【完結】10日に1度の恋人~初めて愛した人は、復讐相手の夫でした~

Tubling

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※ご奉仕させていただきます 3


 なぜ、どうしてそんな目をするの?
 もしかして、何か怒らせるような事でもしてしまったのかしら……不安に思う私をよそに、ヴァレリオ様は私の体を暴いていく。

 「まさか、他の男と――?」
 「ち、ちがっ……んんっ」

 言い訳をしようにも、彼の唇に塞がれてしまう。
 くちゅくちゅと水音を立て、舌が絡み合っていくとどうしようもなく体が熱を帯びていく。

 「いいよ、言わなくて。体に聞くから」

 彼の太くて長い指が叢をかき分け、湿り気を帯びた秘所を探し当てる。
 そしてゆっくりと、確かめるように指を埋めていった。

 「は、あっ、ぁぁぁああっ!」
 
 私の体は悦びにむせび泣くように震え、頤がだらしなく開いてしまう。
 うそ……指を挿入れられただけで……?

 「もう達ってしまったの?」
 「ぁ……ちが……っ」

 耳元で囁く低い声にすら反応してしまう。
 彼の低い声が脳に響き、中にある指を締め付けながらもっと大きな刺激を求めてしまっていた。

 「よかった。ココは私以外知らないようだ」
 「当たり前、です……っ」
 「じゃあ、思い切り可愛がってあげないとね」
 
 そう言った彼の瞳は弧を描いて極上の笑みを浮かべ、中の指を激しく動かしていく。
 
 「あっ、あ、ぁぁぁだめぇ……!おかしく、なっちゃ……っっ!」
 「もっと乱れていいんだ」

 私の股座に顔を埋めた彼が、すっかり硬く勃ちきった花芽を舌で転がしていく。
 指は確実に気持ちいい箇所を刺激し、何度も何度も絶頂の波を迎え……指に滴る愛液を美味しそうに舐めているヴァレリオ様。

 「ミリー、君がココに受け入れるのは私だけだ。この先ずっと――――」
 「ヴァレリオ、さま……」

 なぜそんな事を……まるで激しい独占欲をぶつけられているかのよう。
 彼のベッドでの言葉は全て甘くて、私をぐずぐずにしていく。
 言われなくとも誰ともこんな事をしようとは思えないのに。

 「あなただけ……ですわ……」
 「ミリー……!!」

 下腹部に物凄い質量が侵入し、襞を擦りながら隘路を押し広げていった。
 彼の先端が最奥まで届いた瞬間に、またしても体は快楽に痺れる。

 「は……ぁ……ぁあっ」
 「少しこのままで……」

 互いの唇が重なり合い、優しく溶け合うような口付けが降り注いでいく。
 唾液を啜り、舌を擦り合わせていると、下腹部がどんどん切なく疼いてしまう。
 前回初めてを捧げたばかりなのに、もうこんな体になるなんて……確実に彼によって自分の体が作り変えられている気がする。

 でもそれが、なんだか心地良い。
 すっかり私の中は彼の熱に馴染み、口付けを交わしながら、ゆっくりと律動が繰り返されていく。

 「ヴァレリオ、さまぁ……んぅ……」
 「ミリー……ミリー……」

 愛する人を求めているかのように切ない表情。
 そんな彼に名前を何度も囁かれてしまうと、嬉しさがこみ上げてくるのは必然だった。
 汗で張り付いたダークブラウンの髪が余計に色気を帯びて、私の熱を押し上げていく。 

 「あっ、あぅっ、んぁ……ぁ……だめっ……もう……っ!」

 絶頂が近づいてきたと同時に彼が腰を掴み、激しく穿ってくる。
 腰を打ち付ける音、卑猥な水音、互いの吐息や嬌声が室内に響き、その全てに私の体が反応してしまう。

 「あっ、ああっ……あっ……イクッ……はぁぁっ!」
 「ミリー……いっしょに……っ!」

 やがて快楽の波は私達を飲み込み、2人同時に達していった。
 体は何度も痙攣し、彼の熱が私の中で爆ぜ、下腹部がじんわりと温かくなっていく。
 二人とも汗だくだけれど、しばらくこの甘美な快楽に酔いしれ、抱きしめ合う。

 まだ覚めないで……もう少しこのまま――――

 ヴァレリオ様はゆっくりと体を起こし、私の額にキスを落とした。
 あの時と同じ。
 初めての時も最後は額にキスをして、そして……極上の笑みを向けてくる。

 「今日も、凄く悦かったよミリー」

 最初はこの笑顔を向けられて、胸がときめいたわ。
 でも今は分かる。
 この笑顔は終わりの合図。

 私は自分の心を無にして、笑顔を張り付けた。

 「私も」

 少しの間ベッドに横たわったヴァレリオ様は、おもむろに体を起こし、帰り支度をし始めた。
 やはりベッドで寝転がっているのが躊躇われ、体を起こそうとするも、閣下は手で制して自分で身支度をしてしまう。
 もう恋人の時間ではないのなら、せめて娼婦としての務めを果たさせてほしいのに。
 どうしてもさせてくれないようなので、ベッドに体を投げて、今回も閣下の後ろ姿をぼんやり眺める事にした。

 私の視線などまるで気にする素振りもなく、素早く着替える背中――――
 そして振り返り、「それでは失礼する」と機械的な挨拶をして、颯爽と扉の外へと消えて行った。

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