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はじまりの庭 ※過去編です。
残夜をぬけて 5
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主門の見張りが四名。兵士用の門に二名。
従業員用の扉にはなし。
エミールはその報告を森の茂みの中で受けた。
木の袂には迷子のルペが座っている。
それを制服の内側に入れた。
赤いハギレで包んだ薬と青いハギレで包んだ薬を全員に配る。
青い方がたくさんあった。
手のひらに隠せるような小さな燭台を1組に一つ渡す。
「いい? 赤い方に火をつけたら、すぐ兵士に投げて。
煙に燻されて目がしみる。騒ぎ立てる前に縛り上げる」
ウィム、エギルマール、カム、カーロの順に頷いた。
「見張りがいなくなったら、次は青い方。
館の至る所に投げ込むんだ。中でも外でも。
この香の作用を取り除くには大量に焚き返さないといけない」
手順を確認し、二手に分かれる。
ウィムとエギルマールは正門の陰へ忍び寄った。
「リロイは中に入ったんだな」
「そうなんでしょうね」
静かなウィムの口調に対してエギルマールの声音には苛立ちが混じる。
待っていろと言ったのに。
クレイグがまた居場所を移された時のための見張りを頼んだつもりだった。
リロイだってここに残る意味は理解していたはずだ。
「入らざるを得ない何かがあったんだ」
見習いの不満を見透かしたようにウィムが言う。
燭台の火を薬に移して夜警の兵士の足元へ放った。
すぐに大量の煙が出て兵士は咽こむ。
目をやられて体を折り曲げ出した。
ウィムは素早くフードをかぶって門に縄をかける。
エギルマールの反論を聞く前にさっさと塀を越えてしまった。
拘束した兵士を夜警の番所に押しこむ。
敷地内に足をついたエギルマールに兵士用の通用門へ回れと合図した。
外国の貴族の敷地内ではセルジ侯爵の力は及ばない。
治外法権を約束されていることがほとんどだった。
敷地の外に出さなければならない。
そして裁けるのは敷地外での事件のみ。
クレイグの身柄と、被害者である商人の安全の確保が最優先だ。
通用門で煙が上がる。
エギルマールはフードの下で息を止めながら見張りをぶん殴った。
カムとカーロが一人ずつ縛る。
エミールは青い布にどんどん火をつけていった。
「香の量が濃い。全体は無理だ。どこか要所に集中させよう」
エミールが言う。
「脱出路ね」
カムがあたりを見回した。
「通用門を使う可能性が今のところ高い」
エミールは頷いて通路に青い布の薬を置く。
「このガラス窓、何?」
カーロが小さな声で尋ねた。
正門近くのウィムを探して建物の角に差し掛かったところである。
傷だらけのガラスの下から、ランプの光が照らしていた。
人がいる。
「……温室?」
隣に来て中に目を凝らしたエミールが首を傾げる。
植物をよく見ていた彼は何かに気づいてカーロを振り向いた。
「中は薬草を育てる温室みたいだ。薬剤を保管する部屋でもある。
そこにクレイグがいる」
「え?」
傷で白くなったガラス越しによく見えたな。
カーロは自分もよく見ようと額をくっつける。
おでこに傷を負っているのが最初に言いがかりをつけられた商人だろう。
クレイグはその彼の頭に布を巻いている。
警戒されている様子はなかった。
クレイグは時々笑顔を見せながら兵士と商人に話しかけている。
「今のところ無事……」
その途端、見張りの兵士っぽい人間と目が合った。
「あー……、ごめん。やばい。これ」
中でクレイグが振り仰ぐ。
その様子は負傷などなさそうで、ひとまず安心。
「バレたー」
カーロの控えめな急報に、皆青い顔をしてかたまった。
商人には、温室の隅に身を寄せて小さくなっているようにと伝えた。
クレイグが何を言おうともそこから動かないこと。
自分は大きな葉の影に隠れる。
なぜなら、いち早く血の気を取り戻したエギルマールが見えたから。
フードが頭から落ちた彼は真っ赤な顔をしてカーロの後ろから庭石を振りかぶる。
「危ない、避けてっ」
クレイグの声に兵士は家政婦を庇ってガラスの下から退いた。
派手な音がして破片が降ってくる。
人の頭ほどの石が薬草の棚に当たって跳ねた。
カムの軽い足音がする。
割れた窓から装備のついたベルトが落ちてきた。
クレイグのために門兵から奪ってきたらしい。
続いて火のついた青い丸薬が山ほど投げつけられた。
赤い丸薬が最後に一つ転がってくる。
その匂いを嗅いだクレイグが温室から飛び出した。
「目がやられるぞっ。部屋から出ろ」
ベルトを肩にひっかけてクレイグは通路を走った。
両手から時々青い丸薬を床に転がす。
これはあまり煙は出てこなかった。
何かは知らないが、たくさんあるということはたくさんばら撒けということに違いない。
「あれは君の仲間か?」
赤い丸薬の煙に燻されて出てきた兵士が聞いた。
「さあ、知りません」
クレイグは迎えざまにその顎を鞘付きの剣で打ち上げる。
不意打ちに倒れた大人を近くの収納庫へ押し込んだ。
あと数個の青い丸薬を手にして階段を上がる。
侵入者を知らせる声が飛び交っていた。
外だ、中だと情報は錯綜中。
クレイグの方へ向かってきていた主は追ってきた兵士に振り返って報を受ける。
広間へと丸薬を投げ捨て、クレイグは剣を引き抜いた。
よそ見をしている貴族の額に剣身を叩き込む。
「何をまいている」
報告していた兵士がクレイグを掴もうとした。
「毒」
薬品の匂いのする手でクレイグは兵士の顔を掴む。
ぎょっとした相手が後ずさった。
かもね、と口の中で呟く。
倒れた貴族を飛び越えて、クレイグは兵士の背後に回った。
両手に柄を握って相手の下肢を切りつける。
苛立った叫び声をあげて、兵士はうずくまった。
小さなホールに出ればその先は外。
みんながいるはずだ。
ホールから大きな音が聞こえる。
誰かが戦っているような金属の音だ。
クレイグは急いで広間へ飛びこむ。
リロイが見えた。
鈍い音が聞こえる。
一度打ち上げられた体が床へ落ちて転がった。
「リロイ!」
信じがたい光景にクレイグの足が竦む。
空気が揺れて、ランプの火の影が動く。
リロイよりも大きな男性が立っていた。
この部屋には彼の従者が一人だけ。
聞かれたくない話をしていたのだと悟った。
振り切ったメイスの先にはおかしな穴が空いている。
明かり取りの窓から月光が差し込んでいた。
白い光が切先から滴るものを照らす。
覆面をした人は武器を捨てると床からリロイを抱え上げた。
壁に武具が飾ってある。
その場所へリロイを打ちつけた。
「やめろ!」
異口同音なことを従者も叫ぶ。
床に落ちたリロイのそばに武具が散らばった。
「おやめください! 生きていてもらわねばならぬと言ったのは主人ですよ」
従者が床から武器を取り上げる。
主人の肩を揺すって正気に戻そうとしていた。
流れ出ていく命に怯えた表情をする。
「……シメネス…」
どこを見ているのか、焦点の定まらない瞳でリロイが呼んだ。
怖い。
耳元で打ち鳴らされている音は先ほど落ちた武具か。
それとも鼓動か。
どこをやられたのか分からない。
しかし明らかに命は弱まっていく。
魔獣たちが消える。
もっとずっと先、自分が父よりも歳をとってから考えることだ。
リロイはそうだと思っていた。
それが急に目の前に広がっている。
仄暗く引きずりこむような力を以て命を吸い出していくのだ。
覆面の人はそのそばにかがみこむ。
「魔獣か。今も従えている魔獣がいるか」
リロイの頭を両手で挟んで問うた。
その必死の形相にもリロイの表情は動かない。
「やはり知っているな? 全て聞いているだろう。
私のことを、……見抜いているんだろう」
濡れた両手を握りしめたまま、リロイは自分に触れる手に添えた。
「コニー、ウーヴェ、……ごめん、リボル…」
友だちになったばかりの大鳥を思った。
ロードの森で休んでいるところだったろうか。
自分がこの世からいなくなったら、みんな消える。
リボルはやっと安堵できただろうに、消えてしまう。
命が消えていく。
「リロイから離れろ!」
クレイグの声がした。
両手で突き飛ばそうとするが、覆面の人はびくともしない。
リロイから手が離れていく。
その手を止めようと指が宙を追った。
この獣の目にクレイグを捕らえさせてはいけない。
力の入らない手は落ちていた盾の上に倒れた。
クレイグは振り返ったその人の殺気に打ち砕かれる思いがした。
邪魔立てされて怒っている。
素手だってクレイグを葬れそうだ。
主人を止めようと肩を引く従者が押しやられた。
クレイグの襟に手が伸びる。
「……」
もう生きては帰れないと思った。
そのクレイグの視線がさらに背後を見る。
盾を握ったリロイが立ち上がっていた。
覆面の人はクレイグの視線を辿ってそちらを向きかける。
そこへ渾身の力をこめて盾が降ってきた。
頭にまともに食らって覆面の人は倒れる。
折り重なるようにリロイが崩れ落ちた。
従業員用の扉にはなし。
エミールはその報告を森の茂みの中で受けた。
木の袂には迷子のルペが座っている。
それを制服の内側に入れた。
赤いハギレで包んだ薬と青いハギレで包んだ薬を全員に配る。
青い方がたくさんあった。
手のひらに隠せるような小さな燭台を1組に一つ渡す。
「いい? 赤い方に火をつけたら、すぐ兵士に投げて。
煙に燻されて目がしみる。騒ぎ立てる前に縛り上げる」
ウィム、エギルマール、カム、カーロの順に頷いた。
「見張りがいなくなったら、次は青い方。
館の至る所に投げ込むんだ。中でも外でも。
この香の作用を取り除くには大量に焚き返さないといけない」
手順を確認し、二手に分かれる。
ウィムとエギルマールは正門の陰へ忍び寄った。
「リロイは中に入ったんだな」
「そうなんでしょうね」
静かなウィムの口調に対してエギルマールの声音には苛立ちが混じる。
待っていろと言ったのに。
クレイグがまた居場所を移された時のための見張りを頼んだつもりだった。
リロイだってここに残る意味は理解していたはずだ。
「入らざるを得ない何かがあったんだ」
見習いの不満を見透かしたようにウィムが言う。
燭台の火を薬に移して夜警の兵士の足元へ放った。
すぐに大量の煙が出て兵士は咽こむ。
目をやられて体を折り曲げ出した。
ウィムは素早くフードをかぶって門に縄をかける。
エギルマールの反論を聞く前にさっさと塀を越えてしまった。
拘束した兵士を夜警の番所に押しこむ。
敷地内に足をついたエギルマールに兵士用の通用門へ回れと合図した。
外国の貴族の敷地内ではセルジ侯爵の力は及ばない。
治外法権を約束されていることがほとんどだった。
敷地の外に出さなければならない。
そして裁けるのは敷地外での事件のみ。
クレイグの身柄と、被害者である商人の安全の確保が最優先だ。
通用門で煙が上がる。
エギルマールはフードの下で息を止めながら見張りをぶん殴った。
カムとカーロが一人ずつ縛る。
エミールは青い布にどんどん火をつけていった。
「香の量が濃い。全体は無理だ。どこか要所に集中させよう」
エミールが言う。
「脱出路ね」
カムがあたりを見回した。
「通用門を使う可能性が今のところ高い」
エミールは頷いて通路に青い布の薬を置く。
「このガラス窓、何?」
カーロが小さな声で尋ねた。
正門近くのウィムを探して建物の角に差し掛かったところである。
傷だらけのガラスの下から、ランプの光が照らしていた。
人がいる。
「……温室?」
隣に来て中に目を凝らしたエミールが首を傾げる。
植物をよく見ていた彼は何かに気づいてカーロを振り向いた。
「中は薬草を育てる温室みたいだ。薬剤を保管する部屋でもある。
そこにクレイグがいる」
「え?」
傷で白くなったガラス越しによく見えたな。
カーロは自分もよく見ようと額をくっつける。
おでこに傷を負っているのが最初に言いがかりをつけられた商人だろう。
クレイグはその彼の頭に布を巻いている。
警戒されている様子はなかった。
クレイグは時々笑顔を見せながら兵士と商人に話しかけている。
「今のところ無事……」
その途端、見張りの兵士っぽい人間と目が合った。
「あー……、ごめん。やばい。これ」
中でクレイグが振り仰ぐ。
その様子は負傷などなさそうで、ひとまず安心。
「バレたー」
カーロの控えめな急報に、皆青い顔をしてかたまった。
商人には、温室の隅に身を寄せて小さくなっているようにと伝えた。
クレイグが何を言おうともそこから動かないこと。
自分は大きな葉の影に隠れる。
なぜなら、いち早く血の気を取り戻したエギルマールが見えたから。
フードが頭から落ちた彼は真っ赤な顔をしてカーロの後ろから庭石を振りかぶる。
「危ない、避けてっ」
クレイグの声に兵士は家政婦を庇ってガラスの下から退いた。
派手な音がして破片が降ってくる。
人の頭ほどの石が薬草の棚に当たって跳ねた。
カムの軽い足音がする。
割れた窓から装備のついたベルトが落ちてきた。
クレイグのために門兵から奪ってきたらしい。
続いて火のついた青い丸薬が山ほど投げつけられた。
赤い丸薬が最後に一つ転がってくる。
その匂いを嗅いだクレイグが温室から飛び出した。
「目がやられるぞっ。部屋から出ろ」
ベルトを肩にひっかけてクレイグは通路を走った。
両手から時々青い丸薬を床に転がす。
これはあまり煙は出てこなかった。
何かは知らないが、たくさんあるということはたくさんばら撒けということに違いない。
「あれは君の仲間か?」
赤い丸薬の煙に燻されて出てきた兵士が聞いた。
「さあ、知りません」
クレイグは迎えざまにその顎を鞘付きの剣で打ち上げる。
不意打ちに倒れた大人を近くの収納庫へ押し込んだ。
あと数個の青い丸薬を手にして階段を上がる。
侵入者を知らせる声が飛び交っていた。
外だ、中だと情報は錯綜中。
クレイグの方へ向かってきていた主は追ってきた兵士に振り返って報を受ける。
広間へと丸薬を投げ捨て、クレイグは剣を引き抜いた。
よそ見をしている貴族の額に剣身を叩き込む。
「何をまいている」
報告していた兵士がクレイグを掴もうとした。
「毒」
薬品の匂いのする手でクレイグは兵士の顔を掴む。
ぎょっとした相手が後ずさった。
かもね、と口の中で呟く。
倒れた貴族を飛び越えて、クレイグは兵士の背後に回った。
両手に柄を握って相手の下肢を切りつける。
苛立った叫び声をあげて、兵士はうずくまった。
小さなホールに出ればその先は外。
みんながいるはずだ。
ホールから大きな音が聞こえる。
誰かが戦っているような金属の音だ。
クレイグは急いで広間へ飛びこむ。
リロイが見えた。
鈍い音が聞こえる。
一度打ち上げられた体が床へ落ちて転がった。
「リロイ!」
信じがたい光景にクレイグの足が竦む。
空気が揺れて、ランプの火の影が動く。
リロイよりも大きな男性が立っていた。
この部屋には彼の従者が一人だけ。
聞かれたくない話をしていたのだと悟った。
振り切ったメイスの先にはおかしな穴が空いている。
明かり取りの窓から月光が差し込んでいた。
白い光が切先から滴るものを照らす。
覆面をした人は武器を捨てると床からリロイを抱え上げた。
壁に武具が飾ってある。
その場所へリロイを打ちつけた。
「やめろ!」
異口同音なことを従者も叫ぶ。
床に落ちたリロイのそばに武具が散らばった。
「おやめください! 生きていてもらわねばならぬと言ったのは主人ですよ」
従者が床から武器を取り上げる。
主人の肩を揺すって正気に戻そうとしていた。
流れ出ていく命に怯えた表情をする。
「……シメネス…」
どこを見ているのか、焦点の定まらない瞳でリロイが呼んだ。
怖い。
耳元で打ち鳴らされている音は先ほど落ちた武具か。
それとも鼓動か。
どこをやられたのか分からない。
しかし明らかに命は弱まっていく。
魔獣たちが消える。
もっとずっと先、自分が父よりも歳をとってから考えることだ。
リロイはそうだと思っていた。
それが急に目の前に広がっている。
仄暗く引きずりこむような力を以て命を吸い出していくのだ。
覆面の人はそのそばにかがみこむ。
「魔獣か。今も従えている魔獣がいるか」
リロイの頭を両手で挟んで問うた。
その必死の形相にもリロイの表情は動かない。
「やはり知っているな? 全て聞いているだろう。
私のことを、……見抜いているんだろう」
濡れた両手を握りしめたまま、リロイは自分に触れる手に添えた。
「コニー、ウーヴェ、……ごめん、リボル…」
友だちになったばかりの大鳥を思った。
ロードの森で休んでいるところだったろうか。
自分がこの世からいなくなったら、みんな消える。
リボルはやっと安堵できただろうに、消えてしまう。
命が消えていく。
「リロイから離れろ!」
クレイグの声がした。
両手で突き飛ばそうとするが、覆面の人はびくともしない。
リロイから手が離れていく。
その手を止めようと指が宙を追った。
この獣の目にクレイグを捕らえさせてはいけない。
力の入らない手は落ちていた盾の上に倒れた。
クレイグは振り返ったその人の殺気に打ち砕かれる思いがした。
邪魔立てされて怒っている。
素手だってクレイグを葬れそうだ。
主人を止めようと肩を引く従者が押しやられた。
クレイグの襟に手が伸びる。
「……」
もう生きては帰れないと思った。
そのクレイグの視線がさらに背後を見る。
盾を握ったリロイが立ち上がっていた。
覆面の人はクレイグの視線を辿ってそちらを向きかける。
そこへ渾身の力をこめて盾が降ってきた。
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