目が覚めたらBLゲームの悪役令息になったけど、山に引き籠もりたいので全力で主人公を応援しますっ!

mana.

文字の大きさ
64 / 145
【17歳】

【17歳】5☆

しおりを挟む
___夜___

今日の閨はオークだ。

「…で…訳を聞こうか…」

「何がだよ。」

不貞腐れたようにオークが答えた。
只今閨の服を着てベッドの上でオークは正座、俺は腕を組み胡座をかいて話をしている。

「フジ先輩だよ。って、どういう意味だよ?」

「だってフジ先輩…あの顔だしさ…可愛いヤツ見たらあんな感じだし……ライも結構アプローチされてるから…お前も…だと嫌だから……」

ライは主人公だからなぁ。
まぁ、本人はクロバイに目が向いてるし、元は楠本だからあしらいも上手だろうけど。

「……生徒会長のカリン先輩はフジ先輩よりスキンシップ激しいから、俺とカヤで守ろうって思ったんだ。」

ん?あの2人、そんな激しい設定だっけ?

「あのな……俺はお前とカヤ以外、閨だからと言われてもする気はねぇよ。それともお前は俺を信用しないのか?」

「そんな事っ!」

「うわぁっ!」

ガバッ!と膝立ちになり、俺に覆い被さって抱き締めた。

「そんな事無いっ!勿論お前を信用してる‼してるけど、お前……時々俺達の前から消えそうに思える時があるんだよ……っ!不安になるじゃんかよっ‼」

………あぁ、断罪されるかもだしなぁ………

「まぁ…それはお前次第というか……いや、今はねぇよ。安心しな。」

オークがギュッ…っと、子供の様に強く俺を抱き締めて顔を首に擦り付ける。

「……んっ…フフッ…擽ったい…っ……大丈夫だからさ。お前、子どもみたいになってんぞ。」

「………子ども…みたいね……」

オークがそのまま胸の上に移動した。

「……オーク…?」

「昔……小さな頃に怖い夢を見た時…母さんの心臓の音を聞きながら眠ったんだよな…確かに…フフッ…今も安心する……子どもだな……でも…んっ。」

「痛っ!」

「お前に…こんな事する…子ども……いないだろ…?いたら…殴るけど…なっ…」

オークが服の上から乳首を噛んだ。
閨の服は薄いから服の上から強く噛まれる感覚に背筋に甘い痛みが走る。

「ここ…服の上からも分かる……コリコリするよな……硬くなってんじゃん……んぅ……」

「あ…んっ……」

「お前は…自覚が無さ過ぎんだよ……っ……少しは……自覚…しろっ!」

「ゃんっ!」

乳首の周りの服がオークの唾液で濡れる。
最後に強く吸われたと同時にもう片方の乳首も強く摘まれて俺はフルッと、身体が震えた。

「説教タイム…終わりっ……………閨の時間だ……」

オークがそう言いながら上の服を脱いだ。
…あぁ……毎日の鍛錬で鍛え抜かれた身体の筋肉は、初めての閨の時とは違い幼さは全く残っていない。
ゲームのオークとのベッドシーンはそんなに魅力を感じなかったが……靭やかな筋肉はもう大人の男のもので……俺は今のオークの方が……好きだ……

ギラギラとする瞳は主人公に向けられたものだったけど……この世界では俺に向けられている……

「シオン……好きだ……」

「んっ……」

優しくするキスも…こんなに甘い。
舌を絡めると応えてくれて、それ位以上に求めてくれる。
次第に俺を確かめる様に深くなって、ゲームの様にただ突っ込んで終わりでは無い。

「シオン…指…入れるぞ…」

ローションを絡ませた指を入れるのも、普段であれば優しく聞いてくれる。

「…ん…」

俺は分かったと答える変わりにオークの首に腕を回した。
……主人公にも…こうしてくれてたもんな……

「………何………考えてる……?」

「あっ…んぅぅっ!」

オークが上の空だった俺に気付いて指を急に2本入れてきた。

「……俺との閨に考え事か……そんなにつまらなかったか………」

「え…ぃやっ……ごめ……っ…ひゃっ!」

中を馴染ませるために動いていなかった指が、次第に中をワザと掬い揚げ、捏ねるように掻き回される。

「やっ…あぁっ!」

「……今日は…いっぱい…して…良ぃっ…て……言ったよな……っ!」

グジュッ!

「あぁんっ‼」

指が3本に増えた。

「やってみたい体位が……あるんだよな……っ!」

「あぁっ!」

「親父の……こっそり隠してた書物で…閨の書なんだけどさ…チュク…」

「んっんぅっ……」

耳を甘噛みしたり舐ったししながらジュブジュブと音がして頭の中がぼ~っ、としてきた…

「………でさ………試しても…良いか…?」

「……ぁっ………ん……ぅ?」

何言ってるのか理解できない。

「良いよな?……じゃぁ……」

「んんんっ。」

オークの指が引き抜かれた刺激で少し意識がハッキリしてきた。
先程の質問を整理しようとした途端、仰向けに寝かされ両足をV字に開かれて高く持ち上げたかと思うと奥深くまでペニスが入って来た。

「あぁぁぁあっ!深…ぃっ‼」

「あっ…はっ……確かに……お前と繋がってる所……バッチリ見え…る…♪」

「………なっ!恥ずかしい……っっ‼止めろ……ぉっ!」

「嫌だ…ねっ‼」

そう言うとオークは腰を引いてから勢い良く入って来た。

「やぁんっ!足っ…離…せぇっ‼んぅっ!」

身じろいで逃げようとしたら余計にオークのペニスが深く入る。

「くっ!」
「あぁぁぁっっ!」

ピュッ!と刺激に耐えかねて少し自分の精液が腹にかかる。

「ひゃっ…んんっ!」

「締ま…る…な…フフッ……絶景…♡」

そう言いながら抽送が早くなるが、さっきオークも少し中で出たのかバチュバチュと音が変わった。

「……この……変…態ぃっっ!…っ‼…イ…くっんんんっっ‼」

「俺も……これ……気持ち良すぎ…るっ!……んぅっ‼」

最後に思い切り腰を引いて奥まで突いて精を放った。
高い位置からの射精のせいか、いつもより更に勢いを感じて快感にビクビクと身体が反応してしまって目がチカチカする。

そして…一旦ペニスを抜いてくれるかと思ったんだが…
「いっぱい」の宣言通り、抜かずに色々な体位をされた。

王様…アンタ、息子にバレるような所に閨の書エロホンなんか置いとくなよなぁぁっっ!
しおりを挟む
感想 33

あなたにおすすめの小説

性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました

まりも13
BL
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。 性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。 (ムーンライトノベルにも掲載しています)

公爵家の末っ子に転生しました〜出来損ないなので潔く退場しようとしたらうっかり溺愛されてしまった件について〜

上総啓
BL
公爵家の末っ子に転生したシルビオ。 体が弱く生まれて早々ぶっ倒れ、家族は見事に過保護ルートへと突き進んでしまった。 両親はめちゃくちゃ溺愛してくるし、超強い兄様はブラコンに育ち弟絶対守るマンに……。 せっかくファンタジーの世界に転生したんだから魔法も使えたり?と思ったら、我が家に代々伝わる上位氷魔法が俺にだけ使えない? しかも俺に使える魔法は氷魔法じゃなく『神聖魔法』?というか『神聖魔法』を操れるのは神に選ばれた愛し子だけ……? どうせ余命幾ばくもない出来損ないなら仕方ない、お荷物の僕はさっさと今世からも退場しよう……と思ってたのに? 偶然騎士たちを神聖魔法で救って、何故か天使と呼ばれて崇められたり。終いには帝国最強の狂血皇子に溺愛されて囲われちゃったり……いやいやちょっと待て。魔王様、主神様、まさかアンタらも? ……ってあれ、なんかめちゃくちゃ囲われてない?? ――― 病弱ならどうせすぐ死ぬかー。ならちょっとばかし遊んでもいいよね?と自由にやってたら無駄に最強な奴らに溺愛されちゃってた受けの話。 ※別名義で連載していた作品になります。 (名義を統合しこちらに移動することになりました)

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

BL世界に転生したけど主人公の弟で悪役だったのでほっといてください

わさび
BL
前世、妹から聞いていたBL世界に転生してしまった主人公。 まだ転生したのはいいとして、何故よりにもよって悪役である弟に転生してしまったのか…!? 悪役の弟が抱えていたであろう嫉妬に抗いつつ転生生活を過ごす物語。

なぜ処刑予定の悪役子息の俺が溺愛されている?

詩河とんぼ
BL
 前世では過労死し、バース性があるBLゲームに転生した俺は、なる方が珍しいバットエンド以外は全て処刑されるというの世界の悪役子息・カイラントになっていた。処刑されるのはもちろん嫌だし、知識を付けてそれなりのところで働くか婿入りできたらいいな……と思っていたのだが、攻略対象者で王太子のアルスタから猛アプローチを受ける。……どうしてこうなった?

超絶美形な悪役として生まれ変わりました

みるきぃ
BL
転生したのは人気アニメの序盤で消える超絶美形の悪役でした。

悪役令息を改めたら皆の様子がおかしいです?

  *  ゆるゆ
BL
王太子から伴侶(予定)契約を破棄された瞬間、前世の記憶がよみがえって、悪役令息だと気づいたよ! しかし気づいたのが終了した後な件について。 悪役令息で断罪なんて絶対だめだ! 泣いちゃう! せっかく前世を思い出したんだから、これからは心を入れ替えて、真面目にがんばっていこう! と思ったんだけど……あれ? 皆やさしい? 主人公はあっちだよー? ユィリと皆の動画をつくりました! インスタ @yuruyu0 絵も皆の小話もあがります。 Youtube @BL小説動画 アカウントがなくても、どなたでもご覧になれます。動画を作ったときに更新! プロフのWebサイトから、両方に飛べるので、もしよかったら! 名前が  *   ゆるゆ  になりましたー! 中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー! ご感想欄 、うれしくてすぐ承認を押してしまい(笑)ネタバレ 配慮できないので、ご覧になる時は、お気をつけください!

推しの完璧超人お兄様になっちゃった

紫 もくれん
BL
『君の心臓にたどりつけたら』というゲーム。体が弱くて一生の大半をベットの上で過ごした僕が命を賭けてやり込んだゲーム。 そのクラウス・フォン・シルヴェスターという推しの大好きな完璧超人兄貴に成り代わってしまった。 ずっと好きで好きでたまらなかった推し。その推しに好かれるためならなんだってできるよ。 そんなBLゲーム世界で生きる僕のお話。

処理中です...