もふもふホワイトタヌキに転生したオレ~ほら第二王子、もふもふしてもいいんだゼ☆

まと

文字の大きさ
73 / 75

ミニ王子


「ねえアティカス、アティカスはアーネラ様と結婚するの?」

小さな寝息で、すうすうと子供のように眠る王子の頭をなでなでする。

「なっ…!?う…まあ、そうなれば良いなとは思っている。だがアーネラ様は他国の姫君でいらっしゃるし…だからゆっくり…そうだな、アーネラ様の気持ちに沿うようになれば良いお思っている」

相手の事を第一に…アティカスらしいな。

「ふふっそっかあ、やっぱり優しいね。アティカス」

「いっ、いや…そんなことは…」

ははは、照れてる照れてる。


穏やかでみんなに優しいアティカスだけど、きっとアーネラさまには人一倍優しいんじゃないかな?

もし二人がいつか結婚して、子供が生まれたら…めちゃくちゃ可愛いんだろうなぁ。あー…想像しただけでワクワクが止まらん!

アティカスもイケメンだし、アーネラ様も美人だ。どちらに似ても可愛い赤ちゃんに間違いない!

二人の子ならどんなやんちゃな子でも、この自慢のシッポを引きちぎれんばかりにニギニギされても愛せる自信がある!

ていうかオレ、誰目線なんだろう?ははは。


「??ど、どうしたんだ、ニナ」



急ににまにまデレデレと鼻息を荒くしたオレに、アティカスが不思議そうに聞いてくる。


にんまりとアティカスに微笑む。まあこれ以上は、二人の繊細でデリケートな話しには触れない。

「ううん!なんでもっ」

「?そうか?」

「うん」

さて、王子のかわゆい寝顔を見守りつつ新しい商品の計画でも立てようかな?
アティカスも午後からは騎士団の集まりがあるみたいだし。

薬ではないけど、魔物避けのお香なんか作ってみたいんだよな。クエストが魔物以外に限るかもしれないけど、冒険者や魔物が無駄に傷付け合わずにすむようなアイテム…。

でもオレの鼻も、作っている最中にやられちゃいそうだよなぁ…。


う~んと悩んでいると、ノックの音が響き、返事をする前に部屋の扉が開いた。



「やはりここにいたか、ニナ、アティカス」


爽やかに現れたのは、王子のお兄さんのロイズ殿下!


「あっ、殿下!!」

「お久しぶりにございます、ロイズ殿下」

アティカスが殿下に敬礼をしたので、オレも何となく見よう見まねで敬礼してみる。

「ふふっ久し振りだね、二人とも楽にして。先程父上達の元へと訪ねて行ったら、ニナはもう部屋へ戻ってしまったと聞いてこちらに来てみたんだが…もう身体の方は良いのか?」

「はいっ!もう大丈夫だよ!この通りぴんぴんです」


「それは良かった…。ルイを守ってくれたと聞いたよ。本当に感謝する」


「そんな…元々はオレのせいでもあるから…」

「いや、それは違う。ニナがいてくれたからこの程度の事で済んだんだ。…それにあの二人はよく似ているからね。たまーにあの様にぶつかる事があるんだ。困ったものだよ、本当…。ああ、今日もよく眠っているな…」

苦笑いの後、溜め息を溢しつつ深く眠る王子を心配そうに見つめる殿下。

きっと、こんな風に深い眠りにつく王子を何度も見てきたのだろう。魔力暴走という、命を削るような王子の危うさに胸を痛めながら。

王子…殿下が来てるよ。

「今日もよく眠っているな」って殿下が言ってたから、きっと昨日も王子の様子を見に来てたんだろうな。


王子の眠るベッドの横で、割りと大きな声でお喋りしていても全く起きる気配がない事に、ずしんと心が重くなる。

普段の王子なら、すぐ目覚めてしまうだろう。

自然と溜め息をつきそうになったその時。



「お父様ぁ…」


突然部屋の中に、天使のような可愛らしい声が響いた。

ん??

扉からちょこっとだけ顔を覗かせた声の主は、真っ白な肌に頬をピンク色に染めたキラキラの美少年。

「はっ、はわわっ!!」


ナニコレ、ナニコレ!!だって、だって!!


「えっ??なっ、!?おっ、王子??!!」



なんと!そこには、奇跡のように愛らしいミニ王子がいたのです!!!





    

あなたにおすすめの小説

性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました

まりも13
BL
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。 性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。 (ムーンライトノベルにも掲載しています)

人気アイドルの俺、なぜかメンバー全員に好かれてます

七瀬
BL
デビュー4年目の人気アイドルグループ「ECLIPSE(エクリプス)」に所属する芹沢 美澄(せりざわみすみ)は、昔からどこか抜けていてマイペースな性格。 歌もダンスも決して一番ではないはずなのに、なぜかファンからもメンバーからも目を離されない存在だった。 世話焼きな幼なじみ、明るく距離の近い同い年、しっかり者で面倒見のいい年上、掴みどころのない自由人、そして無言で隣にいるリーダー——。 気づけば、美澄の周りにはいつも誰かがいて、当たり前のように甘やかされていく。

美貌の騎士候補生は、愛する人を快楽漬けにして飼い慣らす〜僕から逃げないで愛させて〜

飛鷹
BL
騎士養成学校に在席しているパスティには秘密がある。 でも、それを誰かに言うつもりはなく、目的を達成したら静かに自国に戻るつもりだった。 しかし美貌の騎士候補生に捕まり、快楽漬けにされ、甘く喘がされてしまう。 秘密を抱えたまま、パスティは幸せになれるのか。 美貌の騎士候補生のカーディアスは何を考えてパスティに付きまとうのか……。 秘密を抱えた二人が幸せになるまでのお話。

獣のような男が入浴しているところに落っこちた結果

ひづき
BL
異界に落ちたら、獣のような男が入浴しているところだった。 そのまま美味しく頂かれて、流されるまま愛でられる。 2023/04/06 後日談追加

ブラコンすぎて面倒な男を演じていた平凡兄、やめたら押し倒されました

あと
BL
「お兄ちゃん!一肌脱ぎます!」 完璧公爵跡取り息子許嫁攻め×ブラコン兄鈍感受け 可愛い弟と攻めの幸せのために、平凡なのに面倒な男を演じることにした受け。毎日の告白、束縛発言などを繰り広げ、上手くいきそうになったため、やめたら、なんと…? 攻め:ヴィクター・ローレンツ 受け:リアム・グレイソン 弟:リチャード・グレイソン  pixivにも投稿しています。 ひよったら消します。
誤字脱字はサイレント修正します。
また、内容もサイレント修正する時もあります。
定期的にタグも整理します。

批判・中傷コメントはお控えください。
見つけ次第削除いたします。

普段「はい」しか言わない僕は、そばに人がいると怖いのに、元マスターが迫ってきて弄ばれている

迷路を跳ぶ狐
BL
全105話*六月十一日に完結する予定です。 読んでいただき、エールやお気に入り、しおりなど、ありがとうございました(*≧∀≦*)  魔法の名手が生み出した失敗作と言われていた僕の処分は、ある日突然決まった。これから捨てられる城に置き去りにされるらしい。  ずっと前から廃棄処分は決まっていたし、殺されるかと思っていたのに、そうならなかったのはよかったんだけど、なぜか僕を嫌っていたはずのマスターまでその城に残っている。  それだけならよかったんだけど、ずっとついてくる。たまにちょっと怖い。  それだけならよかったんだけど、なんだか距離が近い気がする。  勘弁してほしい。  僕は、この人と話すのが、ものすごく怖いんだ。

身代わり召喚された俺は四人の支配者に溺愛される〜囲い込まれて逃げられません〜

たら昆布
BL
間違って異世界召喚された青年が4人の男に愛される話

聖獣召喚に巻き込まれた俺、モフモフの通訳をしてたら冷徹騎士団長に外堀を埋められました

たら昆布
BL
完璧っぽいエリート騎士×無自覚な愛され系