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第一章
6-6.敗北 ♥
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「――ぁ、」
痙攣と共に、目を覚ます。否、クラロは眠っていたのではなく、気を失っていたのだ。
だから、目覚めたのではなく……また、現実に戻されたということ。
世界は白から赤に変わり、それが男の瞳の色ではないと気付く。照らされる天井も、壁も、見える全てが茜色。
……もはや時計を見なくとも、時間の経過を知るには充分。
意識が戻れば、再び波の中に沈められる。だが、それは呑み込む巨大なものから、穏やかなさざ波に。打ち寄せ、当たって、弾けて……でも、そこまで。
もう体力も気力もなく、意識を失っている間も発動し続けたのだろう。じっくりと煮詰まった身体には、そのささいな刺激でさえも限界を迎えてしまう。
もう口も開放され、乳首だって吸われているだけなのに。全身を舐められているだけで痙攣する。
疲れたのはスライムも同じなのか。あるいは、再び男の支配下に置かれたのか。……そんなことを考えたところで、何が変わるだろう。
貞操帯は変わらずそこにあり、自分は捕らえられたまま。男は座り、目覚めたクラロを見つめている。
「……起きたかな」
問われ、答えられず。呻きも喘ぎもなく、震える吐息で伝わったのだろう。焦点の合わぬ目元を撫でられ、愛撫ではないその刺激にさえ、軽い絶頂を覚える。
甘く、甘く。蕩けるような。熱に浮かされる中で見せられる悪夢のようで、それよりももっと心地いいなにか。
許容を超える快楽と責めのせいで、いよいよ気が触れたのかもしれない。そうであればよかったのにと、そう思える内はまだ……残念ながら、正気が残っている。
「喉渇いただろう? お水飲もうか」
コップを傾けられ、流し込まれる液体。冷え切ったそれは僅かに苦く、後からじわりと甘さが広がる。
呆けていた頭が冴えてきたのは、温度ではなく馴染み深い味に対するもの。
気付けと、回復。クラロがいつも飲んでいる薬草と、同じ。
「ちょっとだけ、君の手持ちを使わせてもらったよ。もう少し強いのもあったけど、飲み慣れているのがいいと思って」
ごめんね、と。笑う顔だって何も変わらない。待ちくたびれた様子も、焦れた気配も、面倒くささも。
クラロにとっては、悪化の一途。こうして確かめずとも分かっていたことだ。
あと何時間、何十時間、数日。いいや、何週間だってこの男はこうしていられるだろう。
どれだけクラロが耐えようとも、どれだけクラロが希望を見いだそうとしても、それは無駄だと、無意味だと。ただ、そこで笑っているだけで証明することができるのだ。
最初から勝ち目はない。この抵抗に意味はない。
わかっていた。わかっている。……それでも。
「さて、これでちょうど十二時間経ったわけだけど……まだ遊びたい?」
男が問う。いつまでも続けられると。自分は付き合っているだけだと。だから、鍵はどこだと。
この遊びを終わらすための唯一を。クラロを終わらせるためのものを、差し出せと。
声は出ず、息ばかり。されど、クラロの意思を男は理解している。
目を撫で、頭を撫で。それは間違いなく今のクラロにとっては愛撫であり、されど異なるもの。
「ねぇ、クラロ」
「……ぁ、」
慈しみ、哀れみ、愛でるように。そうして、頬を包む手の熱さに、名を呼ぶ声の優しさに、音が漏れる。
「君が辛抱強いことも知っているし、この程度で折れないことだって分かっている。聖女の息子だとか勇者の子とか、それとは関係なく、それは君自身の精神が強く逞しいからだ」
指が耳を擽り、声の合間で快楽に呑まれる。すり込むように、刻みつけるように。優しく、柔らかく、甘く。
それは……まるで、あの食事会の時と、同じ。
「普通ならもうとっくに折れてるし、諦めてる。あるいは自棄になるにしたって、もっと自分本位に生きているはずだ。隠れても逃げることはなく、君は君のやり方で僕たちと向き合おうとした。敵わないと理解し、それでも、君は今日までたった一人で戦い続けてきたんだ」
決めつけるなと、違うと、そうではないと。否定は喘ぎに変わり、痺れはますます強くなる。
内側から溢れる感情が、甘い快楽に押さえつけられて、どうやったって吐き出せない。
「僕に見つかった後も、他の連中に目を付けられたと周知された後も、自分の平和を保とうとした。自分の行動の愚かさを理解しながら、それでも聡明な君は戦い続けるしかなかったんだ」
そうだろうと、呟くそれに疑問の余地はない。ただ、確かめている。認めさせようとしている。それが事実だと、そうであっただろうと。
たとえ真実でも、クラロは否定しなければならないのに。全てがこの男の手の中にあっても、クラロだけは、認めてはいけないのに。
「クラロ」
それなのに。咎めるような、諭すような、そんな響きがクラロを引き上げようとする。
絡みつく苦痛から。縋る手から。クラロを蝕む、何もかもから。
「言い訳なら、もう充分揃っただろう?」
「……い、……わけ……?」
「君が、自分を責めないための理由」
また甘い絶頂に脅かされて、言われる言葉が理解できない。したくない。
それでも声は囁く。逃げられないクラロに、容赦なく。
「指一本すら動かせないまま、もう半日も快楽漬けにされている。君がここまで持ちこたえられていた強制回復はもう発動できないし、僕は何日だって待ち続けることができる」
ずぷん、空いていた手がスライムの中に入って、強い波が身体を打ちつける。
その衝動にくわえ、直接乳首を捏ねられて、仰け反るはずだった喉は頬を包まれて動かせないまま。
「あ、っ……! ふ……ぁ…だ、……っ……ぁああ、ぁ、あ!」
「餌を与えられないスライムの寿命は、少なく見積もっても一週間。汗からも栄養はもらっているだろうし、実際はもう少し保つだろうね。……でも、普通の人間はおろか、君だってそこまでは耐えられない。むしろ、ここまで耐えた方が凄いんだ。君の能力を見越して調整したのは確かだけど、だからといって感じる苦痛に差があるわけではない」
だからね、と。男は眉を寄せる。諭すように、願うように。命令ではなく、言い聞かせるように。
クラロへ、伝わるように。
「もう、いいんじゃないかな。君は充分頑張ったじゃないか」
褒めるように、宥めるように。押し潰されて、撫でられて、弾けて、イって、囁かれる。
「……ね、お願い」
絶頂の合間、混乱する思考では、どうして男がそう願うのかの真意も理解できない。
命令すればいい。あるいは、前のように洗脳すればそれで答えも出る。こんな、時間をかけてまで、どうして。
どうして、そんな懇願を。辛いのはクラロの方なのに、苦しめているのは目の前の男なのに。どうして。
わからない、違う、わかりたくない。理解したくない。されたくない。早く、早く終わりを、耐えて、耐え抜いて、飽きるのを、
違う、終わらない。クラロは分かっている、知っている、それでも耐えなければいけないから、ずっとずっと苦しいのに!
「クラロ」
もういいのだと惑わす声が木霊して、頭の中がぐちゃぐちゃになっていく。
否定を。拒絶を。だめだと言わなければ。だって、クラロは折れる訳にはいかない。諦めるわけにはいかない。
そうだと望まれている。それだけは許されないのだと、知っている。突きつけられている。
逃げられない。どうやったって、だけど、そうしなければこれだって、終わらなくて、
「クラロ」
胸が苦しい。息ができない。だめだ、だめなのに、それだけはだめなのに。
言わなければ、言って、抗って、耐えて、だから、だから――!
「っ……い、……」
「クラロ?」
「む、りだ……っで、き……ない……っ!」
絞り出しても苦しく、涙が溢れて止まらない。できない。できないのだ、それだけは、どうしたって。
クラロにはできない。許されていない。逃げることも、折れることも、諦めることだって。
敵わないと分かっている。抗ったって無駄だとクラロはもう思い知っている。
それでも、だめなのだ。どうしても、クラロは屈っせないのだ。
望まれている限り。それが、蝕んでいる限り、ずっと、ずっと。
「……うん」
滲む視界で赤はどう歪んだのか。それは笑みか、呆れか、怒りか。
ただの返事は、柔らかいだけ。ずぶずぶと沈んでも、クラロに届くことはなく。
「そうだね。でも、よく頑張ったね」
手が抜き取られ、残ったのは頭を撫でる指のみ。
いい子だと撫でる手つきは純粋に優しく。それが束の間であることに、溢れた涙の感情を突き止めることはできないまま。
額が触れ合い、赤が近づく。見つめ合う光の中、やはり男の感情を定めることは、今のクラロにはできないことで。
「……え、?」
顔が離れる。……同時に、包み込んでいた戒めがとけた。
甲高い悲鳴は腹部から響き、軟体が溶けていく。男の手の中、融解していく物体はスライムの命そのもの。
突然の解放に戸惑う間、男がおもむろにベッドの下に手を伸ばし――そうして、床の外れる音が響く。
そこに隠してあるものを、クラロは知っている。その為にずっと耐えてきた。このためだけに、今まで、ずっと。
「頑張ったから、今日はここまでにしてあげる。……でも、卑怯な手を使ったから、僕の負け」
摘ままれた鈍色の光。夕日に照らされるのは、男の手に渡したくなかった唯一。
さっきの触れ合いで記憶を読まれたと気付いても、横たわるしかできない獲物に何ができただろう。
もう戒める物は何もないのに、指一本さえ動かない。絶望に心が揺れることも、舌を噛み千切る気力さえも。もう、何も。
――クラロの終わりが、ついに来たのだ。
痙攣と共に、目を覚ます。否、クラロは眠っていたのではなく、気を失っていたのだ。
だから、目覚めたのではなく……また、現実に戻されたということ。
世界は白から赤に変わり、それが男の瞳の色ではないと気付く。照らされる天井も、壁も、見える全てが茜色。
……もはや時計を見なくとも、時間の経過を知るには充分。
意識が戻れば、再び波の中に沈められる。だが、それは呑み込む巨大なものから、穏やかなさざ波に。打ち寄せ、当たって、弾けて……でも、そこまで。
もう体力も気力もなく、意識を失っている間も発動し続けたのだろう。じっくりと煮詰まった身体には、そのささいな刺激でさえも限界を迎えてしまう。
もう口も開放され、乳首だって吸われているだけなのに。全身を舐められているだけで痙攣する。
疲れたのはスライムも同じなのか。あるいは、再び男の支配下に置かれたのか。……そんなことを考えたところで、何が変わるだろう。
貞操帯は変わらずそこにあり、自分は捕らえられたまま。男は座り、目覚めたクラロを見つめている。
「……起きたかな」
問われ、答えられず。呻きも喘ぎもなく、震える吐息で伝わったのだろう。焦点の合わぬ目元を撫でられ、愛撫ではないその刺激にさえ、軽い絶頂を覚える。
甘く、甘く。蕩けるような。熱に浮かされる中で見せられる悪夢のようで、それよりももっと心地いいなにか。
許容を超える快楽と責めのせいで、いよいよ気が触れたのかもしれない。そうであればよかったのにと、そう思える内はまだ……残念ながら、正気が残っている。
「喉渇いただろう? お水飲もうか」
コップを傾けられ、流し込まれる液体。冷え切ったそれは僅かに苦く、後からじわりと甘さが広がる。
呆けていた頭が冴えてきたのは、温度ではなく馴染み深い味に対するもの。
気付けと、回復。クラロがいつも飲んでいる薬草と、同じ。
「ちょっとだけ、君の手持ちを使わせてもらったよ。もう少し強いのもあったけど、飲み慣れているのがいいと思って」
ごめんね、と。笑う顔だって何も変わらない。待ちくたびれた様子も、焦れた気配も、面倒くささも。
クラロにとっては、悪化の一途。こうして確かめずとも分かっていたことだ。
あと何時間、何十時間、数日。いいや、何週間だってこの男はこうしていられるだろう。
どれだけクラロが耐えようとも、どれだけクラロが希望を見いだそうとしても、それは無駄だと、無意味だと。ただ、そこで笑っているだけで証明することができるのだ。
最初から勝ち目はない。この抵抗に意味はない。
わかっていた。わかっている。……それでも。
「さて、これでちょうど十二時間経ったわけだけど……まだ遊びたい?」
男が問う。いつまでも続けられると。自分は付き合っているだけだと。だから、鍵はどこだと。
この遊びを終わらすための唯一を。クラロを終わらせるためのものを、差し出せと。
声は出ず、息ばかり。されど、クラロの意思を男は理解している。
目を撫で、頭を撫で。それは間違いなく今のクラロにとっては愛撫であり、されど異なるもの。
「ねぇ、クラロ」
「……ぁ、」
慈しみ、哀れみ、愛でるように。そうして、頬を包む手の熱さに、名を呼ぶ声の優しさに、音が漏れる。
「君が辛抱強いことも知っているし、この程度で折れないことだって分かっている。聖女の息子だとか勇者の子とか、それとは関係なく、それは君自身の精神が強く逞しいからだ」
指が耳を擽り、声の合間で快楽に呑まれる。すり込むように、刻みつけるように。優しく、柔らかく、甘く。
それは……まるで、あの食事会の時と、同じ。
「普通ならもうとっくに折れてるし、諦めてる。あるいは自棄になるにしたって、もっと自分本位に生きているはずだ。隠れても逃げることはなく、君は君のやり方で僕たちと向き合おうとした。敵わないと理解し、それでも、君は今日までたった一人で戦い続けてきたんだ」
決めつけるなと、違うと、そうではないと。否定は喘ぎに変わり、痺れはますます強くなる。
内側から溢れる感情が、甘い快楽に押さえつけられて、どうやったって吐き出せない。
「僕に見つかった後も、他の連中に目を付けられたと周知された後も、自分の平和を保とうとした。自分の行動の愚かさを理解しながら、それでも聡明な君は戦い続けるしかなかったんだ」
そうだろうと、呟くそれに疑問の余地はない。ただ、確かめている。認めさせようとしている。それが事実だと、そうであっただろうと。
たとえ真実でも、クラロは否定しなければならないのに。全てがこの男の手の中にあっても、クラロだけは、認めてはいけないのに。
「クラロ」
それなのに。咎めるような、諭すような、そんな響きがクラロを引き上げようとする。
絡みつく苦痛から。縋る手から。クラロを蝕む、何もかもから。
「言い訳なら、もう充分揃っただろう?」
「……い、……わけ……?」
「君が、自分を責めないための理由」
また甘い絶頂に脅かされて、言われる言葉が理解できない。したくない。
それでも声は囁く。逃げられないクラロに、容赦なく。
「指一本すら動かせないまま、もう半日も快楽漬けにされている。君がここまで持ちこたえられていた強制回復はもう発動できないし、僕は何日だって待ち続けることができる」
ずぷん、空いていた手がスライムの中に入って、強い波が身体を打ちつける。
その衝動にくわえ、直接乳首を捏ねられて、仰け反るはずだった喉は頬を包まれて動かせないまま。
「あ、っ……! ふ……ぁ…だ、……っ……ぁああ、ぁ、あ!」
「餌を与えられないスライムの寿命は、少なく見積もっても一週間。汗からも栄養はもらっているだろうし、実際はもう少し保つだろうね。……でも、普通の人間はおろか、君だってそこまでは耐えられない。むしろ、ここまで耐えた方が凄いんだ。君の能力を見越して調整したのは確かだけど、だからといって感じる苦痛に差があるわけではない」
だからね、と。男は眉を寄せる。諭すように、願うように。命令ではなく、言い聞かせるように。
クラロへ、伝わるように。
「もう、いいんじゃないかな。君は充分頑張ったじゃないか」
褒めるように、宥めるように。押し潰されて、撫でられて、弾けて、イって、囁かれる。
「……ね、お願い」
絶頂の合間、混乱する思考では、どうして男がそう願うのかの真意も理解できない。
命令すればいい。あるいは、前のように洗脳すればそれで答えも出る。こんな、時間をかけてまで、どうして。
どうして、そんな懇願を。辛いのはクラロの方なのに、苦しめているのは目の前の男なのに。どうして。
わからない、違う、わかりたくない。理解したくない。されたくない。早く、早く終わりを、耐えて、耐え抜いて、飽きるのを、
違う、終わらない。クラロは分かっている、知っている、それでも耐えなければいけないから、ずっとずっと苦しいのに!
「クラロ」
もういいのだと惑わす声が木霊して、頭の中がぐちゃぐちゃになっていく。
否定を。拒絶を。だめだと言わなければ。だって、クラロは折れる訳にはいかない。諦めるわけにはいかない。
そうだと望まれている。それだけは許されないのだと、知っている。突きつけられている。
逃げられない。どうやったって、だけど、そうしなければこれだって、終わらなくて、
「クラロ」
胸が苦しい。息ができない。だめだ、だめなのに、それだけはだめなのに。
言わなければ、言って、抗って、耐えて、だから、だから――!
「っ……い、……」
「クラロ?」
「む、りだ……っで、き……ない……っ!」
絞り出しても苦しく、涙が溢れて止まらない。できない。できないのだ、それだけは、どうしたって。
クラロにはできない。許されていない。逃げることも、折れることも、諦めることだって。
敵わないと分かっている。抗ったって無駄だとクラロはもう思い知っている。
それでも、だめなのだ。どうしても、クラロは屈っせないのだ。
望まれている限り。それが、蝕んでいる限り、ずっと、ずっと。
「……うん」
滲む視界で赤はどう歪んだのか。それは笑みか、呆れか、怒りか。
ただの返事は、柔らかいだけ。ずぶずぶと沈んでも、クラロに届くことはなく。
「そうだね。でも、よく頑張ったね」
手が抜き取られ、残ったのは頭を撫でる指のみ。
いい子だと撫でる手つきは純粋に優しく。それが束の間であることに、溢れた涙の感情を突き止めることはできないまま。
額が触れ合い、赤が近づく。見つめ合う光の中、やはり男の感情を定めることは、今のクラロにはできないことで。
「……え、?」
顔が離れる。……同時に、包み込んでいた戒めがとけた。
甲高い悲鳴は腹部から響き、軟体が溶けていく。男の手の中、融解していく物体はスライムの命そのもの。
突然の解放に戸惑う間、男がおもむろにベッドの下に手を伸ばし――そうして、床の外れる音が響く。
そこに隠してあるものを、クラロは知っている。その為にずっと耐えてきた。このためだけに、今まで、ずっと。
「頑張ったから、今日はここまでにしてあげる。……でも、卑怯な手を使ったから、僕の負け」
摘ままれた鈍色の光。夕日に照らされるのは、男の手に渡したくなかった唯一。
さっきの触れ合いで記憶を読まれたと気付いても、横たわるしかできない獲物に何ができただろう。
もう戒める物は何もないのに、指一本さえ動かない。絶望に心が揺れることも、舌を噛み千切る気力さえも。もう、何も。
――クラロの終わりが、ついに来たのだ。
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