ただの魔法使いです

端木 子恭

文字の大きさ
131 / 175
くずれゆく森

地権の行方

しおりを挟む
 豪華な箱が届いた。

 色のついた木でできた箱。
 装飾も美しい。
 きちんと封をして、届けてくれたのは執事だ。

 ユーリー家の。

「主人はただ今体調が思わしくなく、ご挨拶できません。
 日を改めていただくわけには参りませんか」

 非常に申し訳なさそうな表情でナタリオは拒否しようとする。
 執事は食い下がった。

「どうぞお品だけでもお納めください。
 我が主人より次第を申し上げる書状もございます。
 お返事はすぐでなくともよろしいのです」

 この執事の主人はレイの父である。
 
「シェリー殿下とレイ様はすでに見知った間柄でいらっしゃいます。
 どうぞ、この品をお納めいただいて、殿下にご決心いただけますように」

 シェリーの方から先にいい返事をしてこい、ということか。
 手紙の内容がうっすらと分かってナタリオは目を細くした。
 
 数年の間、おとなしく身を固めるそぶりをしていた子息が独り身になった。
 そして程なく外国の姫と会ったという。
 手紙のやり取りがあり、この度の出張の途上には彼女の別荘地があった。

 父はどうしようもなく不安になったのだ。
 子息の留守中に謀略に打って出るほど。

「では、いったん受領いたしましょう」

 嘆息と共に家令は箱を受け取る。

「主人が平癒されましたらお渡しします。
 時間があこうかと思われますがよろしいですね?
 その結果、ご主人の意にそぐわなかったとしても」
「無論、よろしゅうございます」


 執事は使命を果たして安心しながら帰っていった。


 それを、リゼットに見られた。


 ノルトエーデ側からの機関車から下りたところでユーリー家の旗を目に留める。
 彼女は坂道を駆け上がってきた。

「ナタリオさんっ」

 箱を執務室へ運ぼうとしていた家令に照準を定める。
 失礼と言ってあっという間に駆け寄ってきた。

「レイは今外国でしょう? なんだったのですか、あの馬車は」

 妙に綺麗な木箱である。
 きつい目になってそれを睨んだ。

「まさかっ」

 箱に手をかけようとするのをナタリオは阻止する。
 主人より先に開けるようなことがあってはならなかった。

「私は予想がついています。レイのお父様のことです。よく知っているのです」
「では開けないように」
「求婚でしょう?」

 リゼットの悲鳴のような声は、キッチンやホールを一気に静まり返らせる。

「そんなものすぐにお返しください。
 シェリー殿下は受けません。家令さんだってそう思ってるのに」
「事情も分からないうちに勝手はできません」

 ナタリオは急いで執務室へ入った。

「勝手をしたのはユーリー家です。返したらいい。
 レイは自分でちゃんと人生を進められる人です」


 リゼットは追ってくる。


「私がお返ししてきます。
 レイに恥をかかせるようなことはこれ以上なさらないでと言ってきます」
「そのレイ様からの依頼でしたらどうします?」

 ナタリオの言葉にリゼットは怪訝な顔をした。
 その隙に家令は箱を引き出しにしまって鍵をかける。

「どのようなひとの間で何があるか。
 そんなことは当人たちにしか分からないものです。
 こういう時には周りが勝手をしてはいけないと、私は考えます」

 むうっ、と、リゼットが唇を引き結んだ。

 寸の間息を詰める。それから大きく息を吸い込んだ。
 それを吐き出す時にはナタリオに怒鳴っている。

「私、お休みをいただきます!」

 身を翻して屋敷を出ていった。



 リゼットが向かったのはシュトラールだった。
 レシャクを脅して動かして、ポーターのところへ。
 彼は執務館でこの一年の帳簿をまとめている。


「急でございますね」


 バレットの家令はぎょろ目を見開いてセリッサヒルの従業員を見つめる。
 紅潮したリゼットの頬に力が入った。

「グラントはどこです」

 吹き飛ばされるかと思うほどの勢いで問われる。

「さるところで、シェリー殿下と一緒におります」

 ややのけぞった姿勢で答えた。

「連絡して。ユーリー家からシェリー殿下に結納品が届けられました。
 事情を聞きたいと。
 それと、もう一つ、ノルトエーデに……」

 突然息切れがしてきたリゼットが、力なくその場に崩れる。
 ポーターは団員たちを呼んで彼女を助け起こした。

 魔物の鳥たちに言って、ノルトエーデへまず連絡する。
 急用があってバレットを訪れたらしいリゼットが暑気に当たったようで休ませている。

 王宮へも魔物の鳥を放った。

 バレットにきたリゼットが倒れた。
 ユーリー家から届いた品について事情を聞きたいとのこと。
 すぐに来てほしい。



 一刻もたたないうちにうっそりとした顔のグラントが来た。
 開け放っている客用の寝室を覗く。

「ああ、グラント。よかった。
 私では、水を飲ませるくらいしか思いつきません」

 付き添っていたポーターがほっと首の緊張を緩めた。

「息も吸わずに駆けてきたような様子でしたからね。
 この暑い最中に無茶でしたよ、リゼット様」

 そう言い置いてグラントと代わる。

 真顔でリゼットを観察していたグラントは、そっと傍らに座った。
 ポーターがだいぶ離れたのを確認してから小さな声で尋ねる。

「急に息が切れて、眩暈がした?」
「そうです」

 もう平気なのだからと起きあがろうとするリゼットを止めた。

「急に動いたら調子が悪くなるなあって、最近よくあったりしました?
 腹に力を入れているのにそばから抜けていくような」

 もともとが元気だった彼女は今ひとつ心当たりがない。

「どうでしょう。そんなのは先ほどが初めてです。
 これまで気にしたことはありません」
「お茶会の仕事の予定はあと二週間ほどですよね?
 もう今年のはお休みにしましょう」

 なんと言ったらいいのか迷っている魔法使いは一言「貧血」と診断する。

「めまいの原因はそれだと思います。
 薬屋に寄って来たから、このお茶をあとで持ってきます」

 手にした紙の包みを見せた。

「そんなに焦って何を伝えにきたんですか? 大切な用事なんですね」
「そうです」

 目的を思い出して息を吸い込んだところでまた止められる。
 グラントは起き上がらせてくれない。

「興奮する内容なら、今は聞きません」
「大丈夫です。落ち着きます。ほら」

 何度か深呼吸してみせた。

「では、いきますよ。
 今日ユーリー家からシェリー殿下に結納品が届けられました」

 グラントはゆっくりと頷いて聞いている。

「レイは今年、外国の方と親しくなったでしょう?
 今の出張だってその方の所有地を通るのです。
 きっとお会いするだろうとレイのお父様は心配になったのだと思います」


 外洋の中に島も所有していらっしゃる。
 フランカの資産にちょっと引いた。


「レイはこのままでは外国に行ってしまうと思いこんで。
 お父様はそれは不安に感じたのでしょう。
 レイに黙ってシェリー殿下に求婚したんです。
 彼女さえ乗り気になってもらえれば、レイは無碍にできませんもの」


 帰ってきたら結婚が決まっている。
 そんなことになった時の顔は容易に想像できた。


「結納品には何を? シェリーが乗り気になると自信があるものって?」
「見てはいません。とても高価なものであることは間違いないです。
 シェリー殿下に力を見せつけるような価値のあるものでしょう」
「レイが帰ったら確認してもらう。
 返品できる物なら、それで済む話です。
 リゼットが慌てることはありません」

 グラントの言葉にようやくリゼットは静かになる。
 息が静まったのを見て、グラントは立ち上がった。

「急に起きあがらないでください。
 あいにくバレットには侍女を雇っていません。
 セスのところへ行って掛け合ってきます。
 トーニャに来てもらえるよう使いを出しますから。
 早くて明日、体調によってはもう少しゆっくり帰ることになります」
「そんなにひどい貧血なのですか? 私は」

 全く自覚のない彼女はきょとんとしている。

「……そうです」

 グラントは部屋を出ていきかけて、一度リゼットを見た。

「動きたい時には誰か介助するものを呼んでください。
 決して一人で行動しないように」





 トーニャは翌日すぐ来てくれた。
 配下の魔物を引き連れて。

 しばらくリゼットと話したトーニャは瓶を一つ彼女に渡した。
 エリンの店で買ったキャンドル。
 蓋を開けたリゼットは目を丸くする。

 赤ちゃんがいる

 タグに書かれた文字に言葉を失った。
 素早く蓋を閉めてきょろきょろする。

 そんなリゼットを面白がるようにトーニャは笑った。

「私が付き添う。船でノルトエーデへ帰りましょう。
 旦那様にそれをお渡しするの」

 グラントは自分が先に知ってしまったとなってはケイレブに申し訳ない気がした。
 だから貧血と言った。
 薬などに詳しいトーニャをつけて付き添わせた。

「シェリー殿下がレイにいち早くお断りしますように」

 帰りの船上でリゼットは真剣に祈った。





 なんだかややこしい気配になった。


 グラントは、王宮に向かう道でメイソンに会った。
 国土省に行ってきたところだという伯爵は、グラントに寄ってくる。
 救いを得たような顔をして。

 挨拶の後でメイソンは心配そうな表情をしてグラントの顔を覗き込んだ。

「シェリー殿下の体調はひどいのかい?
 もしかして心痛の原因はうちじゃないかと気に病んでいたんだ」
「なんのことでしょう?」

 うっそりとメイソンを見返す。


「リケが売れた」


 メイソンの顔は、思ったより嬉しくなさそう。

「グラントはどこまで聞いているのかな。
 今朝から早耳の侍女が騒いでいてね。
 ユーリー家の子息がシェリー殿下に求婚したという噂で。
 その結納品の中身がどうもリケの地権らしいんだって」
「……」

 レイの父は、どうしても息子との攻防戦を制したい。

 返品不可のとてつもない品を用意された。

「その地権なんだけれどね、うちの長男が前渡した物なんだよ」
「地権を? 前渡し?」

 驚いて声が大きくなった魔法使いに、伯爵も首肯する。

「世間知らずな話で恥ずかしいんだが、そうなんだ。
 まだ手付金しか受け取っていないのに渡してしまった。
 先方の急ぎで欲しいという話を請け負ってしまって」
「ユーリー家なら貸し倒れの心配はあまりないと思われます。
 支払い期限はいつですか?」
「暦が始まるまで」

 それなら、事業が順調なあの家であれば支払いは完了してもらえるだろう。
 問題は地権がシェリーの元にすでに送られたってことだった。

「国土省に行って確認したら、地権書の正式な譲渡の日が所有者の変わる日なんだって。
 地代の全額受領の日じゃないんだ。
 長男はまだつかまらないから正式な書き付けがあるのか分からない。
 シェリー殿下の元へ使いを出したら体調を崩されて誰ともお会いにならないって」

 穏やかながらいつもより早口で語るメイソン。
 けっこう参っているようだった。

「困って体調を崩したのなら本当に申し訳ないことだと思ってね」

 グラントに謝罪するような目を向ける。

「シェリー殿下はお断りできるかな?
 こんな形でユーリー家から求婚されるのは、本意じゃないだろう?」
「都住まいは決定ですか?」

 メイソンの家の方を心配した。

「うん…、それなんだけれどね」


 そちらでも問題発生中らしい。


「末の子が、冬を待たずしてリケが恋しいと言い出しているんだよ。
 息子たちはまだ都にいたいようでね。
 冬が来ればまたここの方が楽しいと思うに違いないって励ましている」

 その冬は、けっこう薪代がかかるのだ。
 都の家は倉庫が狭いから、ひと冬十分もつような量の薪は溜めておけない。
 炭などの他の燃料も用いてなんとかするのだが、必ず市場で薪を買うことになる。
 シュトラールの近くの市場では、ひどい時には夏の二十倍の値段で売りつけていた。

「子どもたち、冬の間に翻意してしまうんじゃないかと思うんだよ」

 メイソンはため息をつく。

「その時に地権が手元にないのでは、どうしようもない……」

 地権が売り手の手元にあって、買い手が代金の全額を払い切っていなければ。
 取引はお互いの合意を得れば取り消すことができた。

 地権が買い手に渡ってしまえば事態は面倒になる。

 売り手は一度果たした約束をなしにするために、地代の二倍を買い手に払う。
 

「レイがあと二週間で都に戻ってきます。
 その頃にはシェリーの体調も戻っていることを願います。
 楽観的なことは申し上げられませんが、あまり思い詰めないで」

 グラントは近いうちにメイソンの町屋敷に招かれることを約束して別れた。


 夏の終わりと同時にあれが降臨することは間違いない。


 不機嫌が人の姿になったようなレイが帰ってくるのだ。

 
 
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜

一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m ✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。 【あらすじ】 神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!   そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!  事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます! カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。

身代わりで呪いの公爵に嫁ぎましたが、聖女の力で浄化したら離縁どころか国一番の溺愛妻になりました〜実家が泣きついてももう遅い〜

しょくぱん
恋愛
「お前のような無能は、死神の生贄にでもなっていろ」 魔力なしの無能と蔑まれ、家族に虐げられてきた伯爵令嬢レティシア。 彼女に命じられたのは、近づく者すべてを病ませるという『呪いの公爵』アレクシスへの身代わり結婚だった。 鉄格子の馬車で運ばれ、たどり着いたのは瘴気に満ちた死の城。 恐ろしい怪物のような男に殺される――。 そう覚悟していたレティシアだったが、目の前の光景に絶望よりも先に別の感情が湧き上がる。 (な、何これ……汚すぎるわ! 雑巾とブラシはどこ!?) 実は、彼女が「無能」と言われていたのは、その力が『洗浄』と『浄化』に特化した特殊な聖女の魔力だったから。 レティシアが掃除をすれば、呪いの瘴気は消え去り、枯れた大地には花が咲き、不気味だった公爵城はまたたく間にピカピカの聖域に塗り替えられていく。 さらには、呪いで苦しんでいたアレクシスの素顔は、見惚れるほどの美青年で――。 「レティシア、君は一体何者なんだ……? 体が、こんなに軽いのは初めてだ」 冷酷だったはずの公爵様から、まさかの執着と溺愛。 さらには、呪いが解けたことで領地は国一番の豊かさを取り戻していく。 一方で、レティシアを捨てた実家は、彼女の『浄化』を失ったことで災厄に見舞われ、今さら「戻ってきてくれ」と泣きついてくるが……。 「私は今、お城の掃除と旦那様のお世話で忙しいんです。お引き取りくださいませ」 これは、掃除を愛する薄幸令嬢が、その愛と魔力で死神公爵を救い、最高に幸せな居場所を手に入れるまでのお話。

家族転生 ~父、勇者 母、大魔導師 兄、宰相 姉、公爵夫人 弟、S級暗殺者 妹、宮廷薬師 ……俺、門番~

北条新九郎
ファンタジー
 三好家は一家揃って全滅し、そして一家揃って異世界転生を果たしていた。  父は勇者として、母は大魔導師として異世界で名声を博し、現地人の期待に応えて魔王討伐に旅立つ。またその子供たちも兄は宰相、姉は公爵夫人、弟はS級暗殺者、妹は宮廷薬師として異世界を謳歌していた。  ただ、三好家第三子の神太郎だけは異世界において冴えない立場だった。  彼の職業は………………ただの門番である。  そして、そんな彼の目的はスローライフを送りつつ、異世界ハーレムを作ることだった。  お気に入り・感想、宜しくお願いします。

【魔女ローゼマリー伝説】~5歳で存在を忘れられた元王女の私だけど、自称美少女天才魔女として世界を救うために冒険したいと思います!~

ハムえっぐ
ファンタジー
かつて魔族が降臨し、7人の英雄によって平和がもたらされた大陸。その一国、ベルガー王国で物語は始まる。 王国の第一王女ローゼマリーは、5歳の誕生日の夜、幸せな時間のさなかに王宮を襲撃され、目の前で両親である国王夫妻を「漆黒の剣を持つ謎の黒髪の女」に殺害される。母が最後の力で放った転移魔法と「魔女ディルを頼れ」という遺言によりローゼマリーは辛くも死地を脱した。 15歳になったローゼは師ディルと別れ、両親の仇である黒髪の女を探し出すため、そして悪政により荒廃しつつある祖国の現状を確かめるため旅立つ。 国境の街ビオレールで冒険者として活動を始めたローゼは、運命的な出会いを果たす。因縁の仇と同じ黒髪と漆黒の剣を持つ少年傭兵リョウ。自由奔放で可愛いが、何か秘密を抱えていそうなエルフの美少女ベレニス。クセの強い仲間たちと共にローゼの新たな人生が動き出す。 これは王女の身分を失った最強天才魔女ローゼが、復讐の誓いを胸に仲間たちとの絆を育みながら、王国の闇や自らの運命に立ち向かう物語。友情、復讐、恋愛、魔法、剣戟、謀略が織りなす、ダークファンタジー英雄譚が、今、幕を開ける。  

神様の忘れ物

mizuno sei
ファンタジー
 仕事中に急死した三十二歳の独身OLが、前世の記憶を持ったまま異世界に転生した。  わりとお気楽で、ポジティブな主人公が、異世界で懸命に生きる中で巻き起こされる、笑いあり、涙あり(?)の珍騒動記。

【運命鑑定】で拾った訳あり美少女たち、SSS級に覚醒させたら俺への好感度がカンスト!? ~追放軍師、最強パーティ(全員嫁候補)と甘々ライフ~

月城 友麻
ファンタジー
『お前みたいな無能、最初から要らなかった』 恋人に裏切られ、仲間に陥れられ、家族に見捨てられた。 戦闘力ゼロの鑑定士レオンは、ある日全てを失った――――。 だが、絶望の底で覚醒したのは――未来が視える神スキル【運命鑑定】 導かれるまま向かった路地裏で出会ったのは、世界に見捨てられた四人の少女たち。 「……あんたも、どうせ私を利用するんでしょ」 「誰も本当の私なんて見てくれない」 「私の力は……人を傷つけるだけ」 「ボクは、誰かの『商品』なんかじゃない」 傷だらけで、誰にも才能を認められず、絶望していた彼女たち。 しかしレオンの【運命鑑定】は見抜いていた。 ――彼女たちの潜在能力は、全員SSS級。 「君たちを、大陸最強にプロデュースする」 「「「「……はぁ!?」」」」 落ちこぼれ軍師と、訳あり美少女たちの逆転劇が始まる。 俺を捨てた奴らが土下座してきても――もう遅い。 ◆爽快ざまぁ×美少女育成×成り上がりファンタジー、ここに開幕!

バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します

namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。 マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。 その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。 「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。 しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。 「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」 公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。 前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。 これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。

『王都の神童』と呼ばれた俺、職業選定でまさかの【遊び人】三連発で追放される。……が、実は「全職業のスキル」を合算して重ねがけできる唯一のバグ

よっしぃ
ファンタジー
王都で「神童」の名をほしいままにしていた少年、ディラン・アークライト(17歳)。   剣を握れば騎士団長を唸らせ、魔法を学べば賢者を凌駕する。誰もが彼を「次代の勇者」と信じて疑わなかった。  しかし、運命の職業選定で彼が得たのは――【遊び人】。   それも、三つの職業スロットすべてが【遊び人】で埋まるという、前代未聞の怪現象だった。 「期待外れだ」 「国の恥晒しめ」   掌を返した周囲によって、ディランは着の身着のままで街を追放される。  だが、かつて神童と呼ばれた彼の「分析力」は死んでいなかった。 『……Lv1なのに、ステータスが異常に高い? それに経験値が分散せず、すべて加算されている……?』  彼だけが気づいた真実。  それは【遊び人】という名に偽装された、この世界の管理者権限(Free-Hander)であり、全職業のスキルを制限なく使用・強化できるバグ技(デバッグモード)への入り口だったのだ。  これは、理不尽に捨てられた元・神童が、その頭脳とバグ能力で世界を「攻略」し、同じく不遇な扱いを受けていた美少女騎士(中身は脳筋)と共に、誰よりも自由に成り上がる物語。 【著者プロフィール】アルファポリスより『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』を出版、オリコンライトノベル部門18位を記録。本作は2月に2巻刊行予定。

処理中です...