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第2章
6話 陰謀は穴だらけ
しおりを挟む目の前の光景のせいで湧き上がる、怒りを突き抜けて殺意に片足突っ込んだ感情を抑え込みつつ、私は王太子の行動を監視し続けていた。
どうやらあの王太子、いきなり私やエドガーに手を出すのではなく、まずはロゼを毒殺して、その責任をティグリス王子になすり付けるつもりなようです。
バカじゃねえの?
ロゼはとても人懐っこい子なので、当然ティグリス王子にも懐いているし、ティグリス王子もそれを喜んでくれている。
ポッと出の王太子は知らんのだろうけど、仲良しなんですよ。ロゼとティグリス王子は。
つまり、状況的にも心情的にも、ティグリス王子がロゼを毒殺するなんてのは、あまりに有り得ない、とても不自然な事なのである。
事を起こす前に、もうちょいターゲットの周辺情報を集めたらどうなんだ、おい。
――まあ、この状況で私が呑気に王太子の考察なんてしていられるのは、ロゼがただの犬ではないからなんだけど。
擬態時の姿があんまり可愛過ぎて時々忘れそうになるが、ロゼは女神(仮)からもらった、戦闘特化型の軍用犬ならぬ軍用魔獣だ。
身体の総合的な頑強さは魔物を遥かに超えてるし、それに比例して消化器官もバカ強い生き物なので、どんな猛毒を喰おうが全然平気なのです。
実際あの子、ここへ来る前に経由したイストークでも、ちょっと目を離した隙に漁師さんが捨ててたドピンクの小魚――フグと同じ猛毒があるらしい――を拾い食いしてたけど、普通にケロッとしてたからね。あの子……。
なんともなくてホントよかった。でも、当時慌てふためいて騒いだ私の心配を返して欲しい。
それはともかく、今はあの王太子の事だ。
ここはひとつ、奴を言い逃れできない所まで追い詰めて、キッチリ〆る為にもグッと堪え、証拠固めに徹しようと思います。
奴がこの国の王太子じゃなかったら、こんな回りくどい事しないで後ろからドツいてとっ捕まえたのち、押収した小瓶諸共騎士団長さんに提出してる所なのだが――仕方ない。
引き続き、騎士団長さんからお借りしたカメラで、野郎の行動を逐一撮影していこう。
今に見てろよあの腐れ王太子。うちの可愛いロゼちゃんの毒殺を企てるなんざいい度胸だ。立場上今は大人しくしてるけどなあ、こっちはかなりムカつてんだよ。マジでボコる程度じゃ済まさねえぞ、てめぇ。
……つーか、小瓶の中に入ってる時にはエグい色だと思ったけど、黄土色に近い色味のドッグフードに混ぜて和えると、ベリー系のパウダーまぶされたスナック菓子みたいになるな。あれ。
どっからどう見ても、犬に食べさせたらダメっぽい見てくれだけど……くそ、人間の目から見ると、絶妙に美味しそうなビジュアルしてやがる……。
ああ、なんだかいちごスナックが食べたくなっ……じゃねえ。正気に戻れ、私。
色んな意味で余計にムカつく、と思いつつ、王太子の行動を見守る事しばし。
しゃがみ込んでニヤニヤしながら、ドッグフードに毒の粉をガッツリ和えていた王太子が、やおら立ち上がった。
毒の混入が完了したか。エサの小皿を片手にロゼを探し始めたぞ。
しかし……さっきから、あんまり見通しのよくない物陰で観察してるけど、哨戒やってる騎士さんとか、荷物の運搬やってる騎士さんとか、かなりの人数があの近くを通りかかってるよ? ドッグフードに毒混入してる姿、もう既に幾らか目撃されてるんじゃない? あの王太子。
お前それでいいのか? これじゃあ、いざって時にアリバイ主張するどころか、言い訳もできないぞ?
つーか、明らかに犬に食わせる物じゃないブツが入った小皿を持って、教えてもいないロゼの名前を呼びながら(ティグリス王子にでも訊いたか?)、あっちこっちウロウロしてるとかさあ……。
もはや怪しいなんてモンじゃないよ、これ。犯行前から、自分が犯人だって主張してるも同然だよ。
あの王太子、どんだけ後先考えられない残念なオツムしてるんだろう。
それともなにか? 自分は王太子で特別な身分の人間だから、自分が白だと言えばみんなそれを支持するとでも思ってんのか? なんてイタい奴なんだ……。
内心、色々な意味でモヤモヤしながらも、適当な距離を置きつつ尾行を続けていると、突然王太子が早足になる。どうやらロゼを発見したようだ。
あらまあ。野宿場所からちょっと離れた野っ原で、チョウチョ追っかけて遊んでるよ。ロゼちゃんたらマジぐうかわ。間違えた振りしてこのカメラで、あの天使っぷりを激写してしまおうか。
と、思ってたら――
ああっと、ここでハプニング発生だ! 王太子が呼んでも近付こうとしない――どころか、立ち止まりもしないぞロゼちゃん!
前述の通り、ロゼはとても人懐っこいので、知らない人の足元にも自分から平気で寄ってくし、名前を呼ばれれば初対面の人の所にも、とっとこ駆けてくような子なんだけど。
まあアレだ。そんだけあの王太子が、邪悪な雰囲気振り撒いてるって事なんだろう。動物って、そういうのに凄く敏感らしいし。
つか、動物の種類と状況にもよるけど、動物に嫌われてる王子様ってなんか嫌だよね。
あ。王太子がエサの入った小皿足元に置いて、ロゼに向かって駆け出した。どんだけ呼んでも近付いて来ないもんだから、痺れを切らしたか。
うわっ、すげぇ形相してるぞ王太子。ロゼにシカトぶっこかれた上、今も逃げられまくってるのが屈辱なのかな?
どうでもいいけどあれイケメン王子がしていい顔じゃ(以下略)。
◆◆◆
そんなこんなで、悪い意味で取り繕った顔が剥がれた王太子と、そんな王太子をおちょくるかのような動きで、あっちこっちを跳ねるように駆け回るロゼの攻防は、数分経たないうちにあっさり幕切れとなった。
勿論、勝ったのはロゼの方だ。余裕たっぷりのドヤ顔もそれはそれで可愛い。
一方の王太子は、息も絶え絶えな様子で野っ原に引っくり返っている。
そりゃまあねえ。多少身体を鍛えてるだけの温室育ちな王太子様(普通の人間)と、常に元気と体力があり余ってる四足歩行の動物(しかも軍用魔獣)とじゃ、脚力や体力、持久力の面での差があり過ぎて、元から勝負になんてならないよな。
――さて、あの王太子があんまり騒ぐもんだから人が集まって来ちゃってるし、私もボチボチ顔を出しに行きましょうかね。
「ロゼ、おいで」
ごく背の低い雑草が群生している野っ原を、王太子のいる方に向かって余裕の足取りで進みながらロゼを呼ぶと、私に気付いたロゼが、尻尾を千切れんばかりの勢いで左右にフリフリしながら駆け寄って来た。うむ、実にぐうかわだ。
「……ぜひゅっ、ぜぇ、ぜえ……。せ、聖女、様、ゲホッ、ど、どうして、こちらに……?」
「……どうして、と、言われましても……。先程騎士様の1人から、王太子様が私のロゼと遊んで下さっていると聞きまして。
見れば、実際に追いかけっこなどして頂いていたようですから、一言お礼申し上げねばと思い、こちらへ参った次第です。お忙しい所、本当にありがとうございました」
どんだけ必死こいて走り回ったんだか、顔どころか全身汗だくで、もはや死に体にも近いご様子の王太子に、指差して笑いたいのを我慢しながら言う。
「……そっ、そうっ、で、したか……。ひぃ、はあ、はあっ、れ、礼など、ごふっ、不要です……。わ、私、も、犬は、好き、です、ので……。可愛い、子、ですよね……。はあ、はあ……。つい、構いたく、なって、しまって……」
嘘つけ。
よくもまあ、しゃあしゃあと。
ロゼの事とっ捕まえて、毒エサ口の中に捻じ込むつもりだったんだろが。
閻魔様に代わって、てめぇの二枚舌ぶっこ抜いたろかい。
ま、嘘ついてんのは私も同じだけど。
「そうでしたか。王太子様はお優しいのですね。私のロゼを可愛がって頂けて本当に嬉しいです」
デコに青筋ピキッてんじゃないかな、と自分でも思いつつ、心にもない事を口にしてみる定期。
「ですが、ご様子から察するに、流石にお手を煩わせ過ぎたようですね。どうか今日はごゆっくりお休み下さいますよう。――さあロゼ、私とマグノリア様のコテージに戻ろうね。それでは御前を失礼します」
こうして私は、キャン、といい子のお返事をするロゼを連れ、引っくり返ったまま動けずにいる王太子を放置して、その場を後にしたのだった。
当然、放置されていた毒エサ入りの小皿を回収して、騎士団長さんに渡しておくのも忘れませんでしたよ。
骨折り損のくたびれ儲けになっちゃった王太子、マジで乙(笑)。
その日の夜。
私とマグノリア様が寝支度を終え、ランプの灯りを消して簡易ベッドに潜り込もうとした直前。なにやら外から、コツン、と音が聞こえてきた。
「? なんでしょう、今の音……」
「さあ……。ひとまず私が様子を見て来ますので、マグノリア様はここにいて下さい。ロゼ、マグノリア様を守っててね」
王太子の急襲を警戒し、身体強化魔法を発動させつつコテージのドアを開ける。
幸い、外には誰の姿も気配もなかったが、その代わりドアのすぐ側に、小さな巾着包みが置いてあった。
巾着包みの下には、なにやら二つ折りにされたメッセージカードのような物がある。
包みと一緒に拾い上げ、カードを開いてみると、中にはこう書かれていた。
――親愛なる聖女様。
少々遅まきですが、エストで購入した高級ドッグフードを差し上げます。
どうぞこの件はご内密に。
ティグリスより――
「…………」
ティグリスより、ねえ。
はいはい、そうですか。
どうやら今度は、直接仕掛けてきたみたいだな。王太子。
え? なんで分ったのかって?
そりゃ分かるに決まってる。
だって筆跡全然違うし。
どうやらあの王太子、私がもう既にティグリス王子から、直筆の手紙だのメッセージカードだのを何度かもらってる事、知らないみたいだ。
そしてまだロゼの毒殺を諦めてないとか……。
お前さ、野っ原に置きっぱなしにしてた毒エサの小皿がなくなってる事、どう捉えてんの? 普通はその時点で大なり小なり警戒心働いて、やり口変えるくらいはするもんなんじゃね?
あまりのアホさ加減に、なんか頭痛くなってくるな……。
私はため息をつきつつ、メッセージカードを閉じてコテージの中に戻った。
それから、不安そうな顔をしているマグノリア様に、王太子の悪戯でした、と告げ、巾着包みを開いて中身を確認してみる。
……。あー、この見た目だけなら美味しそうな色味してるカリカリ、昼間に見たのとまるっきり同じヤツじゃん……。
おまけになんか、鼻近づけて匂い嗅ぐと、古くなったお酢みたいな臭いがするし……。こんなん動物が食う訳ねえだろ。どんだけバカなの? この国の王太子……。
あいつが次の王様になるとか、国民が可哀想過ぎるんだが。
でも、一番可哀想なのは、実弟のティグリス王子な気もしてきたなぁ……。
私は再びため息をつき、口を開けたまま巾着包みをロゼの前へ持って行って、一応ロゼに「お夜食食べる?」と、直接訊いてみる。
ロゼは何度か毒入りドッグフードの匂いをふんふん嗅ぐと、ぷしゅっ、と小さなくしゃみをしたのち、そっぽを向いて自分の寝床に戻って行った。
ああうん、やっぱ要らんか。
幾ら毒食っても平気だって言っても、好き嫌いはあるよね。
人が嗅いでも酸っぱ臭く感じるんだもん。これ。
少なくとも、ワンコの食欲掻き立てる匂いじゃない事は確かだ。
私は巾着包みの口を再び閉じ、湿気た野外で火種を熾す時に使う、やや小さめな銅板製の火熾し皿を手に取って、コテージの外に出た。
それから、その皿の上に毒入りドッグフードを全部出し、初級の火魔法を使って燃やしにかかる。
コテージの中で燃やして、コテージそのものや寝具に引火したら怖いし、第一、燃やす時に出る煙に毒性があったら洒落にならないからね。
元々水分がほとんどないのか、毒入りドッグフードはあっという間に燃え始めた。
よしよし、この調子でよーく燃えろよ。
巾着包みの方は、一応証拠品として確保しておくとしよう。
……つーか、なんなの? この焼きもろこしみたいな香り。あと、ポン酢を鍋肌で焦がしてるみたいな匂いも、ちょっぴり混在しているような……。くうっ……。なんかお腹が減ってくる匂いだ。
おのれ、さっき直に匂い嗅いだ時には嫌な酸っぱい臭いさせてた分際で、火を点けるといい香りがするとはどういう料簡だ、貴様……っ。
くそぅ、毒エサのくせに、焼却処分してる時まで人の心を掻き乱しおって……! 焼きもろこしと焼きおにぎりが食べたい……!
……いやいや落ち着け。私。それより今は明日の事だ。
さて、明日どうしてやろうか。あのアホ王太子め。
なんだかおいしそうな香りを漂わせながら、見る間に炭化していく毒入りドッグフードを眺めつつ、私はやや強引に意識を切り替えた。
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