16 / 55
第2章
7話 ゴリラとキツネの策謀会議・急転直下編
しおりを挟むエドガー曰く、有名な『腹黒キツネ夫婦』であるらしい、ユリウス様とヴィクトリア様(双方共に推定年齢17くらいか)に改めて向き直り、気合を入れて話し合いをする姿勢を取る。
すると早速ヴィクトリア様が立ち上がり、A4サイズの茶封筒をこちらへスッと差し出しつつ、「これをご覧下さい。きっとすぐに、バカ王子のお話をする事になると思いますわ」と、不穏なものが見え隠れする笑顔を浮かべた。
やや厚みのある紙束が入れてある封筒には何一つ表記はなく、ひっくり返して見た裏側にも、何も書かれていない。
ああうん。中に入ってる書類に、ヤバい感じのお話がたんまり書いてあるから、入れ物の封筒には表にも裏にもなんも書けないっつーパターンだね、これは。
読む前からとっても気が重いです。
しかしどんだけ気が重くとも、ここで書類に目を通さないなんて選択肢を選べるはずもなく、私は無言で中身を引っ張り出し、ひとまず書類に書かれている文章を斜め読みしてみる事にした。
…………。え。あの。ちょっ……。はあ!?
きっと文章を読んでいる間、私は傍から見て、そりゃあもう分かりやすく動揺したり、イラついたりしてるように見えた事だろう。
実際動揺して、イラついたからね……。
「……。えーーと。すみません。疑う訳じゃ、ないんですが……。これ、本当ですか……」
「ええ。勿論ですわ。我が家に仕える『草の者』が、時間をかけて調べた情報ですから」
ユリウス様が、目だけ笑ってない笑顔で仰られる。
草の者って言うとアレですか。貴族が登場する物語に一緒に出て来がちな、密偵的存在の方々の事、ですよね。
そういう事なら、疑いの余地はないんでしょうねぇ……。
メルローズ様を階段から落とそうとした実行犯は、あの迷惑ぶりっ子娘ことアディア嬢で、アディア嬢をそそのかして誘導しやがった主犯が、バカ王子のアーサー殿下だという報告は。
以下、書類に書かれている報告を、私の主観でざっくり表現すると、こうなる。
聖女(私)に無茶な理屈で絡んだ結果、ひと月の間停学処分となっていたアディア嬢は、停学処分期間が過ぎて学園に復学した後も、クラスどころか貴族院の学年全体から爪弾きにされ、完全に孤立していた。
まあ当然っちゃ当然だ。
たかだかひと月程度の期間で、あんだけの騒ぎのほとぼりが冷めるはずもない。
そこに救いの手を差し伸べたのが、噂のバカ王子ことアーサー殿下だった。
だが、その理由はアディア嬢の、見た目だけなら庇護欲をそそられるお顔にヤラレてオチちゃった、とかいうような話ではなく、「頭が悪くて使い勝手がよさそうだから」という、100パーセント完全ブーメランな理由であったというのだから笑わせる。
しかし実際、脳内お花畑でおバカさんだったアディア嬢は、あのバカ王子の術中にあっという間にハマってオチた。そしてバカ王子は、アディア嬢にこう囁いてそそのかしたのだ。
自分の婚約者のメルローズに、大怪我をさせて婚約続行不能な状態にする、もしくは亡き者とするならば、お前を新たな婚約者に据えてやってもいい、と。
あのバカ王子は、自分と比べて大変出来がよく、人格面でも慕う人間が多いメルローズ様を煙たがり、嫌っていた。
常々周りの腰巾着共に、「あいつと一緒にいると、自分の存在が霞んでしまって不愉快だ」と、零しまくるくらいには。
しかしながら、バカ王子とメルローズ様の婚姻は、王家と公爵家の間で正式に取り交わされた『契約』だ。
風俗のお姉ちゃんじゃあるまいし、「あ。コイツ気に入らないからチェンジでシクヨロ」…なんて言い分、天地が引っくり返ったって通る訳がない。
一応それくらいは分かっていたから、あのバカ王子もアディア嬢を利用する事にしたんだろう。
勿論、実際には子爵令嬢を王子の婚約者に、なんて事、家格的な釣り合いを考えれば不可能だし、そもそもあのバカ王子自体、他人を人格や仕事ぶりでなく、基本ツラと身分で評価する大馬鹿野郎なので、アディア嬢への提案はどう考えても嘘っぱちだ。
普通の子爵令嬢なら、必死に頑張ればどうにか側妃くらいには食い込めるかも知れないが、アディア嬢のあの残念なオツムでは、どうあがいても愛人が限界だろうな。
この国には愛人囲っていいよ、という法律はないから、そうなったらなったでアディア嬢を待っているのは、他人から後ろ指差されるのを恐れながらコソコソ生きていく、日陰者の人生一択だろうけど。
ともあれ、いつでもトカゲのしっぽ切りができる、都合のいい女をゲットした事により、バカ王子はいよいよアディア嬢に変装を施させた上で、犯行計画を実行させた、という事らしい。
ちなみにあの時、階下の物陰から私達を見ていたのは、バカ王子の腰巾着数名のうちの誰かだと思われる。
バカ王子が医務室に喜び勇んで現れたのは、監視役をしていた腰巾着から、メルローズ様にダメージ入ってます、みたいな、忖度じみた報告を受けたからだろう。
バカ王子から、八つ当たりという名の叱責を受けるのが嫌で、計画は失敗しました、とは言えなかったんだろうねえ。その腰巾着。
で、その忖度を真に受けて、ウッキウキで医務室に来やがった訳だ、あのバカ王子は。
そのせいで赤の他人に、王家としては醜聞の類に含まれる婚約者との不仲がバレて、自分で自分の評価を下げてたんじゃ世話はない。
まあ、評価下げてる自覚もなさそうだが。
自分に都合が悪いとか、聞いてて不愉快だからとか、そういう理由で苦言を呈してくれる人や、事実や現実を教えようとしてくれる人を遠ざけて、耳障りのいい言葉しか吐かないイエスマンばっかり飼ってるから、ああいう間抜けな事になるんですね。はい。
手にした書類を縦に持ち、テーブルの端を使ってトントンしてまとめ直し、茶封筒の上に置いてから、私は疲れたため息を吐き出した。
「何か気にかかった事はございますか?」
「……。そうですね。気にかかった、というか、まだ知らない事があるな、とは感じました」
控えめな口調で問いかけてくるヴィクトリア様に、「なので、幾つかお伺いしてもいいですか?」と逆に問いかける。
「ええ。勿論ですわ」
「この学園に、本当に自力で入学できてたんですか? あのバカ王子。兄さんのエドガーが今14歳って事は、奴はそれ以下の歳ですよね?」
「ああ、それな。あいつは双子の弟だから、年は俺と同じ14だぜ。総合的な勉強は大してできねえけど、指定された箇所を丸暗記するのは得意だから、俺と同じように、飛び級扱いで学園に入れたんだろ」
私の疑問に、エドガーがさらりと答えた。
「へえ。そうなんだ。バカにもバカなりの特技があるのね」
「ああ、そうだな。丸暗記した事をキッチリずっと憶えていられれば、立派な特技なんだろうけどな。あいつの場合はインプットした後、アウトプットの仕事が終わった途端、覚えた事まるっと全部忘れちまうから。
でも、忖度入った城の家庭教師連中からの評価は最高だったぜ? 「アーサー殿下は、真綿が水を吸うように何でもすぐに覚えてしまわれます、あの方は天才です」…って感じでさ」
「でもテスト終わった途端に忘れちゃうんでしょ? ダメじゃん。それ」
「ああ。ダメだね。仕事の役には立たねえよ。……あいつは、根っこの部分はしょうもねえくらいバカなんだけど、昔から母上とか父上とか、メルの親とか、逆らうと面倒な事になる人の機嫌を取るのだけは異様に上手いっつーか、取り繕うのが得意だったんだよな。
要するに、格上が見てない所で格下をこき下ろして、脅し付けて黙らせるようなクズだったんだよ。だから、一部の人間があいつの人格に問題があるって訴えても、誰も信じないどころか、訴えた側の人間が逆に叱責される始末だったな」
「ふーん。つまり、取り繕う能力もなくて、ひたすらバカ全開だったあんたより、ある意味ずっとタチの悪い野郎だったって事ね」
「うっせ。バカ全開で悪かったな。……とにかく、そうやって城の中で生きてる分にはあいつも、バカもクズも露呈しないままやってこれたけど、周りが思い切り格下だらけで、取り繕う必要がある相手がロクにいない学園の中じゃ、ボロが出るのも時間の問題だったってこった。あいつ自身は、ボロだとも思ってねえだろうけどな」
「うえ……。そんな奴に、王位継承権持たせたままでいたら、次は何しでかすか分かんないわね」
「だろ。だから、早いうちにあいつを失脚させて、できるなら王位継承権を剥奪させる所まで持って行きたい、って事を、アルエットにも話しておきたかったから、ここに来たんだよ。ユリとヴィーはさ」
エドガーの説明を聞いて、かなり渋い顔になってるのが自分でも分かる。
今はまだ14のガキンチョらしく、婚約者にしか意識が向いてないみたいだけど、今後成長して、自分の立ち位置や利権というものをより正確に理解・意識するようになれば、奴は間違いなく他の兄弟に矛先を向けるだろう。
そして、その時真っ先に奴が起こすであろう事は――第一王子エドガーの暗殺である。
これは決して大袈裟な話じゃない。
今の所エドガーは、一時的とはいえ王籍から抜かれてるし、当人も返り咲きたい気持ちが欠片もなくて、下手すりゃマジで商人になります、なんて言い出しかねない態度だけど、奴からしてみれば、まさに「そんなの関係ねぇ」状態だろう。
自分の足元を万が一にでも脅かしかねない存在なんざ、速攻で消しにかかるに違いない。
なにせあの野郎は、自分が存在喰われて面白くないから、とか言うしょうもねえ理由で、自分の婚約者を再起不能ないし、あの世逝きにするよう、他人にサラッと命じるような輩だ。
エドガー達が来る前に、大聖堂の庭で起こした騒ぎから見ても、奴が自分の事しか考えてないクソバカなのは間違いない。
そんな奴が王位を継承するなんて事になってみろ。
自分の言う事聞かない貴族を首ちょんぱしまくった挙句、何の罪もない平民を無限ATM扱いして苦しめる、テンプレ愚王が爆誕する事請け合いである。
ああ畜生! 最初の想定より数百万倍くらいクッソヤベー話になってきた!!
頭を抱えてテーブルに突っ伏したくなるのをどうにか堪え、ユリウス様とヴィクトリア様にもう一度向き直る。
「取り敢えず、お話はよく分かりましたが……具体的なプランなどは、もう既におありですか?」
「はい。一応は、という程度の話しかまとまっておりませんが」
「ええ。その為に、ヴィーの家だけでなくメルの家とも密かに情報を共有して、その時に備えておりますわ。――聖女様。あのおバカさんが今回の計画が失敗だったと思った時、次にどのような手を取ると思います?」
「え? えー、そうですね……」
ユリウス様からいきなり話を振られ、しばし考えてみる。
ついでに、テーブルの中央に鎮座している、ミニサイズのお菓子や軽食が盛られた三段重ねのお菓子入れ――お恥ずかしながら、名称が分からない――の中から、チェッカー模様のミニクッキーを取り出して、ひと摘まみ。うむ。うまし。
一応言っておくが、これは決して私が話し合いの最中、美味しそうなお菓子の誘惑に負けてつい食べちゃった、とか、そういう事ではない。
この場で一番、立場的に格上である私が率先してお菓子類に手を付けないと、ユリウス様達も飲食しづらいんじゃなかろうか、と気付いての事ですよ?
いやホントに。嘘じゃないったら。
「多分ですけど、直接メルローズ様に危害を加えてどうこうする、という方法は、もう取らないでしょうね。
あの一件から、メルローズ様には学園内でも護衛が付くようになりましたし、学年全体にも、メルローズ様が狙われた、という話が広がっているようですから。守りが固いし、ちょっと近づくだけでも生徒達から注目される。直接狙うのはもう無理だと思います。
今後狙えるとしたら、メルローズ様側の有責での婚約解消、もしくは婚約破棄辺りでしょう。だとしたら、一番簡単なのは――」
「学園内での、メルの評価や評判をドン底まで落とす、とかだろうな。例えば、メルをしょうもねえイジメの主犯に仕立て上げるとか。その辺りのやり口ならお手頃なんじゃねえの?」
プチシュークリームの皿を手に取りつつ言う私の次の言葉を、エドガーがあっさり言い当てた。
奴め、いつの間にか取っていたスコーンに、しれっとした顔でクロテッドクリームをたんまり塗っていやがる。
なんだか悔しいので言葉は発さず、小さく頷き返すだけでエドガーの言葉を肯定し、フォークで刺したプチシューを口の中に放り込む。
おおっ、こんな小さいのに、中身はカスタードクリームとチョコクリームのミックスだよ。うまっ。
香ばしくも柔らかく焼き上げられたシュー生地に、とろけるような甘みと、生クリームのミルキーさを兼ね備えたカスタード。
そして、カスタードの濃厚な甘みと絶妙に混ざり合う、香り高いカカオのビターな風味が堪らない。
これぞ究極にして至高。何とも後引くお味で――
いや違う。そうじゃない。戻って来い。私。
脳内で、1人美味し○ぼごっこやってる場合じゃねえ。
「私もエドガーと同意見です。それと……ついでに言うなら、あのテの自己顕示欲と自己主張の塊みたいなバカは、大勢の人間が集まる前で、自分の正当性を主張するのが大好きなんじゃないのかな、とも思いますが」
気を取り直して、再び意見を述べてみる。
その点に関しては、やはりユリウス様もヴィクトリア様も同意見だったようで、2人はお茶やクッキーに手を伸ばしつつ、はっきりとうなづいた。
ん、よしよし。たんと飲み食いして下さいな。
脳に糖分補給しながらじゃないと、こんな頭の痛い話続けてらんないっしょ。
「ま、ここまでの話から考えると、アーサーは多分休み明け辺りから、メルがあの脳ミソお花畑女に陰湿なイジメをしてるとか、そういう事を言い出すんじゃねえかな」
「あーあー。なーるほど。んで、自分はそのいじめを偶然目撃したとかほざいて、性悪婚約者の悪評を周囲にばら撒きつつ、自分は婚約者から可哀想な女の子を庇う、ヒーロー役になっちゃおうって魂胆か。
どこぞの物語にもよく出てくる、典型的な『自分をアゲつつ他人をサゲる』やり口ね。ド定番だわー」
私とエドガーの会話を黙って聞いていたお2人が、またも大きくうんうん、とうなづく。
「そうでしょうね。そして最後の仕上げとして、先程聖女様が仰られた通り、規模の大きなパーティーなどが開かれる時……恐らくは一番時期的に近い、年末年始の年越しを祝うパーティー辺りに狙いを定めて、メルを糾弾ないし、断罪しにかかる、と考えるのが妥当でしょうか。
ああ……。本当、想像するだけでも胸の悪くなる話ですわ」
ユリウス様が紅茶を一口飲んでから、嫌そうなため息を零した。
「ええ本当に。せめて殿下の嘘を真に受けて、学園外にまで話を流布させるような、愚かな方が出ない事を祈るばかりですが……。こればかりは、噂を流される時の状態や状況を加味しないと、どう転ぶか予測しづらいですわね」
ヴィクトリア様もため息交じりに言う。
それから、さり気なく立ち上がったヴィクトリア様が、空になったエドガーのティーカップに、紅茶のお代わりを注ぎ入れようとする。
ちょ、待って! 侯爵令嬢に給仕の真似事とかさせらんないから!
あああ、ユリウス様までお菓子をエドガーに差し出したりとか!
あれっ? そういや今まで気付かなかったけど、この部屋ン中、給仕係の人が誰もいなくね!?
「あ、あのっ、ヴィクトリア様、ユリウス様、お茶やお菓子なら私が――」
「いいえ。人払いを優先して、室内から給仕の方を下がらせたのは私とユリですので、どうかお気遣いなく」
「ヴィーの言う通りですわ。この大聖堂内において、人払いをするか否かの決定権は、本来なら聖女様にあるはずなのです。それを無視して勝手な事をしたのですから、せめて謝罪の意味も込めて、わたくし達に給仕をさせて下さいませ」
うっ。そんな含みのない、いい笑顔で言われてしまうと、拒否できないんですが。
やむなく私は椅子に座り直し、「そういう事でしたら、お願い致します」と述べた。
うーん。ダメだなぁ。
平民は給仕のいない生活が当たり前で、私も普段、大聖堂の中で給仕の人に付いてもらってお茶する、って習慣がまるでないから、こういう時違和感に気付けないんですよ……。
ユリウス様とヴィクトリア様が、大らかで気のいい方達で本当よかったわ。
「んじゃあ、そろそろ意見をまとめて、どういう形であのバカに対応してくのか決めようぜ。いい加減、茶のマズくなるような話は終わらせてえからな」
おい待てエドガー。なんであんたが話を仕切ってるんですかね?
14
あなたにおすすめの小説
【完結】使えない令嬢として一家から追放されたけど、あまりにも領民からの信頼が厚かったので逆転してざまぁしちゃいます
腕押のれん
ファンタジー
アメリスはマハス公国の八大領主の一つであるロナデシア家の三姉妹の次女として生まれるが、頭脳明晰な長女と愛想の上手い三女と比較されて母親から疎まれており、ついに追放されてしまう。しかしアメリスは取り柄のない自分にもできることをしなければならないという一心で領民たちに対し援助を熱心に行っていたので、領民からは非常に好かれていた。そのため追放された後に他国に置き去りにされてしまうものの、偶然以前助けたマハス公国出身のヨーデルと出会い助けられる。ここから彼女の逆転人生が始まっていくのであった!
私が死ぬまでには完結させます。
追記:最後まで書き終わったので、ここからはペース上げて投稿します。
追記2:ひとまず完結しました!
規格外で転生した私の誤魔化しライフ 〜旅行マニアの異世界無双旅〜
ケイソウ
ファンタジー
チビで陰キャラでモブ子の桜井紅子は、楽しみにしていたバス旅行へ向かう途中、突然の事故で命を絶たれた。
死後の世界で女神に異世界へ転生されたが、女神の趣向で変装する羽目になり、渡されたアイテムと備わったスキルをもとに、異世界を満喫しようと冒険者の資格を取る。生活にも慣れて各地を巡る旅を計画するも、国の要請で冒険者が遠征に駆り出される事態に……。
残念な顔だとバカにされていた私が隣国の王子様に見初められました
月(ユエ)/久瀬まりか
恋愛
公爵令嬢アンジェリカは六歳の誕生日までは天使のように可愛らしい子供だった。ところが突然、ロバのような顔になってしまう。残念な姿に成長した『残念姫』と呼ばれるアンジェリカ。友達は男爵家のウォルターただ一人。そんなある日、隣国から素敵な王子様が留学してきて……
竜皇女と呼ばれた娘
Aoi
ファンタジー
この世に生を授かり間もなくして捨てられしまった赤子は洞窟を棲み処にしていた竜イグニスに拾われヴァイオレットと名づけられ育てられた
ヴァイオレットはイグニスともう一頭の竜バシリッサの元でスクスクと育ち十六の歳になる
その歳まで人間と交流する機会がなかったヴァイオレットは友達を作る為に学校に通うことを望んだ
国で一番のグレディス魔法学校の入学試験を受け無事入学を果たし念願の友達も作れて順風満帆な生活を送っていたが、ある日衝撃の事実を告げられ……
神様の忘れ物
mizuno sei
ファンタジー
仕事中に急死した三十二歳の独身OLが、前世の記憶を持ったまま異世界に転生した。
わりとお気楽で、ポジティブな主人公が、異世界で懸命に生きる中で巻き起こされる、笑いあり、涙あり(?)の珍騒動記。
疲れきった退職前女教師がある日突然、異世界のどうしようもない貴族令嬢に転生。こっちの世界でも子供たちの幸せは第一優先です!
ミミリン
恋愛
小学校教師として長年勤めた独身の皐月(さつき)。
退職間近で突然異世界に転生してしまった。転生先では醜いどうしようもない貴族令嬢リリア・アルバになっていた!
私を陥れようとする兄から逃れ、
不器用な大人たちに助けられ、少しずつ現世とのギャップを埋め合わせる。
逃れた先で出会った訳ありの美青年は何かとからかってくるけど、気がついたら成長して私を支えてくれる大切な男性になっていた。こ、これは恋?
異世界で繰り広げられるそれぞれの奮闘ストーリー。
この世界で新たに自分の人生を切り開けるか!?
華都のローズマリー
みるくてぃー
ファンタジー
ひょんな事から前世の記憶が蘇った私、アリス・デュランタン。意地悪な義兄に『超』貧乏騎士爵家を追い出され、無一文の状態で妹と一緒に王都へ向かうが、そこは若い女性には厳しすぎる世界。一時は妹の為に身売りの覚悟をするも、気づけば何故か王都で人気のスィーツショップを経営することに。えっ、私この世界のお金の単位って全然わからないんですけど!?これは初めて見たお金が金貨の山だったという金銭感覚ゼロ、ハチャメチャ少女のラブ?コメディな物語。
新たなお仕事シリーズ第一弾、不定期掲載にて始めます!
異世界で王城生活~陛下の隣で~
遥
恋愛
女子大生の友梨香はキャンピングカーで一人旅の途中にトラックと衝突して、谷底へ転落し死亡した。けれど、気が付けば異世界に車ごと飛ばされ王城に落ちていた。神様の計らいでキャンピングカーの内部は電気も食料も永久に賄えるられる事になった。
グランティア王国の人達は異世界人の友梨香を客人として迎え入れてくれて。なぜか保護者となった国陛下シリウスはやたらと構ってくる。一度死んだ命だもん、これからは楽しく生きさせて頂きます!
※キャンピングカー、魔石効果などなどご都合主義です。
※のんびり更新。他サイトにも投稿しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる