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夕方近くまで存分に遊んだ後は、今日はもうここに泊まっちゃおうぜ!と馬車を出してBBQ。力加減が判らない二名が叩き落として破れたビーチボールだった物計六個を眺め波音を聴きながら海でBBQだ!
ソランツェもライアスも大きい浮き輪に座って浮かぶという体験に驚いたり、優れた身体能力を持つ二人ならとサーフボードっぽいものを作ってあげたら二人とも上手く波に乗れずにムキになっていたりと見ていて楽しかった。
で、今日はライアスもいるし元々持っていたBBQコンロ兼用焚き火台じゃ小さいので、大きいのが欲しいなと大型BBQコンロを生成。主にソランツェ用の肉と主に俺用の海鮮とに分けて使おう。
つーか、地球の物を色々と持っていてアシュマルナにもらった色んな鉱石が採れるらしいチートな鉱山も手中にある俺には作れないものはないのでは?って、あれ?もしかして、ダイヤモンドとかも採れたりする?もしそうなら金策はこれでどうにでもなるのでは……ってまあ、困る事になりそうな気配は欠片も無いのでどうでもいいか。
++++++
「刺身美味っ……」
「魚を生で食べるのは初めてだ」
「美味しいものなのですね」
見た目がイシダイとかカワハギみたいなやつとかアジっぽいのとか(結局は魔法で)色々と釣り上げ締めて、刺身を作って食べる。新鮮な魚はやっぱり美味い。後日カルパッチョや海鮮丼にもしたいなと考えながらパクパク食べて俺は大満足だけど、ソランツェは勿論ライアスもやっぱり肉の方がお好きなご様子。
ステーキ肉の他にストックがいっぱいあったスピアディアの肉を焼き肉用にカットしたのを出していたけど、ガンガン焼かれてすごい勢いで二人の腹に入っていく。すげー食うじゃん。
俺は肉はいらないから二人で食うと良いよ。食え食え。俺には魚介があるしと海鮮用コンロを見るとあともう少しでイセエビ(?)やアワビ(?)とかもいい感じに焼けそうだ。あ~、酒が美味く飲めそう。
「ライアス~」
「はい」
「あのさ~」
「はい」
丸焼きしたイセエビを美味しく食べてビールを呷り、踊り焼きしたアワビを美味しく食べてビールを呷り、合間に刺身を食べてビールを呷り、お肉もちょこっと食べてビールを呷りと美味しいものをいっぱい食べられて俺は非常に気分がいい。二人も食べるスピードが落ち着いて来て、全体的にまったりした雰囲気。いいね~。
「明日からこのままずっと付いて来てよ~」
「え?」
「は?」
「今日楽しかったし!」
今日は朝からの流れでなんとなくそのまま付いて来させたんだけど、一緒に洞窟探検(?)して海で遊んで楽しかったんだよな。友達増えたって感じ!
「えー……っと、私は承知しましたという返答以外選べる立場にないのですが、本音としては遠慮しますと言いたいです」
「え~? なんで~?」
左隣にいるライアスの頬をツンツンつついてみる。お、結構柔らかいぞ。
「え? 噓でしょう? こんなにもピリピリした空気に変わってるのに気付かないんですか?」
「気付いてるよ~?」
気付いてるよ~俺の右隣から漂う空気すごいよね~あはは~ソランツェにはソランツェとライアスは別物だという事をどうか判って欲しいなあ~。
「……気付いてるなら何故でしょうか? 」
「あのさ~、俺、やっぱり教会行くのヤダな~って思って~」
「……はい、そうなんだろうなというのは知っていますが……?」
「教会ってさ、俺が顔を出すってだけでそれはもう大騒動になるだろ? 基本、腫物扱いだし~それがヤダな~って~やっぱり思って~」
元々は俺に付いて来る予定だったライアスを常に連れておけば、街から直接転移するにしても目的地を伝えに教会にわざわざ顔を出したりしなくてもいいはずじゃん。スマホ渡せばいいかもしれないけど、ライアス以外の目に触れる可能性の高いオーバーテクノロジーなスマホを渡すのはやめた方がいいかなって思うし。一緒にいても全然気にならなくなったライアスならいいかな~って。
「総教国への連絡とか何かあって教会行ったりとかってのも、ライアスが勝手に判断してやってくれそうだな~って」
「……渉外活動を担当しろという事でしょうか」
「あー……それそれ、そーゆーの言いたかった! そう、渉外係!」
元々護衛で付いて来てたらそういう事もやってくれてたんだろうしやってくれ。あと、俺に合わせて話作れる人間大事!
ね!ってソランツェの方を向くとブス―ッとした顔をしていた。
「あは、下唇出てる」
拗ねた顔が可愛いなあ、と思ってチュッとそこにキスしてみると、予想外だったのかビクッとして驚いているのが面白い。
「驚いてる~可愛い~あははは~」
楽しくなっていっぱいキスしてソランツェに抱きついて笑っていると、ソランツェが耳を押さえてきて……何やらライアスと小声でボソボソ話している気がする?
「なんだなんだ? 聞こえない~!」
喚くと開放してくれたけど、
「……楽しく酔ってるなって話してただけだ」
俺、酔ってないもん!
ソランツェもライアスも大きい浮き輪に座って浮かぶという体験に驚いたり、優れた身体能力を持つ二人ならとサーフボードっぽいものを作ってあげたら二人とも上手く波に乗れずにムキになっていたりと見ていて楽しかった。
で、今日はライアスもいるし元々持っていたBBQコンロ兼用焚き火台じゃ小さいので、大きいのが欲しいなと大型BBQコンロを生成。主にソランツェ用の肉と主に俺用の海鮮とに分けて使おう。
つーか、地球の物を色々と持っていてアシュマルナにもらった色んな鉱石が採れるらしいチートな鉱山も手中にある俺には作れないものはないのでは?って、あれ?もしかして、ダイヤモンドとかも採れたりする?もしそうなら金策はこれでどうにでもなるのでは……ってまあ、困る事になりそうな気配は欠片も無いのでどうでもいいか。
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「刺身美味っ……」
「魚を生で食べるのは初めてだ」
「美味しいものなのですね」
見た目がイシダイとかカワハギみたいなやつとかアジっぽいのとか(結局は魔法で)色々と釣り上げ締めて、刺身を作って食べる。新鮮な魚はやっぱり美味い。後日カルパッチョや海鮮丼にもしたいなと考えながらパクパク食べて俺は大満足だけど、ソランツェは勿論ライアスもやっぱり肉の方がお好きなご様子。
ステーキ肉の他にストックがいっぱいあったスピアディアの肉を焼き肉用にカットしたのを出していたけど、ガンガン焼かれてすごい勢いで二人の腹に入っていく。すげー食うじゃん。
俺は肉はいらないから二人で食うと良いよ。食え食え。俺には魚介があるしと海鮮用コンロを見るとあともう少しでイセエビ(?)やアワビ(?)とかもいい感じに焼けそうだ。あ~、酒が美味く飲めそう。
「ライアス~」
「はい」
「あのさ~」
「はい」
丸焼きしたイセエビを美味しく食べてビールを呷り、踊り焼きしたアワビを美味しく食べてビールを呷り、合間に刺身を食べてビールを呷り、お肉もちょこっと食べてビールを呷りと美味しいものをいっぱい食べられて俺は非常に気分がいい。二人も食べるスピードが落ち着いて来て、全体的にまったりした雰囲気。いいね~。
「明日からこのままずっと付いて来てよ~」
「え?」
「は?」
「今日楽しかったし!」
今日は朝からの流れでなんとなくそのまま付いて来させたんだけど、一緒に洞窟探検(?)して海で遊んで楽しかったんだよな。友達増えたって感じ!
「えー……っと、私は承知しましたという返答以外選べる立場にないのですが、本音としては遠慮しますと言いたいです」
「え~? なんで~?」
左隣にいるライアスの頬をツンツンつついてみる。お、結構柔らかいぞ。
「え? 噓でしょう? こんなにもピリピリした空気に変わってるのに気付かないんですか?」
「気付いてるよ~?」
気付いてるよ~俺の右隣から漂う空気すごいよね~あはは~ソランツェにはソランツェとライアスは別物だという事をどうか判って欲しいなあ~。
「……気付いてるなら何故でしょうか? 」
「あのさ~、俺、やっぱり教会行くのヤダな~って思って~」
「……はい、そうなんだろうなというのは知っていますが……?」
「教会ってさ、俺が顔を出すってだけでそれはもう大騒動になるだろ? 基本、腫物扱いだし~それがヤダな~って~やっぱり思って~」
元々は俺に付いて来る予定だったライアスを常に連れておけば、街から直接転移するにしても目的地を伝えに教会にわざわざ顔を出したりしなくてもいいはずじゃん。スマホ渡せばいいかもしれないけど、ライアス以外の目に触れる可能性の高いオーバーテクノロジーなスマホを渡すのはやめた方がいいかなって思うし。一緒にいても全然気にならなくなったライアスならいいかな~って。
「総教国への連絡とか何かあって教会行ったりとかってのも、ライアスが勝手に判断してやってくれそうだな~って」
「……渉外活動を担当しろという事でしょうか」
「あー……それそれ、そーゆーの言いたかった! そう、渉外係!」
元々護衛で付いて来てたらそういう事もやってくれてたんだろうしやってくれ。あと、俺に合わせて話作れる人間大事!
ね!ってソランツェの方を向くとブス―ッとした顔をしていた。
「あは、下唇出てる」
拗ねた顔が可愛いなあ、と思ってチュッとそこにキスしてみると、予想外だったのかビクッとして驚いているのが面白い。
「驚いてる~可愛い~あははは~」
楽しくなっていっぱいキスしてソランツェに抱きついて笑っていると、ソランツェが耳を押さえてきて……何やらライアスと小声でボソボソ話している気がする?
「なんだなんだ? 聞こえない~!」
喚くと開放してくれたけど、
「……楽しく酔ってるなって話してただけだ」
俺、酔ってないもん!
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