8 / 36
※割り切った関係 2
臀部や太ももを慣れた手つきでなぞり、その手は湿り気を帯びた叢へとたどり着く。
「もうびしょびしょじゃないか」
「や……そんなこと、いわないで……っ」
「恥ずかしがることはないよ。君の全てを私に差し出して」
私の股座に顔を埋めながら、悪魔のような囁きをしてくる。
「ヴァレリオさま……ココにほしいの」
「何がほしい?」
そう言いながら、指をゆっくりと中に挿入れてくる。
「はぁぁ……ぁあ」
体は正直で、隘路は待ち焦がれた刺激に吸い付き、彼の指を離そうとしない。
もっと……もっと刺激がほしい。
「腰が揺れてる。どうしてほしいか言ってごらん、ミリー」
「やぁぁ……わかってる、くせにっ」
「君の声で、君の言葉で聞きたいんだ」
本当にヴァレリオ様はいじわるだわ……あなたの好きにしていいって言ったのに。
結局私がお願いしないといけないなんて。
でも体の疼きは限界に達し、彼を求めて中が切なくて堪らない。
「もっと……はげしくして」
瞬間、指を激しく突き動かし、中をぐずぐずにかきまぜてくる。
彼には私のいいところが全て知られているのだから、逃れようもなかった。
「ひっ、あっ、あぁぁぁ!」
あっという間に果ててしまい、蜜口からはだらしなく蜜が滴り落ちていく。
指に絡みつくそれを舌で舐め取るヴァレリオ様の瞳は、獣のように飢えて見えた。
指で秘所を広げながら息を吹きかけてくると、全身が粟立ち、体が期待に震える。
「中がうねってる……美味しそうだ」
そう呟いたヴァレリオ様。
蜜口に口付けし、ちゅうっと吸い付いて指で花芽を捏ねられる。
「あっ、ああ、いやぁ……!」
全身に甘い痺れが走り、快感で頭の中が真っ白になっていった。
恥ずかしくて堪らないのに、もっと吸ってほしくて腰が止まらない。
「んっ……おいし……」
喉を鳴らしながら飲み込んでいくヴァレリオ様……そんな汚いものを……美味しそうに飲まないで……!
身をよじる私を逃すまいと、彼の手が私の腰をつかんだ。
そして舌なめずりをしながら、すっかり勃ち上がった剛直を蜜口にあてがう。
「私の好きにしていいと言ったのは君だからね」
一言呟いて、自身の熱を中に一気に埋めた。
「ぁ……だめぇ……いま、イッたばかり……っ!!」
「めちゃくちゃにされたいと言っただろう?」
腰を引き寄せられ、自身の楔を最奥まで何度も押し込んでくる。
それが堪らなく気持ちがいいので、頤は開いたまま、嬌声だけが漏れ出てしまう。
「あぁ……う……んっ……それぇ……きもちっ」
頭が痺れてくる。
もう何も考えられない。
「もっと……もっとしてぇ」
「ミリー、君のお望みのままに……!」
どちらの望みを叶えているのかといった状況だけれど、もうそんな事もどうでもよくて、互いに快楽だけを貪っていく。
激しく打ち付けられる腰は悦びに震え、彼の熱を締め付けた。
何度も果てては白濁を注がれ、また悦ぶ、淫らな体。
こんな私だけど、この部屋の中では彼が私を求め、可愛がってくれるのだ。
「ヴァレリオさまぁ……はなさ、ない、で……っ」
「君は私のものだ、ミリー……!」
もっと私を触って、もっと弄って、もっと求めて……離さないで――――
私の我が儘もこの時だけは聞いてもらえる。
何度目の絶頂を迎えたのか分からず、互いの境界線がなくなっていくよう。
彼に対する自分の気持ちが何なのか、薄っすらと気付き始めていたけれど、今はただ互いの肉欲に溺れたくて蓋をする。
そうして気が済むまでお互いを求め合い、彼が帰っていったのは空が白みがかってからだった。
あなたにおすすめの小説
【完結】愛する人はあの人の代わりに私を抱く
紬あおい
恋愛
年上の優しい婚約者は、叶わなかった過去の恋人の代わりに私を抱く。気付かない振りが我慢の限界を超えた時、私は………そして、愛する婚約者や家族達は………悔いのない人生を送れましたか?
【完結】彼を幸せにする十の方法
玉響なつめ
恋愛
貴族令嬢のフィリアには婚約者がいる。
フィリアが望んで結ばれた婚約、その相手であるキリアンはいつだって冷静だ。
婚約者としての義務は果たしてくれるし常に彼女を尊重してくれる。
しかし、フィリアが望まなければキリアンは動かない。
婚約したのだからいつかは心を開いてくれて、距離も縮まる――そう信じていたフィリアの心は、とある夜会での事件でぽっきり折れてしまった。
婚約を解消することは難しいが、少なくともこれ以上迷惑をかけずに夫婦としてどうあるべきか……フィリアは悩みながらも、キリアンが一番幸せになれる方法を探すために行動を起こすのだった。
※小説家になろう・カクヨムにも掲載しています。
【完結】裏切られたあなたにもう二度と恋はしない
たろ
恋愛
優しい王子様。あなたに恋をした。
あなたに相応しくあろうと努力をした。
あなたの婚約者に選ばれてわたしは幸せでした。
なのにあなたは美しい聖女様に恋をした。
そして聖女様はわたしを嵌めた。
わたしは地下牢に入れられて殿下の命令で騎士達に犯されて死んでしまう。
大好きだったお父様にも見捨てられ、愛する殿下にも嫌われ酷い仕打ちを受けて身と心もボロボロになり死んでいった。
その時の記憶を忘れてわたしは生まれ変わった。
知らずにわたしはまた王子様に恋をする。
『影の夫人とガラスの花嫁』
柴田はつみ
恋愛
公爵カルロスの後妻として嫁いだシャルロットは、
結婚初日から気づいていた。
夫は優しい。
礼儀正しく、決して冷たくはない。
けれど──どこか遠い。
夜会で向けられる微笑みの奥には、
亡き前妻エリザベラの影が静かに揺れていた。
社交界は囁く。
「公爵さまは、今も前妻を想っているのだわ」
「後妻は所詮、影の夫人よ」
その言葉に胸が痛む。
けれどシャルロットは自分に言い聞かせた。
──これは政略婚。
愛を求めてはいけない、と。
そんなある日、彼女はカルロスの書斎で
“あり得ない手紙”を見つけてしまう。
『愛しいカルロスへ。
私は必ずあなたのもとへ戻るわ。
エリザベラ』
……前妻は、本当に死んだのだろうか?
噂、沈黙、誤解、そして夫の隠す真実。
揺れ動く心のまま、シャルロットは
“ガラスの花嫁”のように繊細にひび割れていく。
しかし、前妻の影が完全に姿を現したとき、
カルロスの静かな愛がようやく溢れ出す。
「影なんて、最初からいない。
見ていたのは……ずっと君だけだった」
消えた指輪、隠された手紙、閉ざされた書庫──
すべての謎が解けたとき、
影に怯えていた花嫁は光を手に入れる。
切なく、美しく、そして必ず幸せになる後妻ロマンス。
愛に触れたとき、ガラスは光へと変わる
断る――――前にもそう言ったはずだ
鈴宮(すずみや)
恋愛
「寝室を分けませんか?」
結婚して三年。王太子エルネストと妃モニカの間にはまだ子供が居ない。
周囲からは『そろそろ側妃を』という声が上がっているものの、彼はモニカと寝室を分けることを拒んでいる。
けれど、エルネストはいつだって、モニカにだけ冷たかった。
他の人々に向けられる優しい言葉、笑顔が彼女に向けられることない。
(わたくし以外の女性が妃ならば、エルネスト様はもっと幸せだろうに……)
そんな時、侍女のコゼットが『エルネストから想いを寄せられている』ことをモニカに打ち明ける。
ようやく側妃を娶る気になったのか――――エルネストがコゼットと過ごせるよう、私室で休むことにしたモニカ。
そんな彼女の元に、護衛騎士であるヴィクトルがやってきて――――?
【完結】好きでもない私とは婚約解消してください
里音
恋愛
騎士団にいる彼はとても一途で誠実な人物だ。初恋で恋人だった幼なじみが家のために他家へ嫁いで行ってもまだ彼女を思い新たな恋人を作ることをしないと有名だ。私も憧れていた1人だった。
そんな彼との婚約が成立した。それは彼の行動で私が傷を負ったからだ。傷は残らないのに責任感からの婚約ではあるが、彼はプロポーズをしてくれた。その瞬間憧れが好きになっていた。
婚約して6ヶ月、接点のほとんどない2人だが少しずつ距離も縮まり幸せな日々を送っていた。と思っていたのに、彼の元恋人が離婚をして帰ってくる話を聞いて彼が私との婚約を「最悪だ」と後悔しているのを聞いてしまった。
【完結】裏切られた私はあなたを捨てます。
たろ
恋愛
家族が亡くなり引き取られた家には優しい年上の兄様が二人いました。
いつもそばにいてくれた優しい兄様達。
わたしは上の兄様、アレックス兄様に恋をしました。
誰にも言わず心の中だけで想っていた恋心。
13歳の時に兄様は嬉しそうに言いました。
「レイン、俺、結婚が決まったよ」
「おめでとう」
わたしの恋心は簡単に砕けて失くなった。
幼い頃、助け出されて記憶をなくして迎えられた新しい家族との日々。
ずっとこの幸せが続くと思っていたのに。
でもそれは全て嘘で塗り固められたものだった。
「私に愛まで望むとは、強欲な女め」と罵られたレオノール妃の白い結婚
きぬがやあきら
恋愛
「私に愛まで望むな。褒賞に王子を求めておいて、強欲が過ぎると言っている」
新婚初夜に訪れた寝室で、レオノールはクラウディオ王子に白い結婚を宣言される。
それもそのはず。
2人の間に愛はないーーどころか、この結婚はレオノールが魔王討伐の褒美にと国王に要求したものだった。
でも、王子を望んだレオノールにもそれなりの理由がある。
美しく気高いクラウディオ王子を欲しいと願った気持ちは本物だ。
だからいくら冷遇されようが、嫌がらせを受けようが心は揺るがない。
どこまでも逞しく、軽薄そうでいて賢い。どこか憎めない魅力を持ったレオノールに、やがてクラウディオの心は……。
すれ違い、拗れる2人に愛は生まれるのか?
焦ったい恋と陰謀+バトルのラブファンタジー。