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1章。魔王城の施設をガンガン作成
10話。魔物の乱獲をするAランク冒険者パーティと対決する
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「きゅん!(Aランク冒険者パーティ!? 大変。みんな殺されてしまうわ!)」
ビックラビットの母ウサギが、身体を震わせた。
集まった魔物たちは、みな一様に青ざめる。
「……ヴィクトル、その冒険者パーティというのは?」
「最近、この迷いの森を狩り場としている連中です。換金目的で、魔獣から毛皮などを入手するために、乱獲を繰り返しています。おかげで、森の生態系に悪影響が出ているほどです」
ヴィクトルは、端正な顔に怒りを浮かべた。
魔獣を狩る冒険者は、聖王国では英雄扱いだったけれど。お金目的で命を無闇に奪うのはヒドイ……
「グォオオオン!(そいつら、俺の背中に剣を突き刺したんだよ!)」
ドラゴンが怒鳴り声を上げた。
ドラゴンまで狩ろうとするとは、相当な実力者みたいね。
「わかりました。その人たちには、帰ってもらいましょう。シロ、案内して」
「わん!(良いけど、危険だよ。話が通用しそうな連中には見えなかったし)」
ホワイトウルフのシロが、心配そうに吠えた。
「アルフィン。俺もついて行ってやりたいが、魔王城から動けない。到着したら、召喚してくれないか?」
「は、はい、お父様。ヴィクトルは、放送局を使って、危険な冒険者たちが来ていることを、森のみんなに知らせていただけますか? 城に入れるだけ避難してもらいましょう。それと、城の守りをお願いします」
「かしこまりましたお嬢様。それと、この迷いの森全域は〈煉獄砲〉の射程圏内でございます。もしその者らが、お嬢様に不埒なマネをしようとしたら。容赦なく吹き飛ばしてご覧に入れましょう」
ヴィクトルは不敵に微笑んだ。
「ひぃん……で、できれば穏便にっ。ひ、人が死ぬ光景とかは見たくないので」
もちろん、魔物が死ぬ光景もみたくない。一刻も早くなんとかしなくては。
「ワォン!(それじゃ出発しよう。ボクの背中に乗って。危ないと感じたら、アルフィンを連れて、すぐに逃げるからね)」
「うん。よろしくね、シロ」
私はシロの背中によじ登る。モフモフの毛並みが私を包んでくれた。
「「がぉ!(姫様、がんばって!)」」
たくさんの魔物たちに手を振られて、私は魔王城を後にした。
風になったかのような猛スピードで、シロは迷いの森を走る。
「テステス……こちら魔王城放送局、吸血鬼の王(ロード・ヴァンパイア)ヴィクトルです。現在、森の西側に乱獲目的のA級冒険者パーティがやって来ています。
危ないですので、西側には決して近づかないでください。西側を縄張りとしている方々は魔王城で保護しますので、いらしてください」
ヴィクトルのエコーがかった声が響いてくる。魔物にしか聞こえないハズだけど、半分魔王の血が入った私にも聞こえるようだった。
「グルゥウウウ!(アイツらだよ)」
しばらくすると、シロが警戒心むき出しで吠えた。
「ヒャァアアア! シルバーフォックスの毛皮、ゲットだぜぇ!」
「ヒューッ! これで10匹めか? もう持って帰れねぇ程、大漁だな!」
「おいおい、糞エルフ! 壁役が勝手に倒れてんじゃねぇぞ! こちとら高い金を払って、てめぇを買ったんだからな!」
4人パーティの冒険者たちは、狐型モンスター、シルバーフォックスの群れと戦っていた。
驚いたことに、明らかに前衛向きではない軽装のエルフ少女を壁役にしている。私と同じくらいの年頃のエルフ少女は、傷だらけになっていた。
「オラッ! 11匹目だぜぇ!」
「シロッ!」
冒険者が矢を放とうとした瞬間、シロに咆哮を上げてもらう。
「グォオオオオ!」
ホワイトウルフの咆哮には、スタン効果──恐怖で人間を短時間、行動不能にする効果がある。
冒険者は手を硬直させて、矢を取り落とした。
「はぁっ!? ホワイトウルフに人間が乗っているだと!?」
冒険者たちは、私の姿を見て驚愕した。
「……大丈夫!? まだ、助かるわ」
私は矢を受けたシルバーフォックスのそばに下りる。どうやら即効性の毒が塗られていたようで、息絶える寸前だった。
私はシルバーフォックスの口に【闇回復薬(ダークポーション)】を注ぎ込んだ。
「こん!?(い、痛みが消えた!?)」
シルバーフォックスは、目をバチッと開けて立ち上がった。
「な、なんだ? エリクサーでも飲ませやがったのか……!?」
「お前、何者だ? 見たところ貴族の娘か? 俺たちの商売の邪魔をしようってんなら、痛い目を見るぜッ!」
「……ひゃう!?」
強面の冒険者たちにすごまれて、私は足が震えてしまった。
その態度が、彼らの嗜虐心を刺激したようだ。
「へっ、おいおい。見ろよコイツ、ビビってんじゃねぇか!」
「ハッ! エリクサーなんざ持っているとは、良い鴨だな。とりあえず、身ぐるみ剥いでやるとするか!」
冒険者というより、まるで山賊のような人たちだった。粗野で乱暴で、他人に暴力を振るうことを何とも思っていない感じだった。
「あ、あなた。ダメです、逃げてください……っ!」
ボロボロのエルフ少女が、私に向かって叫んだ。
「このクソガキ! 奴隷の分際で、俺たち楯突こうってのか!?」
「きゃう!?」
冒険者のひとりが、少女を蹴り飛ばした。
なんて、ヒドイ人たちなの。
怯えていた私の心に火がついた。
「シルバーフォックスさんたちは逃げて! 【闇回復(ダークヒール)】」
私は少女に回復魔法をかけた。少女の無残な怪我が、幻のように消えてなくなる。
「えっ? あ、嘘……」
少女は身体を見下ろして目を瞬いた。
「〈王城の守護精霊〉召喚ッ」
「アルフィン、無事だったか!? こいつらが俺のかわいい配下たちを殺して回っていた冒険者どもだな?」
魔王ランギルスお父様が、輝きと共に出現した。
ビックラビットの母ウサギが、身体を震わせた。
集まった魔物たちは、みな一様に青ざめる。
「……ヴィクトル、その冒険者パーティというのは?」
「最近、この迷いの森を狩り場としている連中です。換金目的で、魔獣から毛皮などを入手するために、乱獲を繰り返しています。おかげで、森の生態系に悪影響が出ているほどです」
ヴィクトルは、端正な顔に怒りを浮かべた。
魔獣を狩る冒険者は、聖王国では英雄扱いだったけれど。お金目的で命を無闇に奪うのはヒドイ……
「グォオオオン!(そいつら、俺の背中に剣を突き刺したんだよ!)」
ドラゴンが怒鳴り声を上げた。
ドラゴンまで狩ろうとするとは、相当な実力者みたいね。
「わかりました。その人たちには、帰ってもらいましょう。シロ、案内して」
「わん!(良いけど、危険だよ。話が通用しそうな連中には見えなかったし)」
ホワイトウルフのシロが、心配そうに吠えた。
「アルフィン。俺もついて行ってやりたいが、魔王城から動けない。到着したら、召喚してくれないか?」
「は、はい、お父様。ヴィクトルは、放送局を使って、危険な冒険者たちが来ていることを、森のみんなに知らせていただけますか? 城に入れるだけ避難してもらいましょう。それと、城の守りをお願いします」
「かしこまりましたお嬢様。それと、この迷いの森全域は〈煉獄砲〉の射程圏内でございます。もしその者らが、お嬢様に不埒なマネをしようとしたら。容赦なく吹き飛ばしてご覧に入れましょう」
ヴィクトルは不敵に微笑んだ。
「ひぃん……で、できれば穏便にっ。ひ、人が死ぬ光景とかは見たくないので」
もちろん、魔物が死ぬ光景もみたくない。一刻も早くなんとかしなくては。
「ワォン!(それじゃ出発しよう。ボクの背中に乗って。危ないと感じたら、アルフィンを連れて、すぐに逃げるからね)」
「うん。よろしくね、シロ」
私はシロの背中によじ登る。モフモフの毛並みが私を包んでくれた。
「「がぉ!(姫様、がんばって!)」」
たくさんの魔物たちに手を振られて、私は魔王城を後にした。
風になったかのような猛スピードで、シロは迷いの森を走る。
「テステス……こちら魔王城放送局、吸血鬼の王(ロード・ヴァンパイア)ヴィクトルです。現在、森の西側に乱獲目的のA級冒険者パーティがやって来ています。
危ないですので、西側には決して近づかないでください。西側を縄張りとしている方々は魔王城で保護しますので、いらしてください」
ヴィクトルのエコーがかった声が響いてくる。魔物にしか聞こえないハズだけど、半分魔王の血が入った私にも聞こえるようだった。
「グルゥウウウ!(アイツらだよ)」
しばらくすると、シロが警戒心むき出しで吠えた。
「ヒャァアアア! シルバーフォックスの毛皮、ゲットだぜぇ!」
「ヒューッ! これで10匹めか? もう持って帰れねぇ程、大漁だな!」
「おいおい、糞エルフ! 壁役が勝手に倒れてんじゃねぇぞ! こちとら高い金を払って、てめぇを買ったんだからな!」
4人パーティの冒険者たちは、狐型モンスター、シルバーフォックスの群れと戦っていた。
驚いたことに、明らかに前衛向きではない軽装のエルフ少女を壁役にしている。私と同じくらいの年頃のエルフ少女は、傷だらけになっていた。
「オラッ! 11匹目だぜぇ!」
「シロッ!」
冒険者が矢を放とうとした瞬間、シロに咆哮を上げてもらう。
「グォオオオオ!」
ホワイトウルフの咆哮には、スタン効果──恐怖で人間を短時間、行動不能にする効果がある。
冒険者は手を硬直させて、矢を取り落とした。
「はぁっ!? ホワイトウルフに人間が乗っているだと!?」
冒険者たちは、私の姿を見て驚愕した。
「……大丈夫!? まだ、助かるわ」
私は矢を受けたシルバーフォックスのそばに下りる。どうやら即効性の毒が塗られていたようで、息絶える寸前だった。
私はシルバーフォックスの口に【闇回復薬(ダークポーション)】を注ぎ込んだ。
「こん!?(い、痛みが消えた!?)」
シルバーフォックスは、目をバチッと開けて立ち上がった。
「な、なんだ? エリクサーでも飲ませやがったのか……!?」
「お前、何者だ? 見たところ貴族の娘か? 俺たちの商売の邪魔をしようってんなら、痛い目を見るぜッ!」
「……ひゃう!?」
強面の冒険者たちにすごまれて、私は足が震えてしまった。
その態度が、彼らの嗜虐心を刺激したようだ。
「へっ、おいおい。見ろよコイツ、ビビってんじゃねぇか!」
「ハッ! エリクサーなんざ持っているとは、良い鴨だな。とりあえず、身ぐるみ剥いでやるとするか!」
冒険者というより、まるで山賊のような人たちだった。粗野で乱暴で、他人に暴力を振るうことを何とも思っていない感じだった。
「あ、あなた。ダメです、逃げてください……っ!」
ボロボロのエルフ少女が、私に向かって叫んだ。
「このクソガキ! 奴隷の分際で、俺たち楯突こうってのか!?」
「きゃう!?」
冒険者のひとりが、少女を蹴り飛ばした。
なんて、ヒドイ人たちなの。
怯えていた私の心に火がついた。
「シルバーフォックスさんたちは逃げて! 【闇回復(ダークヒール)】」
私は少女に回復魔法をかけた。少女の無残な怪我が、幻のように消えてなくなる。
「えっ? あ、嘘……」
少女は身体を見下ろして目を瞬いた。
「〈王城の守護精霊〉召喚ッ」
「アルフィン、無事だったか!? こいつらが俺のかわいい配下たちを殺して回っていた冒険者どもだな?」
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