144 / 148
141
しおりを挟む
さてさて、移動した先は全てが真っ白な空間。何もない。
「俺にはお馴染みの真っ白空間だな」
『そうだな』
ここに来る前にアシュマルナと初対面したのも真っ白空間だったし岩に引きまれたアシュマルナのカミングアウト大会前もそうだし……。つーか、改めて考えるとなんだかすごい事になってんなあ俺。死んだと思ったら死んでないし死なない体になっちゃったしっていう!うーん、やっぱ一発殴れないかな、あいつ。
「リヒト。ここは……?」
「あの、何も無い空間にしか思えませんが……」
アシュマルナへの害意をマシマシにしていたら、うっかり二人を放置してしまってた。すまん。ちゃんと説明するからな。
「今、これ初期状態になってるんだけど」
「初期状態?」
「うん」
見せながら説明した方が早いので操作パネルをパチンと指を鳴らして呼び出す。一応、声でも呼び出し可。
出て来たパネルでは、ランク帯・単体or複数(頭数設定)・連戦ON/OFF(連戦時間隔設定)が設定出来る様になっていて、
「訓練開始したら選んだランク帯の中からランダムで魔物の幻が出て来る様になってんだけど、出る魔物に合わせた景色っつーか環境にこの空間が変化する様になってるから、現在は”初期状態”って事な」
実は、魔物の幻を設定するにあたって”この世界の魔物とか殆ど知らねえ問題”が発生。
どうしようかな?パパッと調べればいいんだろうけどちょっと面倒臭いな?って思っていたら、アシュマルナから此処のものでなくてもいいんじゃないか、参考に出来る物を持ってるだろうって言われて、思い出したのが手持ちのゲーム達。後発のこの世界の創造の為の参考資料の一部、俺持ってたわ~って。
で、それならもうこれでいいじゃん!という事で、王道RPGに出て来る魔物達を(混乱させない為に実際にこの世界にいる奴らを省き)ここで出す幻に流用する事にしたんだけど、ああいうのって魔物によって草原に出て来るとか洞窟のみとか出現マップが設定されてたりしてるんで、それも反映させたら”実戦”感がでるかもな~って事で、ここをそういう設定にした。そう、真っ白空間はabout:blankっつーか、スクリーンみたいなもの。
「頭数・連戦設定とかは判るだろうから省くとして、ランク帯について説明すると――」
========
・S <プレイヤー>の能力×1.2~1.5
・A <プレイヤー>の能力×1.0~1.1
・B <プレイヤー>の能力×0.8~0.9
・C <プレイヤー>の能力×0.6~0.7
・D <プレイヤー>の能力×0.4~0.5
・E <プレイヤー>の能力×0.2~0.3
========
「<プレイヤー>ってのは訓練する人の事。で、ソランツェとライアスが各々同じランク帯を選んだとしても、計算の基になる”<プレイヤー>の能力”の部分が違うから魔物の強さは違うって感じ。見た目も名前も一緒でも」
ソランツェの所のCランク級の強さは、ライアスにするとSランク級の強さだったり、みたいな。
象vs蟻みたいなものとか言ったけど実際には二人がどこまで違うのか判んない。でもまあ、そんな感じ。同じランク同じ魔物でも人によって違うよっていう。
「一人でやってる分には違和感は出ないけど、ここの協力プレイの時にちょっと困るかも。出現する魔物の強さは複数プレイヤーの能力平均値で算出されるから」
ソランツェとライアスでタッグ組んでやるとするなら……
「ま、主に困るのは俺ですか」
ニコッと微笑みながらライアスはいい経験となりそうですなんて言ってるけど、”遠くを見る目”ってのはこんな感じなんだなあって目をしてる。無理すんなよ。ちゃんと断っていいからな。
あとは、お互いの幻(ランク設定自由)とも個人対戦出来るよ~と追加で説明もしてお披露目会終了。戻りたい時は『終了』って言うだけで元の部屋に帰って来れる。
「とりあえず、これで俺がどこにも行かずここでだらけてようが大丈夫かな。暇潰しになるだろ」
「有り難く活用させていただきます」
「俺はリヒトさえ居れば暇には思わないが」
うん。それは知ってるから言わなくていいです。
「俺にはお馴染みの真っ白空間だな」
『そうだな』
ここに来る前にアシュマルナと初対面したのも真っ白空間だったし岩に引きまれたアシュマルナのカミングアウト大会前もそうだし……。つーか、改めて考えるとなんだかすごい事になってんなあ俺。死んだと思ったら死んでないし死なない体になっちゃったしっていう!うーん、やっぱ一発殴れないかな、あいつ。
「リヒト。ここは……?」
「あの、何も無い空間にしか思えませんが……」
アシュマルナへの害意をマシマシにしていたら、うっかり二人を放置してしまってた。すまん。ちゃんと説明するからな。
「今、これ初期状態になってるんだけど」
「初期状態?」
「うん」
見せながら説明した方が早いので操作パネルをパチンと指を鳴らして呼び出す。一応、声でも呼び出し可。
出て来たパネルでは、ランク帯・単体or複数(頭数設定)・連戦ON/OFF(連戦時間隔設定)が設定出来る様になっていて、
「訓練開始したら選んだランク帯の中からランダムで魔物の幻が出て来る様になってんだけど、出る魔物に合わせた景色っつーか環境にこの空間が変化する様になってるから、現在は”初期状態”って事な」
実は、魔物の幻を設定するにあたって”この世界の魔物とか殆ど知らねえ問題”が発生。
どうしようかな?パパッと調べればいいんだろうけどちょっと面倒臭いな?って思っていたら、アシュマルナから此処のものでなくてもいいんじゃないか、参考に出来る物を持ってるだろうって言われて、思い出したのが手持ちのゲーム達。後発のこの世界の創造の為の参考資料の一部、俺持ってたわ~って。
で、それならもうこれでいいじゃん!という事で、王道RPGに出て来る魔物達を(混乱させない為に実際にこの世界にいる奴らを省き)ここで出す幻に流用する事にしたんだけど、ああいうのって魔物によって草原に出て来るとか洞窟のみとか出現マップが設定されてたりしてるんで、それも反映させたら”実戦”感がでるかもな~って事で、ここをそういう設定にした。そう、真っ白空間はabout:blankっつーか、スクリーンみたいなもの。
「頭数・連戦設定とかは判るだろうから省くとして、ランク帯について説明すると――」
========
・S <プレイヤー>の能力×1.2~1.5
・A <プレイヤー>の能力×1.0~1.1
・B <プレイヤー>の能力×0.8~0.9
・C <プレイヤー>の能力×0.6~0.7
・D <プレイヤー>の能力×0.4~0.5
・E <プレイヤー>の能力×0.2~0.3
========
「<プレイヤー>ってのは訓練する人の事。で、ソランツェとライアスが各々同じランク帯を選んだとしても、計算の基になる”<プレイヤー>の能力”の部分が違うから魔物の強さは違うって感じ。見た目も名前も一緒でも」
ソランツェの所のCランク級の強さは、ライアスにするとSランク級の強さだったり、みたいな。
象vs蟻みたいなものとか言ったけど実際には二人がどこまで違うのか判んない。でもまあ、そんな感じ。同じランク同じ魔物でも人によって違うよっていう。
「一人でやってる分には違和感は出ないけど、ここの協力プレイの時にちょっと困るかも。出現する魔物の強さは複数プレイヤーの能力平均値で算出されるから」
ソランツェとライアスでタッグ組んでやるとするなら……
「ま、主に困るのは俺ですか」
ニコッと微笑みながらライアスはいい経験となりそうですなんて言ってるけど、”遠くを見る目”ってのはこんな感じなんだなあって目をしてる。無理すんなよ。ちゃんと断っていいからな。
あとは、お互いの幻(ランク設定自由)とも個人対戦出来るよ~と追加で説明もしてお披露目会終了。戻りたい時は『終了』って言うだけで元の部屋に帰って来れる。
「とりあえず、これで俺がどこにも行かずここでだらけてようが大丈夫かな。暇潰しになるだろ」
「有り難く活用させていただきます」
「俺はリヒトさえ居れば暇には思わないが」
うん。それは知ってるから言わなくていいです。
26
あなたにおすすめの小説
伝説のS級おじさん、俺の「匂い」がないと発狂して国を滅ぼすらしいい
マンスーン
BL
ギルドの事務職員・三上薫は、ある日、ギルドロビーで発作を起こしかけていた英雄ガルド・ベルンシュタインから抱きしめられ、首筋を猛烈に吸引。「見つけた……俺の酸素……!」と叫び、離れなくなってしまう。
最強おじさん(変態)×ギルドの事務職員(平凡)
世界観が現代日本、異世界ごちゃ混ぜ設定になっております。
悪役令息を改めたら皆の様子がおかしいです?
* ゆるゆ
BL
王太子から伴侶(予定)契約を破棄された瞬間、前世の記憶がよみがえって、悪役令息だと気づいたよ! しかし気づいたのが終了した後な件について。
悪役令息で断罪なんて絶対だめだ! 泣いちゃう!
せっかく前世を思い出したんだから、これからは心を入れ替えて、真面目にがんばっていこう! と思ったんだけど……あれ? 皆やさしい? 主人公はあっちだよー?
ユィリと皆の動画をつくりました!
インスタ @yuruyu0 絵も動画もあがります。ほぼ毎日更新
Youtube @BL小説動画 アカウントがなくても、どなたでもご覧になれます。動画を作ったときに更新
プロフのWebサイトから、両方に飛べるので、もしよかったら!
名前が * ゆるゆ になりましたー!
中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!
ご感想欄 、うれしくてすぐ承認を押してしまい(笑)ネタバレ 配慮できないので、ご覧になる時は、お気をつけください!
性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました
まりも13
BL
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。
性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。
(ムーンライトノベルにも掲載しています)
龍の寵愛を受けし者達
樹木緑
BL
サンクホルム国の王子のジェイドは、
父王の護衛騎士であるダリルに憧れていたけど、
ある日偶然に自分の護衛にと推す父王に反する声を聞いてしまう。
それ以来ずっと嫌われていると思っていた王子だったが少しずつ打ち解けて
いつかはそれが愛に変わっていることに気付いた。
それと同時に何故父王が最強の自身の護衛を自分につけたのか理解す時が来る。
王家はある者に裏切りにより、
無惨にもその策に敗れてしまう。
剣が苦手でずっと魔法の研究をしていた王子は、
責めて騎士だけは助けようと、
刃にかかる寸前の所でとうの昔に失ったとされる
時戻しの術をかけるが…
虚ろな檻と翡翠の魔石
篠雨
BL
「本来の寿命まで、悪役の身体に入ってやり過ごしてよ」
不慮の事故で死んだ僕は、いい加減な神様の身勝手な都合により、異世界の悪役・レリルの器へ転生させられてしまう。
待っていたのは、一生を塔で過ごし、魔力を搾取され続ける孤独な日々。だが、僕を管理する強面の辺境伯・ヨハンが運んでくる薪や食事、そして不器用な優しさが、凍てついた僕の心を次第に溶かしていく。
しかし、穏やかな時間は長くは続かない。魔力を捧げるたびに脳内に流れ込む本物のレリルの記憶と領地を襲う未曾有の魔物の群れ。
「僕が、この場所と彼を守る方法はこれしかない」
記憶に翻弄され頭は混乱する中、魔石化するという残酷な決断を下そうとするが――。
僕の、しあわせ辺境暮らし
* ゆるゆ
BL
雪のなか3歳の僕を、ひろってくれたのは、やさしい16歳の男の子でした。
ふたりの、しあわせな辺境暮らし、はじまります!
ふたりの動画をつくりました!
インスタ @yuruyu0 絵もあがります。
YouTube @BL小説動画 アカウントがなくても、どなたでもご覧になれます。
プロフのwebサイトから飛べるので、もしよかったら!
【完結】気が付いたらマッチョなblゲーの主人公になっていた件
白井のわ
BL
雄っぱいが大好きな俺は、気が付いたら大好きなblゲーの主人公になっていた。
最初から好感度MAXのマッチョな攻略対象達に迫られて正直心臓がもちそうもない。
いつも俺を第一に考えてくれる幼なじみ、優しいイケオジの先生、憧れの先輩、皆とのイチャイチャハーレムエンドを目指す俺の学園生活が今始まる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる