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2巻
2-1
一章 最下位クズ貴族、学園五位になる
「昨晩、【栄光なる決闘】が行われました! 勝者、ヴァイス・シルフィード。彼は二年生のギルベルト・スティングに代わり、【栄光なる席次】五位に昇格します!」
妹のエレナ、王女セリカと登校したタイミングで、俺の序列が上がるという校内アナウンスが盛大に流れた。
ちなみにこのアナウンスは、人工精霊によって行われている。
俺が通うこのグロリアス騎士学園は、魔族の侵攻からローランド王国を守る騎士を育成する場所。
魔族とは魔物を使役し、人間を喰らう人間の天敵。
そんな存在に対抗できる人材を育てるべく、学園では強さを絶対視しており、生徒同士を自主的に切磋琢磨させるシステムを導入している。
それがこの、【栄光なる席次】という序列だ。
これによって、全校生徒が学内の成績によって順位付けされている。
また、それだけでなく下位の者が上位の者を【栄光なる決闘】という双方合意のもとで行われる決闘によって倒すと、順位が入れ替わる。
それゆえに、この【栄光なる席次】の順位こそ、生徒たちの最大の関心事だった。
何しろ、ランキング一位になった際のメリットが破格だ。
一位になると、この国最強の戦士である国王への挑戦権が得られる。
そこで国王に勝てれば、男子生徒は王女セリカとの婚約を許されるし、女子生徒は褒美として国王からなんでも願いを叶えてもらえるのだ。
たとえ、国王との対決で敗れたとしても、国王の覚えがめでたくなり、その後の出世に大きく影響する。だからこそ、みんなが躍起になって、学園ナンバーワンを目指している。
「バ、バカなぁあああッ!」
「あの最下位クズ貴族が、一気に【栄光なる席次】五位だって!?」
「二位のレオナルドに迫る勢いじゃないか!? これは、十二日後の【栄光なる決闘】は、ひょっとすると、ひょっとするんじゃ!?」
学園は俺の噂で、持ちきり状態だった。阿鼻叫喚に近いような叫びが、沸き上がっている。
俺はそんな光景に圧倒されつつも、感慨に耽る。
こんな状況、転生当時からじゃ想像できなかったな、と。
そう、かつて日本に住んでいた俺は事故で家族を失い、天涯孤独のゲーマーとして生きていた。だが、やり込んでいたゲーム【グロリアスナイツ】の世界の、作中屈指の嫌われ者――クズ貴族のヴァイスに転生して、ここまで成り上がったのだ。
ゲームシナリオ上のヴァイスは、自身の重量を重くするハズレスキル【超重量】を授かったことで腐ってしまい、学園最下位の成績を修め、留年までしてしまった。
それだけではない、覗きにスカートめくりなど卑劣な行為を繰り返し、周囲のキャラからも大いに嫌われ、『クズヴァイス』なんて呼ばれるように。
その結果、最終的には闇落ちして魔族となってしまい、勇者アレンに殺されてしまうんだ。
でも、そんな運命は御免だと思った俺はシナリオを改変するために動くことにした。
ゲームをやり込んでいたからこそ知っている事実ではあるのだが、実はヴァイスのスキルは自分を重くするだけでなく、進化させれば触れたものの重量も操れるようになる、壊れスキル。
インパクトの瞬間だけ得物の重さを増して威力を増大させる、なんて使い方をすれば破格の性能を実現できるのだ。
おまけにヴァイスは風魔法の才能もある。速さ×重さのコンボを極めれば、作中最強の実力を身につけることだってできる、そう思ったのだ。ゲーム知識があるから、どうステータスを育成すればいいのかや効率的なレベリングの方法も知っているし。
そして実際に努力を始め、俺はめきめき力をつけ、学園の生徒からも見直されていった。
かつて俺を嫌っていたエレナにセリカ、そして元婚約者で学園ナンバーワンの実力を持つ生徒会長、フィアナとも仲良くなれた。セリカに至っては、恋人関係にまでなってしまっている。
……ややこしい話ではあるが、俺はシナリオを改変してハッピーエンドを迎えるためにセリカと建前上の恋人契約を結んだつもりだった。しかし、勘違いが重なった結果、彼女は本気になってしまっていたようなのだ。
彼女の母親は国王付きの侍女だった。
その元侍女と娘であるセリカをこの国の王妃が恨んでいる。
王妃の子供は幼くして死んでしまい、その代わりに王位を継ぐセリカが許せないのだ。
そして現に王妃はセリカの母親を毒殺している。
それを勘づいており敵討ちをしたいと考えているセリカと協力しやすくなるために俺は父親の前で形だけ、告白紛いなことを言った。
セリカもその言葉が場を収めるための言葉だとわかっているだろうと思って。
今さら俺からの告白は勘違いだったなどと告げると、セリカとの関係が破綻し、俺はおろか学園が壊滅状態になる恐れがあるため、ジゼルを倒すまで、今の関係でいることにしているんだよな。
だから、破滅を回避することに成功したら、セリカにすべて正直に告げようと思う。
それまで、セリカとは、ピュアな関係でいようと心に決めていた。
ともあれ、昨日の魔族化したギルベルトとの戦いは、死闘と呼べるほどに大変だったな……
この世界には【七公爵】と呼称される七体の大魔族がいる。
そのいずれかと契約することで、人間は魔族に生まれ変わることができるわけだが……そのうちの一人である、絶世の美少女【傾国】のジゼル。
彼女は変身能力を持つ上に、【傾国】のスキル能力で異性を洗脳状態にすることができる。
ジゼルは王妃の手引きで現在学園内に忍び込んでおり、手駒を増やしていっているわけだが、【栄光なる席次】五位のギルベルトも操られてしまった。
彼の洗脳を解き、ジゼルの尻尾を掴むために戦ったわけだが……途中でジゼル本人が出てきてギルベルトを魔族化してきたせいで戦闘は熾烈を極めた。
ジゼルは取り逃がしたものの、なんとかギルベルトの洗脳を解くことができた。
その最中で僕はギルベルトと【栄光なる決闘】を行い、序列を上げたんだ。
それにしても、感慨深くはあるが疲れも感じる。
魔族の討伐を旨とする機関――ブレイズ公爵家の魔族狩り部隊から、遭遇した大魔族ジゼルについて深夜まで根掘り葉掘り聞かれたせいで、寝不足なのだ。
ちなみに、フィアナはブレイズ公爵家の跡取り娘であり、この部隊を動かせる立場にある。
「あっ、ヴァイスさん! あの学園五位のギルベルト先輩にどうやって勝ったんですか!?」
新聞部の女子生徒が俺の姿を見つけると、突撃取材をしにきた。
「ヴァイスがやってきたぞ!」
「お、お前、中身も外見もまるで別人じゃねえか、一体、何があったんだぁ!?」
さらに、わっと生徒が俺を取り囲み、周囲に人垣ができる。
注目度の高さに驚いてしまうが、考えてみれば致し方がないことかもしれない。
五位は、もはやナンバーワンの射程圏内なのだから。
するとエレナが、誇らしげに前に出た。
「みなさん、お待ちください。ヴァイス兄様は、【傾国】のジゼルを撃退し、魔族化したギルベルト先輩を倒すという偉業を成し遂げたため、とても疲れておられるのです」
「なっ、何ぃ……!?」
周囲の生徒たちは、目を丸くした。
どうやら俺が【栄光なる席次】五位に上がったことしか、まだ知らされていなかったようだな。
「故に、質問ならこの私が受け付けます。兄様にご負担をかけないようにお願いします」
エレナは俺のために、この場を取り仕切ろうとしてくれていた。
俺にはもったいないくらいよくできた妹だ。
「ありがとうエレナ。だけど、重要なことだから俺の口から、ちゃんとみんなに伝えようと思う」
「は、はい。兄様が、そうおっしゃるなら!」
エレナは素直に引き下がった。
すると、新聞部の女子が食い気味に尋ねてくる。
「け、【傾国】のジゼルを撃退した!? それにギルベルト先輩が魔族化したとは、どういうことですか!?」
「お前、すご過ぎじゃないかよ! 本当にヴァイスかぁ!?」
生徒たちは、さらに熱狂した。
俺は、冷静に説明する。
「ギルベルトは、ジゼルによって魔族にされたばかりだったから、セリカの解呪魔法で、人間に戻せたんだ。二年生のマリウスもジゼルに洗脳されたんだが、奴の洗脳も解いた」
そう、セリカは魔族の力を無効化できるスキル【聖女】を持っている。
故に、セリカはジゼルに命を狙われているんだよな。
俺の解説に、生徒たちから大きなどよめきと、歓声が上がった。
「そ、そんなことが!?」
「本当なのですか、セリカ王女!?」
「そうよ。かなり危なかったけど、私とヴァイス君の愛の勝利よね!」
セリカがそう言って、俺にしなだれかかってくる。
唐突のことに俺は「ちょ……!?」と声を漏らすが、気を取り直して言う。
「そ、そういうことだから、安心してくれ! ジゼルが何か仕掛けてきても、俺たちがいれば対抗できる。ジゼルは一年生の女子に化けているから、ちょっとでも怪しい奴がいたら、俺か生徒会長のフィアナに相談してくれ!」
とにかく重要なことだけを叫んだ。
ちなみにジゼルが一年の女子に化けているというのは、ゲーム知識だ。
ただ、ゲーム内ではただのモブ生徒だったので、特定まではできないのだが、それでも有用な情報ではあるはずだ。
「ちょ、ちょっとお待ちください。それじゃ、ヴァイスさんは、この短期間で二体もの魔族を討伐したと!? しかも、ギルベルト先輩は助かったって、前代未聞の大手柄じゃないですか!?」
新聞部の女子が、ずいっと身を乗り出してきた。
確かに俺は転生してすぐの頃、魔族化した学園の先輩を倒し、セリカを救った。
それを考えれば、今回は二度目。
結構すごいことなのかもしれない。
「はい、しかも、その場には【傾国】のジゼルもいました。しかし、ヴァイス兄様の仕掛けた罠にはまったジゼルは、慌てて逃げ帰ったのです」
えっへんと、エレナが胸を反らしてそう言った。
「ジゼルを確実に倒すために、ブレイズ公爵家の魔族狩り部隊を呼んでおいたわけだが……残念だけど、今回はそこまでは叶わなかったな」
まだ、ゲーム序盤だ。
俺たちの実力も、ジゼルを倒せる域には達していなかった。
次のチャンスに賭けるとしよう。
「す、すごい! あのいくつもの国を滅ぼした【傾国】のジゼルをあと一歩のところまで追い詰めたなんて!」
新聞部の女子生徒は、興奮気味にメモにペンを走らせる。
生徒たちの俺を見る目も、明らかに変わった。
「その通り。僕からも、感謝を捧げるよヴァイス」
涼しい声と共にやってきたのは、元学園のナンバーファイブ、ギルベルトだった。
洗脳状態を解かれたギルベルトは、いかにも優男といった風体だ。
生徒たちの視線が、ギルベルトに一斉に注がれる。
これは俺にとっても少々、意外だった。
ギルベルトは昨晩、俺たちと死闘を演じたばかりだった。
「お前、もうブレイズ公爵家の取り調べは終わったのか?」
「ああ。あらゆる検査、取り調べを受けて、僕が人間であること。ジゼルの洗脳は解けていることが証明されたよ」
ギルベルトは肩を竦めてみせた。
「その上でフィアナ会長が、僕を学園に戻すことを強く推奨してくれたのさ」
「その通りですわ!」
取り巻きの女子生徒たちを引き連れて、真紅の髪をさっそうとなびかせながらフィアナもやってきた。
彼女は今日も、太陽のごとく輝かしい存在感を放っている。
「フィアナ会長、おはようございます!」
「おはようございます、みなさん」
生徒たちが一斉に頭を下げて、学園の女帝フィアナにあいさつした。
フィアナは扇を口元に当てて、優雅にあいさつを返している。
俺も彼女に、軽く会釈をしておいた。
エレナとセリカも俺に倣うが、二人はフィアナに思うところがあるのか、フィアナを見る目はやや険しかった。
何しろフィアナは俺の元婚約者で、昔、俺を一方的に振っておきながら、再び俺と婚約したいなどと言ってきているからな。
妹のエレナはそれが許せないようだし、セリカも俺を奪われまいと対抗意識をメラメラ燃やしている……なんだかいたたまれない。
もっとも、【傾国】のジゼルを倒すのには、フィアナの協力も必要不可欠だから、俺としては良好な関係は保っておきたい。
「ギルベルトさんには、【傾国】のジゼルを倒すため、わたくしの命令に絶対服従という条件で、学園に戻っていただくことになりましたわ。今は奴に対抗できる、信頼できる戦力が必要な時ですからね」
「……なるほど、それは心強いな」
ギルベルトは本来のゲームシナリオでは、ジゼルに洗脳され、主人公の勇者アレンを倒すために、自爆して死ぬキャラだった。
どうやら、俺の行動で、未来は確実にいい方向に向かっているようだ。
ともあれ、油断大敵ではある。
ここはゲームとは異なりセーブもロードもできない現実世界なのだから。
シナリオ改変は順調だが、同時にそれはこの先、何が起こるのか、予想がつかなくなることを意味している。
「みなさんも、ご安心なさい。ジゼルの暗躍は、このわたくしとヴァイスさんが防いでご覧に入れますわ。いずれ近いうちに、ジゼル討伐の報告をお知らせすることになりますでしょう!」
フィアナの宣言に、生徒たちがわっと沸き立った。
ブレイズ公爵は、信頼する跡取り娘のフィアナにジゼルの討伐を一任した、ということか。
「あっ、副会長!」
「レオナルド先輩、そのお姿は!?」
そんな中、一部の生徒の視線が校門に集中した。
「ヴァイス、き、君がまさかランキング五位になろうとは……!」
苦々しい声と共にやってきたのは、【栄光なる席次】二位の三年生レオナルド・リーベルトだった。
その制服は、超エリートに似つかわしくなく、汗と泥で汚れていた。顔には擦り傷まであった。
レオナルドはセリカの婚約者の地位を狙っており、何かと突っかかってくるんだよな。
そしてなんならその結果、俺と【栄光なる決闘】をすることが決まっている。
【栄光なる決闘】の勝者は敗者に、事前に取り決めた要求を呑ませられるからな。
奴は、学年最下位のクズ貴族だった俺が、セリカの恋人になったことが許せず、俺を退学に追い込もうとしているんだが……なぜに、こんなにもボロボロなんだ。
「ふふっ、レオナルドさんも、ヴァイスさんに負けじと、自分を追い込んでいるようですわね」
フィアナが愉快げに微笑んだ。
「当然です、フィアナ会長……獅子はウサギを仕留めるのにも全力を尽くすと言います。油断などリーベルト公爵家の名折れ。何より、僕の目標はランキング一位のフィアナ会長であり、その先の国王陛下との対決まで見越しています。ヴァイス、君との対決など通過点に過ぎん!」
俺を睨んだレオナルドの目は、言葉とは裏腹に俺への対抗心に燃えていた。
「……わかりました。いい勝負にしましょう。レオナルド先輩」
学園ナンバーツーのレオナルドが、ここまで本気になっているなら、俺としても油断はできない。
「その心意気やよしですわ、レオナルドさん。ヴァイスさんとの対決が楽しみですわね」
フィアナは扇をかざして、そう激励を送った。
「この【栄光なる決闘】の勝利者が、わたくしと一位の座をかけて対決する。お二人の対決を、わたくしも特等席で観戦させていただきますわ」
「僕が負けるなど、有り得ません。ですが、ヴァイスが強敵であり、大魔族に挑む勇気を持った誇り高き貴族であることだけは、認めましょう!」
レオナルドは鼻を鳴らすと、足早にその場を去った。
俺を最下位クズ貴族と蔑んでいたレオナルドだったが、その認識は改めたらしい。
奴の視線は、自分の花嫁にすると豪語していたセリカではなく、ずっと俺に向けられていたしな。
そこに大声が轟いた。
「ヴァイス、昨日は助かった!」
声の主は、このゲームの主人公であるアレンだった。
シナリオ上では彼は、セリカを救ったことをきっかけに学園に転入してきていた。
アレンが転入してきてしまえばシナリオ通りに殺されると恐れた俺は、アレンより先にセリカを助けたのだが……シナリオの強制力の影響か、彼は別の魔族を倒してその成果を以てこの学園にやってきたんだよな。
アレンは俺の父親に対して複雑な感情を抱いている。その上、俺の評判も最悪。
ってことで転入当初は突っかかってきていたんだが、この間、ジゼルにはめられて殺されそうになっていたのを助けたことで、少しだけ俺を認めてくれたらしい。
そんな風に思っていたのだが……
「だが、もう無様に助けられるなんてことは、二度とない! 僕はみんなを守れるよう、もっと強くなってみせる!」
まぁ、簡単に仲良し、とはいかないよな。
もっとも、以前はただ反発してきているような感じだったが、今はこちらをライバル視してきているような感じなので、そこまで悪い関係ではないように思える。
「ちっ。平民風情が、栄光ある騎士学園の制服を……!」
人垣の方から、そんな舌打ち交じりの声が聞こえてきた。
この学園は、貴族の子弟のみを受け入れてきた。そこに国王の鶴の一声で入ってきた異物――平民のアレンへの風当たりは非常に強い。
貧困にあえぐ平民が、一発逆転のために大魔族に魂を売って、魔族化して騒乱を起こす――というのがこの世界の日常である。
大魔族に貢献して手柄を立てれば、魔族の国で安定した暮らしを保障してもらえるからな。
そのため、平民は信用ならないという思想は、貴族たちにとって一般的なのだ。
こうした背景から、貴族社会では『平民は信頼に値しない』という考えが広く浸透している。
もっとも、エレナやセリカをはじめとした俺と親しい生徒たちの中にはそんな人間はいないんだけどな。
「それなら、一緒に強くなろう。なあアレン、お前も俺たちとパーティーを組んで、一緒にダンジョンでレベル上げをやらないか?」
そこで、俺は努めてにこやかにアレンを誘った。
ゲーム主人公であるアレンは、鍛えれば作中トップクラスの強さになるため、味方に引き入れておきたい。
何より、この前の戦いではアレンの助けがなければ、俺は魔族化したギルベルトに負けていただろう。その恩を返す意味でも、アレンがみんなの輪の中に入れる手助けをしてやれれば、と思ったのだ。
本来のゲームシナリオでは、セリカとエレナが、アレンの味方になって、他の生徒との橋渡し役をしていたが、俺がその立場を奪う形になってしまってもいるしな……
しかし、アレンは首を横に振って俺の誘いを断った。
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