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【17歳】
【17歳】36
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カリン先輩が生徒会に復帰したらしい。
放課後、フジ先輩からカリン先輩が直接俺に謝罪をしたいと言われたので、嫌がるカヤとオークを説得して生徒会室にやってきた。
「……シオン……本当にすまなかった……」
「全くな…」
「本当に…」
「謝って済むような事ではないんだが…」
「「その通りだ。」です。」
「あぁぁ!!2人共っ!俺が返事する所だろ!!カリン先輩が謝る事ではないです!」
全く…俺に話してんだろうがっ!
「2人共…どけっ!先輩が見えんっ!!」
「見る必要ありません。」
「そうだ、お前の姿を目に入れる必要ねぇだろう。カリン先輩がまた何があるかもしんねぇからなっ!」
「お前ら……っ…なぁっ!」
オークとカヤは俺の前に立って先輩の顔が見えやしねぇ。
2人を押しのけて前に出た時に先輩と目が合った。
しかし…何かこの場面……前もあったよな?
「先輩………お元気そうで…」
「この度は本当に申し訳なかった……」
カリン先輩が立ち上がって謝罪をした。
「あわわっ…先輩っ!頭を上げて下さいっ!!」
「いやっ……俺は覚えてないとはいえ……シオンに酷い事を…」
「いえ、俺も先輩の異変に早く気付いていればあんな事にはなってなかったはず。それに未遂でしたし、大丈夫です。」
うん、俺は大丈夫。
カヤとオークがいてくれるし。
それに……あれは先輩のせいではない。
「気にするな…と言っても気にするでしょうけど……本当に大丈夫ですから。」
「シオン……」
先輩はかなり気にしているようだが、ゲームの関係もありそうだし…そんなに強く責める気も起きない。
「えっと……先輩が嫌でなければ…また生徒会の手伝いもさせて下さいね。」
「……あぁ、もちろんだ。」
…ん…先輩…まだ体調悪いのか?
ちょっと顔が赤いな。
「……という訳だから、今日はここまでな!」
「えぇっ!今日はシオン様の体調もまだ戻っておりませんのでここで失礼致します!!」
「あっ、おいっ!お前らっ!!」
挨拶もそこそこに俺達は生徒会を後にした。
「……ったく……油断もスキもねぇ……」
「全く……シオンも無自覚に人を誘惑するから……」
つかつかと廊下を歩きながら溜息を付くカヤとオークに抗議した。
「誘……っ…俺は油断もしてねぇし誘惑してもねぇわっ!」
「「誘惑してるんだよっ!」」
「だから誘惑してねぇ…つのっっ!」
揃いも揃って何てこと言うんだっ!
「…あ、そういや…今日はオークは屋敷なんだよな。」
「あぁ、そうだ。クロバイに呼ばれていてな。」
「明日から少し屋敷でクロバイの特別講義をするとの事なので学園もお休みです。」
「え?そうなの?」
「何でも魔力訓練をしたいとか。詳しい話はまた明日とのことでした…じゃぁ手を…シオン…」
「そうか…ん。」
「……なぁ……お前達……」
「「ん?」」
屋敷への移動の直前でオークに止められる。
「……この体勢……当たり前の様にやってるけど…今もこうやっていってたのか……?」
「ん?こうしないと…カヤはダメなんだろ?」
「えぇ、勿論…♡」
カヤと移動魔法で屋敷に戻る時はお姫様抱っこじゃないとダメなんだろ?
「…お前っ…なにウソ言って「さぁ、行きますよ。あ、オーク様はお一人でどうぞ。」」
「何言ってんだよっ!俺も一緒に行く!!」
移動魔法は相変わらず俺は出来ない。
オークもカヤもメキメキ魔力を強化して色々な魔法が出来る様になっている。
父の魔力を見ているともう少しあるとは思うんだが……母の子宮に残してユズに譲ったんだろうか……
「シオン……眠くなった?」
「いや…まだもう少し起きていられるけど…少し眠いかな……」
屋敷に着いて部屋に戻る頃には少し眠気が出始めていた。
ここ数日、屋敷に帰宅後はすぐ眠気に襲われて眠っている。
「俺は着替えが済んだら屋敷の警護を見て回る。夕食に会えたら嬉しいんだが…」
「うん。頑張って起きていたいけどちょっと難しいかな…その時はゴメンな。」
「いや…良い。また明日会えるしな。じゃぁ…夕食で会えたら…チュッ。」
オークが頬にキスをして着替えに行った。
「…ふぁ…」
「やっぱり夕食までは難しいね。」
「……ん…大丈夫と…思ったんだけどなぁ…」
部屋で着替えをするが、普段着ではあるがゆったりとしてる。これなら夕食で起きてもすぐに行けるか。
「俺……何かおかしいのかなぁ…」
「クロバイには相談したけど……それは…」
俺はカヤの言葉を全て聞き終わる前に眠ってしまった。
___オン…シ……ン……___
『シオーーーーーンッ!!!』
___ドォォォンッ!!___
「おっっふぅうっ!!」
な……何だ…これ…前にも……あった……
真っ白な景色に突然姉さんが文字通り飛び込んできた。
『もうもうもうっっ!シオンッ!!』
「あ、姉さん久し振『久し振りじゃないわよぉっ!』」
「え?」
『こないだ夢で会ってんの!オークに起こされて忘れてるけどっ!!』
「…あ…あの時…」
『そうよっ!もう時間が無いから忠告ねっ。貴方、もうすぐ身体に封じ込めた魔力が開放されるの。』
「封じ込めた……」
『記憶が無いからしょうがないけど……開放された時は昔の記憶も一気に来るわ。とにかく気をしっかり持ってね。』
……何か主人公のイベントみたいな感じだなぁ……
『他人事じゃないのよっ!今度は覚えてなさいよねっ!』
「無茶言うなぁ。」
夢だから約束は出来ないんだけどさ。
「……まぁ…頑張って覚えておくよ。」
そう言うと姉さんはもう時間切れだと姉さんは霧と共に消え、俺は目を覚した。
放課後、フジ先輩からカリン先輩が直接俺に謝罪をしたいと言われたので、嫌がるカヤとオークを説得して生徒会室にやってきた。
「……シオン……本当にすまなかった……」
「全くな…」
「本当に…」
「謝って済むような事ではないんだが…」
「「その通りだ。」です。」
「あぁぁ!!2人共っ!俺が返事する所だろ!!カリン先輩が謝る事ではないです!」
全く…俺に話してんだろうがっ!
「2人共…どけっ!先輩が見えんっ!!」
「見る必要ありません。」
「そうだ、お前の姿を目に入れる必要ねぇだろう。カリン先輩がまた何があるかもしんねぇからなっ!」
「お前ら……っ…なぁっ!」
オークとカヤは俺の前に立って先輩の顔が見えやしねぇ。
2人を押しのけて前に出た時に先輩と目が合った。
しかし…何かこの場面……前もあったよな?
「先輩………お元気そうで…」
「この度は本当に申し訳なかった……」
カリン先輩が立ち上がって謝罪をした。
「あわわっ…先輩っ!頭を上げて下さいっ!!」
「いやっ……俺は覚えてないとはいえ……シオンに酷い事を…」
「いえ、俺も先輩の異変に早く気付いていればあんな事にはなってなかったはず。それに未遂でしたし、大丈夫です。」
うん、俺は大丈夫。
カヤとオークがいてくれるし。
それに……あれは先輩のせいではない。
「気にするな…と言っても気にするでしょうけど……本当に大丈夫ですから。」
「シオン……」
先輩はかなり気にしているようだが、ゲームの関係もありそうだし…そんなに強く責める気も起きない。
「えっと……先輩が嫌でなければ…また生徒会の手伝いもさせて下さいね。」
「……あぁ、もちろんだ。」
…ん…先輩…まだ体調悪いのか?
ちょっと顔が赤いな。
「……という訳だから、今日はここまでな!」
「えぇっ!今日はシオン様の体調もまだ戻っておりませんのでここで失礼致します!!」
「あっ、おいっ!お前らっ!!」
挨拶もそこそこに俺達は生徒会を後にした。
「……ったく……油断もスキもねぇ……」
「全く……シオンも無自覚に人を誘惑するから……」
つかつかと廊下を歩きながら溜息を付くカヤとオークに抗議した。
「誘……っ…俺は油断もしてねぇし誘惑してもねぇわっ!」
「「誘惑してるんだよっ!」」
「だから誘惑してねぇ…つのっっ!」
揃いも揃って何てこと言うんだっ!
「…あ、そういや…今日はオークは屋敷なんだよな。」
「あぁ、そうだ。クロバイに呼ばれていてな。」
「明日から少し屋敷でクロバイの特別講義をするとの事なので学園もお休みです。」
「え?そうなの?」
「何でも魔力訓練をしたいとか。詳しい話はまた明日とのことでした…じゃぁ手を…シオン…」
「そうか…ん。」
「……なぁ……お前達……」
「「ん?」」
屋敷への移動の直前でオークに止められる。
「……この体勢……当たり前の様にやってるけど…今もこうやっていってたのか……?」
「ん?こうしないと…カヤはダメなんだろ?」
「えぇ、勿論…♡」
カヤと移動魔法で屋敷に戻る時はお姫様抱っこじゃないとダメなんだろ?
「…お前っ…なにウソ言って「さぁ、行きますよ。あ、オーク様はお一人でどうぞ。」」
「何言ってんだよっ!俺も一緒に行く!!」
移動魔法は相変わらず俺は出来ない。
オークもカヤもメキメキ魔力を強化して色々な魔法が出来る様になっている。
父の魔力を見ているともう少しあるとは思うんだが……母の子宮に残してユズに譲ったんだろうか……
「シオン……眠くなった?」
「いや…まだもう少し起きていられるけど…少し眠いかな……」
屋敷に着いて部屋に戻る頃には少し眠気が出始めていた。
ここ数日、屋敷に帰宅後はすぐ眠気に襲われて眠っている。
「俺は着替えが済んだら屋敷の警護を見て回る。夕食に会えたら嬉しいんだが…」
「うん。頑張って起きていたいけどちょっと難しいかな…その時はゴメンな。」
「いや…良い。また明日会えるしな。じゃぁ…夕食で会えたら…チュッ。」
オークが頬にキスをして着替えに行った。
「…ふぁ…」
「やっぱり夕食までは難しいね。」
「……ん…大丈夫と…思ったんだけどなぁ…」
部屋で着替えをするが、普段着ではあるがゆったりとしてる。これなら夕食で起きてもすぐに行けるか。
「俺……何かおかしいのかなぁ…」
「クロバイには相談したけど……それは…」
俺はカヤの言葉を全て聞き終わる前に眠ってしまった。
___オン…シ……ン……___
『シオーーーーーンッ!!!』
___ドォォォンッ!!___
「おっっふぅうっ!!」
な……何だ…これ…前にも……あった……
真っ白な景色に突然姉さんが文字通り飛び込んできた。
『もうもうもうっっ!シオンッ!!』
「あ、姉さん久し振『久し振りじゃないわよぉっ!』」
「え?」
『こないだ夢で会ってんの!オークに起こされて忘れてるけどっ!!』
「…あ…あの時…」
『そうよっ!もう時間が無いから忠告ねっ。貴方、もうすぐ身体に封じ込めた魔力が開放されるの。』
「封じ込めた……」
『記憶が無いからしょうがないけど……開放された時は昔の記憶も一気に来るわ。とにかく気をしっかり持ってね。』
……何か主人公のイベントみたいな感じだなぁ……
『他人事じゃないのよっ!今度は覚えてなさいよねっ!』
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夢だから約束は出来ないんだけどさ。
「……まぁ…頑張って覚えておくよ。」
そう言うと姉さんはもう時間切れだと姉さんは霧と共に消え、俺は目を覚した。
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