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逃走経路、なし 4
いろんなことで頭が沸騰し、絢佳は顔を覆いたいのだけれど、いまだに天羽は手を開放してくれない。頭の上に2本まとめて押さえられてしまえば、動きの多くを封じられてしまう。
しかも、苦しくはない程度に、けれど動けないようにのしかかられ、しかも迂闊に動けばできれば触れたくないモノに触れてしまう。
「もう…やだ」
そんなぼやきが出たって、許してほしい。
そもそも、先ほど三藤との電話でも言ったが、面食いだがイケメンは無理なのだ。それでも天羽と多少なりとも話す気になったのは、まあ知らない相手にわけもなく冷たく接するほど非常識でもなく。最初のうちは控えめで紳士的に思えたし。何より、階段落ちから助けてくれた人、な訳で印象は良かった。
という好印象が災いした。
「そのくらい。男の人とこういう接触ないくらい、むいてないんです。天羽さんならいくらでも相手がいるでしょう。放っておいて下さい」
「気に入らないとこと、気に入ったとこと、両方だな」
しばらく真剣な目で絢佳を見下ろしていた天羽は、姿勢は変えないまでもとりあえず、絢佳の服の中から手を出し、その手で絢佳の頬をなぞった。歳を聞いたが、それが信じられないほどに、肌に触れるのが心地よい。いや、歳の話をすれば失礼だと女性は怒るけれど。そもそも、見た目からして20代にも見えるのだ。
化粧気が、ほとんどないせいだろうか。
「オレが、誰でもいいんだろうと暗に言っているのが気に入らない」
腕を掴む手に力を込められて、絢佳は少し顔をしかめる。そうしながら、大きい手だな、と思考は現実逃避を始めるのだけれど、それに気づいたかのように頬に触れていた手で強引に目を合わされた。
「あの店で聞いただろう?不倫相手はここに入ったんじゃないのか、とか、そういう面倒なことを言い出さないのは気に入った」
「不倫、してたんですか?」
「…してたよ」
そう答えた、天羽の顔が切なげで、その不意打ちに絢佳は息を飲む。いいか悪いかと聞かれれば、不倫は悪いと、絢佳は答える。けれど、その当事者に向かって、何も知らずに正義感を振りかざすほどにこだわりもなく、何より、かける言葉を知らない。
思う気持ちを、どうしたら言葉に変えて伝えられるのか。
それが苦手で。下手くそで。悩んだらなおさら分からなくなって。恋人は、うまく大事にできないから、望むことすら怖くなった。
逃してくれない人を見上げ、絢佳は触れる手と反対側に顔を向けて目を逸らす。
逃げられないなら。今だけやり過ごして、しまえばいい。どうせ、今だけのこと。確認もされたけれど、誰かに後ろめたいわけでもない。イケメンにかまってもらえて、身に余ることじゃないか、と。
「…わかりやすい奴だな」
「え?」
不機嫌に呟いた天羽が体を起こし、絢佳を引き起こす。起こされて、ようやく部屋を見回せば、驚くほどに広い部屋にどこかのモデルルームかというほどにセンスよく家具が置かれ、そして、グランドピアノが存在感を放っている。が、それが邪魔にならないほどの、広さ。
「ベーゼンドルファー…」
差し迫った危険から逃れた反動なのか、現実逃避なのか、部屋の中に注意を向けてしまった絢佳の呟きに天羽は目を向ける。
だが今は。
まだ、自分の手の内にある絢佳の手を見て、手首が赤くなっているのに気づき、親指で撫でた。
「悪い」
「…」
いいですよ、とは簡単には、言わないよなぁ、と天羽は思いながら、隣り合ってソファに座る形にした絢佳の方へ体を向ける。
「体から、力が抜けた。今、やり過ごせばこれで終わりだろうから、って、思っただろう」
言い当てられ、絢佳は目を逸らそうとするけれど、今度は抑えられているわけではないのに、その視線から目が離せない。
「そんなに、オレはいや?」
「…さっき聞いてたと思いますけど。イケメンは無理です」
「何そのくくり」
あ、自分がイケメンなのは、否定しないのねと、まあ、当たり前かと納得しながら、絢佳は少し俯く。
「もしかしたら、何かの拍子で今は本当にわたしを見ているかもしれないけど、そんなこといつまでも続かないだろうし。その間にわたしはきっと、好きになってしまって、辛い思いが増すだけだから」
「なんで、終わる前提なんだ」
「終わる覚悟していないと、辛いし。でも、そう思っていてもやっぱり辛いし。とか。そんなこと思っているのに、わたしは相手をうまく大事にできないし、大事にしている気持ちを伝えられないし。そのくせどんどん依存してしちゃって、いやになられちゃうなら」
「ちょっと待て。何その具体例。誰かを思い浮かべてるんだろうけど、別人だからな?一緒にするな」
「…別人が、同じ結果を招くかもしれないと思えば、二の足踏みます」
面倒な奴だなぁ、という呟きはしっかり聞こえて。
だから。面倒だから放っておいてよ、という意味で言っているのに。さっきから、できれば口にしたくない認めたくない恥ずかしいことばかりこの人に言わされている。
「てことは、そもそもこの先も絢佳は放っておけばフリーってことだな。じゃあ、オレの方の気持ちで、オレのになっても支障はないな」
「は?今、聞いてました?」
「聞いていた。いい加減、外野もうるさいし、興味も持てない女たちは寄ってくるし。絢佳、オレの嫁になれよ」
「はい?」
たっぷりの間を置いて、頭に入ってきた言葉をようやく咀嚼して出てきた言葉に、天羽が思いの外嬉しげに目を細めるから、絢佳は慌てる。
「ちょ。今、はてな、ついてたでしょ。聞き返したの。何言ってるのかしらこの人、って」
「何って、言葉通り」
「いやいやいや。え、フリとか?女避けとか?そういう」
「いや、まじで」
「…そんな、ちょうどいいから的な雰囲気で」
「まあ、絢佳が他の誰かがいいとなったら、別れてやるし。まあ、そうならないように、警戒心強いみたいだけど、落としにかかるけどな」
意味がわからない。本当に。意味不明な生き物。
「歳も歳だし、とりあえず試してみたら?こわいの?」
こわいに決まっているだろうが。さっきからそう言ってるだろうが。
という叫びは飲み込んだ。完全にバカにした雰囲気。階段で助けてくれた、店を出て話しかけてきた、あの紳士はどこに消えた。
「オレが、嫌い?」
「…その聞き方は、ずるいです。…好感、持ってましたよ。助けてくれた人ですから」
「過去形かよ」
言いながら、天羽は口元を手で覆う。ずるいのは、その反応だと言いたいのだけれど。
「嫌いじゃないなら、十分だ。いいな?怖がり」
挑発するようににやりと笑って言われ、いい加減、絢佳はカチンときた。ついでに、この無限に続きそうなやりとりに疲弊していた。
「わかったわよっ。どうせ、わたしなんかじゃ女除けにならないから。そういう人だって、覚悟していればきっと、そんなにしんどくないし」
「…腹立つなぁ、お前、覚悟しろよ?」
いや、失礼なことを言った自覚はありますが。というか、なぜそんなことを言った。イケメンの目力恐るべし。
カチンときて疲れたなら、拘束を解かれたんだから怒って帰れば良かったんじゃないか、と思っても、言質を取られてしまったら後の祭り。
「明日、指輪買いに行くぞ」
「…サイズ知らないし」
「は?」
「アクセサリー、ほとんどつけないんで。あと、家族の了承得てないです」
「電話しろ」
「は?この時間に?」
人の悪い笑みを、天羽は浮かべながら自分も電話を持つ。
「お前のおかげで、厄介な合コンがすぐに終わったからな。まだ、電話をしても常識的な時間だ」
まさかの。
天羽の両親は、挨拶に来るのは後からでいいから、気が変わる前に今からでも届けを出しに行けと答え。その前に少しだけ、絢佳は電話口に出させられたけれど。
そして、本人がついていけていない絢佳の方は、途中で天羽に電話を奪われ、紳士天羽が少し話をすれば、こちらも、いつ絢佳がぐちゃぐちゃ言い始めるかわからないから、とりあえず出してしまってくださいとなぜか天羽がお願いをされる始末。
解せない、とむくれる絢佳の顔を、天羽はにっこりと、覗き込んだ。
「さて。さっきの笑わせてくれた拒否の原因、な。風呂行くぞ」
「は?いや、何を。嘘でしょ?や、めんどくさがらずにやるから。いやだからといって、良いとかそういうことじゃなくて。ああもう、何言ってんのか分かんない」
一度、見ちゃえばお前も気にしないだろう、という、そんなはずのない訳のわからない理屈をつけられ。
天羽のシャツを渡されて下着の上にそれを羽織っただけの状態で風呂場に押し込められ。
肌を傷つけないよう、丁寧に処理をされるとか。
なんの羞恥プレイだ、と、絢佳は半泣き、いや、ほぼ、泣いた。
しかも、苦しくはない程度に、けれど動けないようにのしかかられ、しかも迂闊に動けばできれば触れたくないモノに触れてしまう。
「もう…やだ」
そんなぼやきが出たって、許してほしい。
そもそも、先ほど三藤との電話でも言ったが、面食いだがイケメンは無理なのだ。それでも天羽と多少なりとも話す気になったのは、まあ知らない相手にわけもなく冷たく接するほど非常識でもなく。最初のうちは控えめで紳士的に思えたし。何より、階段落ちから助けてくれた人、な訳で印象は良かった。
という好印象が災いした。
「そのくらい。男の人とこういう接触ないくらい、むいてないんです。天羽さんならいくらでも相手がいるでしょう。放っておいて下さい」
「気に入らないとこと、気に入ったとこと、両方だな」
しばらく真剣な目で絢佳を見下ろしていた天羽は、姿勢は変えないまでもとりあえず、絢佳の服の中から手を出し、その手で絢佳の頬をなぞった。歳を聞いたが、それが信じられないほどに、肌に触れるのが心地よい。いや、歳の話をすれば失礼だと女性は怒るけれど。そもそも、見た目からして20代にも見えるのだ。
化粧気が、ほとんどないせいだろうか。
「オレが、誰でもいいんだろうと暗に言っているのが気に入らない」
腕を掴む手に力を込められて、絢佳は少し顔をしかめる。そうしながら、大きい手だな、と思考は現実逃避を始めるのだけれど、それに気づいたかのように頬に触れていた手で強引に目を合わされた。
「あの店で聞いただろう?不倫相手はここに入ったんじゃないのか、とか、そういう面倒なことを言い出さないのは気に入った」
「不倫、してたんですか?」
「…してたよ」
そう答えた、天羽の顔が切なげで、その不意打ちに絢佳は息を飲む。いいか悪いかと聞かれれば、不倫は悪いと、絢佳は答える。けれど、その当事者に向かって、何も知らずに正義感を振りかざすほどにこだわりもなく、何より、かける言葉を知らない。
思う気持ちを、どうしたら言葉に変えて伝えられるのか。
それが苦手で。下手くそで。悩んだらなおさら分からなくなって。恋人は、うまく大事にできないから、望むことすら怖くなった。
逃してくれない人を見上げ、絢佳は触れる手と反対側に顔を向けて目を逸らす。
逃げられないなら。今だけやり過ごして、しまえばいい。どうせ、今だけのこと。確認もされたけれど、誰かに後ろめたいわけでもない。イケメンにかまってもらえて、身に余ることじゃないか、と。
「…わかりやすい奴だな」
「え?」
不機嫌に呟いた天羽が体を起こし、絢佳を引き起こす。起こされて、ようやく部屋を見回せば、驚くほどに広い部屋にどこかのモデルルームかというほどにセンスよく家具が置かれ、そして、グランドピアノが存在感を放っている。が、それが邪魔にならないほどの、広さ。
「ベーゼンドルファー…」
差し迫った危険から逃れた反動なのか、現実逃避なのか、部屋の中に注意を向けてしまった絢佳の呟きに天羽は目を向ける。
だが今は。
まだ、自分の手の内にある絢佳の手を見て、手首が赤くなっているのに気づき、親指で撫でた。
「悪い」
「…」
いいですよ、とは簡単には、言わないよなぁ、と天羽は思いながら、隣り合ってソファに座る形にした絢佳の方へ体を向ける。
「体から、力が抜けた。今、やり過ごせばこれで終わりだろうから、って、思っただろう」
言い当てられ、絢佳は目を逸らそうとするけれど、今度は抑えられているわけではないのに、その視線から目が離せない。
「そんなに、オレはいや?」
「…さっき聞いてたと思いますけど。イケメンは無理です」
「何そのくくり」
あ、自分がイケメンなのは、否定しないのねと、まあ、当たり前かと納得しながら、絢佳は少し俯く。
「もしかしたら、何かの拍子で今は本当にわたしを見ているかもしれないけど、そんなこといつまでも続かないだろうし。その間にわたしはきっと、好きになってしまって、辛い思いが増すだけだから」
「なんで、終わる前提なんだ」
「終わる覚悟していないと、辛いし。でも、そう思っていてもやっぱり辛いし。とか。そんなこと思っているのに、わたしは相手をうまく大事にできないし、大事にしている気持ちを伝えられないし。そのくせどんどん依存してしちゃって、いやになられちゃうなら」
「ちょっと待て。何その具体例。誰かを思い浮かべてるんだろうけど、別人だからな?一緒にするな」
「…別人が、同じ結果を招くかもしれないと思えば、二の足踏みます」
面倒な奴だなぁ、という呟きはしっかり聞こえて。
だから。面倒だから放っておいてよ、という意味で言っているのに。さっきから、できれば口にしたくない認めたくない恥ずかしいことばかりこの人に言わされている。
「てことは、そもそもこの先も絢佳は放っておけばフリーってことだな。じゃあ、オレの方の気持ちで、オレのになっても支障はないな」
「は?今、聞いてました?」
「聞いていた。いい加減、外野もうるさいし、興味も持てない女たちは寄ってくるし。絢佳、オレの嫁になれよ」
「はい?」
たっぷりの間を置いて、頭に入ってきた言葉をようやく咀嚼して出てきた言葉に、天羽が思いの外嬉しげに目を細めるから、絢佳は慌てる。
「ちょ。今、はてな、ついてたでしょ。聞き返したの。何言ってるのかしらこの人、って」
「何って、言葉通り」
「いやいやいや。え、フリとか?女避けとか?そういう」
「いや、まじで」
「…そんな、ちょうどいいから的な雰囲気で」
「まあ、絢佳が他の誰かがいいとなったら、別れてやるし。まあ、そうならないように、警戒心強いみたいだけど、落としにかかるけどな」
意味がわからない。本当に。意味不明な生き物。
「歳も歳だし、とりあえず試してみたら?こわいの?」
こわいに決まっているだろうが。さっきからそう言ってるだろうが。
という叫びは飲み込んだ。完全にバカにした雰囲気。階段で助けてくれた、店を出て話しかけてきた、あの紳士はどこに消えた。
「オレが、嫌い?」
「…その聞き方は、ずるいです。…好感、持ってましたよ。助けてくれた人ですから」
「過去形かよ」
言いながら、天羽は口元を手で覆う。ずるいのは、その反応だと言いたいのだけれど。
「嫌いじゃないなら、十分だ。いいな?怖がり」
挑発するようににやりと笑って言われ、いい加減、絢佳はカチンときた。ついでに、この無限に続きそうなやりとりに疲弊していた。
「わかったわよっ。どうせ、わたしなんかじゃ女除けにならないから。そういう人だって、覚悟していればきっと、そんなにしんどくないし」
「…腹立つなぁ、お前、覚悟しろよ?」
いや、失礼なことを言った自覚はありますが。というか、なぜそんなことを言った。イケメンの目力恐るべし。
カチンときて疲れたなら、拘束を解かれたんだから怒って帰れば良かったんじゃないか、と思っても、言質を取られてしまったら後の祭り。
「明日、指輪買いに行くぞ」
「…サイズ知らないし」
「は?」
「アクセサリー、ほとんどつけないんで。あと、家族の了承得てないです」
「電話しろ」
「は?この時間に?」
人の悪い笑みを、天羽は浮かべながら自分も電話を持つ。
「お前のおかげで、厄介な合コンがすぐに終わったからな。まだ、電話をしても常識的な時間だ」
まさかの。
天羽の両親は、挨拶に来るのは後からでいいから、気が変わる前に今からでも届けを出しに行けと答え。その前に少しだけ、絢佳は電話口に出させられたけれど。
そして、本人がついていけていない絢佳の方は、途中で天羽に電話を奪われ、紳士天羽が少し話をすれば、こちらも、いつ絢佳がぐちゃぐちゃ言い始めるかわからないから、とりあえず出してしまってくださいとなぜか天羽がお願いをされる始末。
解せない、とむくれる絢佳の顔を、天羽はにっこりと、覗き込んだ。
「さて。さっきの笑わせてくれた拒否の原因、な。風呂行くぞ」
「は?いや、何を。嘘でしょ?や、めんどくさがらずにやるから。いやだからといって、良いとかそういうことじゃなくて。ああもう、何言ってんのか分かんない」
一度、見ちゃえばお前も気にしないだろう、という、そんなはずのない訳のわからない理屈をつけられ。
天羽のシャツを渡されて下着の上にそれを羽織っただけの状態で風呂場に押し込められ。
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