悪役令嬢になってしまったので準備は万全にしましたが義弟が心配です!

さくら

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1章

魔法の代償

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魔法を発動させれればその場は真っ白な世界と化した。時間も人も物も自分すらも感じられない不思議な世界がそこには続いた。魔法石は『雷』で魔法陣は『電気』それを自分の魔力で無理やり『光』属性似た魔法に変換した。闇と対等の光は、絶対に光の属性からしか作れ無い訳ではない。他の属性も応用すれば『光』属性の魔法に近づけられる。同様に光属性も他の属性の魔法を応用で近づけることが可能である。
バリンッバリンっ
光の魔法の衝撃で窓ガラスは次々ひびが入り割れていく音が聞こえる窓が光に限界を感じたのだ、そして光の中から教師達もテレポートで近くに集まっていた。
獣は光で目が見えないだけではなく光自体に体が弱かった為倒れてしまっていた。
「とりあえず安心してほしい。さっきの魔獣は結界の檻に閉じ込めた。怪我はないか?」
担任の教師であるアプル先生が身を案じて話しかけてくれたことで私は先ほどの魔力の消耗から座り込んでしまった
「私は大丈夫です。手芸クラブの生徒は無事ですか?」
「ああ心配ないよ。別の先生が向かって大丈夫だと今連絡がきた」
「良かった」
「リリーナルチア君のおかげで異常に気付けた。ありがとう」
「いえ」
マリア、ミレーヌにまた会えることができる。本当に良かった。
「これは闇属性の魔物か。なんでこんなところにいるのだ!警備は結界はどうなっているんだ!?」
「もとはこの辺りの森に生息するただの野生小動物のリスだと思われます。そのリスに何者かがこの学園内で魔術をかけ魔法石を砕き食べさせ闇属性にしたように考えられますね」
次期校長補佐である強力な魔力を持った教師達は言い合った。

その後しばらくして保健室に行って念のため診てもらい私や手芸部の部員以外のクラブ棟にいた生徒、学園に残っていた生徒は全員体育館に集められたらしい。
そこから事情聴取が始まった。私やマリア、ミレーヌ手芸クラブのみんなはその中でも別々の個室で事細かく聞かれその後みんなと同じ体育館に行くとマリアやミレーヌは私を見ると泣いて抱きしめた。 
その時だった。
全ての事情聴取が終わったのだろうか。
私の前に教師達が集まって私を魔法で一時的に拘束した。
「なぜリリーナ様を拘束するのですか!?彼女は被害者ですよ?」マリアとミレーヌが教師に詰め寄る。

「事情聴取の結果と記録用魔法機のとある映像がこの事件の証拠になったのだ」
「だとしても、もう一度きちんと調べてください!きっとそれは間違いです」
「話しはもう一度聞くがこの拘束は解くことはない。死者も二人出てる。わかるだろう」私の耳元でそう言うのだ。
「はい」死。そんなことが起きてるなんて。一応殺人の疑いがあればこうするしかないのはわかる。でも何かがおかしい。

「リリーナ様は無実です絶対に」ミレーヌとマリアは最後まで教師に私の身の潔白を訴えていた。それでも私は拘束魔法を強化され一歩ずつ歩かさせられた。
「犯人が捕まって良かった良かった!マリアちゃんも内心嬉しいでしょ?リリーナルチア様の事嫌ってたし」泣くマリアを宥めるのは同じクラスメイトのマリアと仲が良い子だたった。地獄耳だから聞こえてしまう。そっかマリア私の事
「バカな事言わないで!リリーナルチア様はそんなことしない!!属性魔法が嫌いで魔法で弱い者を傷つけることなんて絶対にしない人だから!」
「でも嫌いなんでしょ!!」
「違うの嫌いじゃない。嫌いになりたかっただけ。嫌いって言って周りに。自分に言い聞かせていたかっただけ。でも私は本当は本当は、っリリーナ様のことが好きなの!大好きなの!本当に嫌いなのは、ここ数年のリリーナ様が王妃になりたいが為に汚い手段を使うことを………止めることで嫌われてしまうと恐れて何も言えない私が………嫌いだった。リリーナ様を嫌いになんてなれるわけない。彼女は私を姉妹の属性魔法から何度も助けてくれた。属性魔法が上手く使えない私に生き方を教えてくれたのだから」
その話を聞いて思い出した。幼少期に何度かお茶パーティに出席した際に風の属性魔法で何度もスカートや髪型をクシャクシャにされ嫌がらせされている少女を魔法石で助けた。属性魔法が使えないことで他の姉妹からいじめられているのが属性魔法がない惨めな自分と重なってしまったのだろう。一族の属性魔法なんて身についてなくても魔法石があればいろんな種類の属性の魔法が使えること属性魔法の弱点について色々教えた。それが幼少期のマリアとの出会いであり友達になったきっかけでもあった。
ミレーヌも言っていたわね…『マリアは大事な人にしか刺繍が入ったものをプレゼントしないと』それはマリアが幼少期唯一姉妹より上手かったものだから。そして初めて会ったあの時私が褒めたからだったわ…
「リリーナ様私は信じています」
「私もです絶対に」
二人の声が頼もしかった。しかし外に連れて行かれる時の私を体育館にいる他の生徒達はまるで人殺しを見るような軽蔑する目で見ていた。ゲームではないはずの死亡フラグが立ったことに少し怖気付きながらも私は涙を耐え負けずと前を見て歩いた。

出口の方に近づくと大勢の中からグレイエもその体育館にいたのがわかった。他の人達のようにザマァ見ろと思っているだろうか?軽蔑した目で見ているだろうか?それともミレーヌやマリア達みたいに……
目が合うと彼はただ時が止まったかのように何も考えられず放心状態のようだった。まるでゲームでリリーナルチアがモンスルト家の子供でないと知ったあの追放される前のパーティのように。







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