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さて、海と言えばちょっと遊んでいきたいなと思うんです。めちゃくちゃ綺麗な海だからちょっと遊びたい。社員旅行の時に買った水着もあるし。浮き輪とかも手持ちのあらゆる素材を駆使すれば多分作れるんじゃないかなと思うし。
なので、そういう想いを二人に訴えた所――
「いや……遊ぶとは……?」
「具体的にどういった事を?」
「は? え? マジで言ってる?」
いまいちピンと来ていないらしい二人の反応に驚く。マジかよ。海で遊ぶ事に具体的な内容を求められるとは思わなかった。泳いだりビーチバレー……はここに無いか?えーっと、水掛け合ったりとか貝探してみたり砂で色々作ったり、なんつーかフィーリングじゃん!と思ったが訊けば、海に限らずそもそもあまり遊んだ事がない……だと……?え、どうなってんの?幼い頃から勉強と鍛錬ばかり?うっわぁぉ……。
「……えーと、海水浴って言葉も知らない?」
「「海水浴?」」
「あ……やっぱそういう感じ?」
示し合わせた訳でもないのに本当に不思議そうに首を傾げる俺の先生な二人を見て俺は理解した。ここの世界には海水浴っていうものは無いんだな。
海で泳いだりする人とかもいないのかと訊いたら、いないんだって。海で泳いでいるのは少数だが素潜りで漁をしている泳ぎに慣れた人くらいなものなのではないかとライアスが教えてくれた。へぇ~。
「……ソランツェ達は一応泳げはするんだよね?」
「ああ、川や湖でしか泳いだ事がないがな」
「装備のまま川を渡れるように訓練したりもしていますよ」
「oh……」
なんつーか、このままいくと砂浜でタイヤ引いてのスレッド走トレーニングが似合う二人は、海で……いや、そもそも遊ぶ事に何の意味が?とか言い出しそうなのでさっさと行動しよう。よし。
「アシュマルナ、二人の水着お願い~!」
アシュマルナに二人のをお願いするとともに、自分の水着への着替えと浮き輪・ビーチボール・シート・パラソルといった海水浴セットの生成を一気に済ませる。
「お、二人とも似合ってる」
「リヒト?!」
「……!?」
俺は元々持っていた遊泳用のサーフパンツだけど、二人の水着はスパッツタイプの競泳水着みたいな運動用……筋肉あってこそ映えるみたいなやつ。ソランツェは黒地に白いライン、ライアスは紺地に赤いライン。
似合ってるな~やっぱり筋肉はかっこいいな~と感心していると、ソランツェは唖然としているしライアスは何やら狼狽えているのが目に入る。
アシュマルナに直接着替えさせられるって思わなかった?ライアスはまだしもソランツェは魔法での着替えに慣れてると思ったんだけど変なの。まあ、いいや。パラソル立てよう。ドサッと足元に全部出現した物達を確認すると不足なく作れている様だし。
「この…………格好は……なん、だろうか?」
「ん?」
ソランツェ達を放っておいて良さそうな場所にシートを敷いてパラソルを設置しようとしていると、我に返った(?)ソランツェ達が近付いて来た……けど、何か戸惑っている様子?
「水着の事? 俺のと形違うけど総称は一緒だよ」
「「っな!?」」
「あ、そうだ」
水着の裾をつまみあげて見せていて気が付いたけど、アレを忘れていた。
「ラッシュガード持ってたんだった」
そこまで日差しが強い訳じゃないけど、着ていた方が日焼けとか心配しなくていいかなってゆーか、この体は日焼けするのかどうか知らないけど、一応着ておこう。
魔法でラッシュガードをパッと身に着け、ソランツェ達の方を改めて向く。
この格好に戸惑う二人に水着の説明をしてあげないと。考えてみれば、海水浴なんてないんだから水着って呼ばれる物もないんだった。さっき変だったのはそれの所為だよな。いきなり半裸にされてソランツェ達にとっては未知の素材のピタッとした変なもの着させられるんだもん、そりゃ吃驚するか。不親切でゴメンな。
「これ水着って呼ばれててさ、水の中でも動きやすい服装って言ったらいいのかな。男女ともに色んな形の物があるんだよ」
ポケットが付いているバックデザインも見せられる様にクルッと一回り。パーカータイプのラッシュガードも着ているし、ちょっとくらいならこれでウロウロ出来る。
「……そう、ですか」
「……みんな、その……上半身は裸なのか?」
「男性はね。でも、俺が今着てる上半身を保護する服を着てる人も多いし、上半身も覆う一体型のもあるよ」
「そうか」
「うん。俺のは泳ぐっていうより遊び用って感じだけど、ソランツェ達のは水の抵抗も少なくて泳ぎやすいタイプのやつだね」
ソランツェ達にもラッシュガード着せた方がいいかな。肌とか強そうだけど一応。
「(そうか……そうだな……うん、そうだろう……)」
「(悪気はないというか……いや、自覚が無いというのは非常に厄介なものですね)」
「(本当にな)」
「……ん?」
二人はプルオーバーのラッシュガードの方が似合いそうだな、アシュマルナに出してもらおう、と考えているとボソボソと二人で話す声。
「なんか言った?」
「「いや、何も」」
二人揃って微笑みながら首を振るけど……なんか言われていた気がする……。だって、なんかため息っぽいのも聞こえた様な?んん~?
なので、そういう想いを二人に訴えた所――
「いや……遊ぶとは……?」
「具体的にどういった事を?」
「は? え? マジで言ってる?」
いまいちピンと来ていないらしい二人の反応に驚く。マジかよ。海で遊ぶ事に具体的な内容を求められるとは思わなかった。泳いだりビーチバレー……はここに無いか?えーっと、水掛け合ったりとか貝探してみたり砂で色々作ったり、なんつーかフィーリングじゃん!と思ったが訊けば、海に限らずそもそもあまり遊んだ事がない……だと……?え、どうなってんの?幼い頃から勉強と鍛錬ばかり?うっわぁぉ……。
「……えーと、海水浴って言葉も知らない?」
「「海水浴?」」
「あ……やっぱそういう感じ?」
示し合わせた訳でもないのに本当に不思議そうに首を傾げる俺の先生な二人を見て俺は理解した。ここの世界には海水浴っていうものは無いんだな。
海で泳いだりする人とかもいないのかと訊いたら、いないんだって。海で泳いでいるのは少数だが素潜りで漁をしている泳ぎに慣れた人くらいなものなのではないかとライアスが教えてくれた。へぇ~。
「……ソランツェ達は一応泳げはするんだよね?」
「ああ、川や湖でしか泳いだ事がないがな」
「装備のまま川を渡れるように訓練したりもしていますよ」
「oh……」
なんつーか、このままいくと砂浜でタイヤ引いてのスレッド走トレーニングが似合う二人は、海で……いや、そもそも遊ぶ事に何の意味が?とか言い出しそうなのでさっさと行動しよう。よし。
「アシュマルナ、二人の水着お願い~!」
アシュマルナに二人のをお願いするとともに、自分の水着への着替えと浮き輪・ビーチボール・シート・パラソルといった海水浴セットの生成を一気に済ませる。
「お、二人とも似合ってる」
「リヒト?!」
「……!?」
俺は元々持っていた遊泳用のサーフパンツだけど、二人の水着はスパッツタイプの競泳水着みたいな運動用……筋肉あってこそ映えるみたいなやつ。ソランツェは黒地に白いライン、ライアスは紺地に赤いライン。
似合ってるな~やっぱり筋肉はかっこいいな~と感心していると、ソランツェは唖然としているしライアスは何やら狼狽えているのが目に入る。
アシュマルナに直接着替えさせられるって思わなかった?ライアスはまだしもソランツェは魔法での着替えに慣れてると思ったんだけど変なの。まあ、いいや。パラソル立てよう。ドサッと足元に全部出現した物達を確認すると不足なく作れている様だし。
「この…………格好は……なん、だろうか?」
「ん?」
ソランツェ達を放っておいて良さそうな場所にシートを敷いてパラソルを設置しようとしていると、我に返った(?)ソランツェ達が近付いて来た……けど、何か戸惑っている様子?
「水着の事? 俺のと形違うけど総称は一緒だよ」
「「っな!?」」
「あ、そうだ」
水着の裾をつまみあげて見せていて気が付いたけど、アレを忘れていた。
「ラッシュガード持ってたんだった」
そこまで日差しが強い訳じゃないけど、着ていた方が日焼けとか心配しなくていいかなってゆーか、この体は日焼けするのかどうか知らないけど、一応着ておこう。
魔法でラッシュガードをパッと身に着け、ソランツェ達の方を改めて向く。
この格好に戸惑う二人に水着の説明をしてあげないと。考えてみれば、海水浴なんてないんだから水着って呼ばれる物もないんだった。さっき変だったのはそれの所為だよな。いきなり半裸にされてソランツェ達にとっては未知の素材のピタッとした変なもの着させられるんだもん、そりゃ吃驚するか。不親切でゴメンな。
「これ水着って呼ばれててさ、水の中でも動きやすい服装って言ったらいいのかな。男女ともに色んな形の物があるんだよ」
ポケットが付いているバックデザインも見せられる様にクルッと一回り。パーカータイプのラッシュガードも着ているし、ちょっとくらいならこれでウロウロ出来る。
「……そう、ですか」
「……みんな、その……上半身は裸なのか?」
「男性はね。でも、俺が今着てる上半身を保護する服を着てる人も多いし、上半身も覆う一体型のもあるよ」
「そうか」
「うん。俺のは泳ぐっていうより遊び用って感じだけど、ソランツェ達のは水の抵抗も少なくて泳ぎやすいタイプのやつだね」
ソランツェ達にもラッシュガード着せた方がいいかな。肌とか強そうだけど一応。
「(そうか……そうだな……うん、そうだろう……)」
「(悪気はないというか……いや、自覚が無いというのは非常に厄介なものですね)」
「(本当にな)」
「……ん?」
二人はプルオーバーのラッシュガードの方が似合いそうだな、アシュマルナに出してもらおう、と考えているとボソボソと二人で話す声。
「なんか言った?」
「「いや、何も」」
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