ただの魔法使いです

端木 子恭

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シュトラールの新生

安堵

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 フィンは無事に一命を取り留めて、牢獄へ入った。
 彼の地下工場が大爆発を起こしてシュトラールの中心地が陥没した。

 そのせいで、マーシャの家まで崩壊した。


 
 また物件取り壊し放題だ。



 地下都市として発達していたフィンの縄張りから瓦礫を取り除いてみた。
 迷路のようになっている。

 ポーターに相談したら彼は建築デザイナーを手配した。
 バレットの団員が協力して公園を作る。
 
 マーシャの縄張りの跡には福祉施設の建設を頼んだ。
 高齢者はもちろん、一時的に職を失って家賃を払えなくなったものも暮らせるように。
 ほとんどないような家賃で暮らせる施設。
 夏の間にできるから、それまでには運用方法を考えておけと宿題が出た。

 シュトラールを貧民街に戻さない。



 マーシャの逮捕を受けて、ケリーが面会に行った。
 たいそう立腹していたそう。

 グラントは国土省に用事があったのでまだ面会には行けていない。

 シュトラールの土地の持ち主を知りたかった。
 誰かが税金を払っているはず。
 その人に所領を認めてもらったほうがいいと思ったのだ。

 ところが、はっきりしない。
 誰の土地でもないんじゃない? と適当なことを言われた。

「わたしが土地の所有者として登録できます?」

 担当してくれた職員に尋ねてみる。
 もう二日三日お世話になっていた。
 地図をたくさん確認し、税金の支払人もたくさん確認してくれている。
 なのに、ことごとく、シュトラールはうちじゃないという。
 

「うーん……。誰かねえ、貴族の方に、この人は土地を所有して税金を納める能力がありますよって、保証してもらわないといけないんだよねえ」
「男爵でもいいですか?」

 レイもケイレブも爵位持ち。

「できれば世襲貴族……。伯爵以上の地位の方がいいねえ」



 その日は廊下でかれこれ一刻ほど話していた。

 今日は魔王を身につけてきている。
 しばらく放っておかれたらまた呪いのような念を放ち始めたから。

「伯爵以上かぁ……」


 現在、レイとウーシーがお邪魔している辺境伯のことが浮かんだ。
 これ以上頼ったら、また言われそう。
 グラントがさっさと騎士団に入って出世していれば。

「失礼、よろしいですか?」

 頭を悩ませていたグラントに、優しげな声をかけた者があった。

「はい?」

 広げていた地図から目を上げる。
 そこにいたのは人の姿をした魔物。

「申し訳ありません。ずいぶん長い時間悩まれておいでなので、つい話を聞いてしまいました。
 所領の安堵をお望みなのですね」


 貴族の従者のような格好だ。
 襟に刺繍された家紋は、王宮に上がった時に見たことがある。

「私はアッシャー侯爵の家の従者です。平素は土地の運用など任されております。
 用事のついでにひと様の事情に口を挟んでしまいました。
 ご無礼をお許しください」

 きれいな顔立ちをしている。賢そうな青年の姿だった。
 ふわふわの明るい色の長い髪を束ねている。

「差し出がましいのですが、よければ我が主に取り計らってみようと思います。
 いかがでしょうか」

 魔物の侯爵、アッシャー。領地の名前はデラニー。
 城壁内で、王の次に広い土地を所有している貴族である。

「お金、かかります? 契約がいるとか、代償があるとか」

 魔物の懸念にその従者は笑った。

「心配は無用かと存じますよ。
 先の冬、主はお会いしてみたいと申しておりました。
 追ってご連絡差し上げます。グラント団長」

 そう言ってお辞儀をした彼は、そっと魔王に触れる。
 ケープは拒否するようにはためいた。

「……では」

 宥めるような顔をして、その魔物は立ち去った。

「アッシャー侯爵は、保証人としては?」
「申し分ないです」

 呆けたように会話した。



 戻ってからポーターに顛末を話したら、すぐに仕立て屋へ引っ張っていかれた。

「えぇ、何?」
「その格好じゃいけません。現役の侯爵ですよ。
 兵団の代表として会うんでしょ。
 失礼のないように、できれば軍服でいかないと。
 切り伏せられたって文句言えませんからね」
「切り……」

 寸法を取られながら、騎士団の正装をした侯爵を思い出した。
 襟や袖などにふわふわした毛がついていて、あったかそうだなあと思ったっけ。
 緑がかった瞳をして、太陽の光をまとったような髪の色をしたひと。
 
 ポーターが誰かと話していると思ったら、ケープが勝手に騎士の服に変化している。

「その色はダメです。高いんですよ。……グラントに似合う衣装にして。
 ……ボタンつけると一気に値が上がるんですけどねえ。
 言っときますけどこれ、経費なんですからね? 必要な装備以外はだめですよ」

 グラントは無言でケープを脱ぎ捨てた。
 ひとで遊ばないでほしい。

「そんなかっちりしたの要るの?」

 特に今は夏だ。

「要りますよ」

 ポーターは断言する。

「グラントはこれからいろんな寄り合いや会議に参加するんです。
 侯爵との面会なんて序の口ですよ。冬は特に何もすることないですから。
 貴族は有権者たちと会合三昧です。この都の政治の繁忙期なんですよ」

 夏は夏で王都外の伯爵たちとやり取りするのに。
 冬の都の方がもっと忙しいなんて。

「……全部欠席する」
「なりません」
 
 ポーターは、有能な家令。
 グラントの要求をなんでも叶えてくれるけれど、宿題も多い。

「もうすでにヘイゼルさんとのお付き合いがあるんです。
 グラントが全欠席しては、彼の顔も立ちません」
「はい……」
「こんな急な話になるなら、先に団長の家の建設に取りかかるべきでした。
 私の失敗です。グラントって人をよく知らなかったから」
「はぁ……、それはどんな人ですか」
「ぼうっとした顔に騙されてのんびり屋だと思ってたら突然目的地まで近道作って駆け上がるような人です」
「すみません」
「私は初めてですよ。家なしの長だなんて。私の経歴に新たな汚点を残されました」
「申し訳ないです」
「汚点だらけなんです。前は勤めていた先を倒産させてしまいましたし。
 二人の主に共通しているのは、何も話してくれないことですね」

 注文書に書き込みながら、ポーターは嘆息した。

「よろしいですか。シュトラールの土地を請け負うということは。
 バレットが税金を負担するということです。
 我々が取り扱っているのは今の所、五つ。
 灰の輸出、清掃、醸造、食品、金融です。
 が、現在稼働しているのは二つだけ。
 侯爵閣下に所有権を安堵して頂いたら、次はリケですよ。
 交易を取り付けてきてください。必ずです。敵から賠償金もふんだくるんです。
 経費の10倍はふっかけるんですよ」
「リケの産業なんて、シュトラールとどう結びつくの?」

 グラントは首を傾げた。

 リケの辺りは、雪の積もらない時期がちょっと長い。
 夏の間に麦や麻を育てるのだが、何せ森林の面積が大きすぎて大した量にならない。
 冬でも港は凍らないが、都までの道の方がが閉ざされてしまう。

 リケは国内随一の造船の街だ。木造船を作っている。

「現地で調査をお願いします」

 びしっと言われてその会話は終わった。

 

 仕立て上がった服が1着ではないと知ったのは数日後である。
 グラントは思わずポーターに帳簿を見せてもらった。
 ぐうの音も出ないほどきれいに運転されていて、黙るしかない。

「グラントの報酬の管理がおかしかったのでバレットとしての運用益が出てるんです」

 ポーターはここでやっと種明かししてくれた。

「グラントはバレットとして行った報酬を全て会計に出してるでしょう?
 あなたがもらっていい報酬まで提出していたんです。
 例えば春先の交易です。灰の売上はバレットに出すので正解です。
 あとの懸賞金や店を手伝った駄賃はグラントのものです。
 ついでに言えば、グラントの力で得た報酬を、ただ一緒に行動していただけの者に分ける必要なんてなかった」
「そうなの?」

 孤児院ではいつもそうしていたから。

「開始直後の事業は借金で回すのが多いんです。
 なのにグラントのおかげでバレットは最初から自前の資金で運転しています。
 月々の返済がないばかりか、利子の回収もあって黒字です」
「……怒ってる?」

 家令のぎょろっとした目をうっそりと見返した。

「怒ってませんが、長が損してどうするんだと思ってます」

 怒ってた。

 



 アッシャーからの使いが来て、ポーターに言われるがままレイたち剣士が着るような服で出かけた。
 心細いので魔王も羽織った。

 王宮よりも凝った生垣の庭園を通る。
 敷地内で働いているのは魔物たちだ。
 主人に言われるまま、常にきれいに邸内を整えている。
 背の高い館に招かれた。
 
 先日、国土省で会った従者が案内してくれる。

 磨かれた石でできた壁は眩しく、高い天井には装飾の凝った板が貼ってあった。
 廊下の壁に等間隔でストーブが埋め込まれている。
 冬の間、本当に人間がやってくることが多いのだ。

 これは人間に対するもてなし。

 大きな扉の部屋に通された。
 日当たりのいいサロンで、グラントよりも頭半分ほど背の低い人が待っていた。

「グラント」

 親戚のおじさんに話しかけられたのかという心持ちになる。

 昼の日の光のような髪色をした侯爵はグラントの右手を取って握った。
 両手の指に鳥が描かれている。剣など握ったことがないような手だ。

「私がアッシャーだ。よく来たね」
「グラント・ルースです。
 この度は、ご高配いただきありがとうございます。閣下」

 グラントの挨拶をくすぐったそうに聞いて、アッシャーは席を促す。

 見た目は30代半ばくらいだ。
 けれどグラントは祖父のような印象を受ける。

 寿命の長い、力のある魔物だ。

「このお菓子、好き? 人気があるって聞いて買ってきてもらったんだけど」

 ティーセットをうきうきと見ながらアッシャーは皿にとってよこす。
 自分の分もとって食べ始めた。

「おお、よかった。美味しい」

 揚げ菓子を頬張って幸せそうな顔をする。
 人間の世界にだいぶ馴染んだ方だ。

「本当は面会なんて必要なかったんだけど、私が会いたかったんだ。
 ご足労かけてすまない」

 緑っぽく見える瞳を細める。

「いや、一度会ったことはあるのだけれど、グラントの方は覚えていないだろう?
 おじいさまと私は因縁があってね。……因縁といえば」

 侯爵はグラントのケープを指した。

「それも、知り合いだ」

 魔王が嫌そうに揺れる。グラントは必死に宥めた。
 侯爵はおかしそうに笑っている。

「グラントの指の印は、まだ途中だね。
 どうしてやめてしまったの?」

 グラントは自分の手を見た。

「さあ……。途中だということも存じませんでした」

 どういうデザインにするつもりだったのだろう。
 
「右腕だけが魔物の形になるんだね」

 侯爵は観察するような表情で話す。

「腕といっても、肘から先だけだ。なったことはある?
 おじいさまと同じ、溶岩の上を歩く獣みたいなかたちだね」
「一度だけ。もう随分前です。それ以降はありません。
 人間の近くでは思った以上の影響が出ますので」
「そうだねえ。グラントは魔法使いだもの。そちらの方が制御がきくようだ」

 ベルトにおさまる杖を指した。
 それから、ふふっと小さく笑う。

「今まで静かに生きていたのに、急に忙しくなってしまったね」
「巻き込まれてまして」

 グラントは苦笑した。

「新しい友だちのため?」

 侯爵の質問には、シェリーのことが思い浮かぶ。

「さあ、どうでしょうか」

 彼女の友だちと紹介されて、眉を顰められない程度の人間にはなりたいと思う。
 王族としての籍を認められたシェリーの、友だち。

 アッシャーは楽しみが増えたという顔をした。

「グラントがこの国に来ることになったのは私にも責任がある。
 埋め合わせをしたいとは思っていたのだよ。
 こっそり援助してもよかったのだけど、どうせなら顔見知りにと考えたんだ」

 グラントはもうほとんど記憶にのぼらない、その日の情景を辿った。
 領地が突然燃えて、母は父と人間の世界を去った。
 祖母は単身身を隠して、祖父がグラントを見送った。

 人間の世界で生きなさい。

 祖父は国に戻るのだと言った。
 グラントは連れていけない。守れないだろうから。

「……」

 山をひとつ、ふたつと溶岩で巻き込む。
 そんな戦いを見ながらグラントは逃げた。領民も散り散りに走っていた。
 走っても走っても火の粉から逃れられない。

 祖父が戦うのを初めて見た。

 何日か山を上ったり下ったりして、やっと赤い山は見えなくなった。
 そこがシュッツフォルトの領土内だった。

 アッシャー侯爵は、あの場にいた?

「おじいさまの事情は複雑で、話が長くなる。
 グラントがゆっくり聞きたくなった時に教えよう。
 今日は挨拶と、所領の保証人を請け負うという話だけ」

 ねえ、と、茶を一口飲み、侯爵は首を傾ける。

「グラントは、シュトラールだけでいいのかい?
 国はいらないの?」
「……とりあえず今は」

 驚いて目を丸くしたままグラントは答えた。
 とんでもないことをおっしゃる侯爵だ。

「私の協力が必要ならいつでも聞くよ。遠慮なんてせずに言っていい。
 グラントにはそれだけのことをした」

 グラントは困って耳の後ろにそっと触れる。
 魔物の距離感は人間とちょっと違う。

「今回はシュトラールの所領を保証してくださるだけで幸甚です。
 わたしはしばらく都を離れることになっておりますので。
 その間の治安を確保したかったのです」
「欲がないんだ」

 侯爵はちょっと物足りなそうな顔をした。

 魔王がもういいだろうとばかりにはためいて、グラントは急かされるようにその場を辞した。

 きっとこいつにちゃんと首がついていたら。
 道中すごく文句を言っていそう。

 馬車で送られている最中、さっき食べた揚げ菓子の店を見かけた。
 王宮が見える広い通りである。
 グラントはそこで馬車を降りた。

 店を覗いたら、まだ残っている。
 それを箱に詰めてもらった。
 そのまま城壁の方へしばらく歩く。この先は牢獄だ。
 手前に静かな商店街がある。
 面会に行く人が買っていくのだ。
 店の一つに入ってグラントは尋ねる。
 この時期の差し入れには何がいいのか。
 春の盛りと言ってもまだ夜は冷える。毛布を勧められた。
 


 しばらく振りのマーシャは最初、睨め付けるようにグラントを見た。
 それも一瞬のことで、すぐにまたにこにこと笑う。

「似合ってる。新しい服」
「よかった」

 差し入れの渡し口に毛布と菓子を入れた。
 係が調べてからマーシャに渡す。
 まだ刑が確定していないマーシャは他の囚人とは離れた棟へ隔離されていた。
 今が一番安全に過ごせる。

「……何が必要なのか、分からなくて」
「なんでも嬉しい。ありがとう、グラント」

 マーシャは箱の中の菓子を早速一つ食べた。

「わたしはこれから都を離れるんだ。またしばらく会えないけど、元気でいてね」
「あら。そうなの? また行商?」
「そんなとこ」

 グラントはまっすぐにマーシャを見る。
 お互いに戦いの前なんだって伝わった。

「また会いましょう」

 マーシャは強気に口の端を引き上げて言った。
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