悪役令嬢になってしまったので準備は万全にしましたが義弟が心配です!

さくら

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1章

ごめんなさい

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マリアが怒って席に座ってからすぐに授業開始の予鈴が鳴った。私はもともと自分の席にいたがミレーヌはマリアと反対側の席のため予鈴がなると戻った。
えっこのままなの?私のせい?ふたりの喧嘩の原因私だよね!? 



授業後もふたりは私の側にいるが全く話さない。気まづいのだけど、私も口を出すに出せない。
「リリーナルチア様今日は私クラブの日ですので」マリアが頭をこちらに少し下げ言った
「そうだったわね。ではまた明日会いしましょう」
「はい。また明日」急いでクラブ棟に向かっていった。

「ミレーヌはこの後予定があるかしら?」
「いえ特に何もないです」
「でしたら私と少しお話ししない?」
「はい。では私の部屋はどうですか」
ミレーヌはこの学園の寮に住んでいるのよね。
「じゃあお邪魔させてもらおうかしら」
女子寮までは目と鼻の先だ。
マリアの専属メイドにお茶とお菓子を用意してもらいながら話すことになった。

「話しって言ってもマリアとのことなんだけどもね」
「ああ、怒らせてしまいましたからね私」
えっどうしておちついてるのよ?
「えっと私のせいかしら?」
「もとを辿れば確かにリリーナルチア様が原因ではありますけど私とマリアの問題なので」
「やっぱり私がいつもと変わった言動を見せたのがいけなかったのね」
「そうじゃなくても、マリアにはいつか言ってやろうと思ってたので本当にそこは気にしないでください」
「そこはと言うと?」
「私達の間のケンカはいいので、最近実行している殿下に近づく女阻止計画を気にしてください」
「あっ、あったわねそんな計画」記憶思い出す前に実行しかけていたやつだ。なんでも殿下に近づいてくる女に嫌味を言い。更に近づいてくるようなら精神的にくる圧力攻撃で嫌がらせをするという計画。マリアやミレーヌにもやらせていた非道な虐めだ。
「あれいい加減にしないと女子全員どころか殿下に益々嫌われますし大人になってから社交界で孤独になりますよ」ミレーヌ私にも怒ってる!? 
 そう言えばずっと私を怒っていてくれたよね。でもなんだかんだで私が悪い行動するとミレーヌは尻拭いしてあまり私が悪くないよう庇ってくれていたね。
「ごめんなさい」いろいろとごめんなさいの気持ちをこめて頭を下げ言った。
「私は毎回やめた方がいいって言っても怒って聞いてくれないですよね」
「本当にすみません」令嬢らしき話し方を忘れるほど私は今まで彼女達のおかげで学園生活が過ごせてきた事実に考えさせられた。
マリアがいなければ私を肯定してついてきてくれる人はいないだろう。
ミレーヌが、いなかったとっくに私はやってきたことがやってきたことなので悪役令嬢まっしぐらで既に手遅れだったかもしれない。


「なんか今日のリリーナルチア様変ですね」
えっだから今更!?ミレーヌ遅いよ!
「そんなに変かしら?」
「はい。いつもなら何度も謝ったりしないし私の話聞いて下さらないのに」
怪しい者を見るような目で見ないで朝からこんな感じだったじゃない。今更よ。今更。
「人は死にそうになった時に自分の人生や生き様を見直して成長するものよ」

「つまり誕生日の日に頭を打って倒れた際に生死を彷徨い、御自身の行いを悔い改めようと思ったってことですか?」
「そうね」ざっくり説明するとそうなるわよね。前世のことやゲームの内容は言えないし。
「あのもう改心してくださるってことですか」
「ええ、私が行ってきたことは反省していくわ。危害を加えてしまった人には謝罪にこれから行くつもりなの。だけどね。謝って済む話しではないのもわかっているわ」
「リリーナルチア様私は……」
「ミレーヌ、今までごめんなさい。そしてありがとう。謝って済む問題ではないのはあなたも同じよね。ミレーヌ私のお友達を辞めてもいいのよ、自由になって。モンスルト家の当主である私のお父様に頼まれたことだとしてもあなたに害を与えることはしないと誓うし。不安なら書面に書いて」
「本当リリーナルチア様は私を飽きさせませんね」
「えっ」
「そんなリリーナルチア様についていけるのは私とマリアぐらいしかいません」

「ミレーヌ?」
「私はですね。モンスルト家の頼みだから一緒にいるんじゃないんです」
「じゃあどうして」
「リリーナルチア様が面白くて好きだからです」
「えっ?」
「リリーナルチア様は私が誰にでもこんなにズケズケ言うタイプじゃないの知っていますよね?」
「ええ。そうね」
「私が大事なお友達だと思った人にはその人の為だと思っていろいろと小言を言ってしまうのですが、それを嫌がって離れていく人が多い中リリーナルチア様は、私が言ったことに対して真正面から怒り、無視したり時には言い返してきたり言い合いになりながらも私から離れるどころか一緒にいてくれますし結局自ら話しかけてくれますよね」
「それは」
「私はそんなリリーナルチア様が大好きなんです。だからこれからも友達でいさせてください」
「…はい」リリーナルチアには本当の友達がいないと思ってた。だけど好きだと言ってくれる大切な友人が近くにいた。目が少し涙で霞んで見にくかったが前を見るとミレーヌの笑顔が眩しかった。

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