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バルコニーへ戻ると、再び膝の上に乗せられたジルコンと上機嫌なオニキスがいた。
「遅くなってゴメン…って…あの…話し合い…したんだよね?」
「…お前らは…バラを摘みに行ったんだよな…バラは?」
「「………ハァ…」」
気だるげなジルコンと、同じく気だるげな俺…お互いを見て納得する。
出来る訳が無かった…
「俺達はバラを摘もうと思ったが、ドライアドの言葉を思い出して考え直したんだ。温室のバラなら鉢植えで育てているのもあるから、持っていって良いものをジルコンにも一緒に選んでほしい。」
え゛っ…お゛ま゛っ…なに何事もなかったように言ってんのさっ!
散々俺を抱き潰して時間使ったから、決められなかったどころか行けなかったんじゃんっっ‼
「…そうなのか…分かった。」
騙されてるよっ⁉ジルコンッ!
「俺達はじっくりと話し合った結果、ここでは精霊や妖精との契約に専念しようと話は持ち越しになった。」
「な゛っ!お前っっ‼︎」
あ、やっぱりジルコンも俺と同じだ。
「…そうなのか…フッ…こちらも分かった。」
お前は気付いてるだろっ⁈顔がニヤついてるぞ、ベリルッ‼︎
___カチャ___
「…おっ…と…っ…みなさんいらっしゃいましたね。すみません、バラ園かと…昼食をお持ちしました。」
微妙な雰囲気の中を状況を知らないラリマーが昼食を乗せたキッチンワゴンを引いてやってきた。
「あ、ラリマー。ゴメン、バラ園はこれからなんだ。」
「あれ?朝に別の者からバラ園に寄ると聞いてましたけど…」
「あぁ、色々事情があってな。リオが立てなくなったのもあったし、一旦こちらに戻ってきた。」
「そうなんですね…もぅ、全く……リオ様、夜に腰をマッサージして差し上げますね。」
「俺がする。」
肩に手を乗せて優しく言ってくれたラリマーから引き剥がすように、ベリルが俺の腰を引き寄せる。
「殿下ではちょっと。」
「ハイハ~イ、俺も頼もうかな。」
ジルコンが手を上げた。
「良いよ~。」
「いえ、ジルコンは俺が…チュ。」
オニキスが上げたジルコンの手を掴んで自分の口元へ持って行き、キスをする。
「…っ…お前じゃ力が強過ぎる。」
「…じゃぁ、もっと…優しくします。」
「いやらしいわっ!」
___ギュッ!___
「痛っ!」
ジルコンがシャツの中に入れようとしたオニキスの手の甲を思い切りつねった。
「…リオ…俺だって優しくするから…」
「…んっ…お前は…っ…そこはツボじゃねぇっ!」
___ベシッ!___
「オブッ!」
俺はベリルに後ろから抱き締められて首筋をキスされそうになったので、そのまま裏拳で制した。
「アハハ、面白~い。」
ラリマー…本当にそう思うのか…?
「でも、腰は軽く見ていたらダメですよ。ジルコンとリオ様には俺がちゃんと施術します。オニキス、殿下…愛する人といつまでも仲良く睦み合いたいなら…ちゃんと相手を大事にするように。」
「はい…」
「…分かった。」
ラリマーに言われてシュンとする2人。
良いなラリマー…本気で俺の専属になんないかな。
「昼食の後、バラを見に行って夜は俺がそれぞれマッサージします。今日は2組共早く寝ること、もうすぐロード様達が来られますからね。」
そう言うとラリマーは昼食を手際良く用意し、バルコニーを後にした。
*********************************
俺達は4人でバラ園の温室へやって来た。
「鍵はもう預かっているので、そのまま入って良いそうだ。」
「結構大きいな。王宮のバラ園よりは小さいが…」
「オニキス、王宮のバラ園に行ったことあるの?」
「あぁ、ロードにジルコンへの贈り物の相談をしていた時に連れて行ってもらってな。温室のバラを分けてもらったんだ。」
「お前!あのバラやっぱりそうだったのか‼︎すんなり持ってくるからおかしいなと思ったんだよっ。」
ジルコンとオニキスの話が理解出来なくて、白熱して聞けそうにないので俺はベリルにこっそり聞いてみた。
「…なぁなぁ…ベリル、この話分かるか?」
「ん、あぁ。例のバラだろ?」
「知ってるのか?」
「もちろん、ロードに聞いているからな。」
ベリルの話では、オニキスのプレゼント攻撃に辟易したジルコンが…
『俺はそこら辺の物なら自分で調達するし、今は十分満たされてるから欲しいものはない!そこまで言うなら…そうだな…じゃぁ…』
……と、ベリルの国だけに咲いている、夜になると色の変わるバラを持ってこいと言ったらしい。
「…で、俺の国から研究資料で提供していたバラがちょうど増えて園庭に植えようかと更に株を増やしている最中だったから分けてもらった…って、ことなんだけどな。」
成程、普段何でも1人でこなして完璧なオニキスの相談か。
ジルコンの話をする時のオニキスは表情も豊かになるし、これは友達としては応援したくもなるよなぁ。
「一般人に分けて良いのか?」
「あぁ、一般人なら無理だが、相手はオニキスだし将来は王宮騎士だろ?しかも、王子の友人で送る相手は婚約者の関係者だ。問題ないだろ?」
「あ゛ぁぁぁ…ロードに言っとくべきだったぁ…」
「いざとなったら隣国まで行きましたよ、俺。」
愛されてんなぁ…ジルコン。
「……あ。」
「リオ、どうした?」
うん、これ…良いかも。
「なぁ、妖精の庭に持ってくのさ…」
俺は視線の先にある、ジルコンに送ったバラに似た…ほんの少しだけ色と形の違うベリルの国のバラに俺の国だけに咲いているバラを掛け合わせた品種改良のバラを見つけてみんなに提案した。
「遅くなってゴメン…って…あの…話し合い…したんだよね?」
「…お前らは…バラを摘みに行ったんだよな…バラは?」
「「………ハァ…」」
気だるげなジルコンと、同じく気だるげな俺…お互いを見て納得する。
出来る訳が無かった…
「俺達はバラを摘もうと思ったが、ドライアドの言葉を思い出して考え直したんだ。温室のバラなら鉢植えで育てているのもあるから、持っていって良いものをジルコンにも一緒に選んでほしい。」
え゛っ…お゛ま゛っ…なに何事もなかったように言ってんのさっ!
散々俺を抱き潰して時間使ったから、決められなかったどころか行けなかったんじゃんっっ‼
「…そうなのか…分かった。」
騙されてるよっ⁉ジルコンッ!
「俺達はじっくりと話し合った結果、ここでは精霊や妖精との契約に専念しようと話は持ち越しになった。」
「な゛っ!お前っっ‼︎」
あ、やっぱりジルコンも俺と同じだ。
「…そうなのか…フッ…こちらも分かった。」
お前は気付いてるだろっ⁈顔がニヤついてるぞ、ベリルッ‼︎
___カチャ___
「…おっ…と…っ…みなさんいらっしゃいましたね。すみません、バラ園かと…昼食をお持ちしました。」
微妙な雰囲気の中を状況を知らないラリマーが昼食を乗せたキッチンワゴンを引いてやってきた。
「あ、ラリマー。ゴメン、バラ園はこれからなんだ。」
「あれ?朝に別の者からバラ園に寄ると聞いてましたけど…」
「あぁ、色々事情があってな。リオが立てなくなったのもあったし、一旦こちらに戻ってきた。」
「そうなんですね…もぅ、全く……リオ様、夜に腰をマッサージして差し上げますね。」
「俺がする。」
肩に手を乗せて優しく言ってくれたラリマーから引き剥がすように、ベリルが俺の腰を引き寄せる。
「殿下ではちょっと。」
「ハイハ~イ、俺も頼もうかな。」
ジルコンが手を上げた。
「良いよ~。」
「いえ、ジルコンは俺が…チュ。」
オニキスが上げたジルコンの手を掴んで自分の口元へ持って行き、キスをする。
「…っ…お前じゃ力が強過ぎる。」
「…じゃぁ、もっと…優しくします。」
「いやらしいわっ!」
___ギュッ!___
「痛っ!」
ジルコンがシャツの中に入れようとしたオニキスの手の甲を思い切りつねった。
「…リオ…俺だって優しくするから…」
「…んっ…お前は…っ…そこはツボじゃねぇっ!」
___ベシッ!___
「オブッ!」
俺はベリルに後ろから抱き締められて首筋をキスされそうになったので、そのまま裏拳で制した。
「アハハ、面白~い。」
ラリマー…本当にそう思うのか…?
「でも、腰は軽く見ていたらダメですよ。ジルコンとリオ様には俺がちゃんと施術します。オニキス、殿下…愛する人といつまでも仲良く睦み合いたいなら…ちゃんと相手を大事にするように。」
「はい…」
「…分かった。」
ラリマーに言われてシュンとする2人。
良いなラリマー…本気で俺の専属になんないかな。
「昼食の後、バラを見に行って夜は俺がそれぞれマッサージします。今日は2組共早く寝ること、もうすぐロード様達が来られますからね。」
そう言うとラリマーは昼食を手際良く用意し、バルコニーを後にした。
*********************************
俺達は4人でバラ園の温室へやって来た。
「鍵はもう預かっているので、そのまま入って良いそうだ。」
「結構大きいな。王宮のバラ園よりは小さいが…」
「オニキス、王宮のバラ園に行ったことあるの?」
「あぁ、ロードにジルコンへの贈り物の相談をしていた時に連れて行ってもらってな。温室のバラを分けてもらったんだ。」
「お前!あのバラやっぱりそうだったのか‼︎すんなり持ってくるからおかしいなと思ったんだよっ。」
ジルコンとオニキスの話が理解出来なくて、白熱して聞けそうにないので俺はベリルにこっそり聞いてみた。
「…なぁなぁ…ベリル、この話分かるか?」
「ん、あぁ。例のバラだろ?」
「知ってるのか?」
「もちろん、ロードに聞いているからな。」
ベリルの話では、オニキスのプレゼント攻撃に辟易したジルコンが…
『俺はそこら辺の物なら自分で調達するし、今は十分満たされてるから欲しいものはない!そこまで言うなら…そうだな…じゃぁ…』
……と、ベリルの国だけに咲いている、夜になると色の変わるバラを持ってこいと言ったらしい。
「…で、俺の国から研究資料で提供していたバラがちょうど増えて園庭に植えようかと更に株を増やしている最中だったから分けてもらった…って、ことなんだけどな。」
成程、普段何でも1人でこなして完璧なオニキスの相談か。
ジルコンの話をする時のオニキスは表情も豊かになるし、これは友達としては応援したくもなるよなぁ。
「一般人に分けて良いのか?」
「あぁ、一般人なら無理だが、相手はオニキスだし将来は王宮騎士だろ?しかも、王子の友人で送る相手は婚約者の関係者だ。問題ないだろ?」
「あ゛ぁぁぁ…ロードに言っとくべきだったぁ…」
「いざとなったら隣国まで行きましたよ、俺。」
愛されてんなぁ…ジルコン。
「……あ。」
「リオ、どうした?」
うん、これ…良いかも。
「なぁ、妖精の庭に持ってくのさ…」
俺は視線の先にある、ジルコンに送ったバラに似た…ほんの少しだけ色と形の違うベリルの国のバラに俺の国だけに咲いているバラを掛け合わせた品種改良のバラを見つけてみんなに提案した。
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