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Allied Forces
勢力図
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ジョニール公に声をかけられた。
ポーターが行っていいと言うので誘われる。
ちょっと広い部屋に二十人近く集まっていた。
サイコロ遊びをしている。
おつかいに行ったことのある顔見知りの領主ばかりだ。
奥様方はいない。
マーシャの部下に招かれていた友人たちも似たような表情をして遊んでいた。
「グラントもやる?」
ジョニール公クラルスの言葉に首を振る。
「今年の収穫はいつくらいになりそうですか?」
飽きずにサイコロに見入る貴族たちを視界から追い出した。
グラントは春に交流のあった領主を向く。
「夏が暑かったせいでもう始まりそうだ。
今年は出だしに廃棄物を片付けてもらったせいか、みんな元気が残っているよ。
バレットから手伝いに来てくれるおかげで育ちも良かったんだ。ありがとう」
「シャニ様は今日はいらしていないのですか?」
「そうなんだ。他国へ救援任務に赴いていて。
……信じられないだろう? わがままなシャニが任務なんて」
そう言いながら、クラルスの笑顔は誇らしげだ。
「キア様は今日が初めての舞踏会ですか?」
そう尋ねると、父の頬がぽっと赤くなる。
「そうなんだよ。妻が張りきって注文した衣装を着てね。
それはそれはかわいらしかっただろう?」
「……奥様はいかがされました?」
先ほど馬車には乗っていなかった。
「体調を崩してしまって……。
森の中でベリーを探していて、風邪をひいたらしい」
眉根を寄せてジョニール公は呻く。
「それは、……申し訳ないことをお聞きしました」
グラントは耳の後ろに手をやった。
また、森の木々が浮かんだようで咄嗟に手を下ろす。
「グラント、時に、今日のシェリー殿下への決定は、納得できたかい?」
気遣うように下から見上げる瞳があった。
表情を動かさないように気をつけながら答える。
「納得も何もありません。わたしが口出しすることではありません。
彼女自身、なんとも思っておりませんよ」
「本当にひどい話だよねえ。もっと早くに知っていたらねえ……」
クラルスは顎に触れながらため息をついた。
「冬の終わりに殿下の存在を知った時は、動揺したんだよ。
外にはまだ連絡が行き届かなくてね。
真偽の程も処分もわからないが、ひとりの人間に酷い仕打ちをしたもんだって」
まさか我が息子が狼藉を働こうとは。
殿下がいい人だからおおごとにならなかったけどねえ、とクラルスは冷や汗がしきりだ。
「王宮は増税に増税を重ねて、外の伯爵たちから取り上げてきたのに。
体の不自由な娘に分け与えるのを惜しんだんだね」
外の伯爵。
城壁外の領地付き貴族をまとめてそう呼ぶ。
「グラントが小さい頃に戦争が終わってね。当時の都は壊滅状態だったんだよ。
勝ち負けなくただ戦が終わって、帰って来れた貴族たちには何も残らなかった。
それなのにその年の秋から復興という税が加わった。
防衛税がそのすぐ後、交易税は一気に倍になったんだ。
城壁内ばかり優遇して、瞬く間に豊かさを取り戻した。
シェリー殿下はずっとその外に一人でいらしたんだ。かわいそうにねえ」
「シェリー殿下の話?」
突然割って入った声にグラントの首筋が痛む。
四十歳手前ほどの、軍人のように広い背中の貴族がいた。
クラルスのやや後ろから肩に手をかけている。
「グラント。彼はもうひと方の辺境伯だ」
ジョニール公はにこやかに紹介してくれた。
「西のヘーレ辺境伯。バルトサール閣下だ。
山脈を背に守っていて、軍隊は都の騎士団より多いし強い。特に砲撃兵がね。
閣下、彼は新しいラグラス辺境伯でグラント・ルースです。
魔法使いとして器用で色々な技を持っています。
加えて溶岩を扱える力があって、……けれどそれは、今のところ産廃の焼却にしか使っていないんです。
温和な人ですよ。ただし侮ってはなりません。
彼の周囲に武力の高い人間が多いが、グラント自身も武人として働ける」
よろしく、というヘーレ公は、三白眼をじっとグラントに据えている。
「私の方だって、辺境伯を継いだばかりなんだ。昨年のことだ。
だから君と大して経歴は変わらない。
分からないことだらけで、もしかしたら君に助言を乞うこともあるだろう」
「ご冗談ですね、卿」
グラントは真顔で返した。
何だか、ちょっと気を許せないような雰囲気の方だ。
コーマックの偏屈なら分かりやすい。
素地にあるのは軍人ひと筋だ。
「シェリー殿下の話だが。私は到底納得できないでいる」
西の辺境伯は決して声を荒げたわけではない。
しかしその口調からはなんとなく、王への昏い恨みのようなものを感じた。
「ラグラス公は親しいと聞いているが、本当になんとも思わないのか?
公爵を与えたって良かっただろうに。なぜ伯爵なんだ。
都に招いて屋敷を与えたりしないのか」
「深甚なお考えあっての決定だと受け入れています」
少なくとも、その決定に関わった内二名は敵ではない。
「恨み言のひとつも口に出さないなんて、よほど無邪気なのか。
それとも言い表せないほど恨んでいるのかじゃないか」
「恨んでいる時間などありません。
もしご配慮くださるなら、早くこの国を知れるように手を貸してください。
その方が喜ぶと思いますよ」
グラントはヘーレ公を見つめた。
嘘はついていないと分かってもらわないといけない。
「彼女は前向きです」
「そうなのか……」
ひとつ首肯したヘーレ公は目の力をふっと抜いた。
「政の話は重苦しいな。気分を害さないでほしい。
今までは外に手伝いに来てくれる魔法使いのグラントだったから世間話だけしていた。
今日からはラグラス辺境伯だと認めるからここに呼んだし、暗い話も聞かせたんだ」
「承知しております」
グラントが小さく頭を下げる。
西の辺境伯は少し部屋の中を探して、紙に包まれた小さな板を持ってきた。
「これを。気に入ってくれたら館の廊下にでも飾ってくれ。
ラグラス公と話せたら記念に渡そうと思っていた」
「ありがたく頂戴いたします」
グラントはちょっと紙を広げて中を見る。
絵画だった。
山脈の上からシュッツフォルト全体を見渡して描いたような。
この国の真冬の風景画だ。
森には雪が積もっている。
シュトラールにも。そして、セリッサヒルにも。
「帰ったらみんなに見せますね」
少しおかしな描写にグラントは目を細くした。
シュトラールに雪が降り積もるのは、真冬のほんのひとときである。
その時には国全体が屋根まで届く雪に閉ざされているはずだ。
この絵画はリケや内陸の領地が三分の一ほど緑の森のまま。
ラグラスにも雪はない。
雪の結晶がひとつ、森の中に落ちる様子が描かれていた。
「冬の辺境領では、何をして過ごされてます?」
思いついたことを聞いてみる。
「どこにも行けないし、敵も冬は滅多に来ない。
武具の整理をしたり、道具の整備をしたりしているな。
あとは、公爵邸の管理だ。ヘーレは森の公爵の監視を特任されている」
「……」
何かに巻き込まれた。
今、グラントは何かに巻き込まれたと感じた。
どんよりとした目になる。
砲撃の得意な西の辺境領。
山脈を背に細長い領地だ。
外の伯爵たちと連絡も取りやすい。
陰謀が囁かれる森の公爵とも堂々と話せる。
長年の冷遇を破って都に入ることも叶えた。
計画が動き出したのだ。
この絵からは、雪の音がしなかった。
森がざわめいている。
それは森を踏みしだいて歩く人間たちの足音。
雪の結晶は壊れ、雪面は荒らされる。
胸が一気に重くなった。
ポーターが行っていいと言うので誘われる。
ちょっと広い部屋に二十人近く集まっていた。
サイコロ遊びをしている。
おつかいに行ったことのある顔見知りの領主ばかりだ。
奥様方はいない。
マーシャの部下に招かれていた友人たちも似たような表情をして遊んでいた。
「グラントもやる?」
ジョニール公クラルスの言葉に首を振る。
「今年の収穫はいつくらいになりそうですか?」
飽きずにサイコロに見入る貴族たちを視界から追い出した。
グラントは春に交流のあった領主を向く。
「夏が暑かったせいでもう始まりそうだ。
今年は出だしに廃棄物を片付けてもらったせいか、みんな元気が残っているよ。
バレットから手伝いに来てくれるおかげで育ちも良かったんだ。ありがとう」
「シャニ様は今日はいらしていないのですか?」
「そうなんだ。他国へ救援任務に赴いていて。
……信じられないだろう? わがままなシャニが任務なんて」
そう言いながら、クラルスの笑顔は誇らしげだ。
「キア様は今日が初めての舞踏会ですか?」
そう尋ねると、父の頬がぽっと赤くなる。
「そうなんだよ。妻が張りきって注文した衣装を着てね。
それはそれはかわいらしかっただろう?」
「……奥様はいかがされました?」
先ほど馬車には乗っていなかった。
「体調を崩してしまって……。
森の中でベリーを探していて、風邪をひいたらしい」
眉根を寄せてジョニール公は呻く。
「それは、……申し訳ないことをお聞きしました」
グラントは耳の後ろに手をやった。
また、森の木々が浮かんだようで咄嗟に手を下ろす。
「グラント、時に、今日のシェリー殿下への決定は、納得できたかい?」
気遣うように下から見上げる瞳があった。
表情を動かさないように気をつけながら答える。
「納得も何もありません。わたしが口出しすることではありません。
彼女自身、なんとも思っておりませんよ」
「本当にひどい話だよねえ。もっと早くに知っていたらねえ……」
クラルスは顎に触れながらため息をついた。
「冬の終わりに殿下の存在を知った時は、動揺したんだよ。
外にはまだ連絡が行き届かなくてね。
真偽の程も処分もわからないが、ひとりの人間に酷い仕打ちをしたもんだって」
まさか我が息子が狼藉を働こうとは。
殿下がいい人だからおおごとにならなかったけどねえ、とクラルスは冷や汗がしきりだ。
「王宮は増税に増税を重ねて、外の伯爵たちから取り上げてきたのに。
体の不自由な娘に分け与えるのを惜しんだんだね」
外の伯爵。
城壁外の領地付き貴族をまとめてそう呼ぶ。
「グラントが小さい頃に戦争が終わってね。当時の都は壊滅状態だったんだよ。
勝ち負けなくただ戦が終わって、帰って来れた貴族たちには何も残らなかった。
それなのにその年の秋から復興という税が加わった。
防衛税がそのすぐ後、交易税は一気に倍になったんだ。
城壁内ばかり優遇して、瞬く間に豊かさを取り戻した。
シェリー殿下はずっとその外に一人でいらしたんだ。かわいそうにねえ」
「シェリー殿下の話?」
突然割って入った声にグラントの首筋が痛む。
四十歳手前ほどの、軍人のように広い背中の貴族がいた。
クラルスのやや後ろから肩に手をかけている。
「グラント。彼はもうひと方の辺境伯だ」
ジョニール公はにこやかに紹介してくれた。
「西のヘーレ辺境伯。バルトサール閣下だ。
山脈を背に守っていて、軍隊は都の騎士団より多いし強い。特に砲撃兵がね。
閣下、彼は新しいラグラス辺境伯でグラント・ルースです。
魔法使いとして器用で色々な技を持っています。
加えて溶岩を扱える力があって、……けれどそれは、今のところ産廃の焼却にしか使っていないんです。
温和な人ですよ。ただし侮ってはなりません。
彼の周囲に武力の高い人間が多いが、グラント自身も武人として働ける」
よろしく、というヘーレ公は、三白眼をじっとグラントに据えている。
「私の方だって、辺境伯を継いだばかりなんだ。昨年のことだ。
だから君と大して経歴は変わらない。
分からないことだらけで、もしかしたら君に助言を乞うこともあるだろう」
「ご冗談ですね、卿」
グラントは真顔で返した。
何だか、ちょっと気を許せないような雰囲気の方だ。
コーマックの偏屈なら分かりやすい。
素地にあるのは軍人ひと筋だ。
「シェリー殿下の話だが。私は到底納得できないでいる」
西の辺境伯は決して声を荒げたわけではない。
しかしその口調からはなんとなく、王への昏い恨みのようなものを感じた。
「ラグラス公は親しいと聞いているが、本当になんとも思わないのか?
公爵を与えたって良かっただろうに。なぜ伯爵なんだ。
都に招いて屋敷を与えたりしないのか」
「深甚なお考えあっての決定だと受け入れています」
少なくとも、その決定に関わった内二名は敵ではない。
「恨み言のひとつも口に出さないなんて、よほど無邪気なのか。
それとも言い表せないほど恨んでいるのかじゃないか」
「恨んでいる時間などありません。
もしご配慮くださるなら、早くこの国を知れるように手を貸してください。
その方が喜ぶと思いますよ」
グラントはヘーレ公を見つめた。
嘘はついていないと分かってもらわないといけない。
「彼女は前向きです」
「そうなのか……」
ひとつ首肯したヘーレ公は目の力をふっと抜いた。
「政の話は重苦しいな。気分を害さないでほしい。
今までは外に手伝いに来てくれる魔法使いのグラントだったから世間話だけしていた。
今日からはラグラス辺境伯だと認めるからここに呼んだし、暗い話も聞かせたんだ」
「承知しております」
グラントが小さく頭を下げる。
西の辺境伯は少し部屋の中を探して、紙に包まれた小さな板を持ってきた。
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ラグラス公と話せたら記念に渡そうと思っていた」
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グラントはちょっと紙を広げて中を見る。
絵画だった。
山脈の上からシュッツフォルト全体を見渡して描いたような。
この国の真冬の風景画だ。
森には雪が積もっている。
シュトラールにも。そして、セリッサヒルにも。
「帰ったらみんなに見せますね」
少しおかしな描写にグラントは目を細くした。
シュトラールに雪が降り積もるのは、真冬のほんのひとときである。
その時には国全体が屋根まで届く雪に閉ざされているはずだ。
この絵画はリケや内陸の領地が三分の一ほど緑の森のまま。
ラグラスにも雪はない。
雪の結晶がひとつ、森の中に落ちる様子が描かれていた。
「冬の辺境領では、何をして過ごされてます?」
思いついたことを聞いてみる。
「どこにも行けないし、敵も冬は滅多に来ない。
武具の整理をしたり、道具の整備をしたりしているな。
あとは、公爵邸の管理だ。ヘーレは森の公爵の監視を特任されている」
「……」
何かに巻き込まれた。
今、グラントは何かに巻き込まれたと感じた。
どんよりとした目になる。
砲撃の得意な西の辺境領。
山脈を背に細長い領地だ。
外の伯爵たちと連絡も取りやすい。
陰謀が囁かれる森の公爵とも堂々と話せる。
長年の冷遇を破って都に入ることも叶えた。
計画が動き出したのだ。
この絵からは、雪の音がしなかった。
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それは森を踏みしだいて歩く人間たちの足音。
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