不穏ラジオ−この番組ではみんなの秘密を暴露します−

西羽咲 花月

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こじれる

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誰もいなくなった教室内。
私は自分の机からノーットを一冊取り出してその一番最後のページを破った。

そして教室に常備されている太いマジックをわざと左手に持つと乱暴に文字を書きなぐっていく。
右利きの私が左手でマジックを持ったのは、誰の字かわからなくするためだった。

乱暴に書いた紙を1度読み直し、折りたたんで優の机に入れる。
この紙を見て優はどんな反応をするだろうか。

今から楽しみだ。
私は1人きりの教室内で声を出して笑ったのだった。


☆☆☆

女子トイレで体操着に着替えた私はどうにか体育の授業に間に合っていた。
すでにウォーミングアップを始めているのは優と涼香だ。
ふたりとも運動バカで、体育の授業に本気を出している。


「今日はバスケットボールを試合形式で行います」


先生の言葉に私の気分は下がっていく。
体育は苦手な科目だし、中でも球技は嫌いだった。
ぶつかると痛いし、うまく投げたりキャッチしたりできない。

それがチーム戦となるとみんなに迷惑をかけることも目に見えていた。
今日の体育は休んだほうがよかったな。
その思いをすぐに打ち消す。

この学校では体育に参加しない生徒は教室で自習をすることになっているから、今日体育を休めば優の机にメモを入れた犯人だとすぐにバレてしまうことになる。
だから、どれだけ嫌でも今日の体育は休めないんだ。

ほんの少し、45分間の我慢だけだ。
それに、自分よりも遥かにとろい人間もいる。
私はボールの準備をしている春菜に視線を向けた。

春菜はその見た目通り運動音痴で、なにをするにしてもビリになることが多かった。
おかげで私が体育で笑われることが少なくて済んでいる。

先生が勝手に決めたチーム決めでは私と優が同じチームになってしまった。
横並びに立つのも嫌な相手と同じチームだなんて気分が滅入る。


それでも授業は止まらずに進んでいく。


「あんた、足手まといにならないでよ」


試合開始の合図が出たタイミングで別のチームの涼香が外野から声をかけてきた。
涼香に気を取られている間に優はあっという間に相手チームのゴール付近までボール運んでいってしまっている。
ほとんど1人プレイだ。

たぶんあのくらいなら横からボールを奪うこともできるのだけれど、相手チームが遠慮しているのがわかる。
先生も優の単独プレイを注意する気配もない。

こんな試合、面白くもなんともない。
優がただ得点を入れ続けているだけで、全く動いていない生徒も沢山いる。

それなのに外野たちは優が得点を入れるたびに大げさなくらい湧き上がる。
くっだらねぇ……。
試合の最後の方では私はすでに走ってすらいなかった。

ただただ教室へ戻ったときの優の反応を想像してはほくそ笑んでいたのだった。



☆☆☆

優に媚を売ったような体育の事業が終わり、私は1人トイレで着替えをしていた。
小高先生の性のはけ口になるつもりは毛頭ない。

トイレの鏡で自分の顔を確認してみると、少しだけ頬が腫れてきているのがわかった。
やっぱり、濡らしたハンカチで冷やすだけだと限界があったみたいだ。

頬に触れてみると少しだけ痛みが走る。


「整形ブスのくせに」


ガリッと親指の爪を噛むと血が滲んできた。
それでも気にせずにガリガリと噛み続ける。


「麻衣子?」


トイレのドアが開くと同時に名前を呼ばれて振り向いた。
そこに立っているのは春菜だ。
春菜は心配そうな顔になってトイレ内へ入ってくる。


「どうして更衣室を使わないの?」


その質問に返事をせず、血が出てきた親指の先端を水で洗い流す。
血が排水口に流れていくのを見つめていると、ちょっとだけ心が落ち着く。


「やっぱり、優たちがいるから?」


その質問には思わず笑ってしまった。
そんなんじゃない。


優たちのイジメはただのパフォーマンスだから、いつまでも続くものじゃない。
体育で機嫌が良くなっているから、きっとこのまま終わるだろう。


「ねぇ、なにかあったら相談してね? やっぱり、1人じゃキツイと思うし」


春菜は私の隣立って手を洗いながら言う。
本気で私のことを心配しているようで、戸惑ってしまった。

春菜と私には接点がほとんどない。
朝の挨拶をすることもないし、ただA組の生徒というだけだ。
今までだってこんな風に話し掛けられたことはなかった。


「どうして私のことを気にするの?」


気になった疑問をそのまま投げかけてみると、春菜は嬉しそうに微笑んだ。


「やっと話してくれたね」


そう言われてうつむく。
学校内ではほとんど無言で過ごしているから、そう思われても仕方ない。


「私も優の標的にされたことがあるからわかるんだよね。誰も助けてくれないし、辛いよね」


春菜は深刻な表情になって言う。
だけどきっと春菜の感じている辛さと私が感じている辛さは決定的に違う。

同じようなイジメ方だとしても、春菜は普段から友人がいて、私にはいない。
友人が助けてくれない苦しさを、私は知らなかった。


みんないつもどおり私を空気として扱っている。
ただそれだけ。


「別に。イジメはもう終わっただろうし、平気」


私は冷たい声でそう言うと、女子トイレを後にしたのだった。


☆☆☆

トイレからすぐに出てきたのは春菜の言葉を聞きたくなかったからじゃない。
当然、今更なに言ってるんだという気持ちにはなったけれど、早く教室へ戻って優の反応を拝みたかったからだ。

A組の教室に戻って自分の席につくと、そのタイミングで優が教室へ戻ってきた。
当然のように涼香を後方に引き連れている。


「優のシュート全部決まってたね! さすがだよねぇ!」


涼香がさっきの体育の授業を思い出して興奮気味に言っている。
優もまんざらではない様子で微笑んでいる。

誰も優の独壇場を止めなかったんだからシュートが入るのは当たり前なのに、本気で言ってるんだろうか。
聞いていて呆れる内容だった。
なにも知らない優はご機嫌で自分の席に座る。

そして次の授業の準備をするために机の中に手を入れて……怪訝そうな表情になった。
きっと今、優の指先には私が入れた紙が触れているはずだ。

涼香は優の小さな変化に気がつくことなく勝手に話し続けている。
優はそんな中、そっと紙を机から取り出して膝の上で開いて確認した。

その瞬間、優の顔がこわばった。
紙を机の中に戻して教室内を見回している。


私は気づかれないように文庫本へ視線を落として、本を読んでいるふりをした。
優は一瞬青ざめたが、次には顔が真っ赤になって怒りがあわらになる。

どこまでもわかりやすい反応に笑いがこみ上げてくるが、必死で押し殺した。
大声を上げて笑うことができたら、どれだけスッキリするだろうか。


「優はさすがだよねぇ!」


なにも気がついていない涼香がまだそんなことを言っている。
優は目の前にいる涼香を睨みつけると「ちょっと黙ってて!」と、怒鳴り声を上げた。
自分にとって人生が終わってしまうかもしれない出来事が起こったのだ。

涼香のよいしょなんて聞いている場合ではない。


「え、どうしたの?」


さすがの涼香も優の変化に気がついたようで、戸惑ったように眉を下げる。
いつ優の機嫌を損ねてしまったかわかっていないみたいだ。

優の表情は仁王様のように鋭くなっているが、誰にも相談なんてできない。
絶対に知られてはならないから、自分だけでどうにかするしかない。


「優?」

「うるさいな!」


心配そうな表情になる涼香を一括する。


この学校の中に自分の秘密を知っている人間がいると思うと、気が気ではないのだろう。


「え、ごめっ」

「だいたいあんた。いつまで人の机の近くにいるわけ?」

「だ、だって……」


突然不機嫌になった優についていけず、涼香はただ立ち尽くす。
どうすればいいのかわからず、オロオロと教室内を見回しているけれど、他の生徒たちは遠巻きにそれを見ているだけだ。

普段中のいいふたりが喧嘩するなんて珍しい。
その程度にしか思っていないはずだ。


「もしかして、あんたなの?」


優の鋭い眼光が涼香へ向けられる。
なにを言われているのかわからない涼香はただ戸惑うばかりだ。


「な、なんのこと?」

「あんた、一番私の近くにいるもんね。私の机に近づいても怪しまれない」

「さっきから何を言ってるのかわからないよ」


ただ優の機嫌がどんどん悪くなっていくことだけは理解できているようで、涼香の声も上ずっている。
優を敵に回すとどうなるか、涼香が一番わかっているはずだ。


「でもあのことを知ってる人間なんていないはずなのに……」


優はブツブツと呟いて考え込んでしまった。
涼香はそのすきに優から離れて自分の席へと逃げていったのだった。


☆☆☆

優の腰巾着じゃなくなった涼香なんて少しも怖くはなかった。
結局、涼香に直接的な強さなんてないんだから。

なぜ優の機嫌が悪くなったのかわからないまま時間は経過して、涼香はずっとうつむいて自分の席に座っていた。
あれから何度か優に話し掛けていたけれど、まともな返答はもらえなかったみたいだ。

その様子に私は我慢できなくなり、1度トイレの個室に走っていって大笑いしてしまった。
普段は優の後ろで大きな顔をしている涼香も、こうなってしまえばもう終わりだ。
優以外に仲のいい生徒はほとんどいないから、休憩時間になると居心地悪そうにしているしかない。

普段から透明人間の私からすれば休憩時間の過ごし方なんて適当にしていればいいだけだけれど、涼香からすれば1人ぼっちの休憩時間は大問題らしかった。


「ね、ねぇ優」


席に座っている優に後ろから恐る恐る声をかける涼香。
振り向いて、そんな涼香に不機嫌さ丸出しの顔を見せる優。


「なに?」


優の低い一言で涼香はビクリと体を震わせる。
それでもどうにか笑顔を作って「な、なにか飲み物でも買ってこようか?」とお尋ねを建てている。


どうにか優のご機嫌を取ろうとしているものの、これではただのパシリだ。
それでも優が飲みたいものを言えば喜んで買いに行っている。

その姿ははたから見れば哀れなものだった。
涼香なんて優に見向きもされなればどうってことない人間なんだと理解できる光景だった。

できればこのままずっと涼香と優の関係をこじれさせておきたい。
でないと、涼香のデマのせいでまたイジメが勃発してしまうかもしれないから。

なにか、いい手はないだろうか……。
顎に手を当てて考えていると、ふといいアイデアが浮かんできて私は思わず口角を緩めた。

デマばかり流している涼香に痛い目を見せるにはちょうどいいアイデアだ!
私はしばらく椅子に座ってそのアイデアについて考えた後、教室を出て職員室へと向かったのだった。


☆☆☆

休憩時間中の職員室は生徒たちの姿が多くて、先生たちも忙しそうだ。
私は職員室の入り口の前に立って近くにいる先生に頼んで小高先生を呼んでもらうことにした。

一応、生徒は職員室に立ち入り禁止になっている。
先生からの許可が降りれば別だけれど。


「森村か、どうした?」


私の姿お認めた小高先生が足早に近づいてきて言った。
その表情は笑みを貼り付けていて、なんというか、素直に気持ちが悪い。

私が弱みを握っているから嫌われてしまわないように必死になっているのが伝わってくる。
小高先生に笑みを見せ荒れたって少しも嬉しくないので、私は無視しておいた。


「ちょっと話しがあるんですけど」


他の先生たちもいる手前、敬語は崩さずにそう言った。
ここじゃ話せないことに小高先生は一瞬嫌そうな表情を浮かべたけれど、もちろん私に逆らうことはできない。
すぐに元の笑顔に戻ると「わかった。隣の会議室へ移動しようか」と、言ったのだった。



☆☆☆

会議室は通常の教室よりも少し広いけれど、誰にも使われていない今ガランとした広い空間が寒々しく感じられる。
長テーブルが口の字型に配置されていて、パイプ椅子がズラリと並べられている。
その椅子に足を組んで座ると、小高先生は立ったままで私を見た。


「それで、話って?」

「同じクラスの中西留伊がイジメをしてるから、どうにかして」


自分でも驚くほどにぶっきらぼうな口調になってしまった。
小高先生はその声色に青筋を建てそうに鳴るのをなんとか我慢して「中西留伊ねぇ……」と、呟く。


「あいつ剣道部で後輩をイジメてるんだよ」

「そうか……」


そう言ったきり黙り込んでしまった。
先生はなにも言わないけれど、その気持はなんとなく理解できる。

できれば留伊関連のことでは首を突っ込みたくないのだ。
部活動では優秀な成績を収めているし、教室内ではカーストトップに君臨している。

そんな留伊を怒らせたくないと思うのは先生であっても同じみたいだ。


「ほら、これ」


私はスカートのポケットからスマホを取り出すと動画を再生して見せた。
画面の中で留伊は後輩の背中に竹刀を打ち下ろしている。


バシンッバシンッ! と激しい音が聞こえてくる度に小高先生は顔をしかめた。


「こんなに決定的なイジメシーンを録画しているんだから、なにもしないじゃ済まされないよね?」


私の言葉に小高先生は唸り声を上げる。
できるだけ関わりたくないのに、関わらざるを得なくなって返答に困っているんだろう。

だけど、最初から先生に拒否権なんてないんだ。
私は先生の弱みを握っているんだから。

私は動画が終わるとすぐにスマホをポケットに戻した。
大事な証拠が色々と入っているスマホを取り上げられては元も子もない。


「ねぇ、どうにかしてくれるよね?」

「そうだな、イジメはほっとけないからな」


先生は観念したようにため息と同時にそう吐き出した。


「被害者から話を聞いて、剣道部の顧問の先生と相談してみよう」


小高先生のその返事に私は満足して微笑んだのだった。


☆☆☆

小高先生は私に弱みを握られていることに相当怯えているのか、その後の行動はとても迅速なものだった。
まず、私が撮影した動画を再確認して被害者を特定する。

その被害者に話を聞き、同意を得た上で一緒に剣道部の顧問へ事実を告げに行ったらしい。
剣道部の後輩は最初は青ざめて怯えていたみたいだけれど、我慢の限界が来ていたのだろう。

留伊にイジメられていることを認めて、竹刀で殴られた青あざも先生に見せたらしい。
こうなってくると剣道部の顧問だって黙ってはいられない。
そもそも、本当に留伊のイジメについてなにも知らなかったようで、相当なショックを受けていたという。


「中西、ちょっといいか?」


昼休憩中。
みんながお弁当を食べ終えたタイミングで小高先生が教室へ入ってきて留伊を呼んだ。

優とおしゃべりをしていた留伊は小高先生に怪訝そうな表情を見せるものの、どうせ大した用事ではないのだとうとついていく。
1人になった優を見てすぐに涼香が近づいて行った。


「優、喉乾いてない? なにか買ってこようか?」


手もみしながら訊ねる涼香を優が睨みつけた。


「いらない。さっきご飯食べたばっかじゃん」


「そ、そうだよねぇ。じゃあ、他になにか用事とかないかな? 私、なんでも手伝うよ?」

「いらないってば!」


手をブンブン振ってまるで虫を払うような仕草で涼香を振り払う。
涼香はショックを受けた様子で諦めて自分の席へと戻っていく。

涼香の落胆っぷりがおかしくて思わず笑ってしまいそうになるのを、必死で我慢する。
一瞬そんな涼香と視線がぶつかって睨まれてしまった。

これらの出来事が私の仕業だなんて少しも思っていないようで、相変わらずナメてきているみたいだ。
涼香のそんな態度は腹が立つけれど、今ここで自分の仕業だと好評するわけにはいかない。

これから、もっともっと面白くなっていくはずなんだから。
涼香は優がいないと教室でひとりぼっちになってしまうけれど、優は次から次へと友だちが近づいてくる。

優は仏頂面で返事をしているだけなのに、なぜあんなに人気があるのか私にはわからない。
芸能人というだけであんなにもてはやされるなんて、正直納得いかなかった。

教室の中を見回してみると春菜は相変わらずお菓子を食べていて、正広は後方で友人らとおしゃべりをしている。
正広の横顔を見つめていると、心の中に沈殿している悪いものがどんどん浄化されているような気がしてくる。


いつか正広と仲良くなれたら、いつか正広と付き合うことができたら。
そんな想像が止まらない。

思わずニヤけてしまいそうになったとき、近くに座っている風翔と視線がぶつかった。
風翔はぼんやりと黒板を眺めていて、別に視線がぶつかったわけじゃなかったみたいだ。

風翔から醸し出される陰鬱な雰囲気には顔をしかめる。
以前から私以上に根暗で何を考えているのかわからない生徒だ。

どうせろくでもないことを考えているんだろうけれど、あまり関わり合いたいとも思わない。
そんな風に人間観察をしていると、留伊が教室へ戻ってきた。


「留伊、なんだったの?」


すぐに優が話かける。
しかし留伊は不機嫌そうに顔をしかめて「別に、なんでもねぇよ」と冷たく言って自分の席へ向かってしまった。

優は取り残されてしまったようになり、呆然と立ち尽くしている。
しかしそれも一瞬の出来事で、すぐに留伊と同じく不機嫌さを丸出しにして眉を寄せた。

普段から自分に逆らう人間とは関わりがない優は、我慢がきかない。
相手が彼氏の留伊だとしても、あの態度は許せなかったのだろう。

優は大股に留伊へ近づいて行くと「ちょっと、なにがあったのか教えてよ」と、大きな声で話かけている。
留伊は椅子に座ったまま面倒くさそうに優を見上げる。


「なんでもないって言ってんだろ」


「先生に呼ばれてなにもないわけないじゃん! なんでそんな嘘つくの!?」


「大きな声出すなよ。めんどくせぇな」

留伊としては教室内で説明できることではない。
けれど優はそういった考慮もできずにただただ機嫌を損ねるばかりだ。

大人しくていた涼香がそんなふたりを見てオロオロし始めている。
自分がふたりの間に割って入ってもうまく行かないことがわかっているようで、助けを求めるように周囲に視線を泳がせる。
けれどそれに手を貸す生徒は1人もいなかった。

優と留伊の喧嘩に巻き込まれるなんてみんなゴメンなんだ。


「めんどくさいってなによ! 私が心配してるのに!」

「いつまでも自分が特別って顔すんなよ」

「なによ!!」


優の顔が真っ赤に染まる。
今にも周囲のものを投げ飛ばしてしまいそうな雰囲気がある中、大股で教室から出ていってしまった。

留伊は苛ついたように顔をしかめてため息を吐き出し、涼香は優を追いかけることもできずにまた立ち尽くしていたのだった。
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