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プロローグ
1話。外れスキルを得て婚約破棄されて追放される
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「ロイド殿。アルフィン殿との婚約は無かったことにしていただこうか」
溜め息が出るほど美しい金髪碧眼の貴公子、第一王子エルトシャン殿下がゴミでも見るかのような視線を私に投げて、退室していく。
婚約者として何年も共に過ごして来た情など、一切感じられない態度だった。
「……まさか。世界を救った勇者と聖女の娘が【聖女】でないどころか、こんな出来損ないとは……」
「エルトシャン殿下!? お待ちくだされ!」
お父様がエルトシャン殿下を引き止めようとするが、殿下は聞く耳を持たなかった。
「アルフィン、よ、よくも……この晴れ舞台で、この俺の顔に泥を塗ってくれたな!」
お父様は私を憎悪の籠もった目で睨みつけた。
「う、生まれた時から、あれだけ期待をかけてきたというのに……もはや娘とは思わぬ追放だ! お前のようなヤツがヴェルトハイム侯爵家にいては、我が家紋に傷がつくわ!」
お父様は呆然とする私の襟首を掴んで床に叩きつけた。
「ぐっ……!?」
魔王を倒した勇者であるお父様の腕力は凄まじかった。頭を打ち付けられた私は、一瞬、気が遠くなる。
「……お、お父様、私はっ」
「黙れ! もはやお前に父などと呼ばれる筋合いはない!」
一縷の望みをかけて呼びかけるも、大声で拒絶された。
お前は俺の宝だと言って、いつも優しく頭を撫でてくれたお父様とは、とても思えなかった。
激痛とショックで、私は動転して言葉が出てこなくなってしまう。
「お前を使って聖王国を牛耳る計画が、これで台無しではないか!? 明日からどんな顔をして王宮に行けば良い? 俺は良い笑い者ではないか!?」
お父様は大きく頭を抱えた。
私は代々聖騎士を輩出するヴェルトハイム侯爵家の長女として生まれた。
父は魔王を倒して世界を救った【勇者】であり、母はそのパートナーである【聖女】だった。
この世界では十五歳になると、特別な能力であるスキルが発現する。
スキルは誰にでも発現する訳でない。
選ばれた人だけに神様が授けてくれる祝福だとされていた。
今日は私のスキル発現式の日だった。
司祭様が家にやって来て、私と義妹のスキルを発現させてくれるのだ。
スキルは血筋の他に育成環境、十五歳までどのように生きてきたかによって、発現するか、何が得られるかが決まる。
私はお母様と同じ【聖女】のスキルに覚醒するものだと、みんな信じて疑わなかった。実際にこれまでの歴史上、【聖女】の長女は8割型【聖女】に選ばれてきた。
その確率を10割とすべく、私は厳しい英才教育を受けてきた。
だから、友達はまったくいなくて……
唯一の楽しみは、ご褒美にお父様に買ってもらった本を読むこと。夜になると、ときどき森からやってきてくれる、あの子と遊ぶことくらいだった。
お父様は8年前に、私を第一王子エルトシャン殿下の婚約者に推挙した。聖王家は聖女を王妃に迎えたくて、諸手を挙げて歓迎した。
『アルフィンよ、お前は俺の宝だ。お前が王妃となり、次期、聖王を産めば。我が家は永遠の繁栄を手に入れられる。王子殿下に、うまく取り入るのだぞ』
『は、はい、お父様……!』
私は口下手で、エルトシャン殿下が喜ぶようなお話など、まったくできなかったけど……
お父様の期待に応えるために、エルトシャン殿下に気に入ってもらえるように必死に振る舞ってきた。
だけど司祭様から告げられた私のスキルは【魔王城クリエイト】という意味不明なモノだった。しかも……
「効果は神聖魔法、使用不可だと!」
ステータスを確認したところ、以下のように表示された。
―――――――
【魔王城クリエイト】
Lv1⇒神聖魔法、使用不可
Lv2⇒????
―――――――
あれほど、苦しい思いをして修行してきた神聖魔法が使えない……
神の祝福どころか、呪いを与えられたとしか思えなかった。
なぜ? 一体、どうして……?
頭が働かず、現実を受け入れることができなかった。
ここアルビオン聖王国は、聖王によって統治された宗教国家だ。神聖魔法の使い手である聖騎士や神官たちによって、魔物や他国の侵略から国を守ってきた歴史がある。
王侯貴族は例外なく神聖魔法の使い手だった。いかに強力な神聖魔法が使えるかで跡取りを決めており、それが家の序列にも影響した。
「栄光あるヴェルトハイム侯爵家の娘が……なんたるざまだ!」
お父様はわなわなと怒りと屈辱に震えだした。私はもう生きた心地がしなかった。
「で、では……次はシルヴィア様のスキルを……」
司祭様が続けて、義妹シルヴィアのスキルを発現する。
その顔が驚愕に満ちた。
「シルヴィア様のスキルは、せ、聖女です!」
「ひゃぁああああっ! やりましたわ、お父様っ! 私、【聖女】のスキルを授かりました!」
義妹シルヴィアの狂喜の叫びが響いた。
「おおっ! シルヴィア! お前はワシの誇りだぁ!」
お父様は号泣して義妹を抱きしめた。
シルヴィアは、私が5歳の時にお母様が亡くなった後、お父様が再婚した義母の連れ子だった。
シルヴィアは、地味な私とは正反対の誰もが振り返るほどの美少女だ。
「これでエルトシャン殿下の婚約者は、私ということになりますわよね? 王家は【聖女】を欲しってますのもの!」
シルヴィアは勝ち誇ったように笑った。
「それにしても、お姉様! やっぱり噂は本当でしたのね。お姉様は、勇者であるお父様の娘ではなく、魔王の娘なのだわ!」
「えっ……!?」
な、なにを言うのかしら、この子は?
あまりに荒唐無稽な中傷だった。
「だから、そんなスキルを授かったのだわ! お父様、追放なんて生温いです。この場で、魔王の血筋を断ってしまいましょう。それが聖なる一族ヴェルトハイムの使命です!」
「な、何を根拠にそんなことを……っ!?」
シルヴィアは私を昔から嫌っていた。
彼女はお母様が形見として遺してくれた宝石をこっそり盗んだり、エルトシャン殿下に私の悪口を吹き込んだりしていた。
でも、まさか面と向かってこんなヒドイことを言ってくるとは、夢にも思っていなかった。
「お姉様のお母様、天使に愛された偉大なる聖女ミリア様。それが魔王と不義密通していた証拠があります。それが、この恋文ですわ!」
シルヴィアは懐から、古びた手紙を取り出す。
「捕らえた魔族を何人も拷問して、ようやく手に入れた物です。筆跡は間違いなくミリア様のモノだという裏付けが取れていますわ!
こともあろうに、魔物と人間が共存できる世界を作ろうなどという狂人じみた妄想もつづられてましてよ! 聖女が聞いて呆れますわね!」
まさかこのスキル発現式の日に、そんな物を用意していたなんて……
私はシルヴィアの執念深さに戦慄した。
シルヴィアはエルトシャン殿下に横恋慕していた。
今日、もし私が【聖女】のスキルを得ていたら……シルヴィアはこの手紙を材料に、私をエルトシャン殿下の婚約者の座から引きずり降ろそうとしていたに違い無い。
シルヴィアは傲慢に胸を反らした。
「な、なんということだ……っ! お、おのれ、この俺をずっと謀ってきたのだアルフィン!」
「な、なにをおっしゃるているんですか……?」
私はあまりのことに茫然自失としてしまった。
「私はお父様の娘ですっ!」
「黙れぇええっ!」
お父様から神聖魔法【聖爆(ホーリーバースト)】が放たれた。白い爆光が目を焼く。
私はとっさに神聖魔法【聖盾(ホーリーシールド)】で防ごうとするが、魔法が発動しない。
「あぅっ!?」
爆発を受けて、私は部屋の壁に叩きつけられてしまう。
「俺の娘だというなら、なぜ神聖魔法が使えない!? この俺をコケにしおって!」
お父様が私に、本気の殺意を向けていた。
私は理解が追いつかなかった。
「アハハハハッ! いい気味だわお姉様!
これでエルトシャン殿下は、私のモノね! こんな薄汚い魔女をお姉様などと呼んでいたかと思うと吐き気がしますの! さあ聖なる炎で焼き尽くしてやりますわ!」
義妹が顔を喜色に歪めながら、魔法を放とうとする。今まで、お父様に顧みられてこなかった劣等感が噴出しているようだった。
万事休すと思った時、私の目の前に、立ちはだかる影があった。
窓を突き破って侵入してきた狼型モンスター、ホワイトウルフのシロだ。シロは子犬の頃、親からはぐれて人間たちに殺されそうになっていたのを私が助けた。
お母様は、例え魔物であっても命を奪うべきではないと、おっしゃっていた。
困っている者がいたら、例え魔物であっても手を差し伸べるのが本物の聖女だと、お母様は教えてくれた。
そうすれば、魔物とだって友達になれるのだと。
私はお母様のような本物の聖女になりたかった。だから、シロを助けた。
それ以来、シロは私の友達になってくれた。屋敷の裏に広がる森に住むシロは、夜になるとたびたびやってきた。
お母様の言う通り、魔物とだって仲良くなれるんだ。
「グルルルッ!(アルフィンはボクが守る!)」
シロはシルヴィアの撃った【聖炎】を受けて、全身にひどい火傷を負った。
私は神聖魔法で回復してあげたかったけど、もう一切、聖なる奇跡が使えなくなっていた。
「シロ、ダメよ。逃げて……っ!」
その時、無機質な声が頭の中に響いた。
『魔王に忠誠を誓うモンスターが一体、現れました。
スキル【魔王城クリエイト】Lv2の解放条件を満たしました。
魔王城【神喰らう蛇】(ヴァナルガンド)の兵器が召喚可能になりました!』
―――――――
【魔王城クリエイト】
Lv1⇒神聖魔法、使用不可
Lv2⇒魔王城の兵器召喚(NEW!)
Lv3⇒????
―――――――
溜め息が出るほど美しい金髪碧眼の貴公子、第一王子エルトシャン殿下がゴミでも見るかのような視線を私に投げて、退室していく。
婚約者として何年も共に過ごして来た情など、一切感じられない態度だった。
「……まさか。世界を救った勇者と聖女の娘が【聖女】でないどころか、こんな出来損ないとは……」
「エルトシャン殿下!? お待ちくだされ!」
お父様がエルトシャン殿下を引き止めようとするが、殿下は聞く耳を持たなかった。
「アルフィン、よ、よくも……この晴れ舞台で、この俺の顔に泥を塗ってくれたな!」
お父様は私を憎悪の籠もった目で睨みつけた。
「う、生まれた時から、あれだけ期待をかけてきたというのに……もはや娘とは思わぬ追放だ! お前のようなヤツがヴェルトハイム侯爵家にいては、我が家紋に傷がつくわ!」
お父様は呆然とする私の襟首を掴んで床に叩きつけた。
「ぐっ……!?」
魔王を倒した勇者であるお父様の腕力は凄まじかった。頭を打ち付けられた私は、一瞬、気が遠くなる。
「……お、お父様、私はっ」
「黙れ! もはやお前に父などと呼ばれる筋合いはない!」
一縷の望みをかけて呼びかけるも、大声で拒絶された。
お前は俺の宝だと言って、いつも優しく頭を撫でてくれたお父様とは、とても思えなかった。
激痛とショックで、私は動転して言葉が出てこなくなってしまう。
「お前を使って聖王国を牛耳る計画が、これで台無しではないか!? 明日からどんな顔をして王宮に行けば良い? 俺は良い笑い者ではないか!?」
お父様は大きく頭を抱えた。
私は代々聖騎士を輩出するヴェルトハイム侯爵家の長女として生まれた。
父は魔王を倒して世界を救った【勇者】であり、母はそのパートナーである【聖女】だった。
この世界では十五歳になると、特別な能力であるスキルが発現する。
スキルは誰にでも発現する訳でない。
選ばれた人だけに神様が授けてくれる祝福だとされていた。
今日は私のスキル発現式の日だった。
司祭様が家にやって来て、私と義妹のスキルを発現させてくれるのだ。
スキルは血筋の他に育成環境、十五歳までどのように生きてきたかによって、発現するか、何が得られるかが決まる。
私はお母様と同じ【聖女】のスキルに覚醒するものだと、みんな信じて疑わなかった。実際にこれまでの歴史上、【聖女】の長女は8割型【聖女】に選ばれてきた。
その確率を10割とすべく、私は厳しい英才教育を受けてきた。
だから、友達はまったくいなくて……
唯一の楽しみは、ご褒美にお父様に買ってもらった本を読むこと。夜になると、ときどき森からやってきてくれる、あの子と遊ぶことくらいだった。
お父様は8年前に、私を第一王子エルトシャン殿下の婚約者に推挙した。聖王家は聖女を王妃に迎えたくて、諸手を挙げて歓迎した。
『アルフィンよ、お前は俺の宝だ。お前が王妃となり、次期、聖王を産めば。我が家は永遠の繁栄を手に入れられる。王子殿下に、うまく取り入るのだぞ』
『は、はい、お父様……!』
私は口下手で、エルトシャン殿下が喜ぶようなお話など、まったくできなかったけど……
お父様の期待に応えるために、エルトシャン殿下に気に入ってもらえるように必死に振る舞ってきた。
だけど司祭様から告げられた私のスキルは【魔王城クリエイト】という意味不明なモノだった。しかも……
「効果は神聖魔法、使用不可だと!」
ステータスを確認したところ、以下のように表示された。
―――――――
【魔王城クリエイト】
Lv1⇒神聖魔法、使用不可
Lv2⇒????
―――――――
あれほど、苦しい思いをして修行してきた神聖魔法が使えない……
神の祝福どころか、呪いを与えられたとしか思えなかった。
なぜ? 一体、どうして……?
頭が働かず、現実を受け入れることができなかった。
ここアルビオン聖王国は、聖王によって統治された宗教国家だ。神聖魔法の使い手である聖騎士や神官たちによって、魔物や他国の侵略から国を守ってきた歴史がある。
王侯貴族は例外なく神聖魔法の使い手だった。いかに強力な神聖魔法が使えるかで跡取りを決めており、それが家の序列にも影響した。
「栄光あるヴェルトハイム侯爵家の娘が……なんたるざまだ!」
お父様はわなわなと怒りと屈辱に震えだした。私はもう生きた心地がしなかった。
「で、では……次はシルヴィア様のスキルを……」
司祭様が続けて、義妹シルヴィアのスキルを発現する。
その顔が驚愕に満ちた。
「シルヴィア様のスキルは、せ、聖女です!」
「ひゃぁああああっ! やりましたわ、お父様っ! 私、【聖女】のスキルを授かりました!」
義妹シルヴィアの狂喜の叫びが響いた。
「おおっ! シルヴィア! お前はワシの誇りだぁ!」
お父様は号泣して義妹を抱きしめた。
シルヴィアは、私が5歳の時にお母様が亡くなった後、お父様が再婚した義母の連れ子だった。
シルヴィアは、地味な私とは正反対の誰もが振り返るほどの美少女だ。
「これでエルトシャン殿下の婚約者は、私ということになりますわよね? 王家は【聖女】を欲しってますのもの!」
シルヴィアは勝ち誇ったように笑った。
「それにしても、お姉様! やっぱり噂は本当でしたのね。お姉様は、勇者であるお父様の娘ではなく、魔王の娘なのだわ!」
「えっ……!?」
な、なにを言うのかしら、この子は?
あまりに荒唐無稽な中傷だった。
「だから、そんなスキルを授かったのだわ! お父様、追放なんて生温いです。この場で、魔王の血筋を断ってしまいましょう。それが聖なる一族ヴェルトハイムの使命です!」
「な、何を根拠にそんなことを……っ!?」
シルヴィアは私を昔から嫌っていた。
彼女はお母様が形見として遺してくれた宝石をこっそり盗んだり、エルトシャン殿下に私の悪口を吹き込んだりしていた。
でも、まさか面と向かってこんなヒドイことを言ってくるとは、夢にも思っていなかった。
「お姉様のお母様、天使に愛された偉大なる聖女ミリア様。それが魔王と不義密通していた証拠があります。それが、この恋文ですわ!」
シルヴィアは懐から、古びた手紙を取り出す。
「捕らえた魔族を何人も拷問して、ようやく手に入れた物です。筆跡は間違いなくミリア様のモノだという裏付けが取れていますわ!
こともあろうに、魔物と人間が共存できる世界を作ろうなどという狂人じみた妄想もつづられてましてよ! 聖女が聞いて呆れますわね!」
まさかこのスキル発現式の日に、そんな物を用意していたなんて……
私はシルヴィアの執念深さに戦慄した。
シルヴィアはエルトシャン殿下に横恋慕していた。
今日、もし私が【聖女】のスキルを得ていたら……シルヴィアはこの手紙を材料に、私をエルトシャン殿下の婚約者の座から引きずり降ろそうとしていたに違い無い。
シルヴィアは傲慢に胸を反らした。
「な、なんということだ……っ! お、おのれ、この俺をずっと謀ってきたのだアルフィン!」
「な、なにをおっしゃるているんですか……?」
私はあまりのことに茫然自失としてしまった。
「私はお父様の娘ですっ!」
「黙れぇええっ!」
お父様から神聖魔法【聖爆(ホーリーバースト)】が放たれた。白い爆光が目を焼く。
私はとっさに神聖魔法【聖盾(ホーリーシールド)】で防ごうとするが、魔法が発動しない。
「あぅっ!?」
爆発を受けて、私は部屋の壁に叩きつけられてしまう。
「俺の娘だというなら、なぜ神聖魔法が使えない!? この俺をコケにしおって!」
お父様が私に、本気の殺意を向けていた。
私は理解が追いつかなかった。
「アハハハハッ! いい気味だわお姉様!
これでエルトシャン殿下は、私のモノね! こんな薄汚い魔女をお姉様などと呼んでいたかと思うと吐き気がしますの! さあ聖なる炎で焼き尽くしてやりますわ!」
義妹が顔を喜色に歪めながら、魔法を放とうとする。今まで、お父様に顧みられてこなかった劣等感が噴出しているようだった。
万事休すと思った時、私の目の前に、立ちはだかる影があった。
窓を突き破って侵入してきた狼型モンスター、ホワイトウルフのシロだ。シロは子犬の頃、親からはぐれて人間たちに殺されそうになっていたのを私が助けた。
お母様は、例え魔物であっても命を奪うべきではないと、おっしゃっていた。
困っている者がいたら、例え魔物であっても手を差し伸べるのが本物の聖女だと、お母様は教えてくれた。
そうすれば、魔物とだって友達になれるのだと。
私はお母様のような本物の聖女になりたかった。だから、シロを助けた。
それ以来、シロは私の友達になってくれた。屋敷の裏に広がる森に住むシロは、夜になるとたびたびやってきた。
お母様の言う通り、魔物とだって仲良くなれるんだ。
「グルルルッ!(アルフィンはボクが守る!)」
シロはシルヴィアの撃った【聖炎】を受けて、全身にひどい火傷を負った。
私は神聖魔法で回復してあげたかったけど、もう一切、聖なる奇跡が使えなくなっていた。
「シロ、ダメよ。逃げて……っ!」
その時、無機質な声が頭の中に響いた。
『魔王に忠誠を誓うモンスターが一体、現れました。
スキル【魔王城クリエイト】Lv2の解放条件を満たしました。
魔王城【神喰らう蛇】(ヴァナルガンド)の兵器が召喚可能になりました!』
―――――――
【魔王城クリエイト】
Lv1⇒神聖魔法、使用不可
Lv2⇒魔王城の兵器召喚(NEW!)
Lv3⇒????
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