7
恋愛 連載中 短編
「責任?とってくださらなくて結構です」  没落伯爵家の令嬢セシリア・ノードはたまたま助けた少年から、責任を取って君と結婚する、と言われる。が。責任を取ってもらうほどの怪我でもなく、そもそも望んでいないのに責任とか、嫌がらせ、としか思えない。長年、家族から醜い容貌だと言われ続けたセシリアにしてみれば、とにかくそっとしておいて欲しくてすっぱりと断るが、すると相手の少年が絶望的な顔をする。 「わたしの容貌で責任と言われても、嫌悪感を与えるよな。すまない」  と、どこからどう見ても物語から出てきたような美しい容貌の人に謝罪されても意味がわからない。  それが、あまり表に出てこない第一王子とわかり、厳しく叱責を受けたセシリアは、そのまま家から追い出される。  一つだけ、持って出ることを許そうと言われ、ずっと近くにいてくれた侍従のアダンだけを連れて。  セシリアに仕えるばかりに、このまま家に残すことに危惧を覚えたから。アダンは喜ぶけれど、少しだけ顔を曇らせる。 「シア様がわたしだけ連れて出たと聞けば、兄上が烈火の如く荒れそうですが」 「お兄様は…そうね。でも、いつお耳に入ることか」  厄介払いを終えた伯爵家に、責任ではなく、感謝も伝えたいからと訪れた使者に「我が家への気遣いをいただけるのであれば、末娘が殿下に恋心を抱いております。どうか受け入れていただければ」と、伯爵は溺愛する娘を差し出そうとする。  そのことで、伯爵家が不興を買ったことは、もう関係のないことなので無責任と言われようと、知りません。  厄介な家からようやく解放された令嬢は、自由に生きたい。のだけど。「アダンも、わたしのことは放っておいて自由に生きていいのよ?」といえば、なぜか叱られ。  そっとしておいてくれない人たちを追い払ってくれるから。本当は、アダンがいてくれて、よかったのだけれど。  そうして今日も、セシリアはささやかな自由を満喫…したい。
24hポイント 48,024pt
小説 44 位 / 80,082件 恋愛 31 位 / 21,309件
文字数 36,890 最終更新日 2020.08.09 登録日 2020.07.27
遠くに海が見える坂の街。坂の中ほどの古いカフェには本が溢れている。そこで雇われ住み込み店長をしている栞里は、ある日大きな獣を拾わされた。 坂を登る途中、休憩に立ち寄る客が面白半分に置かれた本に書かれた「召喚」をしてみたらしいが。その時は何も起こっていないようだったのに、裏庭に出たらそこには見たことのない姿の見たことの、ハロフィンの仮装のような姿をした獣耳とふさふさ尻尾の、物語にしか出てこないような青年が倒れていて。 とりあえず、ヴィルと名乗ったその青年を、拾うことにした。 好奇心で試した召喚で現代日本に招かれてしまった獣人のヴィルは、召喚される前、刺客に狙われ致命傷を負ったはずだった。召喚のおかげか、傷ひとつない姿に驚きながら、自分を拾った栞里に心を許し、生活をしながら帰る方法を探し始める。できることなら、行き来できる方法を、と。
24hポイント 418pt
小説 2,795 位 / 80,082件 ファンタジー 676 位 / 23,034件
文字数 169,533 最終更新日 2020.08.08 登録日 2020.06.20
恋愛 連載中 長編 R15
少し(?)変わり者のリラ・シェフィールドは自他共に認めるチョコ好き。できれば断りたい頼まれごとも、たったひとかけら、チョコを添えられて仕舞えば渋々でも引き受けがちで。 嫁き遅れ、と言われる歳ではあるけれど、仕事しているし、いっそ1人でも生きられるし、結婚に夢もないし。家庭の事情もあることでと、ふわふわと生きていたはずが。 無愛想で俺様な、そして超優良物件の騎士団副団長にいつの間にか気に入られ、てしまったということに、なかなか本人は気づかない。 スルースキル(無意識)を極めたリラにモテ期の自覚は…きっと、永遠にないのでしょうね。
24hポイント 262pt
小説 4,138 位 / 80,082件 恋愛 1,916 位 / 21,309件
文字数 143,397 最終更新日 2020.08.02 登録日 2020.05.04
精霊の加護を受けた国の王家に生まれたセラフィナ。幼いある日、国が戦乱に飲み込まれ、全てを失った。 まだ平和な頃、国同士の決め事として隣の強国の第2王子シンが婚約者と定められた。しかし、全てを失ったセラフィナは重傷を負い、通りかかった導師に拾われ育てられ、そのまま穏やかに生活できるかに思われた。戦乱の真相の記憶が、国に戻ることも、隣国を頼ることもさせない。 しかし、精霊の加護を受けた国の姫は、その身に多くの力を秘め、静かな生活はある日終わりを告げる。それでもせめてものけじめとして婚約解消をするが、なぜか何の利益もないはずなのに、シンがそれを許さないと……。 人ならぬものたちに愛された姫と、戦いを常とする王子の落ち着く先は。
24hポイント 78pt
小説 8,284 位 / 80,082件 ファンタジー 1,893 位 / 23,034件
文字数 171,785 最終更新日 2020.07.25 登録日 2019.11.17
恋愛 完結 長編 R15
いろいろ訳ありの花音は、大好きな彼から別れを告げられる。別れを告げられた後でわかった現実に、花音は非常識とは思いつつ、かつて一度だけあったことのある翔に依頼をした。 「仕事の依頼です。個人的な依頼を受けるのかは分かりませんが、婚約者を演じてくれませんか」 「ふりなんて言わず、本当に婚約してもいいけど?」 そう答えた翔の真意が分からないまま、婚約者の演技が始まる。騙す相手は、花音の家族。期間は、残り少ない時間を生きている花音の祖父が生きている間。
24hポイント 497pt
小説 2,449 位 / 80,082件 恋愛 1,207 位 / 21,309件
文字数 118,943 最終更新日 2020.07.14 登録日 2019.11.30
爵位を剥奪された公爵家の元令嬢、ルナは兄と弟と3人、ひっそりと穏やかに生活をしているはずだった。 約束の日までは。 爵位を剥奪される少し前、その類が及ばぬよう、公の場で婚約破棄に至った幼馴染みの騎士とも、「二度と顔を見せるな」というその希望を叶えるため、絶対に会いたくなかったのに。 自分を養女とし、利用しようとしていた元公爵家に思い入れはないけれど、来てしまった「約束の日」からは逃れられない。どうか、兄と弟と、極力そっとしておいてもらえる生活に戻れますように。
24hポイント 213pt
小説 4,846 位 / 80,082件 ファンタジー 1,283 位 / 23,034件
文字数 87,946 最終更新日 2020.07.04 登録日 2020.03.21
恋愛 完結 短編 R15
 香月絢佳、37歳、独身。晩婚化が進んでいるとはいえ、さすがにもう、無理かなぁ、と残念には思うが焦る気にもならず。まあ、恋愛体質じゃないし、と。  以前階段落ちから助けてくれたイケメンに、馴染みの店で再会するものの、この状況では向こうの印象がよろしいはずもないしと期待もしなかったのだが。  イケメン、天羽疾矢はどうやら絢佳に惹かれてしまったようで。 「歳も歳だし、とりあえず試してみたら?こわいの?」と、挑発されればつい、売り言葉に買い言葉。  何がどうしてこうなった?  平凡に生きたい、でもま、老後に1人は嫌だなぁ、くらいに構えた恋愛偏差値最底辺の絢佳と、こう見えて仕事人間のイケメン疾矢。振り回しているのは果たしてどっちで、振り回されてるのは、果たしてどっち?
24hポイント 1,753pt
小説 901 位 / 80,082件 恋愛 469 位 / 21,309件
文字数 98,915 最終更新日 2020.06.29 登録日 2020.05.24
7