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1 出会い
初めて
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遮光カーテンの隙間から光が差し込み、部屋を照らす。
ピピピッ、ピピピッ。
午前7時のスマホのアラームが鳴った。
んっ…。夢から現実に強制的に引き戻されるも私は布団から出ず、再度瞼を閉じる。
7時10分にまたスマホは鳴り出し、7時20分、7時30分と一定の間隔を置いてスマホは起きるように促した。しかし私は起きない。
7時40分のアラームで漸く布団から出る。そこからは早かった。階段を駆け下り、すぐ様洗面所に向かい、歯を磨く。歯を磨きながら、寝癖のチェックを行い、寝癖があれば修正する。ショートボブなので手入れが楽。
はい、珈琲と母から差し出された珈琲…は飲めないので冷蔵庫から牛乳を取り出して割り、口に運ぶ。普段より少し早いペースで飲みきった。再び二階に戻り自室でセーラー服に着替えては学校に向かった。
学校まではひたすら歩いていく。
電車やバス通学には少し憧れをあり、高校からは公共交通機関による登校をしたかったが選んだ高校の方がバス停や駅より近かったため断念。ならば自転車通学にしようと思ったが、高校より半径1.5km以上では無いと許可が下りない為、無理だった。
まあしかしこの時期の通学は悪くない。
春風が悪戯に私の髪を遊ぶが、心地よい風だ。
それに横目に映る海は眩しく、いつも心惹かれるものがあった。
傍から見れば変哲も無い海で、私にとってもただ通学路から見える海でしかない。
しかし後一年で卒業し今の立場で見られなくなると思うと今見ておかないと心が駆り立てられる。
五、十年後にはきっと自分の中で特別な海として昇華されるだろう。そんな気がした。
いつもより少し遅く学校に着く。とは言ってもホールルーム四分前なので先生達から咎められることもない。
自分の席に着き荷物を机の横のフックに引っ掛けて、ホームルームの時間を待った。
キーンコーンカーンコーン。
始業の合図のチャイムが教室のスピーカーを通じて学校全体に鳴り響く。
チャイムの終わりがけに先生が入室した。
先生は淡々と今朝先生達の朝礼で話したあろう事を生徒に伝える。
「…それとお前達は今年は三年生だ、受験に就活、そろそろ自分の道をしっかりと決めて頑張ってほしい」
と激励の一言でホームルームを締めくくった。
次の授業の準備をしていると突如机に影が現れた。
「ねー、明里ちゃん!次の数学のプリントやった?」
その真意はやっていたのであれば見せて欲しいという事。
「やったけど、一番最後だけは自信が無いから写さないでよね」
と透明のファイルからプリントを机の上に出す。待ってましたと言わんばかりにすぐさまスマホのカメラを起動させ、パシャリと一枚撮る。そしてすぐさま自分の席に戻り、必死こいて模写する。
紗代はいい人だが、断る度にプリントを写すのはやめてほしい。と思うが人間関係を崩さない為にも口には出せない。
そして授業が始まった。
数学の田中先生は始めは問題の解き方を事細かく丁寧に教え、後半は生徒に問題を解かせては生徒を当てて黒板に解答を解き方付きでかかせるのが授業の進め方だ。
数学が得意な私はものの7分で解き終え時間が余り、何気に外を眺める。
本日は晴天なり……なんてね、心の中で呟いてみたりしてみた。
外を眺めていたらいつの間にか終了のチャイムが鳴る。
そして次から次へと学問を学んでいった。
はぁ、疲れた。やっと学校が終わった。
友達に軽く別れの挨拶を告げ、上履きからローファーに履き替えた。
帰りも何気なく海に目を取られてしまう。
朝より潮が引き、貝のついたテトラポットが浮かび上がって、遠くには朧げに貨物船らしき船が見える。
どこへ行くのだろうか、帰りか行きか、人は何人ぐらい乗っているのだろうか、
貨物船に対して変に興味が湧く。
バァン!
「キャッ!」
「ウッ!」
貨物船に気を取られて前方不注意により人とぶつかってしまった。
「すみま…」
何とぶつかったのはブロンドヘアの外国人男性。
「えっ…あっ…アイムソーリー」
「I'm sorry too. Are you injured?」
「あー…イエス、イエス。グッバイ」
私は強制的に話を終わらせ、そそくさと家路を辿る。
振り返ってみると男性はこちらを眺め、心配そうにしていた。
家に帰るや否や、靴を脱ぎ自室へ逃げ込み、身体をベッドにあずける。
まさか外国人とぶつかるとは思わなかった。しかしよく見ればかっこよかったなあ…。顔立ちは凛々しく鼻筋は通っており、清楚な好青年のようだった。
ところであの人はなんて言ってたのか。
「ええっと…アイムソーリー トュー、アー ユー インジュァード?」
アイムソーリートューはこちらもすみませんだと思う。
アーユーインジュァードは何ていう意味だろう。
スマホでインジュァード とカタカナで入れてみる。
意味は怪我したか…。つまり怪我はありませんか?という事。
はあ…。あの人の親切心を無下にしてしまった。
溜息で更に身体がベッドに沈んでいくように感じる。急な出来事で精神を削られた私は制服にシワが寄ることも気にせずにそのまま眠りに落ちてしまった。
ピピピッ、ピピピッ。
午前7時のスマホのアラームが鳴った。
んっ…。夢から現実に強制的に引き戻されるも私は布団から出ず、再度瞼を閉じる。
7時10分にまたスマホは鳴り出し、7時20分、7時30分と一定の間隔を置いてスマホは起きるように促した。しかし私は起きない。
7時40分のアラームで漸く布団から出る。そこからは早かった。階段を駆け下り、すぐ様洗面所に向かい、歯を磨く。歯を磨きながら、寝癖のチェックを行い、寝癖があれば修正する。ショートボブなので手入れが楽。
はい、珈琲と母から差し出された珈琲…は飲めないので冷蔵庫から牛乳を取り出して割り、口に運ぶ。普段より少し早いペースで飲みきった。再び二階に戻り自室でセーラー服に着替えては学校に向かった。
学校まではひたすら歩いていく。
電車やバス通学には少し憧れをあり、高校からは公共交通機関による登校をしたかったが選んだ高校の方がバス停や駅より近かったため断念。ならば自転車通学にしようと思ったが、高校より半径1.5km以上では無いと許可が下りない為、無理だった。
まあしかしこの時期の通学は悪くない。
春風が悪戯に私の髪を遊ぶが、心地よい風だ。
それに横目に映る海は眩しく、いつも心惹かれるものがあった。
傍から見れば変哲も無い海で、私にとってもただ通学路から見える海でしかない。
しかし後一年で卒業し今の立場で見られなくなると思うと今見ておかないと心が駆り立てられる。
五、十年後にはきっと自分の中で特別な海として昇華されるだろう。そんな気がした。
いつもより少し遅く学校に着く。とは言ってもホールルーム四分前なので先生達から咎められることもない。
自分の席に着き荷物を机の横のフックに引っ掛けて、ホームルームの時間を待った。
キーンコーンカーンコーン。
始業の合図のチャイムが教室のスピーカーを通じて学校全体に鳴り響く。
チャイムの終わりがけに先生が入室した。
先生は淡々と今朝先生達の朝礼で話したあろう事を生徒に伝える。
「…それとお前達は今年は三年生だ、受験に就活、そろそろ自分の道をしっかりと決めて頑張ってほしい」
と激励の一言でホームルームを締めくくった。
次の授業の準備をしていると突如机に影が現れた。
「ねー、明里ちゃん!次の数学のプリントやった?」
その真意はやっていたのであれば見せて欲しいという事。
「やったけど、一番最後だけは自信が無いから写さないでよね」
と透明のファイルからプリントを机の上に出す。待ってましたと言わんばかりにすぐさまスマホのカメラを起動させ、パシャリと一枚撮る。そしてすぐさま自分の席に戻り、必死こいて模写する。
紗代はいい人だが、断る度にプリントを写すのはやめてほしい。と思うが人間関係を崩さない為にも口には出せない。
そして授業が始まった。
数学の田中先生は始めは問題の解き方を事細かく丁寧に教え、後半は生徒に問題を解かせては生徒を当てて黒板に解答を解き方付きでかかせるのが授業の進め方だ。
数学が得意な私はものの7分で解き終え時間が余り、何気に外を眺める。
本日は晴天なり……なんてね、心の中で呟いてみたりしてみた。
外を眺めていたらいつの間にか終了のチャイムが鳴る。
そして次から次へと学問を学んでいった。
はぁ、疲れた。やっと学校が終わった。
友達に軽く別れの挨拶を告げ、上履きからローファーに履き替えた。
帰りも何気なく海に目を取られてしまう。
朝より潮が引き、貝のついたテトラポットが浮かび上がって、遠くには朧げに貨物船らしき船が見える。
どこへ行くのだろうか、帰りか行きか、人は何人ぐらい乗っているのだろうか、
貨物船に対して変に興味が湧く。
バァン!
「キャッ!」
「ウッ!」
貨物船に気を取られて前方不注意により人とぶつかってしまった。
「すみま…」
何とぶつかったのはブロンドヘアの外国人男性。
「えっ…あっ…アイムソーリー」
「I'm sorry too. Are you injured?」
「あー…イエス、イエス。グッバイ」
私は強制的に話を終わらせ、そそくさと家路を辿る。
振り返ってみると男性はこちらを眺め、心配そうにしていた。
家に帰るや否や、靴を脱ぎ自室へ逃げ込み、身体をベッドにあずける。
まさか外国人とぶつかるとは思わなかった。しかしよく見ればかっこよかったなあ…。顔立ちは凛々しく鼻筋は通っており、清楚な好青年のようだった。
ところであの人はなんて言ってたのか。
「ええっと…アイムソーリー トュー、アー ユー インジュァード?」
アイムソーリートューはこちらもすみませんだと思う。
アーユーインジュァードは何ていう意味だろう。
スマホでインジュァード とカタカナで入れてみる。
意味は怪我したか…。つまり怪我はありませんか?という事。
はあ…。あの人の親切心を無下にしてしまった。
溜息で更に身体がベッドに沈んでいくように感じる。急な出来事で精神を削られた私は制服にシワが寄ることも気にせずにそのまま眠りに落ちてしまった。
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