【第1部完結】暫定聖女とダメ王子

ねこたま本店

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第2章

1話 学園生活は波乱の予感

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 皆さんこんにちは。
 なんやかんやあって異世界転生した、元アラフォーオタク女・アルエットです。
 何の因果か、聖女と呼ばれています。
 不確定要素が多いので、自分では暫定聖女だと思ってますが。
 ただしこの世界の聖女とは、世間一般で言われるような、お優しくて尊くて清廉な生き物ではありません。
 どっちかっつーと、いつ爆発するか分からん爆弾みたいな存在です。怖いですね。
 まあ、今の所爆発するつもりは微塵もないし、今後もそうありたいと思っている今日この頃です。

 そんな爆弾聖女としてこの世に生を受けた私が、妹のシアと一緒に王都アイウォーラへやって来て、聖教会の庇護下で暮らし始めてから4年が経過した。
 15歳になったシアは眩いばかりの超絶美少女へと成長し、姉の私も、シアほどじゃないけど結構美少女になったんじゃないかと思う。
 ほぼ確で、宝の持ち腐れのまま終わると思うけどな。

 でもって、いきなりだが私達姉妹は本日、王立学園の学園の入学式に出席する事になった。
 勿論、平民枠で。
 いや正直、入学願書を出す直前まで、諸々の理由から入学するかどうか迷っていたんだけど、結局、魔法を学んでみたいという欲求に抗えなくなったものですから。
 なんせ魔法なんてものは、元の世界じゃ習得不可能なフィクション全開の技術。
 その魔法を実際に、しかも自在に扱えるようになる為の勉強なんて、興味が湧いて当然だろう。
 もう、そんなんあるなら学ばにゃ損損、オラワクワクすっぞ、ってなモンです。

◆◆◆

 だだっ広い敷地のド真ん中にデンと建てられた、えらく立派でバカでっかい校舎の脇を抜け、更に奥へと進んで行くと、これまた随分デカい建物が見えてきた。
 その建物の入り口の真上に、立札のような物がかけてある。
 ふむ、『第1大講堂』って言うのか。この建物。入学式はここで行われるようだ。

 巨大なすり鉢状となっている室内には、内部構造に合わせて作られた曲線状の木製長机と、同じく木製の、背もたれのある椅子がズラリと並べられ、部屋のド真ん中には、座席を二分するような形で赤いロープが渡されている。
 案内板の表示を見る限り、入り口から向かって左側が貴族枠で、右側が平民枠になっているのだろう。
 辺りをざっと見回してみるが、特に座席の指定はないようなので、適当に座っていいのだと判断。シアを連れて平民枠座席の真ん中の、線引きロープがすぐ右隣にある席に、さっさと腰を落ち着ける。

 しかし、こうやって入学生の姿を見てると、平民と貴族は髪の色からしてちょっと差があるな。
 深い焦げ茶とかくすんだ赤とか、基本的に平民は髪の色が暗くて、一方の貴族は、金とか銀とか明るい茶色とか、ちょっと華やかな色味の髪が多い印象だ。
 正直平民枠の中では、私よりシアの方が浮いてる感じです。
 華やかなハニーブロンドだからね、シアは。

 見れば制服の色も違う。
 恰好自体はブレザーにクロスタイ、ローファーみたいな革靴という、スタンダードな出で立ちで統一されてるけど、貴族の方はブレザーが紺色、平民は明るめの焦げ茶色になっていた。
 あ、クロスタイの交点を留めるピンも、貴族の方は真珠になってるわ。こっちは地味な銀色のタックピンなのに。これが格差というヤツか。
 あと、貴族はブレザーの袖口に金のラインが何本か入ってる。
 男女関係なしに、人によって1本だったり、2本、3本だったりするみたいだから、多分あれで身分を示してるんだろう。
 4本以上の線がないという事は、1本が男爵や子爵といった下位貴族、2本以上がそれ以上の爵位を持った貴族、って感じに、割とざっくりした感じに分けてるのかも知れない。

「よっ、やっぱお前らも入学したんだな」
 机に頬杖つきながら、周りをこっそり観察していると、いきなり横から声をかけられた。
 ああ、この声は奴だな。
「そうだけど……。おはようくらい言いなさいよ、エドガー」
「へいへい、オハヨウゴザイマスー」
「おはよう、エドガー」
「おう。はよ、シア」
 エドガーは適当な挨拶を口にして、何の断りもなく私の隣の席に腰を下ろす。

 今から4年前、エドガーは私に報告してきた通り、一時的とはいえ本当に王籍から抜かれ、ナントカ言う公爵家が面倒見てる商家に、養子として迎えられた。
 聞いた話では、義理の両親や兄弟とも結構上手くやっているようで、私が世話になっている聖教会の神殿にも、親兄弟と一緒に週1ペースで礼拝に来ている。
 お陰で、すっかり私達とエドガーは、幼馴染みのような関係になってしまった。
 勉強の方も大層デキがいいそうで、それが高じて学園にも、1年早い入学を認められたくらいだ。

 口は悪いが素行はいいし、このままの調子で行けば、問題なく王籍へ復帰させてもらえそうな気がするんだけど、当の本人は全く持って乗り気じゃない。最初の頃は隠してたくせに、今となっては私達の前で「王様じゃなくて商人になりてー」だのと、平気でのたまう始末だし。
 自分の目的の為に国と民を放り出す気満々かよ、この野郎。
 このダメ王子は結局、改心してもダメ王子のままなようであった。

 と言うか、一体いつになったら入学式始まるんだろ。
 貴族枠の嬢ちゃん坊ちゃん方は大体みんな揃ってるけど、平民枠の席がまだ埋まり切ってない。
 平民の家には時計がない事が多いって聞くから、そのせいかも知れないけど。
 貴族や裕福な商家のお子様方の中には、ずっと待たされてイラついてるのがチラホラいるようで、中でも私が座っている席から、丁度斜め前の席に座っている3人グループの男子共は、周りの子達から嫌そうな視線を向けられてる事にも気付かず、「これだから貧乏人は」だの、「所詮はマナーも知らない蛮人だな」だのと、下らない発言を繰り返している。
 どいつもこいつも笑った顔が気持ち悪い。
 イイトコの坊ちゃんらしくツラは綺麗だけど、腹の中身は汚ねえな、あいつら。

「……ああいうのと、おんなじクラスにゃなりたくねえもんだな」
「同感」
 眉根を寄せて言うエドガーに、思わず同調してしまった。
 だって、経験上分かるんですよ。
 ああいうイキッた輩っては、のちのちトラブルメーカーになる可能性が高いって。
「あの、えっとぉ、お隣に座っていいですかぁ?」
 心の中で、あのバカ共違うクラスになれー、と無駄に祈っていると、今度は別の誰かの声がエドガーの隣から聞こえてきた。
 露骨なぶりっ子入ってる、あんまり耳障りのよろしくない甲高い声。
 見ればそこに、明るい茶色の髪を緩やかな縦巻きにし、ドピンクのリボンつきカチューシャを着けた子が立っていた。
 血色のいい白い肌に、卵のような輪郭をした小顔。
 その中に収まっているパーツはどれも形がよく、パッチリした二重の瞳は、サファイアのような深い青色を湛えている。
 なかなかの美少女だ。

 でもなぁ……。初対面でこういう事言うのも何だけど、さっきのぶりっ子丸出しの声といい、微妙に媚びた色が混じったこの表情といい、どう頑張っても好感を持てそうにない。
 エドガーをロックオンしてるのが見え見えだっつーの。

 ついでに言うなら、軽く握った右手を口元に添えて小首を傾げ、笑顔を浮かべてる仕草がわざとらし過ぎてちょっとキショイし。
 男受けはいいけど、女には蛇蝎だかつの如く嫌われるタイプの典型だな、こりゃ。
 つか、この子――この席に座っていい人間じゃないんですが。
 私の隣に座ってるシアも、それに気付いてキョトン顔しています。

「……まあ、座りたきゃ座ってもいいけど、恥かくぞ」
「えっ?」
「その制服。あんた貴族だろ? ここは平民の席だぜ?」
 私と同じく頬杖ついたエドガーが、ぶりっ子お嬢ちゃんに半眼を向けながら指摘する。
 そう。このぶりっ子お嬢ちゃんの制服は紺色。お貴族様です。
 袖口のラインは1本なので、多分おうちの爵位は男爵か子爵ってトコかな?

 って言うか――ホントなんなん? この子。
 エドガーだけじゃなく、この場にいる全員がとっくの昔に気付いてる事に、なんで当の本人がいつまでも気付かずにいるのか。
 エドガーに指摘され、ようやく自分の間違いに気付いたらしく、ぶりっ子お嬢ちゃんは「あっ、やだ、私ったら」だのとほざきながら、分かりやすい態度でうろたえ始める。
「えっと、えっと、ご、ごめんなさいっ! あなたがまるで王子様みたいに見えたから、つい!」
 ちょっと赤らめた顔でふるふる身体を震わせて、いきなりブッ込んでくるトンデモお嬢ちゃん。
 対するエドガーは完全に愛想が尽きたようで、すっかり表情が消えている。
 ま、王子様なのは本当だけど。

 しかしお嬢ちゃん。
 あんたはエドガーを王子様と見間違えて、その流れでここを貴族の席と勘違いしたんですか?
 それともただ単に、王子様みたいな美少年にフラフラ吸い寄せられて、うっかり周りが見えなくなってミスっちゃったって事ですか?
 そういうどっちとも取れるような言い方するの、貴族令嬢としてどうなのよ。
 前者なら、まだどうにか誤魔化しようもある……と思うけど、もし後者だったら、あんた自分で自分の事、色ボケ女だって公言したも同然ですよ?
 周りの人間から後者と取られたらどうする気なんだろ。
 下手すりゃ社交界で家の名前落とすぞ。

 この世界の、一応の成人年齢は16歳だけど、貴族令嬢はおよそ14、5歳の頃にデビュタントを済ませるらしい。
 でもってデビュタントを済ませれば、そのご令嬢は今後、社交界で一人前の扱いを受ける事になる為、親は娘が社交界という名の魔窟で足を掬われないよう、より一層指導教育に力を入れるようになる……って、アルマさん達から聞いたんだけどなあ。
 どう見てもあのお嬢ちゃんは、そういう淑女教育とかを受けてるようには見えない。
 それとも、あのお嬢ちゃんは普通の貴族とはちょっと別枠の、いわゆる『爵位を金で買った』元商家の子で、まだ貴族令嬢としての教育を受けてる最中なんだろうか。
 仮にそうだとしても、こうやって単独で衆人環視の前に出てきてる以上、もはや言い訳にならないと思うけど。

 周囲にいる、私と似たような感想を抱いたらしい子達が、ぶりっ子お嬢ちゃんに呆れたような目を向けている。
 たとえ身分が平民でも、実家が貴族と取引してるような大店の子であれば、親や周囲の人間から、大なり小なり貴族の習慣や常識について聞きかじっていてもおかしくないはずなので、納得の反応ですね。
 ついでに言うなら、貴族令嬢や令息達の視線はもっと冷淡だ。
 私の一番近くにいる金髪の貴族令息が、小声で、「貴族の面汚しが」と呟くのが聞こえた。なかなか辛辣ですな。
 まあ、その問題のお嬢ちゃんが、間違いに気付いてなお未だ貴族枠の席に移動せず、いつまでもエドガーの側でしつこくモジモジしてるとあっては、面汚し呼ばわりしたくなる気持ちも分からなくはない。

「――ちょっとあなた。いつまでそこに立っているおつもりなのかしら。いい加減にして下さらない?」
 そしてついに、ぶりっ子お嬢ちゃんの所業に対して、直接声を上げるお嬢様が現れた。
 おおっ、眩いばかりのプラチナブロンドをドリルロールにした、ちょっぴりキツい雰囲気のキレイ系美少女だ!
 透けるような白い肌と、バシバシのまつ毛に縁どられた、涼やかなアイスブルーのパッチリおめめを持つ彼女は、細い眉根をきつく寄せ、ぶりっ子お嬢ちゃんを不快そうに睨んでいる。
 繊細なレース状のカービングを施した扇子を手にしている、その袖口に見えるのは3本の金のライン。
 これは侯爵家、もしくは公爵家のお嬢様だな。
 あーらら。頭のネジがぶっ飛んだ下位貴族のお嬢ちゃん止めるのに、トップクラスの大物が出て来ちゃったか……。
 これぞまさしく上位貴族のご令嬢、といった風情の彼女に睨まれたぶりっ子お嬢ちゃんは、いっそわざとらしいほどに委縮した素振りを見せる。

「あっ、め、メルローズ様……!」
「……。あなた、確かメートレス子爵家のご令嬢の、アディアさんだったかしら。
 子爵家の娘如きが何の許しも断りもなく、クルーガー公爵家の一員であるわたくしを馴れ馴れしくファーストネームで呼ぶなんて、不敬ではなくて?」
 メルローズ様なるお嬢様からキッツい先制パンチを喰らわされ、涙目になるぶりっ子お嬢ちゃんことアディア嬢。
 しかも『様』づけじゃなくて『さん』づけだよ。
 確か前にメリッサさんが、貴族の家のご令嬢は、みんな身分の上下に関係なく、会話の相手を『様』づけで呼ぶのが普通で、『さん』づけっていうのは、よほど見下してる相手にしかしないもんだって言ってたから、これはマジでアレな女認定されたな。アディア嬢。

「も、申し訳ございません。で、でも、でも私っ」
「お黙りなさい。「でも」も何もありません。……どうやら幾分頭の足りない方のようですし、わたくしの呼び方に関してはもう結構よ。お話するだけ無駄みたいですから」
「そんな……ひどい……」
「酷いですって? 酷いのは、あなたのものの考え方や捉え方の方ではなくて? とにかく、早くご自分の身分に合わせたお席へ戻りなさいな。
 これ以上、栄えあるノイヤール王国の貴族の名を貶めるような、はしたない振る舞いをなさらないで。分かりましたわね?」
「……は、はい……。わ、分かり、ました……っ、ひっく」
 ついにめそめそ泣き始めたアディア嬢へ、一方的に言いたい事を言い放ち、メルローズ様とやらは颯爽とこの場から去って行った。
 だいぶ、いや、物凄くキツい言い方だったのに、アディア嬢に対する同情心が大して湧いてこないのはなぜ。

 そして、すっかり意気消沈した当のアディア嬢も、ハンカチで目元を押さえつつ、ノロノロ歩いて貴族枠の席へと戻っていく。
 しっかしまあ、何ともベタな設定抱えて生きてる子だな、あのアディア嬢さんは。
 それこそ、世の中のベタ設定搔き集めて人型に成型して、服着せたみたいなベタっぷりじゃん。あれ。
 もういっそ、クイーンオブベタのトロフィーを獲得させてあげてもいいのでは、と思うくらいにベッタベタです。

「…………。俺もさ、今日まで結構色々な女見てきたけど……。泣いてる姿目の当たりにしても、ああまで同情心の湧かねえ女は初めてだ」
「エドガー、お前もか」
 今までのやり取りのせいですっかり腫れ物扱いされ、誰にも手を差し伸べてもらえないまま去って行く、しょんぼり丸まったアディア嬢の背中を見ながらエドガーがそう零し、私もつい、どっかのカエサルさんの末期っぽい言葉でそれを肯定した。

◆◆◆

 アディア嬢が起こしたトンチンカン騒動が終わってから数分後、やっとこさ入学式が始まった。
 しかし、この世界の入学式は、日本と違ってだいぶ事務的だ。
 教師陣の代表である学園長からの挨拶が終わった後は、学園生活を送るに当たっての注意点など、必要事項の説明だけで埋まっておりましたよ。

 説明によるとこの学園、多少の共有スペースはあるものの、貴族と平民の校舎は完全に別になっているそうで、学園モノの乙女ゲームにありがちな、『学園内では身分に関わらず、全ての生徒が平等』…なんぞという、国の大本になってる身分制度を若干ディスったような決め事も、存在しないようだ。
 基本的に校則は緩めのようだが、私達平民と下位貴族はよほどの事がない限り、身分が上の相手に馴れ馴れしく声をかけるのは禁止で、上位貴族側も身分が下の者に対し、あれこれ命令したり顎で使うような真似をするのは禁止、という、身分制度の厳格さを思わせる決め事もあった。

 交流自体は禁止されていないようだけど、もし身分の高い方々と仲良くしたいのなら、相応のマナーと礼儀を身に付け、きちんと段階を踏んで仲よくなりなさいね、という事のようです。

 あーよかった。
 これでようやく確信できた。
 ここは乙女ゲームの世界ではない。
 乙女ゲームにしては校則の縛りが厳しいもんね。

 安堵の心持ちで説明を聞いた後は、大講堂を出て正門前へ移動する。
 ああ、正門に張り出されたでっかい紙に、どのクラスに入るのか書かれてるのか。
 えーと……あった。私は1-Bか。
 シアも1-Bで、ついでに言うならエドガーも1-Bだった。
 うーむ。シアはともかく、エドガーはいよいよ腐れ縁っぽい感じになってきたな。
 張り紙を見ながら何となく物思いに耽っていると、背後から声が聞こえてくる。
「やったな! 俺達みんな同じ1-Bだぜ!」
「へへっ、ラッキー! これからもよろしく!」
「おう! そんじゃ取り敢えず、クラスの貧乏人共に俺達の名前を覚えさせる所から始めるか!」
「「異議なーし!」」

 ……。うわ。さっきの悪口坊ちゃんトリオと同じクラスかよ。
 嫌だなぁ。こっちはげんなりしてくるぜ。
 いやまあ、あのアディア嬢とおんなじクラスでなかっただけ、まだマシだけど……。
 こうして、あんまり幸先のいいスタートだとは言い難い状況の中、私達の学園生活は幕を開けた。
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