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26.監視局までの道
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ヴァルツの言う通り、見覚えのある男が迎えに来たのは、翌朝ノアールがヴァルツを見送った後の事だった。
監視局に移るために荷物を纏め終わったのが、普段眠るよりも少し遅い時間。そこから新しく向かう場所への緊張で、寝付いたのも遅く。
普段と同じ時間に起きれたが、目蓋はまだ重く。馬車の揺れが落ち着いたものだったら、きっとうたた寝をしていただろう。
欠伸をしないようにと気を引き締めてはいるが、目の前に座るピルツには見抜かれていたらしい。
「昨日は眠るのが遅くなったんだろう? 眠いなら寝ててもいいよ。ヴァルツからも、早くに起こしてしまったって聞いているからね」
「だ、大丈夫です! それに、私が勝手に起きてきただけなので……」
ヴァルツを庇うわけではなく、本当にノアールはそう思っている。
実際、いつも起こしに来るメイドを待たずに部屋を出たのは、その時にはもうヴァルツの足音が聞こえていたからだ。
後で会えると分かっていても見送りがしたくて、忙しい時間を取らせてしまったのはノアールの方。
実際、ピルツの迎えに支障がない時間に起こすようにセバスたちも言われていたらしく。だから、今も眠気に悩まされているのはノアールの結果としか言えない。
「まぁ、慣れない相手の前で眠る方が難しいか」
だから、ヴァルツ様は何も悪くないのだと首を振るノアールに、ピルツの目は微笑ましく緩む。
出会うのは、これで三度目。だが、ヴァルツを挟まずに話すのは今回が初めてだ。
緊張していない、といえば嘘にはなる。でも、以前のような恐怖感がないのは、彼がヴァルツの友人だと知っているからこそ。
だからといって寝てしまうのは失礼だと気を引き締めて、窓へ視線を移しても、カーテンの先を見ることはできない。
「外を見るのはちょっと我慢してね。問題ないとは思うけど、警護のためだから」
その為にも、馬車も監視局の所有ではなく、偽装したもので来たのだと説明されたのを思い出し、慌てて顔を前に戻す。
「す、すみません。……あの、今はどのあたりでしょうか」
「まだ街からは遠いな。あと二十分はかかると思う」
聞いたところでドブに正確な場所は分からないし、それが遅いか早いかも判別ができない。
ヴァルツ様とピルツ様の職場。限られた人しか入れない所。……ノアールが知っているのは、それだけ。
「あの、監視局ってどんな所ですか?」
「そうだな。ちょっと堅苦しいところだけど、怖がる必要はないよ。兎に対しては優しいところだ。まぁ、コーヴァス卿の件がなかったら、そもそも移動しなくてもよかったんだけど……」
「ピルツ様もお忙しいと聞きました。……その、申し訳ありません」
そもそもの原因はコーヴァスにあるが、迷惑をかけてしまったのはピルツに対しても同じ。
ヴァルツほどではなくても、彼も監視官としての仕事があるはずだ。わざわざノアールの迎えをしている時間も惜しいはずなのに。
「友人の大切な兎の護衛なら、喜んでするさ」
そんな申し訳なさも、聞こえた言葉に耳が反応して消えてしまう。
大切な兎。ヴァルツの、兎。
まだ正式ではなくても、そう呼ばれるだけでこんなにも嬉しくなってしまう。
喜びを隠しきれないノアールの正面。呆れた視線を投げると思われた金色は、ヴァルツと同じく温かく、微笑ましいまま。
「ヴァルツと話をしたんだろ? あいつが兎嫌いだって言われるようになった切っ掛けも聞いたって」
「あ……はい。ヴァルツ様をよく思わない者が、貶めようとしたと」
数日前、ヴァルツの口から明かされた過去をまだ覚えている。
暴かれそうになった不正。所持していた薬物。罪を被せられそうになったこと。
そして、兎を襲うように仕向けて……結局は、不発に終わったこと。
一部の人しか知らない経緯と、彼が兎を遠ざけていた本当の理由も。
自分を同じように傷付けることが怖くて、愛するつもりはないと言ったことも。
「あの件は、本当にあいつが悪いわけじゃないし、実際に被害に遭った兎がいたわけじゃない。それでもあいつが兎を必要以上に避けていたのは、万が一にも被害に遭う兎を増やしたくなかったからだ」
「被害に遭う兎、ですか」
「監視官ってのは恨まれやすいから、兎に限らず家族に害が及ぶ可能性もある。それが大切にしている相手なら、なおのことな。嫌ってほど似た事件は見てきたし……あいつも、これ以上傷付きたくなかったんだろう」
それも、ヴァルツから伝えられたことだ。
監視官が取り上げる仕事は重罪に関与すること。
そうして、そこまで膨れ上がった罪は、後ろに巨大な権力が潜んでいる。そんな奴らは、時に手段を選ばないということも。
最悪は人の命を奪ってでも事を成そうとするだろうと。だからこそ、危険に晒したくないと伝えられた言葉も、ノアールは確かに覚えいている。
「それが、急に兎を保護するって言いだして、自分の屋敷に匿うようになったんだぜ? 最初はなにかの間違いかと思った」
「ヴァルツ様は、保護のために仕方なくと……」
「考慮してそうなったならともかく、最初から自分の屋敷に連れて行くとは思ってなかったんだよ。もうあの時は気があったんだろうな」
もう数ヶ月前でも、ノアールは鮮明に思い出せる。
抱き上げた腕の温かさも、見つめる蒼の柔らかさも、聞こえる息の優しさも。
あの瞬間だけで、ずっと生きていけると。そう信じていたはずの自分は今、あの人に望まれる兎としてここにいる。
本当に、まるで、夢のよう。
「ノアール君を保護してからあいつの雰囲気も良くなって、柔らかくなった。それまで、何かに取り憑かれたように仕事ばっかりだったのが、切り上げて君の所に早く戻ろうとするぐらいだったからね。それだけ大切にしてるっていうのに、頑なに引き取らないって言ってた時はどうしようかと思っていたけど……保護を決めてくれて安心した」
ノアールに向けられる視線にも、その言葉にも、嘘はない。
本当に、彼は心の底からヴァルツが保護を決めたことに安心しているのだ。
それは、昔からヴァルツを見てきた友人だからこそ。本当に彼を大切に思っているからこその視線。
「もしこのまま手放して、ノアール君が酷い目に遭っていたら、きっとあいつはすごく後悔していただろうから。……ノアール君が知っている通り、あいつに言葉が足りない時もあるし、監視官が兎を持つことで、色々言われることもあるだろうけど……あいつのこと、よろしく頼む」
思わず瞬くのは、兎に対してそうお願いするとは思っていなかったからだ。
まるで兎を対等に見ているようで……それは、監視官だからこその接し方なのか。それとも、実質的にノアールがヴァルツの兎だからなのか。
驚き、困惑し。感情のままに眉が狭まる。
「……私は、純粋な兎ではないのに、いいんでしょうか」
払いきれないのは、この身体に流れている血のせいだ。
混血にも価値がある。兎だから選んだのではない。そう言われても、長年植え付けられた感覚はなかなか払拭できずにいる。
監視官の兎となれば、なおのこと。より完璧な兎が望まれるはずだ。
本当に自分でいいのかという不安は、未だにノアールの胸底に巣くったまま。
「いいに決まってるだろ? だってもう――」
この場にヴァルツがいても、同じように否定しただろう。
だが、その言葉が最後まで紡がれなかったのは、襲いかかった衝撃によるものだった。
御者の悲鳴と、馬の嘶き。突然止まった馬車にバランスを崩し、倒れかけた身体が支えられる。
「っ、なんだ……!?」
目的地に着いたとは思えない。馬車の外からは複数の足音が聞こえ、強張った身体が無意識に扉から距離を取る。
「怪我は!?」
「だ、大丈夫、です。あの、外、いっぱい人が……」
「ノアール君はここにいて。絶対に外に出ないように」
素早く外に出たピルツを止める間もなく、扉が閉じられる。耳を澄ませて聞こえる音だけでも、外にいるのは五人以上。
ピルツを含めて、迎えに来たのは三人。後の二人は、と考える間もなく、甲高い音がノアールの鼓膜を苛んだ。
手綱がしなり、馬が声を上げる。途端、勢いよく馬車が走り出す。
まるで座面に叩きつけられるような衝動に混乱していたのは数秒。
ピルツがまだ乗っていないのにと、しがみついた扉はなぜか開かず。騒音の中で聞こえるのは、聞き覚えのない男たちのがなり声。
車輪の音に妨害されながらも聞こえる言葉を繋ぎ合わせる。
兎。混血。作戦通りに。――連れて行く。
自分が誘拐されたと気付き、されど何もできず。
絶望するノアールの中によぎったのは、ここにはいないヴァルツの姿だった。
監視局に移るために荷物を纏め終わったのが、普段眠るよりも少し遅い時間。そこから新しく向かう場所への緊張で、寝付いたのも遅く。
普段と同じ時間に起きれたが、目蓋はまだ重く。馬車の揺れが落ち着いたものだったら、きっとうたた寝をしていただろう。
欠伸をしないようにと気を引き締めてはいるが、目の前に座るピルツには見抜かれていたらしい。
「昨日は眠るのが遅くなったんだろう? 眠いなら寝ててもいいよ。ヴァルツからも、早くに起こしてしまったって聞いているからね」
「だ、大丈夫です! それに、私が勝手に起きてきただけなので……」
ヴァルツを庇うわけではなく、本当にノアールはそう思っている。
実際、いつも起こしに来るメイドを待たずに部屋を出たのは、その時にはもうヴァルツの足音が聞こえていたからだ。
後で会えると分かっていても見送りがしたくて、忙しい時間を取らせてしまったのはノアールの方。
実際、ピルツの迎えに支障がない時間に起こすようにセバスたちも言われていたらしく。だから、今も眠気に悩まされているのはノアールの結果としか言えない。
「まぁ、慣れない相手の前で眠る方が難しいか」
だから、ヴァルツ様は何も悪くないのだと首を振るノアールに、ピルツの目は微笑ましく緩む。
出会うのは、これで三度目。だが、ヴァルツを挟まずに話すのは今回が初めてだ。
緊張していない、といえば嘘にはなる。でも、以前のような恐怖感がないのは、彼がヴァルツの友人だと知っているからこそ。
だからといって寝てしまうのは失礼だと気を引き締めて、窓へ視線を移しても、カーテンの先を見ることはできない。
「外を見るのはちょっと我慢してね。問題ないとは思うけど、警護のためだから」
その為にも、馬車も監視局の所有ではなく、偽装したもので来たのだと説明されたのを思い出し、慌てて顔を前に戻す。
「す、すみません。……あの、今はどのあたりでしょうか」
「まだ街からは遠いな。あと二十分はかかると思う」
聞いたところでドブに正確な場所は分からないし、それが遅いか早いかも判別ができない。
ヴァルツ様とピルツ様の職場。限られた人しか入れない所。……ノアールが知っているのは、それだけ。
「あの、監視局ってどんな所ですか?」
「そうだな。ちょっと堅苦しいところだけど、怖がる必要はないよ。兎に対しては優しいところだ。まぁ、コーヴァス卿の件がなかったら、そもそも移動しなくてもよかったんだけど……」
「ピルツ様もお忙しいと聞きました。……その、申し訳ありません」
そもそもの原因はコーヴァスにあるが、迷惑をかけてしまったのはピルツに対しても同じ。
ヴァルツほどではなくても、彼も監視官としての仕事があるはずだ。わざわざノアールの迎えをしている時間も惜しいはずなのに。
「友人の大切な兎の護衛なら、喜んでするさ」
そんな申し訳なさも、聞こえた言葉に耳が反応して消えてしまう。
大切な兎。ヴァルツの、兎。
まだ正式ではなくても、そう呼ばれるだけでこんなにも嬉しくなってしまう。
喜びを隠しきれないノアールの正面。呆れた視線を投げると思われた金色は、ヴァルツと同じく温かく、微笑ましいまま。
「ヴァルツと話をしたんだろ? あいつが兎嫌いだって言われるようになった切っ掛けも聞いたって」
「あ……はい。ヴァルツ様をよく思わない者が、貶めようとしたと」
数日前、ヴァルツの口から明かされた過去をまだ覚えている。
暴かれそうになった不正。所持していた薬物。罪を被せられそうになったこと。
そして、兎を襲うように仕向けて……結局は、不発に終わったこと。
一部の人しか知らない経緯と、彼が兎を遠ざけていた本当の理由も。
自分を同じように傷付けることが怖くて、愛するつもりはないと言ったことも。
「あの件は、本当にあいつが悪いわけじゃないし、実際に被害に遭った兎がいたわけじゃない。それでもあいつが兎を必要以上に避けていたのは、万が一にも被害に遭う兎を増やしたくなかったからだ」
「被害に遭う兎、ですか」
「監視官ってのは恨まれやすいから、兎に限らず家族に害が及ぶ可能性もある。それが大切にしている相手なら、なおのことな。嫌ってほど似た事件は見てきたし……あいつも、これ以上傷付きたくなかったんだろう」
それも、ヴァルツから伝えられたことだ。
監視官が取り上げる仕事は重罪に関与すること。
そうして、そこまで膨れ上がった罪は、後ろに巨大な権力が潜んでいる。そんな奴らは、時に手段を選ばないということも。
最悪は人の命を奪ってでも事を成そうとするだろうと。だからこそ、危険に晒したくないと伝えられた言葉も、ノアールは確かに覚えいている。
「それが、急に兎を保護するって言いだして、自分の屋敷に匿うようになったんだぜ? 最初はなにかの間違いかと思った」
「ヴァルツ様は、保護のために仕方なくと……」
「考慮してそうなったならともかく、最初から自分の屋敷に連れて行くとは思ってなかったんだよ。もうあの時は気があったんだろうな」
もう数ヶ月前でも、ノアールは鮮明に思い出せる。
抱き上げた腕の温かさも、見つめる蒼の柔らかさも、聞こえる息の優しさも。
あの瞬間だけで、ずっと生きていけると。そう信じていたはずの自分は今、あの人に望まれる兎としてここにいる。
本当に、まるで、夢のよう。
「ノアール君を保護してからあいつの雰囲気も良くなって、柔らかくなった。それまで、何かに取り憑かれたように仕事ばっかりだったのが、切り上げて君の所に早く戻ろうとするぐらいだったからね。それだけ大切にしてるっていうのに、頑なに引き取らないって言ってた時はどうしようかと思っていたけど……保護を決めてくれて安心した」
ノアールに向けられる視線にも、その言葉にも、嘘はない。
本当に、彼は心の底からヴァルツが保護を決めたことに安心しているのだ。
それは、昔からヴァルツを見てきた友人だからこそ。本当に彼を大切に思っているからこその視線。
「もしこのまま手放して、ノアール君が酷い目に遭っていたら、きっとあいつはすごく後悔していただろうから。……ノアール君が知っている通り、あいつに言葉が足りない時もあるし、監視官が兎を持つことで、色々言われることもあるだろうけど……あいつのこと、よろしく頼む」
思わず瞬くのは、兎に対してそうお願いするとは思っていなかったからだ。
まるで兎を対等に見ているようで……それは、監視官だからこその接し方なのか。それとも、実質的にノアールがヴァルツの兎だからなのか。
驚き、困惑し。感情のままに眉が狭まる。
「……私は、純粋な兎ではないのに、いいんでしょうか」
払いきれないのは、この身体に流れている血のせいだ。
混血にも価値がある。兎だから選んだのではない。そう言われても、長年植え付けられた感覚はなかなか払拭できずにいる。
監視官の兎となれば、なおのこと。より完璧な兎が望まれるはずだ。
本当に自分でいいのかという不安は、未だにノアールの胸底に巣くったまま。
「いいに決まってるだろ? だってもう――」
この場にヴァルツがいても、同じように否定しただろう。
だが、その言葉が最後まで紡がれなかったのは、襲いかかった衝撃によるものだった。
御者の悲鳴と、馬の嘶き。突然止まった馬車にバランスを崩し、倒れかけた身体が支えられる。
「っ、なんだ……!?」
目的地に着いたとは思えない。馬車の外からは複数の足音が聞こえ、強張った身体が無意識に扉から距離を取る。
「怪我は!?」
「だ、大丈夫、です。あの、外、いっぱい人が……」
「ノアール君はここにいて。絶対に外に出ないように」
素早く外に出たピルツを止める間もなく、扉が閉じられる。耳を澄ませて聞こえる音だけでも、外にいるのは五人以上。
ピルツを含めて、迎えに来たのは三人。後の二人は、と考える間もなく、甲高い音がノアールの鼓膜を苛んだ。
手綱がしなり、馬が声を上げる。途端、勢いよく馬車が走り出す。
まるで座面に叩きつけられるような衝動に混乱していたのは数秒。
ピルツがまだ乗っていないのにと、しがみついた扉はなぜか開かず。騒音の中で聞こえるのは、聞き覚えのない男たちのがなり声。
車輪の音に妨害されながらも聞こえる言葉を繋ぎ合わせる。
兎。混血。作戦通りに。――連れて行く。
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