5 / 41
第1章。転生したらラスボスの兄でした
5話。モブ皇子、帝国最高の大魔導師から神話の怪物と評価される
しおりを挟む
目の前にいるのは、未来において俺の大好きなルーナ母さんを殺し、妹ディアナを戦争の道具として使った挙げ句に裏切る男だ。
俺たちが生まれてから、一度も顔を見せていなかったのに、何をしにやって来たんだ?
「貴様、余に対し、なんだその目は……?」
敵愾心が溢れ出てしまったのか、皇帝アルヴァイスは訝しげな顔付きになった。
「ルーク、ディアナ、控えなさい! あなたたちのお父様──皇帝アルヴァイス陛下よ」
その背後から血相を変えた母さんが飛び出してきた。
俺たちは父と対面したら、跪《ひざまず》いて、あいさつをするように厳しく教えられていた。
万が一にも、父の機嫌を損ねるようなことがあれば、たとえ実の子であろうとも、何をされるかわからないからだ。
親子というより、支配者と奴隷の関係だな。
「ご無礼、平にお許しください。突如、魔物に襲われ、気が立っておりました」
俺はその場に片膝をついて頭を垂れた。
ルーナ母さんから礼儀作法については、徹底的に躾けられていた。
「お初に御意を得ます、皇帝アルヴァイス陛下。ダークエルフの王女ルーナの長男ルークでございます。こちらは、妹のディアナです」
「デ、ディアナです」
ぎこちないながらも、ディアナも俺にならう。
「ほう? 躾はできているようだな」
皇帝は、小さな感銘を受けたようだった。
「今の魔法を使ったのは、ルークお前か? この堅固な牢獄塔を一撃で破壊するほどの威力。我が親衛隊にも、これ程の使い手はおらぬぞ!」
「それは……」
俺は返答に困った。
俺に魔法の才があるとなれば、皇帝は俺も戦争の道具にするだろう。
母さん同様に、魔法を封じる拘束具を付けられて飼い慣らされるようなことになったら、母さんを暗殺者から守ることはできなくなる。
できれば、俺の実力は隠しておきたい。
「お待ちください、陛下。それはさすがに有り得ぬかと。今のは巨大な闇属性の魔刃でございました。おそらく、この部屋の番人であるアークデーモンの放った魔法であるかと……」
扉からもう1人、初老の男性が入ってきて告げた。紳士然とした品の良い風貌の男だ。
彼にも見覚えがあった。皇帝の懐刀である大錬金術師サン・ジェルマン伯爵だ。
回想シーンにしか登場しないが、この世界の魔法の発展に大きく貢献した伝説的人物であり、ゲーム中にときどき名前が出てきた。
「そうか、サン・ジェルマン。だが、それならば召喚されたアークデーモンがおらぬのは、どういうことだ?」
「……確かに不可解に存じますが。私が仕掛けたアークデーモンの召喚魔法陣が、消滅させられております。それで、アークデーモンは地上に顕現できなくなったのでしょう」
サン・ジェルマン伯爵は、天井を見上げて分析を口にした。
「ちがうよ。出てきた悪魔は、お兄しゃまが【闇刃】で、ズバッと斬ってやっつけちゃったんだよ!」
「控えなさいディアナ!」
「むぐぅ……!?」
母さんがディアナに駆け寄って、その口を慌てて塞いだ。
「お許しください、陛下。この娘はまだ幼く、物の道理がわかっていないのです」
必死に頭を下げる母さんは、相当に皇帝アルヴァイスを恐れているようだった。
「はははっ、ディアナ皇女。兄君がいかに強大な魔力を持っていようと、【闇刃】のような最下級魔法で、アークデーモンを斬れる訳がございません。悪魔は、そもそも闇属性に強い耐性がありましてな」
「ホントだもん!」
「ディアナ!」
「うっ……」
母さんが叱りつけたので、ディアナは大人しくなった。
……うん、あれ? これは俺にとって好都合な展開じゃないか?
あちらが俺の実力を勝手に誤解し、過小評価してくれるなら、それに越したことはない。
俺は頭を下げて、沈黙を保つことにした。
「しかし、アークデーモンが召喚されるほどの何らかの攻撃魔法が使われたのは、事実でありましょう」
「ふむ。状況を整理すると……この牢獄塔を破壊するに足る魔法をこの子らが使い、その結果、アークデーモンが召喚され、さらにその召喚魔法陣を、この子らが破壊したということか……?」
「はっ、陛下。まことに有り得ぬ、信じられぬことではございますが。状況から考えるに、それが真実でありましょう」
皇帝の考察に、サン・ジェルマン伯爵が頷く。
どうやらディアナの【天を飲み込む黒い月】が、召喚魔法陣も破壊していたようだ。
「ただ、召喚魔法陣を破壊しても、すぐにアークデーモンは消滅せぬ筈なのが、不可解ではありますが……それにかの使い魔が、これほどの魔法が使えたというのも少々意外ではあります」
「ふむ。ではディアナの言う通り、ルークがアークデーモンを倒した可能性は? それならすべてに説明がつく」
「陛下、この場のアークデーモンは、ダークエルフの精鋭がルーナ妃殿下を奪還しに来ても撃退できるように、私自らが仕掛けたモノでございますぞ」
サン・ジェルマン伯爵は、教え子を優しく教え諭すかのように告げた。
「5歳児が、我が使い魔を倒すなど。天地がひっくり返っても絶対にあり得ませぬ。もし、ルーク皇子が成し遂げたのなら……皇子の才は神話級の怪物と言えますな」
たちの悪い冗談とでも言うように、サン・ジェルマンは笑い飛ばした。
「……1000年の時を生きる不死者のおぬしが言うのであれば、間違い無いか」
皇帝は納得したようだった。
サン・ジェルマンは不老不死の秘術を完成させ、1000年以上もセレスティア帝国に仕えていた。
故に、その言葉には重みがあった。
「ご明察の通りです。魔物に襲われ、慌てて召喚魔法陣を攻撃して消して、難を逃れました」
俺はすかさずサン・ジェルマンの言葉に便乗した。
ディアナの固有魔法【天を飲み込む黒い月】についても、今はまだ伏せておいた方が良いだろう。
ラッキーなことに、サン・ジェルマンのおかげで、実力バレすることなく、なんとかこの場を乗り切れそうだ。
そう思ったのも束の間……
「ふむ、やはり……」
サン・ジェルマンと皇帝が興味深そうに俺を見つめた。
「ルーク皇子は、人間よりはるかに強大なアークデーモンに襲われながらも、そのような冷静な対応ができたということですな?」
「勇敢、などという言葉では片付けられぬな。余に対しても物怖じしておらぬし……コヤツは戦士として、相当な才能があるようだ」
「そうだよ! お兄しゃまはあの怖いのをやっつけて消しちゃったんだからぁ!」
ディアナが誇らしげに叫ぶ。俺を正当に評価して欲しいという気持ちからなんだろうが、今は大人しくしていてもらいたい。
サン・ジェルマン伯爵は、はやる気持ちを抑えきれない様子で皇帝に迫った。
「陛下、やはり今すぐルーク皇子とディアナ皇女の魔法の才能を調べる【鑑定の儀】を行いたいのですが、よろしいでしょうか?」
な、なに、まさか、それを目的としてやってきたのか?
「お待ち下さいサン・ジェルマン様。【鑑定の儀】は、6歳を過ぎてからです。あまり早期に行うと、魔力暴走を引き起こす危険があると……!」
母さんは制止しようとしたが、皇帝アルヴァイスは期待に目を輝かせた。
「良い、許す。すぐに始めろ。余は、こやつの……ルークの力を知りたい!」
俺たちが生まれてから、一度も顔を見せていなかったのに、何をしにやって来たんだ?
「貴様、余に対し、なんだその目は……?」
敵愾心が溢れ出てしまったのか、皇帝アルヴァイスは訝しげな顔付きになった。
「ルーク、ディアナ、控えなさい! あなたたちのお父様──皇帝アルヴァイス陛下よ」
その背後から血相を変えた母さんが飛び出してきた。
俺たちは父と対面したら、跪《ひざまず》いて、あいさつをするように厳しく教えられていた。
万が一にも、父の機嫌を損ねるようなことがあれば、たとえ実の子であろうとも、何をされるかわからないからだ。
親子というより、支配者と奴隷の関係だな。
「ご無礼、平にお許しください。突如、魔物に襲われ、気が立っておりました」
俺はその場に片膝をついて頭を垂れた。
ルーナ母さんから礼儀作法については、徹底的に躾けられていた。
「お初に御意を得ます、皇帝アルヴァイス陛下。ダークエルフの王女ルーナの長男ルークでございます。こちらは、妹のディアナです」
「デ、ディアナです」
ぎこちないながらも、ディアナも俺にならう。
「ほう? 躾はできているようだな」
皇帝は、小さな感銘を受けたようだった。
「今の魔法を使ったのは、ルークお前か? この堅固な牢獄塔を一撃で破壊するほどの威力。我が親衛隊にも、これ程の使い手はおらぬぞ!」
「それは……」
俺は返答に困った。
俺に魔法の才があるとなれば、皇帝は俺も戦争の道具にするだろう。
母さん同様に、魔法を封じる拘束具を付けられて飼い慣らされるようなことになったら、母さんを暗殺者から守ることはできなくなる。
できれば、俺の実力は隠しておきたい。
「お待ちください、陛下。それはさすがに有り得ぬかと。今のは巨大な闇属性の魔刃でございました。おそらく、この部屋の番人であるアークデーモンの放った魔法であるかと……」
扉からもう1人、初老の男性が入ってきて告げた。紳士然とした品の良い風貌の男だ。
彼にも見覚えがあった。皇帝の懐刀である大錬金術師サン・ジェルマン伯爵だ。
回想シーンにしか登場しないが、この世界の魔法の発展に大きく貢献した伝説的人物であり、ゲーム中にときどき名前が出てきた。
「そうか、サン・ジェルマン。だが、それならば召喚されたアークデーモンがおらぬのは、どういうことだ?」
「……確かに不可解に存じますが。私が仕掛けたアークデーモンの召喚魔法陣が、消滅させられております。それで、アークデーモンは地上に顕現できなくなったのでしょう」
サン・ジェルマン伯爵は、天井を見上げて分析を口にした。
「ちがうよ。出てきた悪魔は、お兄しゃまが【闇刃】で、ズバッと斬ってやっつけちゃったんだよ!」
「控えなさいディアナ!」
「むぐぅ……!?」
母さんがディアナに駆け寄って、その口を慌てて塞いだ。
「お許しください、陛下。この娘はまだ幼く、物の道理がわかっていないのです」
必死に頭を下げる母さんは、相当に皇帝アルヴァイスを恐れているようだった。
「はははっ、ディアナ皇女。兄君がいかに強大な魔力を持っていようと、【闇刃】のような最下級魔法で、アークデーモンを斬れる訳がございません。悪魔は、そもそも闇属性に強い耐性がありましてな」
「ホントだもん!」
「ディアナ!」
「うっ……」
母さんが叱りつけたので、ディアナは大人しくなった。
……うん、あれ? これは俺にとって好都合な展開じゃないか?
あちらが俺の実力を勝手に誤解し、過小評価してくれるなら、それに越したことはない。
俺は頭を下げて、沈黙を保つことにした。
「しかし、アークデーモンが召喚されるほどの何らかの攻撃魔法が使われたのは、事実でありましょう」
「ふむ。状況を整理すると……この牢獄塔を破壊するに足る魔法をこの子らが使い、その結果、アークデーモンが召喚され、さらにその召喚魔法陣を、この子らが破壊したということか……?」
「はっ、陛下。まことに有り得ぬ、信じられぬことではございますが。状況から考えるに、それが真実でありましょう」
皇帝の考察に、サン・ジェルマン伯爵が頷く。
どうやらディアナの【天を飲み込む黒い月】が、召喚魔法陣も破壊していたようだ。
「ただ、召喚魔法陣を破壊しても、すぐにアークデーモンは消滅せぬ筈なのが、不可解ではありますが……それにかの使い魔が、これほどの魔法が使えたというのも少々意外ではあります」
「ふむ。ではディアナの言う通り、ルークがアークデーモンを倒した可能性は? それならすべてに説明がつく」
「陛下、この場のアークデーモンは、ダークエルフの精鋭がルーナ妃殿下を奪還しに来ても撃退できるように、私自らが仕掛けたモノでございますぞ」
サン・ジェルマン伯爵は、教え子を優しく教え諭すかのように告げた。
「5歳児が、我が使い魔を倒すなど。天地がひっくり返っても絶対にあり得ませぬ。もし、ルーク皇子が成し遂げたのなら……皇子の才は神話級の怪物と言えますな」
たちの悪い冗談とでも言うように、サン・ジェルマンは笑い飛ばした。
「……1000年の時を生きる不死者のおぬしが言うのであれば、間違い無いか」
皇帝は納得したようだった。
サン・ジェルマンは不老不死の秘術を完成させ、1000年以上もセレスティア帝国に仕えていた。
故に、その言葉には重みがあった。
「ご明察の通りです。魔物に襲われ、慌てて召喚魔法陣を攻撃して消して、難を逃れました」
俺はすかさずサン・ジェルマンの言葉に便乗した。
ディアナの固有魔法【天を飲み込む黒い月】についても、今はまだ伏せておいた方が良いだろう。
ラッキーなことに、サン・ジェルマンのおかげで、実力バレすることなく、なんとかこの場を乗り切れそうだ。
そう思ったのも束の間……
「ふむ、やはり……」
サン・ジェルマンと皇帝が興味深そうに俺を見つめた。
「ルーク皇子は、人間よりはるかに強大なアークデーモンに襲われながらも、そのような冷静な対応ができたということですな?」
「勇敢、などという言葉では片付けられぬな。余に対しても物怖じしておらぬし……コヤツは戦士として、相当な才能があるようだ」
「そうだよ! お兄しゃまはあの怖いのをやっつけて消しちゃったんだからぁ!」
ディアナが誇らしげに叫ぶ。俺を正当に評価して欲しいという気持ちからなんだろうが、今は大人しくしていてもらいたい。
サン・ジェルマン伯爵は、はやる気持ちを抑えきれない様子で皇帝に迫った。
「陛下、やはり今すぐルーク皇子とディアナ皇女の魔法の才能を調べる【鑑定の儀】を行いたいのですが、よろしいでしょうか?」
な、なに、まさか、それを目的としてやってきたのか?
「お待ち下さいサン・ジェルマン様。【鑑定の儀】は、6歳を過ぎてからです。あまり早期に行うと、魔力暴走を引き起こす危険があると……!」
母さんは制止しようとしたが、皇帝アルヴァイスは期待に目を輝かせた。
「良い、許す。すぐに始めろ。余は、こやつの……ルークの力を知りたい!」
85
あなたにおすすめの小説
最低最悪の悪役令息に転生しましたが、神スキル構成を引き当てたので思うままに突き進みます! 〜何やら転生者の勇者から強いヘイトを買っている模様
コレゼン
ファンタジー
「おいおい、嘘だろ」
ある日、目が覚めて鏡を見ると俺はゲーム「ブレイス・オブ・ワールド」の公爵家三男の悪役令息グレイスに転生していた。
幸いにも「ブレイス・オブ・ワールド」は転生前にやりこんだゲームだった。
早速、どんなスキルを授かったのかとステータスを確認してみると――
「超低確率の神スキル構成、コピースキルとスキル融合の組み合わせを神引きしてるじゃん!!」
やったね! この神スキル構成なら処刑エンドを回避して、かなり有利にゲーム世界を進めることができるはず。
一方で、別の転生者の勇者であり、元エリートで地方自治体の首長でもあったアルフレッドは、
「なんでモブキャラの悪役令息があんなに強力なスキルを複数持ってるんだ! しかも俺が目指してる国王エンドを邪魔するような行動ばかり取りやがって!!」
悪役令息のグレイスに対して日々不満を高まらせていた。
なんか俺、勇者のアルフレッドからものすごいヘイト買ってる?
でもまあ、勇者が最強なのは検証が進む前の攻略情報だから大丈夫っしょ。
というわけで、ゲーム知識と神スキル構成で思うままにこのゲーム世界を突き進んでいきます!
お前には才能が無いと言われて公爵家から追放された俺は、前世が最強職【奪盗術師】だったことを思い出す ~今さら謝られても、もう遅い~
志鷹 志紀
ファンタジー
「お前には才能がない」
この俺アルカは、父にそう言われて、公爵家から追放された。
父からは無能と蔑まれ、兄からは酷いいじめを受ける日々。
ようやくそんな日々と別れられ、少しばかり嬉しいが……これからどうしようか。
今後の不安に悩んでいると、突如として俺の脳内に記憶が流れた。
その時、前世が最強の【奪盗術師】だったことを思い出したのだ。
クラス転移して授かった外れスキルの『無能』が理由で召喚国から奈落ダンジョンへ追放されたが、実は無能は最強のチートスキルでした
コレゼン
ファンタジー
小日向 悠(コヒナタ ユウ)は、クラスメイトと一緒に異世界召喚に巻き込まれる。
クラスメイトの幾人かは勇者に剣聖、賢者に聖女というレアスキルを授かるが一方、ユウが授かったのはなんと外れスキルの無能だった。
召喚国の責任者の女性は、役立たずで戦力外のユウを奈落というダンジョンへゴミとして廃棄処分すると告げる。
理不尽に奈落へと追放したクラスメイトと召喚者たちに対して、ユウは復讐を誓う。
ユウは奈落で無能というスキルが実は『すべてを無にする』、最強のチートスキルだということを知り、奈落の規格外の魔物たちを無能によって倒し、規格外の強さを身につけていく。
これは、理不尽に追放された青年が最強のチートスキルを手に入れて、復讐を果たし、世界と己を救う物語である。
最強無敗の少年は影を従え全てを制す
ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。
産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。
カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。
しかし彼の力は生まれながらにして最強。
そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。
S級クラフトスキルを盗られた上にパーティから追放されたけど、実はスキルがなくても生産力最強なので追放仲間の美少女たちと工房やります
内田ヨシキ
ファンタジー
[第5回ドラゴンノベルス小説コンテスト 最終選考作品]
冒険者シオンは、なんでも作れる【クラフト】スキルを奪われた上に、S級パーティから追放された。しかしシオンには【クラフト】のために培った知識や技術がまだ残されていた!
物作りを通して、新たな仲間を得た彼は、世界初の技術の開発へ着手していく。
職人ギルドから追放された美少女ソフィア。
逃亡中の魔法使いノエル。
騎士職を剥奪された没落貴族のアリシア。
彼女らもまた、一度は奪われ、失ったものを、物作りを通して取り戻していく。
カクヨムにて完結済み。
( https://kakuyomu.jp/works/16817330656544103806 )
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
(完結)魔王討伐後にパーティー追放されたFランク魔法剣士は、超レア能力【全スキル】を覚えてゲスすぎる勇者達をザマアしつつ世界を救います
しまうま弁当
ファンタジー
魔王討伐直後にクリードは勇者ライオスからパーティーから出て行けといわれるのだった。クリードはパーティー内ではつねにFランクと呼ばれ戦闘にも参加させてもらえず場美雑言は当たり前でクリードはもう勇者パーティーから出て行きたいと常々考えていたので、いい機会だと思って出て行く事にした。だがラストダンジョンから脱出に必要なリアーの羽はライオス達は分けてくれなかったので、仕方なく一階層づつ上っていく事を決めたのだった。だがなぜか後ろから勇者パーティー内で唯一のヒロインであるミリーが追いかけてきて一緒に脱出しようと言ってくれたのだった。切羽詰まっていると感じたクリードはミリーと一緒に脱出を図ろうとするが、後ろから追いかけてきたメンバーに石にされてしまったのだった。
料理の上手さを見込まれてモフモフ聖獣に育てられた俺は、剣も魔法も使えず、一人ではドラゴンくらいしか倒せないのに、聖女や剣聖たちから溺愛される
向原 行人
ファンタジー
母を早くに亡くし、男だらけの五人兄弟で家事の全てを任されていた長男の俺は、気付いたら異世界に転生していた。
アルフレッドという名の子供になっていたのだが、山奥に一人ぼっち。
普通に考えて、親に捨てられ死を待つだけという、とんでもないハードモード転生だったのだが、偶然通りかかった人の言葉を話す聖獣――白虎が現れ、俺を育ててくれた。
白虎は食べ物の獲り方を教えてくれたので、俺は前世で培った家事の腕を振るい、調理という形で恩を返す。
そんな毎日が十数年続き、俺がもうすぐ十六歳になるという所で、白虎からそろそろ人間の社会で生きる様にと言われてしまった。
剣も魔法も使えない俺は、少しだけ使える聖獣の力と家事能力しか取り柄が無いので、とりあえず異世界の定番である冒険者を目指す事に。
だが、この世界では職業学校を卒業しないと冒険者になれないのだとか。
おまけに聖獣の力を人前で使うと、恐れられて嫌われる……と。
俺は聖獣の力を使わずに、冒険者となる事が出来るのだろうか。
※第○話:主人公視点
挿話○:タイトルに書かれたキャラの視点
となります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる