ただの魔法使いです

端木 子恭

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半輪の月を眺む

練習舞踏会1

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 練習って、……こんなところから?



 ホールの天井の清掃を命じられたのは、シェリーにアリアの本体を渡した日だった。
 すすを落としながらグラントは疑問を封印するのに苦労する。


 予想通り、精霊の宿った本はシェリーの魔法をよく助けてくれる。
 その日何度か動物に変わっては脱走したが、アリアがついているので追わなくていいと言われた。
 ちゃんとすぐに帰ってきた。

 レシャクはこの土地にやってきてから、ずっと機関車に乗っている。
 彼は乗り物を動かすことができた。
 石炭の消費を抑えて機関車を毎日動かすことができる。

 燃料が余った分は炉にまわした。
 サイラがそこでガラスを吹きまくっている。
 ランプを作っているのだ。
 鉄砦の住人も交代でたくさん作っている。
 舞踏会の練習に使うって言うから。

 ダンスの講師が。



「練習といっても、本当の舞踏会のようにします。
 幸い、ラグラスの城のホールは王宮と同じような広さです」

 港町から用事で帰ってきた講師は、街区のデザイナーも伴っていた。
 生き生きとして。
 ウーシーと、トーニャと、ラーポと一日中話し合って、天井のど真ん中にあるドームの幾何学模様を決めた。
 メインホールの隣の広間はそれぞれ休憩室、控え室、遊戯室と役割を与えられた。
 トーニャとダルコが遊戯室を担当した。

 ダンスの講師の命令で、領民が選抜された。
 材料調達班、調理班が組織されてラグラスではこの百年近く見たこともないような料理を試作した。
 あまりに大量の買い付けがあったので、コーマックに荷船を一隻売ってもらった。
 その間にも講師は踊りの上手な領民数十人を選んで特別に何か練習していた。

 後は城の内装を整えよ。

 グラントと、そしてエルネストにそのような命令が下った。

 エルネストの配下の魔物たち。
 それは戦で長年使われてきた道具だ。

 戦いを見慣れすぎて、人の姿になると傷があったりどこか欠けている者が結構いる。
 大きい者から小さい者まで様々だ。

 総出で用意した道具を飾り、講師に確認を取る。

 そんな一週間を経て、舞踏会の練習用に整ったホールは、ものすごく眩しい。
 ドームから吊り下げられた大きなシャンデリアなんか、迫力満点だ。


 光の山みたい。


 グラントは、高梯子を上ってランプの管理を練習する魔物たちを見上げる。

 鉄砦は今日から仕事休みだ。
 作業員たちは試作の料理をたくさん持ち帰っている。
 ウーシーが城にいるので、サイラだけは残っていたが、だいぶ疲れていた。

 森砦からも魔物が集まっている。
 狩の獲物を運んできた。

 海砦からは買い付けた品が届けられる。

 トーニャは配下の女子たちを引き連れて、シェリーの支度をしていた。
 もうずいぶん長いこと。

「グラント、杖はどこかに置いてください。
 後、服、……はいいでしょう。練習ですから」

 もう少しで日が沈むという頃、講師はダンス担当の領民を集めた。

「練習の準備、お疲れ様でした。
 これで本番のようにできますよ。
 今日から数日間は宵っぱりの生活時間になります。
 倒れないよう、心して練習しましょう」

 その言い方に、グラントはぴんとくる。
 何か企んでいる。悪戯を。

 


 控え室に大人数で入った婦人たちの中からシェリーを探した。
 両側を編み込んだ髪型にしたようだ。
 まだ舞踏会用のドレスではない。
 内緒なんだって。

 トーニャは試しに作った護衛服を着ている。
 赤毛をまとめていた。
 そこまで小さくなるのかと不思議で、グラントはその複雑な編みこみを観察してしまう。
 黒地の騎士の服は、トーニャをいつもより凛々しく見せた。

「グラントは殿下の護衛エスコートです。いつも見えるところにいて、お世話するのですよ」

 控え室の入り口で講師に言い聞かせられる。

「シェリー殿下が疲れ果ててしまわないように気を配るんです。
 休憩し、気分転換にテラスに誘い、人に紹介し、ゲームに参加させ。
 よきところで帰宅させる。……いいですね?」
「高等技能なんですが」

 グラントはうっそりと講師を見た。

 舞踏会っていったって、ずっと踊っていなくていいはずだ。
 グラントがしなければいけないことは、シェリーだって踊れるって最初に見せてやること。

 領民が配置につく。
 講師の「踊りましょう」の声でエコーは音楽を流し始めた。

 二拍子の曲で、女性たちが輪になってシェリーを連れて踊る。
 大丈夫、支えてますからね、と明るい声をかけた。

 シェリーだって踊れる。

 グラントの前で「ここだよ」とシェリーを輪の外に出した。

「かつらの具合はどう?」

 手を取って聞くと、少し頭を確かめるように動かして、シェリーは頷く。

「付け心地はとてもいい。見た目はどんなふうになっているの?」
「髪が伸びたみたい」
「違和感ないということ?」
「もともとシェリーの髪だもの」



 ダンスの講師は相当広い範囲の領地の人間と交流を持っていたらしかった。

 料理がひと段落してしまった班がホールに入ってくる。
 みんな講師に挨拶して、踊りを申し込んだ。
 怖がることなく踊りの輪に入っていく。

 ワルツが始まると楽しそうに踊り始めた。
 ウーシーまで踊りの輪に入れるようになっていて驚く。



 トーニャとダルコは遊戯室にいた。
 気合を入れて持ち込んだテーブルゲームで本気の勝負をしている。

 領民が執務室のエルネストとラーポを引っ張ってきた。
 二人して顔を見合わせてから、エプロンをして腕まくりをしたままのご婦人の誘いを受ける。

 ごちゃごちゃになってきたホールで、グラントは人にぶつからないように動いた。
 時々シェリーを振り回して講師に見つかる。
 背中に目をつけろって、怖いこと言われた。



 休憩室には山のような料理とお菓子があって、市場かと目を瞠る。
 ウーシーがサイラと一緒にやってきて、やはり「市場か」と声を上げた。

「練習って、こんなとこまでするんだな。すげー」

 ウーシーがグラントの分も言葉にしてくれる。
 彼は遠慮せずに砂糖のかかった菓子を食べていた。

「あのランプの数、幾つあるの?」

 ドームの大きなシャンデリアを指してグラントは尋ねる。

「あれひとつに六百個です」
「蝋燭作る材料が揃わないからってなー。
 サイラの実力で千個いけるって、先生がさぁ」

 この一週間を思い出してか二人とも遠くを見た。

「頑張ったんだね」
「すげー本気でた」

 ウーシーもサイラも多分あまり寝ていない。

「グラントが鯨の油集めろって言ってくれて助かったんだよ。
 余った分をここでランプに詰めてるの」


 人生で初めて高価な照明に照らされてるんだと知った。


「シェリー殿下は都に戻ったら冬はお一人で過ごすんですか?」

 一緒に椅子に腰掛けながらサイラが聞く。
 シェリーはそうだろうと答えた。

「私の屋敷の周りは明くる月の終わりには雪に閉ざされる。
 滅多に人の出入りも無くなってしまうの」
「例年は何をして過ごされるのです?」

 サイラの質問に、シェリーは詰まる。

 いつも何をしていたか。

 寒いからずっと外套を着て、毛布を何枚もかぶって過ごしていた。
 本の内容を、読んでもらったところまで反芻しながら。
 
 昨冬は雪が早かった。
 冬の精霊がいるなら、きっと全力疾走してきたのだと思った。

 勢い余って頭から大雪を降らせたのだ。

「去年は冬の初めにグラントが来た」

 昨冬の印象が鮮やかすぎて、それより前の冬がどうだったかなんて霞んでいる。

「精霊たちがみんなで家を整えてくれて、楽しかった。
 アリアがずっと本を読んでくれた。
 初めて祖母に手紙を出すことができたの。
 グラントが書いてくれて。
 エニから魔法を授かって。
 色々あって都で過ごして、ウーシーが足を作ってくれた」

「では、次の冬もグラントと都で過ごしたらよろしいのでは?」
「そうしたいけれど……」

 それはきっとできなかった。

 それに、グラントはラグラスに戻るだろうから。
 
「次の冬は自分の屋敷で過ごします。きっと手紙を書きながら」

 シェリーは手紙を代筆してくれる係を新しく雇う予定であると話した。
 王宮で文書を出す仕事をしたこともある女性らしい。
 シェリーが伝えたいことを上手に汲んで文章にしてくれる。

 休憩室に、アリアが走り込んできた。

「遊戯室へ来てください」

 グラントとシェリーの手を取って引く。
 きっと手がもう少しあったらウーシーやサイラも引っ張っていた。

「トーニャがダルコと言い合ってるんです」


 いつものことだ。


「もう一回だっ!」

 ダルコの叫び声がする。
 テーブルゲームを初期位置に戻す音が聞こえた。

「次はっ、次こそ俺の得点だ! うちのイルカ二匹賭けるからな!」

 配下の魔物を賭けている。

「じゃあ、私は私の得点に亀二匹」

 トーニャまで。
 すでに交換されたらしい配下が遊戯室の対極に寄せられていた。

「いや、待て。そりゃ等価じゃないだろ? こっちはイルカだぞ?
 大型哺乳類二に対して小型爬虫類ニが釣り合うもんか。五匹はよこせ」
「二匹で釣り合うでしょう? 立派な私の魔物なんだから」

 配下を侮られてトーニャは不愉快だ。

 平行線を辿る頭領たちの争いに、口を挟める者などいない。

 こうして貨幣が生まれたのかとグラントは妙な感慨に至った。

「配下を賭けないであげて」

 とりあえず問題になっている箇所を指摘する。

「人身売買は無効です」

 領主の言葉に売られた配下がほっとなった。
 やれやれと元のかしらのところへ戻る。

「おう、グラント。一緒にやるか? ルーレットもあるぞ」

 ダルコは悪びれずに誘った。

「何も賭けないなら」
「それ、楽しいのか」

 至極真面目なグラントに、ダルコは口をぱかっと開けて呆ける。

「賭けないからって当たらないんじゃないよ。
 グラントはルーレットの記録係をやったことあるんだから。
 すげー強いんだよ」

 ウーシーが横から懐かしそうに言った。
 誰もそんな係など聞いたことがない。



「休みましたか? 踊りますよ」


 講師の声が背後から聞こえた。
 ダルコがアリアの手を取ってホールに連れ出す。

 グラントの顔は渋々だ。

 ワルツの次に、また別のワルツが来て、領民はペアで回っている。

 突然手を叩く音がした。
 急に誰かが向きを変えて、シェリーの背中に何かくっつける。

「……」

 ひっつき虫だ。雑草の。

 グラントは素早く講師を見た。犯人だ。

「意地悪です」

 にこっと笑って講師は答える。

「遊びですが、本番はこれが本気の意地悪かもしれないんですよ。
 常に周りに気を配ってください」

 シェリーに伝えると、小さく笑った。
 三曲踊る間にグラントの背中に幾つも付く。

 いやな顔をして講師を見た。

 きっとそういう競技だって、領民は楽しんでいる。

 意地悪時間が来なければ、楽しいダンスの時間だった。

 シェリーは魔物たちとはうまく踊れる。
 領民の男性相手となるとすぐにバランスを崩した。
 グラントは拾いに行くのも上手になる。

 夜半を過ぎて、いよいよランプの光が全開になった。

 グラントは杖を取りに行ってシェリーに見せる。



「こんなふうだったの……」


 ホールの端で、椅子に座りながらシェリーは嘆息した。

「光の山みたい」
「わたしも同じことを思った」

 特大のシャンデリアを見上げる。

 他にも少し小さいサイズの照明がいくつか吊ってある。
 床に置く用の照明もたくさんあった。
 
 休憩室の様子も、遊戯室の様子も見せる。
 先ほどの頭領たちの会話が思い出されて笑った。

 控え室の姿見を見せると、シェリーははたと動きを止める。

「綺麗に仕上がってる。このかつら。
 ラーポにもう一度お礼を言わないと」
「うん。そうしたらすごく喜ぶね」
「冬には、床のランプはストーブに変わるの?」
「おそらくそうだ。またサイラが大変だ」

 申し訳ないような頼りたいような。
 精霊の本気を見せたシャンデリアをもう一度見た。

「ケリーも見たいって言うんだろうなあ。
 何を見ても感動する子なんだよ」
「気持ちが柔らかいものね」

 シェリーが笑う。

「夏休みは魔法の宿題もあるからって、言っていたっけ。
 教えてあげなくてよかったの?」

 留守居役などやっている場合だったのか。

 首を傾げるシェリーに、グラントは難しい顔をした。

「夏休みの宿題というか、もう何ヶ月もその課題ができてないんだよ。
 ケリーって、物を岩のように強力にするっていう、……。
 そういう力を持ってるんだけど、調整ができないんだよね。
 小さく出す練習が、ケリーにはとても難しいみたいなんだ」


 物に思い切り強度を持たせることは得意で、杖にかければ武器になった。
 服に魔法をかければ甲冑のように身を守る。

 ちょっと叩くとか、ひび割れる程度に、ができなかった。
 
 怖くて滅多に出せない。


「シェリーの屋敷には、今年の冬は兵士が駐在するんだね。
 家に人も多いし、安全だ」
「そうなんだけど、この冬はナタリオさんから本格的な事業を考えようと言われている。
 会議づめの冬かもしれない」

 シェリーは苦笑した。

「私は世間にどんな仕事があるのか知らないから。
 ナタリオさんたちが提案してくれることを理解できるかな」
「大丈夫。シェリーは自分で思うより知ってるよ」

 グラントの声に笑う色が混じる。

「シェリーはここで色々な職業を見てる。
 トーニャに連れられてしょっちゅう港を歩いてるよね。
 興味のあったことを相談すればいい」


 トーニャが使わせてくれた陶器が思い浮かんだ。


「なんと言っても、ナタリオさんは優秀だもの。
 不安なんていらないよ」

 グラントはそう言ってくれるけれど。
 もしその顔を見られたら、もっと確信が持てるのに。
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