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貴族街

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「ほんっと見かけによらず肉好きだし大食いなんだな...。

流石にその量を見ると俺は腹いっぱいな気分だよ。」


「ケントそれは食が細すぎだよ!!
あれ、でも身長もあるし体重もあるよね?」


「おい、お前が大食い名だけだろ!一緒にすんな。
そもそも俺の場合着痩せするし、こちとら細マッチョなんだ。


そもそもここの国の男性の身長平均はいったいどのくらいなんだ?」



「平均は分からんが、だいたい男性は180超えてる人多いよな?
リヒトお前教師なんだから知ってるだろ?」


ニコラスは得意げにフッと笑いあたかも自分が答えるみたいだ。


「あ"ぁ?
180前後じゃねーのか?
俺は薬学治癒系科目の顧問だ、体育の先生にでも聞け。」


「まあまあ、そんなツンツンするなよ。」


「ニコラスが得意げなのがうざかったんだ。」


大人二人が喧嘩をし始め、ケント達は止めるのも面倒でスルーする事にした。
リュカがあっちの屋台こっちの屋台とアイス屋に向かいながら途中途中止まっている時間が短くも何回も止まるからなのか、なかなか前に進まず、目的地へたどり着けないでいる。

屋台の色が木そのものの色ではなく着色料を塗ってあるのかカラフルだ。
八百屋で緑はわかるが、肉屋で赤とはどういった経緯があったのか気になるが聞くのもめんどくさいので見なかったことにする。

アイス屋ぽい無駄に人だかりができている建物を見つけあともう少しでたどり着く頃のは、ニコラスとリヒトの喧嘩は終わっていて全然違う話題で盛り上がっていた。


「リュカー。
もう少しでアイス屋に着くんだからあっちこっち行かないでくれよ。

ウィリアム、あれがアイス屋の建物で合ってるんだよな?」


ケントはリュカに一応注意をしてから、パステルカラーの建物に指を指しながら聞く。


「そうだよ。

ちょ、リュカどこ行くのかな?」


目を離したすきにフラァっとどこか行こうとしたのをウィリアムがリュカの首根っこを掴み止める。


「とりあえずアイス屋に行こう。
また後でお菓子でも肉でも買っていいから、とりあえず一緒にアイス屋に行こうね。ね?」
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