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5話。長老ワイズから素晴らしい叡智の持ち主だと勘違いされる
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「長老殿!? し、しかしですな! 人間どもを、まるで我ら魔族と同列であるかのように扱うなど……それは我らへの侮辱に他ならん! 違うか、アンジェラッ!?」
ゴルドは納得いかぬとばかりに吠えた。
「ふん。私は、私の配下となった者を全力で守る。それだけよ。私の目の前で、私の奴隷を斬るなんて、許しておけないわ!」
「ゴルド殿、アンジェラ様に歯向かうというなら、このヴェロニカがお相手いたします!」
すかさずヴェロニカが、私の前に立ちはだかる。
その忠誠心、実に健気で可愛いじゃないの。
「どけぇい! 吸血鬼風情がしゃしゃり出るなァァ!」
ゴルドは獣のように咆哮し、大剣を握りしめて突進してきた。
「死ねアンジェラ! 魔王の座は俺がもらい受ける!」
「ヴェロニカ、下がるのよ」
「は……っ! し、しかし!」
「いいから」
私はヴェロニカの肩を掴んで、後ろに下がらせた。
「ゴルド、不服というなら手向かうことを許すわ!」
「ぐはははっ! おもしろい……!」
私を侮るゴルドは、得意になって大剣を叩きつけてきた。
接近戦なら、パワーファイターの自分に分があると思ったのでしょうね。
「【絶対零度剣】!」
私は右手に、白銀に輝く氷の魔剣を出現させた。
周囲の空気が、瞬時に凍てつく。これぞ、【氷獄の冥姫】の異名を持つ私の切り札よ。
ゲーム内のフレーバーテキストだと『この剣の温度は絶対零度に保たれ、触れた物質の分子結合を瞬時に崩壊させることで、あらゆる物体を切断する』……ってあったわ。
うん、なんかよく分からないけど、とにかく凄い切れ味ってことね。
「俺の剣が……!?」
【絶対零度剣】とぶつかり合ったゴルドの大剣が、真っ二つに斬り裂かれる。
「【暴風雪】!」
私は衝撃波を伴う猛吹雪を発生させ、ゴルドに叩きつけた。
「どごぁああああああああッ!?」
ゴルドはぶっ飛んでいって壁にめり込んだ。
玉座の間は、水を打ったように静まり返る。魔族たちは、戦慄に言葉を失っていた。
「ゴ、ゴルドが……!」
「あの猛将が、まるで子供扱いだと!?」
「この私のやり方に不満がある者は、いつでもかかってくるが良いわ。この魔王アンジェラは、絶対悪にして絶対強者! いかなる者の挑戦でも受けて立つわ!」
私は氷の魔剣を霧散させ、威厳たっぷりに宣言する。
「……アンジェラ様、ゴルド殿の首を今すぐ撥ねるべきかと。お命じいただければ、この私が」
忠実な侍女ヴェロニカが進言してくる。
「ふん。私の寝首を掻こうという狂犬を飼っておくのもまた一興というものよ」
「なんと……っ!?」
ヴェロニカだけでなく、その場にいた全ての魔族が、度肝を抜かれたように目を見開いた。
ふふっ、これぞ悪の美学の一つ。
言ってみたかったセリフを言えて、背筋が震えるほど気持ち良いわ。
「ゴルド、あなたを魔王軍最高幹部、四天王の一人に任命するわ。これからは、【城砕き】のゴルドと名乗りなさい!」
「……なにっ?」
全身に凍傷を負ったゴルドが、血反吐を吐きながら私を睨みつけた。
「……は、歯向かった、この俺を……最高幹部にだと?」
「ええっ、そうよ。この私の腕を痺れさた今の一撃は、実に見事だったわ! あなたの剛腕は、城壁をも砕く域に達している。期待しているわよ!」
ゴルドは1年後に、勇者が統治するアステリア聖王国の主要な街を襲って、城壁を崩しまくることから、【城砕き】の異名を馳せることになる。
だから、その称号を私から授けることにした。
「……こ、この俺を、そこまで評価してくださる、というのか!?」
ゴルドは驚愕に、巨体を震わせた。
この劇的な展開に、魔族たちの間に再びどよめきが走る。
「反逆者を許し、幹部に抜擢するとは……!?」
「なっ、なんという圧倒的な強さと自信!」
「この度量の深さ! まさに、我らが魔王にふさわしきお方だ!」
強さこそ魔族にとって絶対の価値であり、魔族は強い者に従う。
私のことを小娘と内心、舐めてかかっていた者たちも、認識を改めたみたいね。
「私は魔王アンジェラ様に、絶対の忠誠を誓います!」
「俺もだ! 我が命、好きに使ってくだされ!」
「新魔王様、バンザーイ! バンザーイ!」
堰を切ったように、魔族たちが忠誠の叫びを上げる。
謁見の間は、先ほどとは比較にならないほどの、畏敬と熱狂のこもった喝采に包みこまれた。
『……見事であったぞ、アンジェラよ。その強さと器、あるいは……あるいは本当に、お前は勇者に打ち勝つ、初めての魔王となれるやも知れぬな……』
病床のお父様の安堵と期待の声が、頭の中に響く。
これは離れた者に意思を伝える念話魔法ね。
「お父様から見ても、私の悪のカリスマぶりは完璧だったみたいね! やったわ!」
「おめでとうございます、アンジェラ様!」
隣のヴェロニカも満面の笑みで祝福してくれた。
「あ、アンジェラ様……この俺のために、魔族の重鎮と事を構えるなんて! ぐぅううう……! 改めて、この命、アンジェラ様に捧げます!」
九死に一生を得たロイドも、感激の涙を流して、私の前にひざまずいた。
己の信念を貫いてこそ悪。どうやら、彼も私の悪としての偉大さに心を打たれたようね。
「ロイド、怪我は大丈夫? 無事でよかったわ」
私はロイドに闇の回復魔法【ダーク・ヒール】をかけてあげた。
「あなたたちの任務は、私の野望実現のために絶対に必要なことよ。これからも頼むわね」
「はっ、はははぁ……! ありがたき幸せです!」
「さて、じゃあ、さっきの演説の続きよ。魔王である私、自らが侵略の先頭に立つわ! 偉大なる【人類奴隷化計画】のために、まずはお金を稼ぐのよ!」
ロイドたちに、小説を買い漁ってもらってわかったのだけど……魔王城には人間社会で流通しているお金が、まったく無かった。
人間との交易なんてしていないのだから、当然と言えば、当然よね。
だけど、これじゃ新しい小説が買えないし、奴隷のロイドたちにお給料も払えないわ。
魔王が貧乏なんて、威厳も何もあったもんじゃない! これは最優先で解決すべき、死活問題よ!
「ほう? 侵略のために、まずはお金でありますか……? アンジェラ様はもしや、人間の経済基盤に対して、何らかの攻撃をお考えでありますかな?」
「……ふっ、まぁ、そんなところね」
賢狼ワイズがなにやら難しいことを言ってきたので、大物感を出しながら適当に頷いた。
「……っ! よろしければその具体的な策を、このワイズめにお聞かせ願えませぬか?」
ワイズが期待に目を輝かせて身を乗り出してくる。
うん……? 要するに、どうやってお金を稼ぐかということよね?
私には商売のイロハなんて全くわからないけど、ゲーム内でどうやって大金稼ぐかの方法は知っていた。
「簡単よ。コレコレ、こうやるの……!」
私は得意になって、ゲームの攻略wikiや攻略動画で知った『秒速で一億ゴールド稼ぐ方法』についてワイズに語った。
実は魔王城の近くには、究極の回復薬【エリクサー】の材料となる希少な薬草──エリクサー草が自生していた。
本来は、ゲーム終盤にならないと採取できないレアアイテムなんだけど。これで【エリクサー】を調合して人間の街で売れば、簡単に大儲けできるという訳ね。
「まっ、もし高すぎて売れないようなら100分の1……最悪1000分の1の値段とかにすれば良いわ。それでも、十分に元が取れるでしょう?」
ゲームと違って、確実に高額商品が売れるとは限らないので、私は付け加えた。
【エリクサー】の値段は、1本100万ゴールドはしたわ。これは、通常の回復薬の1万倍の値段よ。こんな物を買える人は、限られているわ。
「すっ……す、す、す、素晴らしいぃいいいいいーーーっ!!」
ワイズは、先ほど以上の衝撃を受けたようで、目をカッと見開き、モフモフの全身を震わせた。
「アンジェラ様の策とは、要するに経済戦争における『ダンピング』! しかも、狙いは回復薬市場! 回復薬の市場価値を暴落させ、既存の供給網を破壊! ゆくゆくは、人間社会から安定した回復薬の流通そのものを困難にしてしまうおつもりか!?」
「はぁ……?」
ワイズにガシッと両手を握られ、ぶんぶんと振られながら、私はただただ困惑するばかりだった。
だんぴんぐ……? けいざいせんそう…? なにそれ?
(※ダンピングとは、敵国の産業にダメージを与えるために、不当に安い商品を流通させること)
「この策が成功すれば、聖騎士団や冒険者ギルドは戦闘継続能力を奪われ弱体化、人間どもの戦力は激減しますぞ! これが……これが【全人類奴隷化計画】の恐るべき第一歩! なんという深遠なる智謀! このワイズ、アンジェラ様の叡智の深さに、もはや言葉もございませんぞぉおおおッ!」
うっ、う~ん? 私は思い切り首をひねった。
ただゲーム内でお金儲けするのと同じ感覚で言っただけなんだけど……
なんだかわからないけど、ワイズは興奮を抑えきれない様子だった。
ワイズは魔族たちに向き直り、高らかに叫んだ。
「皆の者、歓喜せよ! 我らが新魔王、アンジェラ様こそ、神話の時代より人間に虐げられてきた我ら魔族を勝利へと導く、真の救世主であられるぞ! アンジェラ様がおられれば我らが負けることは、もはや万に一つもあり得ぬのだぁあああああーーーッ!」
「「「おおおおおおーーーーーっ!!!」」」
魔族たちの熱狂的な雄叫びが、魔王城を揺るがした。
ゴルドは納得いかぬとばかりに吠えた。
「ふん。私は、私の配下となった者を全力で守る。それだけよ。私の目の前で、私の奴隷を斬るなんて、許しておけないわ!」
「ゴルド殿、アンジェラ様に歯向かうというなら、このヴェロニカがお相手いたします!」
すかさずヴェロニカが、私の前に立ちはだかる。
その忠誠心、実に健気で可愛いじゃないの。
「どけぇい! 吸血鬼風情がしゃしゃり出るなァァ!」
ゴルドは獣のように咆哮し、大剣を握りしめて突進してきた。
「死ねアンジェラ! 魔王の座は俺がもらい受ける!」
「ヴェロニカ、下がるのよ」
「は……っ! し、しかし!」
「いいから」
私はヴェロニカの肩を掴んで、後ろに下がらせた。
「ゴルド、不服というなら手向かうことを許すわ!」
「ぐはははっ! おもしろい……!」
私を侮るゴルドは、得意になって大剣を叩きつけてきた。
接近戦なら、パワーファイターの自分に分があると思ったのでしょうね。
「【絶対零度剣】!」
私は右手に、白銀に輝く氷の魔剣を出現させた。
周囲の空気が、瞬時に凍てつく。これぞ、【氷獄の冥姫】の異名を持つ私の切り札よ。
ゲーム内のフレーバーテキストだと『この剣の温度は絶対零度に保たれ、触れた物質の分子結合を瞬時に崩壊させることで、あらゆる物体を切断する』……ってあったわ。
うん、なんかよく分からないけど、とにかく凄い切れ味ってことね。
「俺の剣が……!?」
【絶対零度剣】とぶつかり合ったゴルドの大剣が、真っ二つに斬り裂かれる。
「【暴風雪】!」
私は衝撃波を伴う猛吹雪を発生させ、ゴルドに叩きつけた。
「どごぁああああああああッ!?」
ゴルドはぶっ飛んでいって壁にめり込んだ。
玉座の間は、水を打ったように静まり返る。魔族たちは、戦慄に言葉を失っていた。
「ゴ、ゴルドが……!」
「あの猛将が、まるで子供扱いだと!?」
「この私のやり方に不満がある者は、いつでもかかってくるが良いわ。この魔王アンジェラは、絶対悪にして絶対強者! いかなる者の挑戦でも受けて立つわ!」
私は氷の魔剣を霧散させ、威厳たっぷりに宣言する。
「……アンジェラ様、ゴルド殿の首を今すぐ撥ねるべきかと。お命じいただければ、この私が」
忠実な侍女ヴェロニカが進言してくる。
「ふん。私の寝首を掻こうという狂犬を飼っておくのもまた一興というものよ」
「なんと……っ!?」
ヴェロニカだけでなく、その場にいた全ての魔族が、度肝を抜かれたように目を見開いた。
ふふっ、これぞ悪の美学の一つ。
言ってみたかったセリフを言えて、背筋が震えるほど気持ち良いわ。
「ゴルド、あなたを魔王軍最高幹部、四天王の一人に任命するわ。これからは、【城砕き】のゴルドと名乗りなさい!」
「……なにっ?」
全身に凍傷を負ったゴルドが、血反吐を吐きながら私を睨みつけた。
「……は、歯向かった、この俺を……最高幹部にだと?」
「ええっ、そうよ。この私の腕を痺れさた今の一撃は、実に見事だったわ! あなたの剛腕は、城壁をも砕く域に達している。期待しているわよ!」
ゴルドは1年後に、勇者が統治するアステリア聖王国の主要な街を襲って、城壁を崩しまくることから、【城砕き】の異名を馳せることになる。
だから、その称号を私から授けることにした。
「……こ、この俺を、そこまで評価してくださる、というのか!?」
ゴルドは驚愕に、巨体を震わせた。
この劇的な展開に、魔族たちの間に再びどよめきが走る。
「反逆者を許し、幹部に抜擢するとは……!?」
「なっ、なんという圧倒的な強さと自信!」
「この度量の深さ! まさに、我らが魔王にふさわしきお方だ!」
強さこそ魔族にとって絶対の価値であり、魔族は強い者に従う。
私のことを小娘と内心、舐めてかかっていた者たちも、認識を改めたみたいね。
「私は魔王アンジェラ様に、絶対の忠誠を誓います!」
「俺もだ! 我が命、好きに使ってくだされ!」
「新魔王様、バンザーイ! バンザーイ!」
堰を切ったように、魔族たちが忠誠の叫びを上げる。
謁見の間は、先ほどとは比較にならないほどの、畏敬と熱狂のこもった喝采に包みこまれた。
『……見事であったぞ、アンジェラよ。その強さと器、あるいは……あるいは本当に、お前は勇者に打ち勝つ、初めての魔王となれるやも知れぬな……』
病床のお父様の安堵と期待の声が、頭の中に響く。
これは離れた者に意思を伝える念話魔法ね。
「お父様から見ても、私の悪のカリスマぶりは完璧だったみたいね! やったわ!」
「おめでとうございます、アンジェラ様!」
隣のヴェロニカも満面の笑みで祝福してくれた。
「あ、アンジェラ様……この俺のために、魔族の重鎮と事を構えるなんて! ぐぅううう……! 改めて、この命、アンジェラ様に捧げます!」
九死に一生を得たロイドも、感激の涙を流して、私の前にひざまずいた。
己の信念を貫いてこそ悪。どうやら、彼も私の悪としての偉大さに心を打たれたようね。
「ロイド、怪我は大丈夫? 無事でよかったわ」
私はロイドに闇の回復魔法【ダーク・ヒール】をかけてあげた。
「あなたたちの任務は、私の野望実現のために絶対に必要なことよ。これからも頼むわね」
「はっ、はははぁ……! ありがたき幸せです!」
「さて、じゃあ、さっきの演説の続きよ。魔王である私、自らが侵略の先頭に立つわ! 偉大なる【人類奴隷化計画】のために、まずはお金を稼ぐのよ!」
ロイドたちに、小説を買い漁ってもらってわかったのだけど……魔王城には人間社会で流通しているお金が、まったく無かった。
人間との交易なんてしていないのだから、当然と言えば、当然よね。
だけど、これじゃ新しい小説が買えないし、奴隷のロイドたちにお給料も払えないわ。
魔王が貧乏なんて、威厳も何もあったもんじゃない! これは最優先で解決すべき、死活問題よ!
「ほう? 侵略のために、まずはお金でありますか……? アンジェラ様はもしや、人間の経済基盤に対して、何らかの攻撃をお考えでありますかな?」
「……ふっ、まぁ、そんなところね」
賢狼ワイズがなにやら難しいことを言ってきたので、大物感を出しながら適当に頷いた。
「……っ! よろしければその具体的な策を、このワイズめにお聞かせ願えませぬか?」
ワイズが期待に目を輝かせて身を乗り出してくる。
うん……? 要するに、どうやってお金を稼ぐかということよね?
私には商売のイロハなんて全くわからないけど、ゲーム内でどうやって大金稼ぐかの方法は知っていた。
「簡単よ。コレコレ、こうやるの……!」
私は得意になって、ゲームの攻略wikiや攻略動画で知った『秒速で一億ゴールド稼ぐ方法』についてワイズに語った。
実は魔王城の近くには、究極の回復薬【エリクサー】の材料となる希少な薬草──エリクサー草が自生していた。
本来は、ゲーム終盤にならないと採取できないレアアイテムなんだけど。これで【エリクサー】を調合して人間の街で売れば、簡単に大儲けできるという訳ね。
「まっ、もし高すぎて売れないようなら100分の1……最悪1000分の1の値段とかにすれば良いわ。それでも、十分に元が取れるでしょう?」
ゲームと違って、確実に高額商品が売れるとは限らないので、私は付け加えた。
【エリクサー】の値段は、1本100万ゴールドはしたわ。これは、通常の回復薬の1万倍の値段よ。こんな物を買える人は、限られているわ。
「すっ……す、す、す、素晴らしいぃいいいいいーーーっ!!」
ワイズは、先ほど以上の衝撃を受けたようで、目をカッと見開き、モフモフの全身を震わせた。
「アンジェラ様の策とは、要するに経済戦争における『ダンピング』! しかも、狙いは回復薬市場! 回復薬の市場価値を暴落させ、既存の供給網を破壊! ゆくゆくは、人間社会から安定した回復薬の流通そのものを困難にしてしまうおつもりか!?」
「はぁ……?」
ワイズにガシッと両手を握られ、ぶんぶんと振られながら、私はただただ困惑するばかりだった。
だんぴんぐ……? けいざいせんそう…? なにそれ?
(※ダンピングとは、敵国の産業にダメージを与えるために、不当に安い商品を流通させること)
「この策が成功すれば、聖騎士団や冒険者ギルドは戦闘継続能力を奪われ弱体化、人間どもの戦力は激減しますぞ! これが……これが【全人類奴隷化計画】の恐るべき第一歩! なんという深遠なる智謀! このワイズ、アンジェラ様の叡智の深さに、もはや言葉もございませんぞぉおおおッ!」
うっ、う~ん? 私は思い切り首をひねった。
ただゲーム内でお金儲けするのと同じ感覚で言っただけなんだけど……
なんだかわからないけど、ワイズは興奮を抑えきれない様子だった。
ワイズは魔族たちに向き直り、高らかに叫んだ。
「皆の者、歓喜せよ! 我らが新魔王、アンジェラ様こそ、神話の時代より人間に虐げられてきた我ら魔族を勝利へと導く、真の救世主であられるぞ! アンジェラ様がおられれば我らが負けることは、もはや万に一つもあり得ぬのだぁあああああーーーッ!」
「「「おおおおおおーーーーーっ!!!」」」
魔族たちの熱狂的な雄叫びが、魔王城を揺るがした。
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