【完結】10日に1度の恋人~初めて愛した人は、復讐相手の夫でした~

Tubling

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※初めての客 2 ~ヴァレリオSide~


 狭い隘路に指を挿入れていくと、離すまいと襞が吸い付いてくる。
 それすらも愛おしく、彼女が出来る限り気持ちよくなれるように、硬くなった花芽を口に含んだ。
 指と口で刺激を与えると、彼女の嬌声が室内に響き渡っていく。

 「ふっ、あうっ、ああ、またっ……だめぇっ……ぁ~~~っ!!」

 私の手によって何度も達する彼女の体はとても敏感で、淫らだった。
 愛する女性のこんな姿を見て、正気でいられるほど出来た人間ではない。
 今まで女性に対して欲情した事などなかったのに……すっかり勃ち上がった昂りはドクドクと脈打っている。
 早く彼女の中に入りたい……でも初めてなのだから落ち着かなければ……そう思うのに。

 「ヴァレリオ様。早く、私をあなたのものにして……っ」

 そんな事を言ってはいけないと言う私に、「私がそうしてほしいの」と瞳を潤ませる。
 
 君がそんな事を言うから。
 理性が崩壊し、一気に剛直を奥までねじ込んだ。

 「あ、あぁぁぁっ!!」

 きっと痛いに違いない。
 まだ誰も受け入れた事のない隘路は、異物を感じて収縮を繰り返している。
 
 「ミリー……ミリー……!」

 私は落ち着かせるように彼女の名前を囁いた。
 幼い頃、こうやって君の名を呼んでいたな。
 天使のような君が私に微笑むたびに恋に落ちていった。
 今はこんな形で君の名を呼んでいる事に胸が軋んでいく……それでも君を求めずにはいられない。
 優しい君は、苦しみに耐えるような表情をしながらも「もう大丈夫」と言う。

 堪らない気持ちをかき消すように、ゆっくりと動いていった。

 やがて彼女から、苦痛とは違う甘い声が聞こえてくる。

 「はぁ、ああっ、きもち……いぃっ」

 嬉しかった。
 私が彼女に快感を与えているという事が。
 一気に快楽の波が押し寄せ、私自身も彼女の中に欲望を散らせていく。
 
 「わたし、もっ……もうっ……イクッ……ミリー……~~~っ!!」

 愛する人を味わうように、長い間、彼女の中に留まり続けた。
 まだ離れたくない。
 もう少し。
 あと少し。

 我に返り、彼女の額にキスをする。

 「凄く悦かったよ、ミリー」
 「私も」

 ああ、この瞬間を永遠にできればいいのに。
 シーツには彼女の初めての証……鮮血が散り、美しい髪が波打つ。
 海のようなターコイズブルーの瞳が熱で潤んで、とても扇情的だ。
 このまま余韻に浸っていれば、名残惜しくて帰れなくなってしまう。

 ヘレーネに彼女の存在を悟られるわけにはいかないのだ。
 自分に言い聞かせ、ベッドから体を起こした。
 
 着替え始める私を見て、ミリーが手伝おうとする。
 娼婦と客のように――――
 現実は残酷だな。
 でももう少し余韻に浸っていたかった私は、「大丈夫」と手伝いを拒んだ。
 まだ扉を出るまでは恋人のミリーでいてほしい。

 私の勝手な願いだが、ミリーは大人しく聞き届けてくれたので、着替えを済ませたらすぐにドアノブに手をかけた。

 「それでは失礼する」
 「ええ、また10日後に。ヴァレリオ様」

 2人だけの挨拶。
 廊下を歩きながら、また10日後に想いを馳せた。
 早く会いたい。
 さっき別れたばかりなのに、もう会いたくなっている。
 帰り際にオーナーに声をかけ、ミリーの事を頼むと告げ馬車へと急いだ。
 
 後ろを振りかえりそうになるが、必死で堪える。

 情を通わせていると思わせてはいけない。
 私の目的も全部……必ず彼女を救い出し、シュレーブス公爵家を潰す。
 その為だけに生きると胸に誓って――――

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