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本編
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「あ゛ぁぁぁあ…疲れたぁ…」
___ガタッ!___
「お疲れ~、ヘミー。」
天使の休み時間は人間の休み時間とあまり変わらない。
ただ1つ違うと言えば、あまり食事を取らないところだろうか。
食べているのは元人間か、食に興味のある天使だ。
俺は異世界転生サポートセンターに配属されて随分経った気がする。
あちこちの部署を巡り、最近、このヘミーことヘミービアと一緒にこのマネジメント部に配属されたのだ。
マネジメント部、聞こえは良いけど…要は何でも屋なんだよなぁ。
「カスタマーから呼ばれてさぁ…」
「うん。」
「…人間って…なんであんなに欲張りなの?」
「どうしたの?」
「だってさ、昔の参考データじゃ特になかったのに、今は転生するのにあれ欲しいこれ欲しい……チートどころじゃないっつ~の!」
「あぁ…」
確か、カスタマーにいる同僚に聞いたことある。
「異世界転生のアニメや漫画で知ってる人もいるからさぁ。」
そうなのだ。
そのお陰でスムーズに行くケースもあるけど、中には色々注文を付けすぎて容量オーバーになる場合があるのだ。
「…で、説得と選択に時間が掛かったと。」
「上司を呼べ!」って、うるさいからカスタマーをサポートする天使が呼ばれたらしい。
「僕、ちゃんと天界の者ですって言ったよ。」
「まぁ…天使だし…確かに人間からしたら空の彼方?にある天界の者なんだけどね。」
「でさ、行ったら『若造が』とか言うんだよ!お前の倍は生きてるっつ~の!」
今回のクレーマーのデータを見ると事故死の20代だが、ヘミーは軽く倍以上は生きている。
「僕だってさ、好きでこんな可愛い天使が少し大人になりましたぁ♡なんて姿なんかなりたいわけじゃなかったよっ!ゼスみたいにサラサラロングなイケメンになりたかったさぁっっ‼」
…天使の見本みたいなヘミーが『イケメン』とか言うの違和感あるなぁ。
でも自分が可愛いのは自覚あるんだ。
上司のイメージって、しっかりした大人なイメージあるけど、いきなり出てきたのが見た目可愛くて高校生くらいかと思わせる華奢で可憐な美少年じゃ、上司もへったくれもないな。
更に上司も呼び捨てが許されてるのはヘミーの仕事を認められての事だから、まぁカスタマーの上司であることには間違えではないだろう。
「でも、その天使の微笑みで解決したんでしょ?」
「…ん…したよぉ~。」
嫌な顔から一変、愛らしいエンジェルスマイルで羽根を振るわせてキラキラと羽根を散りばめながらヘミーが言った。
「……僕っ…こんなにたくさん加護を与えたら…神様に怒られて…グスッ…僕…」
ウルウルと目を潤ませてこちらを見て…
「……って、擦り寄っての…」
___パサッ…___
「あ…っ……ごめんなさい…」
俺の方にしなだれた。
羽根がフワフワ鼻をくすぐる。
あ、良い匂い。
「一丁上がり。」
いつものヘミーに戻った。
「要は色仕掛けだ。」
「色仕掛け言うなっ。『お願い』って、言えっ。」
「良いねぇ、その可愛らしさ。」
「ルカだって可愛いじゃん。」
「お世辞ありがと。でも俺、可愛くないよ?」
周りを見ればよく分かる。
天使と人間は言わなくても分かるほど顔の造形が違うと思う。
「ルカって、ホントに無自覚だよね。天使の容姿は元々綺麗な作りになってるけど、人間は色々じゃん?ルカは気にしてないけど、人間は恋愛もあるから身体の作りを気にする人が多いよね。」
「確かにそうかも。そういえば、天使は誰かに恋しないの?」
「う~ん、僕らって基本博愛主義だからさ。すると言えばするし、しないと言えば…しないのかなぁ。そもそもルカ達の1人を愛するっていうのが分かんない。みんな違ってみんな良いじゃん。」
………その例え…これで聞きたくなかった………
「いや、そうすると愛する人が他の人とイチャイチャしてもOKみたいじゃん。」
「まぁ…寂しかったら自分も混ざれば良いじゃない?」
コテン…と、当たり前でしょ?な…天使の純粋な姿で下衆なこと言うの止めてくれるかな?
イチャイチャの度合いが怖くて聞けないよ。
「僕はルカにキスしてって言われたらするし、ルカを愛してるよ。」
「…ありがと、気持ちだけもらう。じゃあゼスも出来……なさそうだね。」
ラミーを見ると、かなり歪んだ顔でこちらを見た。
やっぱり博愛じゃないじゃん。でも、ちょっと安心した。
「フフッ、みんな違ってみんな良いんじゃなかったの?」
「…違った…ゼスは…何か違う…しない。」
「フフッ、案外ゼスのこと好きかもね。」
「やだよっ、ルカのイジワルッ!」
ん?何か冷たい空気を感じる…
「………ほぅ…随分余裕だな…2人共…」
「ひゃっ!」
「わぁっ!」
「…分かった。では、先程カスタマー経由でエリア監査の天使から要望書が届いた。お前達、午後はこれをこなしてもらおうか。なに…昨日より少し多いくらいだ。お前達ならすぐ終わるだろう。」
昨日めちゃくちゃあったんだけど?
「これに懲りたら仕事に専念することだな。ラミー、お前はもうすぐ進級試験だろ?ローブを羽織るんだぞ、気を引き締めろ。」
「…は~い…」
不老な天使達は、人間のような老化はない。
その代わり、天界の天使達は進級すると少しずつ身体が成長していくシステムで、ある程度で成長は止まるそうだけど見た目が老けているのは個人差…?
大体ここで仕事をしている天使でローブを羽織って無い者は13~20歳、ローブを羽織ると21~27歳くらいのランクに合わせて身体が成長していくらしい。
この前視察でチラッと見たけど、大天使になると頭に天使のリングを支給されるので見た目は変わらなかった。
「試験受かったら見た目、変わるかもだよ。」
「サラサラヘアーになるかな♪」
「それは…どうだろ…」
ウェーブ掛かったロングヘア?にはなるかもだけど……天上界に、縮毛矯正って無かったよね?
気合でいけたらいいね、頑張れヘミー!
___ガタッ!___
「お疲れ~、ヘミー。」
天使の休み時間は人間の休み時間とあまり変わらない。
ただ1つ違うと言えば、あまり食事を取らないところだろうか。
食べているのは元人間か、食に興味のある天使だ。
俺は異世界転生サポートセンターに配属されて随分経った気がする。
あちこちの部署を巡り、最近、このヘミーことヘミービアと一緒にこのマネジメント部に配属されたのだ。
マネジメント部、聞こえは良いけど…要は何でも屋なんだよなぁ。
「カスタマーから呼ばれてさぁ…」
「うん。」
「…人間って…なんであんなに欲張りなの?」
「どうしたの?」
「だってさ、昔の参考データじゃ特になかったのに、今は転生するのにあれ欲しいこれ欲しい……チートどころじゃないっつ~の!」
「あぁ…」
確か、カスタマーにいる同僚に聞いたことある。
「異世界転生のアニメや漫画で知ってる人もいるからさぁ。」
そうなのだ。
そのお陰でスムーズに行くケースもあるけど、中には色々注文を付けすぎて容量オーバーになる場合があるのだ。
「…で、説得と選択に時間が掛かったと。」
「上司を呼べ!」って、うるさいからカスタマーをサポートする天使が呼ばれたらしい。
「僕、ちゃんと天界の者ですって言ったよ。」
「まぁ…天使だし…確かに人間からしたら空の彼方?にある天界の者なんだけどね。」
「でさ、行ったら『若造が』とか言うんだよ!お前の倍は生きてるっつ~の!」
今回のクレーマーのデータを見ると事故死の20代だが、ヘミーは軽く倍以上は生きている。
「僕だってさ、好きでこんな可愛い天使が少し大人になりましたぁ♡なんて姿なんかなりたいわけじゃなかったよっ!ゼスみたいにサラサラロングなイケメンになりたかったさぁっっ‼」
…天使の見本みたいなヘミーが『イケメン』とか言うの違和感あるなぁ。
でも自分が可愛いのは自覚あるんだ。
上司のイメージって、しっかりした大人なイメージあるけど、いきなり出てきたのが見た目可愛くて高校生くらいかと思わせる華奢で可憐な美少年じゃ、上司もへったくれもないな。
更に上司も呼び捨てが許されてるのはヘミーの仕事を認められての事だから、まぁカスタマーの上司であることには間違えではないだろう。
「でも、その天使の微笑みで解決したんでしょ?」
「…ん…したよぉ~。」
嫌な顔から一変、愛らしいエンジェルスマイルで羽根を振るわせてキラキラと羽根を散りばめながらヘミーが言った。
「……僕っ…こんなにたくさん加護を与えたら…神様に怒られて…グスッ…僕…」
ウルウルと目を潤ませてこちらを見て…
「……って、擦り寄っての…」
___パサッ…___
「あ…っ……ごめんなさい…」
俺の方にしなだれた。
羽根がフワフワ鼻をくすぐる。
あ、良い匂い。
「一丁上がり。」
いつものヘミーに戻った。
「要は色仕掛けだ。」
「色仕掛け言うなっ。『お願い』って、言えっ。」
「良いねぇ、その可愛らしさ。」
「ルカだって可愛いじゃん。」
「お世辞ありがと。でも俺、可愛くないよ?」
周りを見ればよく分かる。
天使と人間は言わなくても分かるほど顔の造形が違うと思う。
「ルカって、ホントに無自覚だよね。天使の容姿は元々綺麗な作りになってるけど、人間は色々じゃん?ルカは気にしてないけど、人間は恋愛もあるから身体の作りを気にする人が多いよね。」
「確かにそうかも。そういえば、天使は誰かに恋しないの?」
「う~ん、僕らって基本博愛主義だからさ。すると言えばするし、しないと言えば…しないのかなぁ。そもそもルカ達の1人を愛するっていうのが分かんない。みんな違ってみんな良いじゃん。」
………その例え…これで聞きたくなかった………
「いや、そうすると愛する人が他の人とイチャイチャしてもOKみたいじゃん。」
「まぁ…寂しかったら自分も混ざれば良いじゃない?」
コテン…と、当たり前でしょ?な…天使の純粋な姿で下衆なこと言うの止めてくれるかな?
イチャイチャの度合いが怖くて聞けないよ。
「僕はルカにキスしてって言われたらするし、ルカを愛してるよ。」
「…ありがと、気持ちだけもらう。じゃあゼスも出来……なさそうだね。」
ラミーを見ると、かなり歪んだ顔でこちらを見た。
やっぱり博愛じゃないじゃん。でも、ちょっと安心した。
「フフッ、みんな違ってみんな良いんじゃなかったの?」
「…違った…ゼスは…何か違う…しない。」
「フフッ、案外ゼスのこと好きかもね。」
「やだよっ、ルカのイジワルッ!」
ん?何か冷たい空気を感じる…
「………ほぅ…随分余裕だな…2人共…」
「ひゃっ!」
「わぁっ!」
「…分かった。では、先程カスタマー経由でエリア監査の天使から要望書が届いた。お前達、午後はこれをこなしてもらおうか。なに…昨日より少し多いくらいだ。お前達ならすぐ終わるだろう。」
昨日めちゃくちゃあったんだけど?
「これに懲りたら仕事に専念することだな。ラミー、お前はもうすぐ進級試験だろ?ローブを羽織るんだぞ、気を引き締めろ。」
「…は~い…」
不老な天使達は、人間のような老化はない。
その代わり、天界の天使達は進級すると少しずつ身体が成長していくシステムで、ある程度で成長は止まるそうだけど見た目が老けているのは個人差…?
大体ここで仕事をしている天使でローブを羽織って無い者は13~20歳、ローブを羽織ると21~27歳くらいのランクに合わせて身体が成長していくらしい。
この前視察でチラッと見たけど、大天使になると頭に天使のリングを支給されるので見た目は変わらなかった。
「試験受かったら見た目、変わるかもだよ。」
「サラサラヘアーになるかな♪」
「それは…どうだろ…」
ウェーブ掛かったロングヘア?にはなるかもだけど……天上界に、縮毛矯正って無かったよね?
気合でいけたらいいね、頑張れヘミー!
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