悪役令嬢になってしまったので準備は万全にしましたが義弟が心配です!

さくら

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1章

ライバルたちと!

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私の評価が上がったこと無事であったことを喜んでくれるのは友達のマリアとミレーヌ。
一方で私の評価が上がることをよく思わないのが私以外の婚約者候補とその取り巻き達。
これで殿下の婚約者候補者レースで私が優位になったからだ。
実際殿下の中では余計に疑わしくも目障りな存在になったような気もするけど重要なのは周りからの名声だ。私が次期王妃に必要な名声の少しでも集めようなら嫉妬もするだろう。
だから嫉妬深く負けず嫌いなローズマレーは普通の日であっても会いたくないけど今は更に会いたくない。
リアンのことに自分の未来のことも不安で仕方ないそんな中でライバルのこと考えている暇はないが
「もしあの場に私がいたら私も同じようにできたのですから。自分だけが特別だと勘違いなさらない方がよろしくてよ」
予想通り授業後にローズマリーが絡んできてウザい。
「はい、勘違いしておりませんわ。ローズマレー様やジャスン様であっても私と同じことをされたでしょう」
「まぁわかっているならいいのですけど」と私が素直に認めたことを不審に思う顔をしながら退散してくれた。
その様子を陰ながらグレイエが見ていた気がした。


そして放課後、昨日街で仕入れた成果を活かしたい!ジャスンと仲良くなってジャスンの領土のこと聞いて平民落ちした時のシュミレーションをしたいのだ。
そう心で思うがまず一昨日のこともあるので改めて手芸クラブをマリアとミレーヌと訪れた。
お礼もされ部活に入らないかと歓迎も受けた。これまでのこともあるので一昨日の出来事だけでは信用されないと思っていたがみんな優しい人達で私にやり直すチャンスをくれていた。殿下のファンクラブはそもそも追放されかけてるしもし許されたとしてもこの先入っていても何にも役に立たないが手芸部は平民になった時にもその経験を活かすことができる。「是非よろしくお願いします」と私は頭をさげた。
みんな拍手で私のことを歓迎してくれて嬉しかった。
そして刺繍をハンカチに施すぐらいしか経験がなかった私が手芸部クラブに入る事になり様々な手芸の知識を得ることになった。
毎日あるわけではないが週に2回活動があるので最近はミレーヌも手芸クラブに入り3人仲良くクラブ活動をしている。
平和な日々が続いたの束の間。

来月にはいよいよ大きなテストがある。
その前になかなか最近生活が充実していて出来なかったジャスンと友達大作戦を決行しようと思う。
クラブが今日はないので授業後ジャスンのクラスに突撃してお話しをしようと思う。ジャスンとは謝って以来話してない。私はジャスンにも殿下に近づけないようにしていたからだ。みんなに謝って 時ジャスンにも謝ったのだ。ジャスンは驚きながらも謝罪を受け入れてくれた婚約者候補の中で一番優しい子だ。
「ご機嫌よ」
「ご機嫌よリリーナルチア様」
「ジャスン様あの今度私と一緒にお昼ごはんを食べませんか」
突然の私の誘いにもちろん驚くジャスンだが優しい為もちろん返事は「はい。もちろん」
と微笑んで返事をしてくれた。
「ありがとうございます。もしご予定があれば明後日はどうですか」
「明後日ですね特に用事はないのでその日でお願い致します」
「ありがとうございます。その日では食堂のラウンジを借りてお待ちしております」
「了解致しました。楽しみに待っていますね」
笑顔で言うジャスンに私は浄化されそうだ。お世辞でも楽しみに待ってると言われると嬉しい。私とローズマレーは悪女だけどジャスンは目立ちこそはしなかったが天使のような子だ。ゲームでもヒロインと友達になるしヒロインが殿下ルートを選ばなければ確実にジャスンが選ばれるだろう。
明後日のラウンジの予約をして勉強して帰るのも足取りが軽い。




ジャスンとの約束のお昼こばんの日になった。午前中の授業が終わってドキドキしながらラウンジで待っているが約束の10分前になってもなかなかてこない。
ジャスンは10分前には来ているイメージがあったので迷ったのではないかと窓から下を見て探すと庭の方でジャスンらしき人間が3人の先輩らしき令嬢に囲まれていた。嫌な予感がするので急いでジャスンがいる方に向かう。
「あなたは婚約者候補として不甲斐ないのよ」
「その枠が勿体無いですわ」
ジャスンは先輩らしき令嬢に詰め寄られていた。
何も言わない訳にはいかないが先輩だし返答に悩んでいるようだった。
「すみません。皆様に認められるような候補者として精進して参ります」
「だから待てないのよ。はやく辞退しなさい」
「王族との契約にも当たりますので私の一存ではどうにもならないかと」時間を気にしながらジャスのは必死に答えるが相手はイライラしながら睨みつけていた。
「先輩方すみません何の話をしているのですか」
「モンスルトさま!?」
「先輩方がジャスン様に何を言われているのか気になってしまって」
「私達は先輩としてアドバイスをしていましたの」
「婚約者候補についてのアドバイスだったのですね!私とジャスン様で今ラウンジを予約してますの。良かったらご一緒しませんか?私も是非そのアドバイスを受けたくて」
「お昼はこのあと用事がありましてまた次の機会に」と焦って逃げていった。
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