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ネトリールの中心地。
だだっ広く、人工的に作られた芝しか敷き詰められていない公園。そこからユウ、アーニャちゃん、パトリシア、ガンマ、そしてジョンの五人はそれぞれチョークを持って、それぞれに割り振られた位置へ散らばっていった。
描く図形は五芒星。
俺とヴィクトーリアはちょうどその陣の中心にいる。
線を引く人数もちょうど。そしてこれから描く白線の延長線上には、何も障害物はない。
これ以上ないほどの好条件だ。
あとは全員が、きちんと白線を引けるかどうかがカギとなって──
「あいたっ!?」
頭頂部に刺すような痛みを感じ、思わず情けない声を上げる。
「す、すまんユウト……痛かったか?」
「い、いや、大丈夫だ。続けてくれ」
俺たちはいま、空いた時間を活用して俺の頭部への植毛を行っていた。ヴィクトーリアは戸惑いながらも公園の芝生から髪の毛を生成し、丁寧に俺の頭部へ移植してくれている。
……まあ、言いたいことはわかる。
しかし、これしか方法がなかったのだ。背に腹は代えられないのとは違い、芝は毛に変えられるのだ。
だったら変えるしかないだろう。
「あ、あの……、いいのか? ユウト」
「ん? なにがだ?」
「その……ここでこんな事をしていても……」
「こんな事とはなんだ。俺がいつまでもこんな頭だったら、それこそ色々と大問題だろ」
「ならいっそのこと、全部剃ってしまったほうが良かったのではないか? この方法だとその……むやみに私の魔力を浪費するだけになってしまうぞ」
「あのな、いいか? 魔力についてはおまえが心配する必要はない。言ったことなかったけど、こう見えて俺、魔力切れになったことがないから」
「そ、そうなんだな……! やっぱりすごいんだな、ユウトは。こういうのってなんだっけ、絶倫って言うんだったよな?」
「ブッ!? おま、意味わかって言ってんのか!?」
俺が振り向くと、ヴィクトーリアは首を傾げながらきょとんとした目で、顔で俺を見ていた。
「……まあ、あながち意味合い的には間違ってないのか……? ……ていうか、いまさらそういう事に感心するって事は、普段は俺の事すごいって思ってないって事だよな」
「そ、そんなことはない! 私だってなんだかんだで感謝しているんだぞ! 今回の事だって、ユウトがいてくれなかったらアンは……ネトリールはどうなっていたか……。改めて、いろいろとありがとうユウト。ほんとに。この恩は必ず返すぞ」
「それにしてもアンか……、もうアーニャちゃんの事は完全にアン呼びなんだな」
「うん。ユウトやユウにバレてしまった以上、昔から呼んでいるこちらのほうが呼びやすいしな」
「そんなもんかね。……そうだ。アーニャちゃんで思い出したけど、なんでおまえは魔法を使えるんだ? すごい今更な質問なんだけど」
ふと、ここに来てから疑問に思っていたことをヴィクトーリアに尋ねてみた。
「ん? どういう意味だ?」
「ネトリールの人間ってそもそも魔法を使えないんだよな?」
「そうだな」
「で、その中でもなんでおまえだけ普通に錬金術を使えてるのかなって思って。錬金術って陣を描いたりするのには魔力は要らないけど、物を作り変える時……反応を起こすときには魔力を使うだろ?」
「確かに使うな」
「……というか、アーニャちゃんの事はわかったけど、おまえの事はまだまだ謎なんだよ」
「それは……」
言いかけて、ヴィクトーリアは言い澱んだ。そのまま数分返答を待ってみたが、ヴィクトーリアは口を開かなかった。
「……言いたくない事なのか? なら、ムリには聞かないけど」
「いや、どう答えるか考えてた」
「うん、それで?」
「じつはな、自分でもよくわからないんだ。昔から魔法ぽいのはなんとなく使えていた。けど、使うと周りの子に気味悪がられてて……それからユウトに会うまで自然と使わなくなってたんだ」
「自分だけ使えることに疑問を持ったことは?」
「ないな。……というか、それについて深く考えたことがなかった。というより、個性のひとつだと思ってたよ」
「うーん……そんなもんか。じゃあヴィクトーリアの両親は? 魔法使えたりとかはないのか?」
「それがわからないんだ。昔からお世話になっている国王様からは、私の両親は私を産んでまもなく亡くなった……と言われている」
「ちょっと待った。アーニャちゃんと幼馴染なのは知ってたけど、おまえも王族なのか!?」
「え? ……ああ、ちがうちがう。そうじゃない。たまたま国王様に引き取られたというだけだ」
「たまたま引き取られたって……もしかして、ネトリールで産まれた身寄りのない子供は全員国王に引き取られるとかいう決まりがあるのか?」
「いや、そういうわけではないのだが──……そうだな。うん、よくよく考えてみればおかしな話だな」
「――そう。私が引き取ったんだよ」
完全に魂の抜けた置物のようだった国王が口を開いた。
「だ、大丈夫ですか、国王様!?」
ヴィクトーリアが立ち上がろうとしたが、国王は手を軽く上げてそれを制した。
「……ああ、心配をかけたようだな、ヴィクトーリア……」
「そ、それで、なぜヴィクトーリアを引き取ろうと思ったのですか?」
俺は構わず質問をした。国王は俺とは目を合わせず、ただ静かに目を伏せた。
「理由は……まだ言うべき時ではないだろうな……」
「言うべき時……というと?」
「私個人の判断で、軽々しく口にしていい問題ではない」
「そこをなんとか」
「………………」
「な、なるほど……」
無言の圧力とでもいうのだろうか。俺はそれ以上尋ねることが出来なかった。
「……とはいえ、此度はユウト殿……貴殿をはじめ、多くの地上人に迷惑をかけた。謝って済む問題ではないが、ネトリールの王として、ここに謝罪させていただく。……すまなかった」
国王はそう言うと、俺に向かって深く頭を下げてみせた。その様子にヴィクトーリアは慌てふためいている。
「こ、ここここ国王様!?」
「あ、頭を上げてください。何をやっているんですか、外部の人間とはいえ、王が簡単に頭を下げないでください。……それに此度も何も、悪いのは全部外道勇者です。俺がこんな事を言うのはおかしいですが、お気になさらず。国王からすれば、国民だけでなく大事な一人娘まで殺されたと思ってたんです。ここまで乱心なさるのも仕方がないと言えば仕方がないですよ……」
「すまない……」
国王は俺が何を言っても頭を下げたままだった。俺が行って、無理やり頭を上げさせるのも違うし……、俺は居心地の悪さを覚えながらヴィクトーリアとの会話を続けた。
「……じゃあ、ヴィクトーリアは自分が何者かわからないわけか……ちなみにヴィクトーリアって名前は誰がつけたんだ?」
「私の両親だ」
「そこは断言するんだな」
「国王様がそう仰ったからだ」
「……それは疑問には思わなかったのか?」
俺は国王には聞こえないよう、小さな声でヴィクトーリアに尋ねた。
「勿論だ。それにそんな事、自分で考えても仕方がないからな。なにせ答えを知らないわけだし」
「うーん……、そういうもんか? でも──それでも俺だったらそれなりに気になるかな。最低でも自分で色々と調べたりはするかも」
「あのなユウト。私はヴィクトーリアだ。アンの幼馴染で、親友で、ネトリール騎士団の一員。それで、今はおまえの仲間だ。それ以外には何もいらないだろ?」
「……ま、それもそうか」
「まあ、騎士っていっても、落ちこぼれなんだけどな……」
ヴィクトーリアは自慢げに言ったのが恥ずかしくなったのか、ちょっとだけ俯いてみせた。
「……でもそうか。自分が何者なのかとか、どこから来たのか、なんて意味ないのかもしれないな」
「む、何か言ったかユウト?」
「いや、なんでもない」
俺が会話を切ると、見計らったように目の前の線が淡い輝きを放ち始めた。
そろそろ図形が完成する合図だ。
俺は立ち上がってヴィクトーリアを見ると、ヴィクトーリアは静かに頷いてくれた。
だだっ広く、人工的に作られた芝しか敷き詰められていない公園。そこからユウ、アーニャちゃん、パトリシア、ガンマ、そしてジョンの五人はそれぞれチョークを持って、それぞれに割り振られた位置へ散らばっていった。
描く図形は五芒星。
俺とヴィクトーリアはちょうどその陣の中心にいる。
線を引く人数もちょうど。そしてこれから描く白線の延長線上には、何も障害物はない。
これ以上ないほどの好条件だ。
あとは全員が、きちんと白線を引けるかどうかがカギとなって──
「あいたっ!?」
頭頂部に刺すような痛みを感じ、思わず情けない声を上げる。
「す、すまんユウト……痛かったか?」
「い、いや、大丈夫だ。続けてくれ」
俺たちはいま、空いた時間を活用して俺の頭部への植毛を行っていた。ヴィクトーリアは戸惑いながらも公園の芝生から髪の毛を生成し、丁寧に俺の頭部へ移植してくれている。
……まあ、言いたいことはわかる。
しかし、これしか方法がなかったのだ。背に腹は代えられないのとは違い、芝は毛に変えられるのだ。
だったら変えるしかないだろう。
「あ、あの……、いいのか? ユウト」
「ん? なにがだ?」
「その……ここでこんな事をしていても……」
「こんな事とはなんだ。俺がいつまでもこんな頭だったら、それこそ色々と大問題だろ」
「ならいっそのこと、全部剃ってしまったほうが良かったのではないか? この方法だとその……むやみに私の魔力を浪費するだけになってしまうぞ」
「あのな、いいか? 魔力についてはおまえが心配する必要はない。言ったことなかったけど、こう見えて俺、魔力切れになったことがないから」
「そ、そうなんだな……! やっぱりすごいんだな、ユウトは。こういうのってなんだっけ、絶倫って言うんだったよな?」
「ブッ!? おま、意味わかって言ってんのか!?」
俺が振り向くと、ヴィクトーリアは首を傾げながらきょとんとした目で、顔で俺を見ていた。
「……まあ、あながち意味合い的には間違ってないのか……? ……ていうか、いまさらそういう事に感心するって事は、普段は俺の事すごいって思ってないって事だよな」
「そ、そんなことはない! 私だってなんだかんだで感謝しているんだぞ! 今回の事だって、ユウトがいてくれなかったらアンは……ネトリールはどうなっていたか……。改めて、いろいろとありがとうユウト。ほんとに。この恩は必ず返すぞ」
「それにしてもアンか……、もうアーニャちゃんの事は完全にアン呼びなんだな」
「うん。ユウトやユウにバレてしまった以上、昔から呼んでいるこちらのほうが呼びやすいしな」
「そんなもんかね。……そうだ。アーニャちゃんで思い出したけど、なんでおまえは魔法を使えるんだ? すごい今更な質問なんだけど」
ふと、ここに来てから疑問に思っていたことをヴィクトーリアに尋ねてみた。
「ん? どういう意味だ?」
「ネトリールの人間ってそもそも魔法を使えないんだよな?」
「そうだな」
「で、その中でもなんでおまえだけ普通に錬金術を使えてるのかなって思って。錬金術って陣を描いたりするのには魔力は要らないけど、物を作り変える時……反応を起こすときには魔力を使うだろ?」
「確かに使うな」
「……というか、アーニャちゃんの事はわかったけど、おまえの事はまだまだ謎なんだよ」
「それは……」
言いかけて、ヴィクトーリアは言い澱んだ。そのまま数分返答を待ってみたが、ヴィクトーリアは口を開かなかった。
「……言いたくない事なのか? なら、ムリには聞かないけど」
「いや、どう答えるか考えてた」
「うん、それで?」
「じつはな、自分でもよくわからないんだ。昔から魔法ぽいのはなんとなく使えていた。けど、使うと周りの子に気味悪がられてて……それからユウトに会うまで自然と使わなくなってたんだ」
「自分だけ使えることに疑問を持ったことは?」
「ないな。……というか、それについて深く考えたことがなかった。というより、個性のひとつだと思ってたよ」
「うーん……そんなもんか。じゃあヴィクトーリアの両親は? 魔法使えたりとかはないのか?」
「それがわからないんだ。昔からお世話になっている国王様からは、私の両親は私を産んでまもなく亡くなった……と言われている」
「ちょっと待った。アーニャちゃんと幼馴染なのは知ってたけど、おまえも王族なのか!?」
「え? ……ああ、ちがうちがう。そうじゃない。たまたま国王様に引き取られたというだけだ」
「たまたま引き取られたって……もしかして、ネトリールで産まれた身寄りのない子供は全員国王に引き取られるとかいう決まりがあるのか?」
「いや、そういうわけではないのだが──……そうだな。うん、よくよく考えてみればおかしな話だな」
「――そう。私が引き取ったんだよ」
完全に魂の抜けた置物のようだった国王が口を開いた。
「だ、大丈夫ですか、国王様!?」
ヴィクトーリアが立ち上がろうとしたが、国王は手を軽く上げてそれを制した。
「……ああ、心配をかけたようだな、ヴィクトーリア……」
「そ、それで、なぜヴィクトーリアを引き取ろうと思ったのですか?」
俺は構わず質問をした。国王は俺とは目を合わせず、ただ静かに目を伏せた。
「理由は……まだ言うべき時ではないだろうな……」
「言うべき時……というと?」
「私個人の判断で、軽々しく口にしていい問題ではない」
「そこをなんとか」
「………………」
「な、なるほど……」
無言の圧力とでもいうのだろうか。俺はそれ以上尋ねることが出来なかった。
「……とはいえ、此度はユウト殿……貴殿をはじめ、多くの地上人に迷惑をかけた。謝って済む問題ではないが、ネトリールの王として、ここに謝罪させていただく。……すまなかった」
国王はそう言うと、俺に向かって深く頭を下げてみせた。その様子にヴィクトーリアは慌てふためいている。
「こ、ここここ国王様!?」
「あ、頭を上げてください。何をやっているんですか、外部の人間とはいえ、王が簡単に頭を下げないでください。……それに此度も何も、悪いのは全部外道勇者です。俺がこんな事を言うのはおかしいですが、お気になさらず。国王からすれば、国民だけでなく大事な一人娘まで殺されたと思ってたんです。ここまで乱心なさるのも仕方がないと言えば仕方がないですよ……」
「すまない……」
国王は俺が何を言っても頭を下げたままだった。俺が行って、無理やり頭を上げさせるのも違うし……、俺は居心地の悪さを覚えながらヴィクトーリアとの会話を続けた。
「……じゃあ、ヴィクトーリアは自分が何者かわからないわけか……ちなみにヴィクトーリアって名前は誰がつけたんだ?」
「私の両親だ」
「そこは断言するんだな」
「国王様がそう仰ったからだ」
「……それは疑問には思わなかったのか?」
俺は国王には聞こえないよう、小さな声でヴィクトーリアに尋ねた。
「勿論だ。それにそんな事、自分で考えても仕方がないからな。なにせ答えを知らないわけだし」
「うーん……、そういうもんか? でも──それでも俺だったらそれなりに気になるかな。最低でも自分で色々と調べたりはするかも」
「あのなユウト。私はヴィクトーリアだ。アンの幼馴染で、親友で、ネトリール騎士団の一員。それで、今はおまえの仲間だ。それ以外には何もいらないだろ?」
「……ま、それもそうか」
「まあ、騎士っていっても、落ちこぼれなんだけどな……」
ヴィクトーリアは自慢げに言ったのが恥ずかしくなったのか、ちょっとだけ俯いてみせた。
「……でもそうか。自分が何者なのかとか、どこから来たのか、なんて意味ないのかもしれないな」
「む、何か言ったかユウト?」
「いや、なんでもない」
俺が会話を切ると、見計らったように目の前の線が淡い輝きを放ち始めた。
そろそろ図形が完成する合図だ。
俺は立ち上がってヴィクトーリアを見ると、ヴィクトーリアは静かに頷いてくれた。
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