可愛くなりたい訳じゃない!

mana.

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2人きりになるとベリルは俺の手を引いてダンスフロアの中にあるパウダールームへと連れて行き、そのまま傾れ込むようにソファーへと押し倒されてしまった。

___ドサッ!___

「わっ…待っ…んんっ…ベリ…ンッ……ぁっ…んぅ…」

我慢出来ないのは自分もだったけど、流石に強引に押し倒されながらのキスでは息も絶え絶えになってしまう。

「お前の…顔も…チュク…」

「んんっ…」

「…愛らしい…この…んっ…声も…」

「ふぁっ…」

___キュッ___

「んんぅっ!」

___ビクンッッ!___

深くキスをしながら手は胸へと降りて、乳首を強く摘まれて俺の身体が跳ね上がった。

「…ハァ……リオ…チュ…ずっと聞いていたい…」

「バ…カ…ッ…んっ…」

首筋へと唇が移り、そのまま胸へと降りていく。
ベリルが1つ1つ愛おしそうに痕を残して行く度に、ビクビクと喜びで身体が震えていった。

「リオ…可愛い…」

「ベリル…こそっ…」

お前だって…こんなに全身で俺を愛してくれるお前だって…すごく…可愛いよ。

「……俺…こそ…?」

「…何…でも…んっ…ぁっ…それよ…り…」

俺は顔を上げたベリルをこちらに引き寄せて耳に囁いた。

「…早く…お前の…欲しい…」

今の俺達の時間は限られている。
感傷に浸る前に、少しでもこの熱を覚えていたい。

「あっ…ん…っ…お前と離れてる間……忘れない様に……もっと…強く……」

「リオ…!」

___ズズッッ!___

「あ゛ぁあっっ‼︎」

待ちきれなく誘った俺に、ベリルの陰茎が一気に身体の奥へと突き刺さる。
少しの痛みと共に熱い楔が俺の身体を快感へと変えて一気に突き抜けていった。
ビクビクと身体が痙攣し、中で収縮が起きてベリルの陰茎を刺激する事で更に膨張させ、俺は射精せずに中イキした。

「…ハッ…ア゛ッ……んん…っ……」

「リ…オ…」

「やっ…動かな…っ……俺…まだ…」

___ユサッ…___

「イッて…るぅぅ…っ!」

ベリルが俺の中で奥へと突き進む。
無意識に逃げようとソファーの端を掴もうとした所でベリルの手に捕まり、俺はそのまま頭の上に拘束されて身動きが取れなくなった。

「あっ…くっ…ああぁあっ!やっ…おかしく…なるっ…からぁっ!」

「その…乱れる姿を…もっと…鳴いて……俺に…っ…聞かせて…リオ…ッ…」

「ん゛ん゛ぅっっ‼」

頭の中で最奥へと当たる音が響く。
俺は文字通り、ベリルと次に会うまで愛された痕も快楽も忘れず過ごす事となった。



************************



パウダールームでの後、俺は気を失ったらしく気付けば屋敷のベッドの上だった。

___コンコン___

「リオ、大丈夫か?」

「ジルコン……うん…大丈夫…だと思う。俺、気を失ったのか?」

「らしいな。まぁ…俺もそうだったんで何とも言えないんだが…」

ジルコン…お前もか…
俺は日々の講義で疲れてパウダールームで少し休んでから戻ろうとしたが、そのまま眠って起きなかったのでベリルが送ってくれたと屋敷で対応した使用人に聞いたとか。
…パールやジルコンがそばにいたならツッコミ入れてる言い訳だな……実際、それを聞いたジルコンは苦笑いし、パールはなぜその場呼ばなかったのかと同僚の使用人に掴みかかったそうだ。
当のジルコンは、オニキスに抱き潰されてお姫様抱っこで送られてパールのテンションが爆上がりだったとか。
あまりの騒ぎにガーネットがパールを引き摺って部屋へ連れてったらしい。
全く…どちらが主人だか…

「ジルコンも最近オニキスと会えてなかったのか?」

「まぁな、アイツも王宮騎士の勉強で忙しくなってきているし…俺もお前の事で色々と業務がある。お互い様ってところだろう。ただ、アイツらは我慢がきかないというか…まぁ…俺も同類だろう?」

「俺…って…俺は違うぞっ。」

「ふ~ん…違うのか?」

「~~~っっ……違わなぃ…です…」

「クスクス…リオ、起き上がれそうか?手を貸そう。」

ジルコンにゆっくりと起こすのを手伝ってもらい、身支度を整えた。
そして翌日からベリルと会えない日々が続いたが、ベリルからの手紙は相変わらずだ。
ただ困った事と言えば、夜の着替えで鏡を見た時にベリルが付けた痕を見て身体が疼いてしまう。
確かにベリルと過ごした事を忘れたくはなかったが、疼いてしまうのは困る。
忘れない様にといつもより強く吸われた気もするが、なかなか際どい所にも付いていてジルコンじゃなければ1人で着替えたいくらいだ。
色々な講師に会うせいか、見える場所には付けられてはいないけど……着替えの時に鏡で痕が見る度、あの時の感覚が蘇るのは計算外だった……
1人でしようにも前と違って物足りず…かといって…ジルコンに頼む訳にもいかず……その…頼んでもきっと物足りないんだろうしさ…理由は分かってんだけど…

「リオ?」

「あ、ゴメン。講義に集中しなきゃですね!」

「……リオ、今日のはここまでにしましょう。」

今日の講義は王宮のモルダ様専用サロンでのお茶会の作法で、モルダ様が講師役をしてくれていた。

「ラリマー、タイガ。」

「「ハッ!」」

「貴方達だけここに残り他は全て人払いを。ここはあなた達だけでも十分任せられるわよね?」

「かしこまりました。」
「もちろんでございます。」

2人はそういうと、他に付いていた護衛を部屋の外へと連れ出して俺とモルダ様だけとなった。

「リオ、お妃教育は辛くはない?」

「辛くはないけど……大変…ですかね。」

「フフッ…確かにそうよね。リオ、ベリルの国は剣術で強い者が最初に国王となったのは覚えたかしら?」

「あ…はい。歴史の講義でタイガとベリルに教えてもらいましたが、その時の伴侶として迎えられたのが一緒に戦っていた者で、剣舞が得意だったとか…」

戦場を舞う様に戦い、戦場の女神と伝えられている。

「実は、その時の王妃がよく踊っていた舞は今も伝えられていて、今は国の祭りに王妃が舞う事になっているの。」

「……は?」

何それ、聞いてない。

「あらあら…やっぱり聞いてなかったのね。バニラは大丈夫と言ってたけど…」

「バニラがですか?」

モルダ様が言うには、俺と契約した時に流れた魔力を感じた時に懐かしいものを感じたらしく、それが聖女に似た力だそうだ。
舞は自然とその時になれば身体が動くだろうと。
話を聞いてみると舞は剣舞と言うよりは、巫女の舞…巫女の鈴が剣に変わった感じだった。

「舞は神に捧げる物だから、聖女が1番理想だけどそうそう国に存在するわけでもない。幸いこの国はストロベリー嬢が聖女と分かったけど、ベリルの国にはまだ見つかっていないわ。もしかしたら、貴方がベリルの国の聖女的存在になるかもしれない。」

「俺が…聖女…?」

全くピンとこない。

「ピンときてない感じね。でも、バニラが感じてるくらいだから可能性としてはゼロではないわ。近々、舞の講義も始まると思うから徐々に分かるのではないかしら?」

「……失礼致します…モルダ様…」

控えていたラリマーがモルダ様の耳元で囁き、頷いたモルダ様がこちらを向いた。

「残念だけど、公務が入ったので私はここで失礼するわ。お屋敷へのお見送りはラリマーに行かせましょう。」

「ありがとうございます。」

俺はモルダ様に別れの挨拶をし、ラリマーに屋敷へと送ってもらった。
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