大学生の俺が異世界召喚? もう一度、異世界で高校生やり直します! 

mana.

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__文化祭1日目__

「姫はお前か?!姫を探してご褒美ゲットだぜ!!」

生徒会主催の「姫探」開催日だ。
ゲーム内容は学校内のヒントを参考にご褒美カードを持ってる「姫」を一番に探し当てる事。
「姫」は数人散らばっているので、誰がご褒美の「姫」か分からない状態だ。
午前中に開催され、昼食後は2日目の文化祭の最終準備だ。

今年の「姫」は誰なんだろう?

舞台の上で生徒会の司会をしている人が声を上げた。

「では!最初のヒントで~す!」


___貴方は私を知っています___


ザワザワッ!
舞台のモニターに大きく文字が表示される。

「貴方は私を知っている…?」

誰だ…?

「では!制限時間は2時間で~す!スタート!!」

パァァァン!!

スターターピストルの音が空に高々と響き渡った。 

それと同時に「ウォォォオオオ!!」と、生徒達の雄叫びがあった。

うぉっ!男子校らしいな‼
いつもの穏やかさはどこいった?
そこまで賞品が欲しいのか?!

「あ~……元々お祭りが大好きな学園ってのもあるけど、今年の賞品が特別なんだよ。」

隣で悠斗がキョロキョロ周りを見回しながら言った。

「今年は特別な年で魔力が強く使えるんだ。だから特に強い魔力を持った花屋敷家から呪術の本を使って、一般人にも使えるアイテムを賞品にしたんだ。ま、1回使い切りだけどね。」  


___もう奥へ置いていたはず___


理事長が言ってたのはこれか。
このアイテム作るのに呪術の本を出してたんだ。
理事長、凄い人なんだ……恋愛感は…どうかと思うけど……
あれ?じゃあ、息子で俺を召喚出来た悠斗も出来るんじゃね?

「俺は作れないよ。」

「え?声に出てた?」

「フフッ、顔に出てた…かな?だから、アキラ…取りに行くよっ!」

グイッと手を引かれて悠斗が走り出した。

「おいっ、悠斗っっ!急に引っ張るなって!!」

もう…悠斗には分かってるのか?

悠斗は迷いもなく舞台へ走って行く。
舞台の司会者が立っていた位置のバミリ(立ち位置の印)にヒントが書かれていた。


___温室に来て___


「行こう、アキラ。」

温室なんてあったかな?

「あ!君っ!!去年男子コンに出て優勝した子だよね?君が…」

「違いま~す♪はい、ヒントのカードです。」

同級生らしきやつが「姫」に声を掛ける。
どうやら去年の中学の文化祭で有名になった子みたいだけど…俺は知らないんだよなぁ…
行く間に何人かの「姫」を見るが、悠斗は目もくれず温室へ向かった。
学園の温室は中庭の端にある。
教室やエントランスに飾る花や学園の研究で使われている草花がたくさん育てられていた。
温室に入ると少し湿気があって暑い。

「………あった………」

悠斗がある所でヒントカードを見つけた。


___私はみんなを見ています___


「ふ~ん…なる程ね。」

「分かったの?」

「うん。まだ1人に絞れてないんだけどさ。多分…どちらか…かな。さぁ、行こうか。」

手を差し出されて何も考えずに繋いでしまった。

……これって……

周りを見ると…繋いでるヤツが結構多いな…

みんな繋いでるから気のせいか♪
何か恋人繋ぎみたいになってるけど、きっとはぐれない様にだよなっ!

そして俺達は生徒会の執務室に着いた。

___コンコン___

「はい。どうぞ~。」

ドアの向こうから声がしたので、ドアを開けて挨拶をした。

「1年、花屋敷です。失礼します。」

「はいは~い。いらっしゃい♪君たちが俺の発見第一号だね♡」

「貴方は…賞品の『姫』じゃあ…」

「違うよ。」

にっこり笑う姫。
声は男の人なのに…黙ってると「絶世の美女」を絵に描いたような姫がいる。

「アキラ、こちらは生徒会長の四葉先輩。四葉先輩、こちらは先日お話したアキラです。」

あ!生徒会長!!
四葉…と、言う事は、メイン攻略キャラの四葉よつば 華艶かえんだ!

「はじめまして…アキラです。」

「はじめまして♪こんなカッコでゴメンね。化粧を落としたら…また会おうね♡」

姫が座ってる椅子がゴージャスすぎる……
どこの中世の王宮を参考にしたんだ?
どっかの宮殿から「王座の椅子を借りてきまさした。」と、言っても誰も嘘とは思わない様な椅子に嫣然と微笑む姫。
生徒会執務室自体がゴシックな部屋だからか…似合いすぎる…!

「はい。ヒントのカード。」

四葉先輩がカードを渡してくれた。


___この者は、賞品の『姫』の導く者___


「やっぱりね。…で、導かなきゃいけないヤツはどこにいる?」

「あ~、さっき尚弥を探しに行ったかなぁ。」

「言っても良いの?」

「君なら言わなくてもすぐ探しちゃうでしょ?」

「まぁね。」

あ~……俺も、なんとなく分かった。
尚弥ねぇ…そっかぁ…今年はあの人がそうなんだ。
ん?じゃあ………イベントあるじゃん!
絶対見逃さないように探さなきゃっ!!

………て、思ってたけど………すんなりすぎる………

「闇雲に探さないから疲れなくて良いけどさ、何か…チート過ぎないか…?」

目的地に歩きながら悠斗に聞いてみた。

「花屋敷家は昔から諜報活動に長けていてね。佐奈田みたいな執事として仕えてくれてる者は影としても頑張ってくれてるんだよ。」

なるほど…だから俺の好みとかすぐに対応出来たんだ。

「呪術や魔法に関しては先祖が昔の都に仕えてた時の婚姻の関係かな…裏家業の派閥を作らないように政治的なものも…あ、もちろん恋愛もあったみたい。」

「悠斗は今回俺を呼び出しただろ?花屋敷としては呪術の勉強とかなかったの?」

「そういうのは父が嫌がってね。母の影響かなぁ…母は巫女的な家系だったんだけど、身体に負のエネルギーが溜まりやすくてね。病気もそこから来たんだと思ってる。だから子どもである俺や兄や姉が力を使う事を…父はやらせたくなかったんだよ。」

「……そっか……」

それしか返事が出来なかった。
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