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第6章 コロニー003
32話 「ダメかな」
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「……はい。いいです。太陽に、なります」
大勢から注がれた視線の中ミリーがそう告げると、数名の研究者はおぉと喜びの声をあげる。
俺だけが呆気に取られて聞き返した。
「ミリー、言葉の意味を分かって言っているのか」
「うん、そういう、話だったから」
今にも消え入りそうな、か細い声だった。
ここまで旅をした結果が、これなのか?
俺はこの少女の死の為に死地に運ぶ、そんな旅だったのか?
やがてこちらの空気を見計らってか、アルヴァンが口を開く。
「私達は、強制はしない。君がミリセア君に生きてほしいという願いも、理解しているつもりだ」
アルヴァンがそう言うと、他の研究者が目を丸くする。
本当に逃がしてよいのか、そう言いたいのだろう。
恐らく中央区の太陽も、農業区のコロニーももうすぐ朽ちるのだろうから、ミリーが彼らの悲願である事は想像に難くない。
「ミリー、否定してもいいんだぞ」
そう言葉をかけても、俯いたまま口を開かなかった。
大勢から、睨みの視線が俺に向けられる。
奴らからしてみれば俺は邪魔でしかないだろう。
「私達は結論を急いでもいない。答えは明日の朝に、この場所で聞かせてほしい。申し訳ないが私達も研究の準備がまだでね。中央区に、君達用の宿を用意してある。今日はそこでゆっくり休んでくれ」
「……悪いな」
「構わない。私としても君に非情な決断を迫っているのは理解している。ただ私の立場から言えば、少女の万感の勇気を揺らがすのは控えてほしいがな」
「……」
「コロニー003の、故郷の人々を救いたい。私達はその一心だ。君も、そういう男なのだろう?」
アルヴァンはまっすぐに、そう言う。
受け止めきれない程の事実の量に脳がくらくらする感覚があった。
それと、胸のざわめきは今も消えない。
もし、少女が本当に太陽となる事を望んでいたのなら。
俺はそれと、どう向き合えばいい?
ーーー
人工太陽が消灯し、ミリーと2人で静寂に包まれた夜の道を歩く。
炎で明りを作り、手は繋がない。
少女が何を考えているのかまだ、分からなかった。
「ミリー。ここには、俺以外に話を聞くやつは居ない。お前が何を思っているのか、きかせてくれないか」
コツコツと響いていた靴音は止まない。
アルヴァンの指定した宿へただ歩を進める。
まるで崩壊したコロニーのように静まり返る中央区に、背筋が凍る感覚があった。
それを振り払うようにして口を開く。
「俺はまだこの指輪を、受け取れていないのか?」
「……話す。ちゃんと話すけど、ちょっと、まって」
「……そうか」
結局歩きながら、答えてはくれなかった。
今までの旅でひた隠しにしていた程なのだから、ミリーにとって打ち明ける為に勇気が必要な事なのだろう。
やがて歩き続けると、アルヴァンに指定された宿に辿り着く。
宿というから複数の部屋が密集した建物を想像していたがそうではなく、一軒家に近い。
扉を開くと大きな部屋と小さな部屋がいくつか。
家具も随分と豪華な物が並べられており、各部屋に敷かれた巨大な絨毯が印象的だった。
金をかけられているのが伝わる。
俺はミリーが部屋に入ったのを確認して扉を閉めると、机の上に置かれたランタンに火を灯し、荷物を降ろした。
「……ずいぶんしっかりした宿じゃないか」
「うん、だね」
「ベッドもある。もう硬い地面で眠る必要も無い」
「どれ?」
ベッドの方に小さく顎をしゃくり、少女がそっちを向く。
ミリーはその元へゆくと小さな手を乗せて柔らかさを確認したあと、そこに座った。
表情はどこかぽかんとしている。ベッドという言葉は知っていそうだが、実際に寝てみた事は無いのだろう。
かける言葉を探していると、ミリーは少しして横になり、顔を壁へと向けてしまう。
寝るのかと聞くと、ううんと曖昧に返され、それ以上語らない。
執拗にミリーの本心を聞き出そうとしていいのだろうか。
アルヴァンは、明日まで結論を待つと言った。
ならば今日、ミリーの心情を聞いて明日の方針を定めたい。
漠然とした恐怖を振り払い、もう一度切り出そうと試みる。
口を開こうと思ったその時、ミリーの方から切り出してくれた。
「わたしね、別に死んでもいいかなって、思ってたの」
「……」
「お父さんが、亡くなってね。お父さんの所に行って、一緒におんなじ景色を見れるんだったら、別にそれでもいいかなって。それで皆の役に立てるなら、その方がいいなって」
少女の今の脆さを体現するかのような、今にも消えてしまいそうな声だった。
「お婆さんはね、本気で反対してくれてたんだよ。でも、私が行きたいって行ったの。行かせてくれないと、どのみちお父さんに会いに行くって。私、すっごいわがまま、言っちゃったんだよ……」
そこまで言って、ミリーは黙りこくってしまう。
俺と出会った頃にはもう、決意は決まっていたという事だろう。
未来どころか、明日への希望が見いだせない。
そんな焦燥が体中を包む感覚。それに疲れる感覚を、ありありと思い出していく。
「……俺は今、お前がどう思っているのか分からない。だが」
飢えて、未来への絶望ばかり募った日には全て終わりにしても良いとすら思ったけれど。
それから小さな喜びを見つける度、あの時終わらせなくて良かったとも思った。
こんな絶望の世界だけれど。
無情で、どうしようもない悲しさに溢れた世界だけれど。
「俺はミリーに、生きてほしい。不安なら、お前が1人で生きていけるようになるまで、俺が見届けてやる。お前に抱えきれない悲しみを、俺も抱えて、生きたい」
そんな素晴らしい大人になれる気はしないけれど、そう言葉を紡いだ。
ランタンの薄暗い光の奥で、少女が震えるのが分かった。
悲痛な嘆きばかり溢れるこの世界に、少女の声が響く。
「……私ね、この旅で、色んな事を思ったんだよ。最初は別にどうなってもいいなって思ってたから、地上に出るのも、軽い気持ちだった。ぜんぜん、怖くなかった」
声はどこか淡泊で。
でもそこから深く少女の想いを感じて。
「けどね、雲を眺めたり、初めて見る花をみたり、たまに仲良くなれる魔物とも出会って。楽しいなって。もっとこんな時間が続けばいいのにって、思ってきたの」
「……」
「それで、あの崩壊したコロニーで死体を見てね、私、こんな風に死ぬのかなって。この気持ちを持ったまま死ぬんだろうなって思って。急に、怖くなってきたの……」
あの死体を見た日から、ミリーは表情に影が見えるようになった。
自分の運命を悟り、それを考え込んでいたのか。
「海を見た時に、またすごいなって思って、それで分かったの。私、生きたいのかもって。この世界に絶望するには、まだこの世界を知らなかったのかもって、思ったの」
「……だからあの日、帰りたいと言ったのか」
「うん。でも、もう取り返しがつかない事もわかってたから、このまま死ぬんだろうなって、そう思ったら、また、怖くなったの」
徐々に、まくしたてるように話す。
少女から今までの想いが溢れ出して、それを全身で受け止めようとした。
「グロムさんと別れた時にね、やっぱりこんな世界って思ったよ。
多分綺麗事なんかじゃなくてこんな世界には、辛い事とか悲しい事ばっかりなんだろうなって思ったよ。
でも、やっぱりね……こんな事、言っちゃいけないんだろうけど、絶対、正しくない事なんだろうけど」
一度震える息を吸い込んで、くしゃりとシーツを掴む。
表情を見せないまま、泣き出しそうな声で呟いた。
「私、やっぱり生きたいって言っちゃ、ダメかな」
――――――――――――――――――
第6章 コロニー003 -終-
次章
第7章 ミリセア・フローラ
――――――――――――――――――
大勢から注がれた視線の中ミリーがそう告げると、数名の研究者はおぉと喜びの声をあげる。
俺だけが呆気に取られて聞き返した。
「ミリー、言葉の意味を分かって言っているのか」
「うん、そういう、話だったから」
今にも消え入りそうな、か細い声だった。
ここまで旅をした結果が、これなのか?
俺はこの少女の死の為に死地に運ぶ、そんな旅だったのか?
やがてこちらの空気を見計らってか、アルヴァンが口を開く。
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アルヴァンがそう言うと、他の研究者が目を丸くする。
本当に逃がしてよいのか、そう言いたいのだろう。
恐らく中央区の太陽も、農業区のコロニーももうすぐ朽ちるのだろうから、ミリーが彼らの悲願である事は想像に難くない。
「ミリー、否定してもいいんだぞ」
そう言葉をかけても、俯いたまま口を開かなかった。
大勢から、睨みの視線が俺に向けられる。
奴らからしてみれば俺は邪魔でしかないだろう。
「私達は結論を急いでもいない。答えは明日の朝に、この場所で聞かせてほしい。申し訳ないが私達も研究の準備がまだでね。中央区に、君達用の宿を用意してある。今日はそこでゆっくり休んでくれ」
「……悪いな」
「構わない。私としても君に非情な決断を迫っているのは理解している。ただ私の立場から言えば、少女の万感の勇気を揺らがすのは控えてほしいがな」
「……」
「コロニー003の、故郷の人々を救いたい。私達はその一心だ。君も、そういう男なのだろう?」
アルヴァンはまっすぐに、そう言う。
受け止めきれない程の事実の量に脳がくらくらする感覚があった。
それと、胸のざわめきは今も消えない。
もし、少女が本当に太陽となる事を望んでいたのなら。
俺はそれと、どう向き合えばいい?
ーーー
人工太陽が消灯し、ミリーと2人で静寂に包まれた夜の道を歩く。
炎で明りを作り、手は繋がない。
少女が何を考えているのかまだ、分からなかった。
「ミリー。ここには、俺以外に話を聞くやつは居ない。お前が何を思っているのか、きかせてくれないか」
コツコツと響いていた靴音は止まない。
アルヴァンの指定した宿へただ歩を進める。
まるで崩壊したコロニーのように静まり返る中央区に、背筋が凍る感覚があった。
それを振り払うようにして口を開く。
「俺はまだこの指輪を、受け取れていないのか?」
「……話す。ちゃんと話すけど、ちょっと、まって」
「……そうか」
結局歩きながら、答えてはくれなかった。
今までの旅でひた隠しにしていた程なのだから、ミリーにとって打ち明ける為に勇気が必要な事なのだろう。
やがて歩き続けると、アルヴァンに指定された宿に辿り着く。
宿というから複数の部屋が密集した建物を想像していたがそうではなく、一軒家に近い。
扉を開くと大きな部屋と小さな部屋がいくつか。
家具も随分と豪華な物が並べられており、各部屋に敷かれた巨大な絨毯が印象的だった。
金をかけられているのが伝わる。
俺はミリーが部屋に入ったのを確認して扉を閉めると、机の上に置かれたランタンに火を灯し、荷物を降ろした。
「……ずいぶんしっかりした宿じゃないか」
「うん、だね」
「ベッドもある。もう硬い地面で眠る必要も無い」
「どれ?」
ベッドの方に小さく顎をしゃくり、少女がそっちを向く。
ミリーはその元へゆくと小さな手を乗せて柔らかさを確認したあと、そこに座った。
表情はどこかぽかんとしている。ベッドという言葉は知っていそうだが、実際に寝てみた事は無いのだろう。
かける言葉を探していると、ミリーは少しして横になり、顔を壁へと向けてしまう。
寝るのかと聞くと、ううんと曖昧に返され、それ以上語らない。
執拗にミリーの本心を聞き出そうとしていいのだろうか。
アルヴァンは、明日まで結論を待つと言った。
ならば今日、ミリーの心情を聞いて明日の方針を定めたい。
漠然とした恐怖を振り払い、もう一度切り出そうと試みる。
口を開こうと思ったその時、ミリーの方から切り出してくれた。
「わたしね、別に死んでもいいかなって、思ってたの」
「……」
「お父さんが、亡くなってね。お父さんの所に行って、一緒におんなじ景色を見れるんだったら、別にそれでもいいかなって。それで皆の役に立てるなら、その方がいいなって」
少女の今の脆さを体現するかのような、今にも消えてしまいそうな声だった。
「お婆さんはね、本気で反対してくれてたんだよ。でも、私が行きたいって行ったの。行かせてくれないと、どのみちお父さんに会いに行くって。私、すっごいわがまま、言っちゃったんだよ……」
そこまで言って、ミリーは黙りこくってしまう。
俺と出会った頃にはもう、決意は決まっていたという事だろう。
未来どころか、明日への希望が見いだせない。
そんな焦燥が体中を包む感覚。それに疲れる感覚を、ありありと思い出していく。
「……俺は今、お前がどう思っているのか分からない。だが」
飢えて、未来への絶望ばかり募った日には全て終わりにしても良いとすら思ったけれど。
それから小さな喜びを見つける度、あの時終わらせなくて良かったとも思った。
こんな絶望の世界だけれど。
無情で、どうしようもない悲しさに溢れた世界だけれど。
「俺はミリーに、生きてほしい。不安なら、お前が1人で生きていけるようになるまで、俺が見届けてやる。お前に抱えきれない悲しみを、俺も抱えて、生きたい」
そんな素晴らしい大人になれる気はしないけれど、そう言葉を紡いだ。
ランタンの薄暗い光の奥で、少女が震えるのが分かった。
悲痛な嘆きばかり溢れるこの世界に、少女の声が響く。
「……私ね、この旅で、色んな事を思ったんだよ。最初は別にどうなってもいいなって思ってたから、地上に出るのも、軽い気持ちだった。ぜんぜん、怖くなかった」
声はどこか淡泊で。
でもそこから深く少女の想いを感じて。
「けどね、雲を眺めたり、初めて見る花をみたり、たまに仲良くなれる魔物とも出会って。楽しいなって。もっとこんな時間が続けばいいのにって、思ってきたの」
「……」
「それで、あの崩壊したコロニーで死体を見てね、私、こんな風に死ぬのかなって。この気持ちを持ったまま死ぬんだろうなって思って。急に、怖くなってきたの……」
あの死体を見た日から、ミリーは表情に影が見えるようになった。
自分の運命を悟り、それを考え込んでいたのか。
「海を見た時に、またすごいなって思って、それで分かったの。私、生きたいのかもって。この世界に絶望するには、まだこの世界を知らなかったのかもって、思ったの」
「……だからあの日、帰りたいと言ったのか」
「うん。でも、もう取り返しがつかない事もわかってたから、このまま死ぬんだろうなって、そう思ったら、また、怖くなったの」
徐々に、まくしたてるように話す。
少女から今までの想いが溢れ出して、それを全身で受け止めようとした。
「グロムさんと別れた時にね、やっぱりこんな世界って思ったよ。
多分綺麗事なんかじゃなくてこんな世界には、辛い事とか悲しい事ばっかりなんだろうなって思ったよ。
でも、やっぱりね……こんな事、言っちゃいけないんだろうけど、絶対、正しくない事なんだろうけど」
一度震える息を吸い込んで、くしゃりとシーツを掴む。
表情を見せないまま、泣き出しそうな声で呟いた。
「私、やっぱり生きたいって言っちゃ、ダメかな」
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