館の主とは服装の感じが違った。
身につけている服の布地はヘイデンの意匠だが……。
「大公は興味深い機械を発明していた。知っているか?」
従者もよくわかっていないような口調だった。
それを聞いた時、リロイの脳裏には母の姿が浮かんだ。
母は時々古いガラクタをどこかから引っ張り出してくる。
たくさんの仕掛けで動く複雑な機械だ。
「祖父のものかどうか分かりませんが、古い機械は見ます。
母が少しずつ分解しては違うものにつけたりします」
リロイの微笑みを、従者はどう解釈したのか。
脳裏に浮かんでいたのは母との楽しい思い出だった。
この貴族はどう捉えたのだろうか。
「兵器を作っているか?」
従者の言葉に、また粘り気が混じる。
リロイは微かに眉を歪めた。
「戦に使うような機械を作ったのを見たことがありません。
今はみんなで領地を改善する時です。
古い機械で大きな力が得られるなら、その力は誰かに貸し与えるものです」
その言葉に貴族は顎を上げる。
指先が微かに揺れるのを、リロイは静かに見つめた。
「新しい局面には新しいものが要る。
古いものから学ぶことは大切ですが。
……なくなることを恐れてすぎては次に進めない」
最後の一言は覆面を向いた。
どうして心が揺れているのか不思議だったから。
「その古い機械を作ったのは誰だ」
従者が問う。
その背後では亡霊のように音もなく覆面の人が動いた。
「その機械……」
「中には何があった」
「というと……?」
古い機械は何種類もある。
動力も様々だが、外国の人に興味を惹かれる特別なものなどは……。
「……ああ…」
こんな時に他愛もない幼い頃の思い出が浮かんだ。
想像だけならしたことがあった。
母と、クレイグと。
精霊に動かしてもらう機械。
魔法の力で動く夢のような道具。
その中には母が結婚する前に想像したものもあったっけ。
「……」
リロイのその表情に二人は緊張した。
変なことを口にしたらしいと、そこでやっとリロイは焦る。
「あの、……何か答え損じましたか?」
顔が見えなくても分かった。
急激に震え、浅く吐き出される息。
覆面から覗く肌が汗ばんでいるのは暑気のためではない。
布の下でその人は激しく動揺していた。
「おまえは、……」
武器の柄を握る大きな手を見た。
リロイは戦慄して後ろへ退く。
まだ十分に距離はあったはずだ。
なのにその大きな人はあっという間にリロイへ迫る。
「……知っている」
引き抜きかけた刀身がメイスを受けた。
衝撃に押されてリロイの踵が床を滑る。
大きな音に従者は身を屈めた。
それから主人を止めようと片手を伸ばす。
「お止めください。それはいけません」
「何も存じません」
混乱した従者とリロイの声が重なった。
なおもメイスは襲ってくる。
刀身に手を添えて受けるが一撃は重かった。
「お前は聞いているのだろう?」
「いいえ」
距離を取ろうと壁際を動く。
メイスの先の切先が避けたリロイの体のそばに刺さった。
腹に響く音に血の気が引く。
「聞いておらず先ほどの言葉は出ない」
「ロードで生きていれば自然に感じることです」
どの言葉がそうだったのかは判然としなかった。
しかし、すべての言葉がロードで育まれたことに違いない。
貴族は余計に呼吸を荒くした。
振りかぶったメイスの先に何かをはめる穴があいている。
リロイはその用途を考えかけ、すぐに剣を伝ってくる衝撃に歯を食いしばった。
渾身の力で薙ぎ払われたメイス。
滅多にないことに、リロイの体が床に転がった。
「……」
すぐに起き上がって剣を構える。
防ぐだけでは負ける。
この人の射程は広い。
大柄を活かして突進してくるのだ。
武器は鋼鉄のメイス。
当たればただでは済まない。
「卿のお気に障ったのならば謝罪します。
害意のないことだけは申し開かせてください」
リロイは踏み込んだ。
両手で握った剣を下から振り上げる。
とりあえず相手の武器を奪わなければいけなかった。
弾きあげればなんとか。
飛ばせるのではないのか。
相手は上から振りおろしてくる。
リロイはまっすぐにその顔を見上げた。
見えないその目を。
射抜く。
覆面の下から叫び声が上がる。
悲鳴にも似たその声色は確かに恐怖していた。
誰かを呼んだ気がした。
ガキンと音がして、長剣の方の剣身が半分落ちる。
それでも諦めずリロイはすぐ片手に持ち直した。
いつもとは間合いが違うが刺突で相手の動きを封じようとする。
その動きを見て覆面の下から唸り声が発せられた。
まるで知っていたかのように姿勢を低くして武器を構える。
繰り出しかけた突きをリロイは引っ込めた。
退く体を追ってくる。
メイスの切先。
ホールに叫び声が響いた。
それは誰のものだっただろう。
従者のものだったか、それとも覆面の貴族のものだったか。
胸に衝撃があった。
倒れて転がった視線の先にクレイグがいる。
無事だった。
幼馴染の無事に安堵した。
視界が誰かに塞がれる。
目の前に大きな人が屈んだ。
その人が呼ぶ名を、リロイは不思議な気持ちで聞いた。
「エクトル」
伯父の名だ。
なぜこの人が呼ぶのだろう。
リロイは聞こうとした。
片方の腕を伸ばす。
なぜこの人は声が震えている。
息は浅く、怯えを孕んで。
「……卿は」
リロイは睨むように見ながら貴族の覆面に指を伸ばした。
何かの布に触れたところで力が抜けそうになる。
力一杯握りしめた。
この震えは、逃げた罪人のもの。
「誰に追われてここへ来たんだ……」
「ーー黙れ」
体が持ち上げられた。
「リロイを離せ!」
クレイグの声がして、リロイはそちらを見ようとする。
のけぞった顎下に、傷の多い方だなと思った。
喉仏の下にはまっすぐ一文字に刀疵がある。
なぜかそれを見た瞬間笑いともつかぬため息がもれた。
喉を突いても倒れない方なら、勝ち目はなかったかな。
従者がホールの外に助けを呼ぶ声がした。
覆面の人は両腕からリロイを放り投げる。
石の壁に背中から激突した。
壁にかけられていた盾や槍がそばに落ちて耳障りな音を立てる。
呼吸がしづらい。胸を押さえた手が濡れた。
「……え…?」
暗い床に刷毛で描いたような線が見える。
それが自分のものだと理解するまで、少し時間がかかった。
元気にしておられるか」
そのようなのどかな質問が来るとは思わなかった。
リロイは戸惑いながらも「はい」と答える。
「母と、よく領内を巡っております。
機械の調子を見たり、帳簿を一緒に確認して……」
「ゲルト様が? 機械を見ておられる?」
従者が素に戻ったような驚いた声を出した。
その声の中にリロイは父に対する侮蔑を感じ取る。
「母の修理を手伝ううちに覚えたようです。
もちろん、母の扱うような複雑な機械には手が出せませんけれど」
「母上はどのような機械を作っていらっしゃるのか」
食いつくような質問にリロイは答えを躊躇った。
こちらが聞きたいことの核心に近いのだろう。
だが顔に張りつくような、粘度の高い嫌な空気を感じた。
「主はかつてロードの技術の高さを直に見たことがある。
いまだに高い水準を保っているのかとご興味あらせられたのだ」
主人に睨まれた従者は口調をことさら丁寧にする。
「……そうでしたか…」
セルジ侯爵も母と親しそうにやりとりしていた。
ロードの農業技術者や商人たちとかつて一緒に仕事をした。
「大公の発明は? 見たことがあるか」
祖父のことだ。
リロイは困惑して従者と覆面の人を見比べる。
「ございません」
戦で命を落としたと教わっていた。
絵の一枚も残っていないから、どんな方だったのかは知らない。
質問の意図がますます不可解だった。
リロイはおぼつかない表情で貴族を見る。
その目に見られて、相手は身じろぎした。
祖父を知っているということは年齢は親以上。
どこの国の貴族なのだろうか。
館の主とは服装の感じが違った。
身につけている服の布地はヘイデンの意匠だが……。
「大公は興味深い機械を発明していた。知っているか?」
従者もよくわかっていないような口調だった。
それを聞いた時、リロイの脳裏には母の姿が浮かんだ。
母は時々古いガラクタをどこかから引っ張り出してくる。
たくさんの仕掛けで動く複雑な機械だ。
「祖父のものかどうか分かりませんが、古い機械は見ます。
母が少しずつ分解しては違うものにつけたりします」
リロイの微笑みを、従者はどう解釈したのか。
脳裏に浮かんでいたのは母との楽しい思い出だった。
この貴族はどう捉えたのだろうか。
「兵器を作っているか?」
従者の言葉に、また粘り気が混じる。
リロイは微かに眉を歪めた。
「戦に使うような機械を作ったのを見たことがありません。
今はみんなで領地を改善する時です。
古い機械で大きな力が得られるなら、その力は誰かに貸し与えるものです」
その言葉に貴族は顎を上げる。
指先が微かに揺れるのを、リロイは静かに見つめた。
「新しい局面には新しいものが要る。
古いものから学ぶことは大切ですが。
……なくなることを恐れてすぎては次に進めない」
最後の一言は覆面を向いた。
どうして心が揺れているのか不思議だったから。
「その古い機械を作ったのは誰だ」
従者が問う。
その背後では亡霊のように音もなく覆面の人が動いた。
「その機械……」
「中には何があった」
「というと……?」
古い機械は何種類もある。
動力も様々だが、外国の人に興味を惹かれる特別なものなどは……。
「……ああ…」
こんな時に他愛もない幼い頃の思い出が浮かんだ。
想像だけならしたことがあった。
母と、クレイグと。
精霊に動かしてもらう機械。
魔法の力で動く夢のような道具。
その中には母が結婚する前に想像したものもあったっけ。
「……」
リロイのその表情に二人は緊張した。
変なことを口にしたらしいと、そこでやっとリロイは焦る。
「あの、……何か答え損じましたか?」
顔が見えなくても分かった。
急激に震え、浅く吐き出される息。
覆面から覗く肌が汗ばんでいるのは暑気のためではない。
布の下でその人は激しく動揺していた。
「おまえは、……」
武器の柄を握る大きな手を見た。
リロイは戦慄して後ろへ退く。
まだ十分に距離はあったはずだ。
なのにその大きな人はあっという間にリロイへ迫る。
「……知っている」
引き抜きかけた刀身がメイスを受けた。
衝撃に押されてリロイの踵が床を滑る。
大きな音に従者は身を屈めた。
それから主人を止めようと片手を伸ばす。
「お止めください。それはいけません」
「何も存じません」
混乱した従者とリロイの声が重なった。
なおもメイスは襲ってくる。
刀身に手を添えて受けるが一撃は重かった。
「お前は聞いているのだろう?」
「いいえ」
距離を取ろうと壁際を動く。
メイスの先の切先が避けたリロイの体のそばに刺さった。
腹に響く音に血の気が引く。
「聞いておらず先ほどの言葉は出ない」
「ロードで生きていれば自然に感じることです」
どの言葉がそうだったのかは判然としなかった。
しかし、すべての言葉がロードで育まれたことに違いない。
貴族は余計に呼吸を荒くした。
振りかぶったメイスの先に何かをはめる穴があいている。
リロイはその用途を考えかけ、すぐに剣を伝ってくる衝撃に歯を食いしばった。
渾身の力で薙ぎ払われたメイス。
滅多にないことに、リロイの体が床に転がった。
「……」
すぐに起き上がって剣を構える。
防ぐだけでは負ける。
この人の射程は広い。
大柄を活かして突進してくるのだ。
武器は鋼鉄のメイス。
当たればただでは済まない。
「卿のお気に障ったのならば謝罪します。
害意のないことだけは申し開かせてください」
リロイは踏み込んだ。
両手で握った剣を下から振り上げる。
とりあえず相手の武器を奪わなければいけなかった。
弾きあげればなんとか。
飛ばせるのではないのか。
相手は上から振りおろしてくる。
リロイはまっすぐにその顔を見上げた。
見えないその目を。
射抜く。
覆面の下から叫び声が上がる。
悲鳴にも似たその声色は確かに恐怖していた。
誰かを呼んだ気がした。
ガキンと音がして、長剣の方の剣身が半分落ちる。
それでも諦めずリロイはすぐ片手に持ち直した。
いつもとは間合いが違うが刺突で相手の動きを封じようとする。
その動きを見て覆面の下から唸り声が発せられた。
まるで知っていたかのように姿勢を低くして武器を構える。
繰り出しかけた突きをリロイは引っ込めた。
退く体を追ってくる。
メイスの切先。
ホールに叫び声が響いた。
それは誰のものだっただろう。
従者のものだったか、それとも覆面の貴族のものだったか。
胸に衝撃があった。
倒れて転がった視線の先にクレイグがいる。
無事だった。
幼馴染の無事に安堵した。
視界が誰かに塞がれる。
目の前に大きな人が屈んだ。
その人が呼ぶ名を、リロイは不思議な気持ちで聞いた。
「エクトル」
伯父の名だ。
なぜこの人が呼ぶのだろう。
リロイは聞こうとした。
片方の腕を伸ばす。
なぜこの人は声が震えている。
息は浅く、怯えを孕んで。
「……卿は」
リロイは睨むように見ながら貴族の覆面に指を伸ばした。
何かの布に触れたところで力が抜けそうになる。
力一杯握りしめた。
この震えは、逃げた罪人のもの。
「誰に追われてここへ来たんだ……」
「ーー黙れ」
体が持ち上げられた。
「リロイを離せ!」
クレイグの声がして、リロイはそちらを見ようとする。
のけぞった顎下に、傷の多い方だなと思った。
喉仏の下にはまっすぐ一文字に刀疵がある。
なぜかそれを見た瞬間笑いともつかぬため息がもれた。
喉を突いても倒れない方なら、勝ち目はなかったかな。
従者がホールの外に助けを呼ぶ声がした。
覆面の人は両腕からリロイを放り投げる。
石の壁に背中から激突した。
壁にかけられていた盾や槍がそばに落ちて耳障りな音を立てる。
呼吸がしづらい。胸を押さえた手が濡れた。
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