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※攻め視点
「ばあちゃんただいま。今日、友達連れてきたよ。」
「お邪魔します!!美園蓮っていいます!!」
「まぁ!お帰り。瑠夏が友達を連れてくるなんて珍しいわね。さぁさぁ上がって頂戴」
瑠夏のおばあちゃんは人当たり良さそうな人でしわも少なく、とても若々しい印象だった。
「あ 今日ご飯食べてく??」
「え!?いいの!?」
「いいんじゃね その方が俺も嬉しいし。」
俺は瑠夏に向かって抱きつく。いつもなら「暑苦しい!」って引き剥がされるだろうと思っていたが、今日は受け入れてくれた。相変わらず抱きしめ返してはくれないけど。
「ばあちゃん、今日夕飯蓮も一緒でいい??」
「全然!!大歓迎よ。まだお夕飯できていないから、お部屋で待ってなさい。飲み物も適当に冷蔵庫から持って行っていいからね。」
俺は瑠夏からコップを受け取ると、二階に案内された。どうやらおばあちゃん家の方にも瑠夏の部屋があるらしい。
それぐらい頻繁に発情期になるのかなと少し葵さんのことが心配になった。
「なぁ話したくなかったら本当に話さなくてもいいからな?」
「いや、むしろ俺が話したいんだ。聞きたくないなら俺も話さないけど、蓮は聞きたいだろ?」
俺は静かに頷く。瑠夏は意を決したように俺に視線を向けたあと、ふいっと視線を床に落とし、少し俯きながら重たい口を自ら動かして、淡々とした口調で話し始める
「俺はこの話を小五ぐらいにちゃんと聞いたんだけど、母さんは十八歳で俺を産んで、一人で育てたんだ。」
「...母さんが俺を妊娠した理由はさ、顔も名前も知らないようなやつらに襲われたからなんだって。俺それを聞いて、母さんを苦しめてたのは、ずっとずっと俺だったんじゃないかな.....そう思ってたんだ。だから俺が母さんの前からいなくなればいいんじゃないかって。」
瑠夏はぎゅっと祈るようにして両手を握っている。
「でも、母さんは、ーー瑠夏が、俺が一番大事、たとえ俺がアルファでも大切な息子に変わりはないって...」
「俺は母さんを守りたいって思った。でも俺じゃ母さんにしてあげられることが限られてくる...辛いはずの発情期のときなんて、一番自分の無力さを思い知らされるよ。どんなにしんどい思いをしても、母さんは俺の前じゃずっと笑顔なんだ。俺に苦しいのがバレないように.....」
俺は瑠夏の怒涛の話に一瞬頭が追いつかない。襲われて?つまりは瑠夏は望まれて生まれてきた子ではない??
確かにそれなら、葵さんに番がいないのは、なんら不思議なことではない。
「俺が一番怖いのは母さんがいなくなることなんだ、、蓮も聞いたことあるだろ?番のいない独り身のオメガは早くに亡くなるリスクが高いって...そんなことになったら俺は耐えらんない。」
思わず固唾をのんでしまった。葵さんが死ぬ??番のいないオメガは間違いなくそういった傾向が高いとは聞いたことはあるが、それが顕著に見られるのは番に捨てられたオメガの場合じゃなかったのか??
「だからもし、蓮が母さんの運命なら、母さんを救ってあげられるんじゃないかって.....」
瑠夏の目からポロポロと大粒に涙が溢れ始める。滅多に見せない友人の悲痛な訴えに、俺の胸は張り裂けそうになる。俺は運命を葵さんに感じた。
でもそれは”ただ感じた”だけにすぎなかった。己のあまりの浅はかな考えに反吐が出そうになる。
「押し付けてごめん、でもこうなったのも全部、全部っ俺のせいで...だから母さんは!ーー「いいえ、それは違うわよ。瑠夏」
「ぐすっ...ばあちゃん、」
扉の方を見ると、優しい表情こそ浮かべているが、少し悲哀を含んだような面持ちで瑠夏を見つめる、瑠夏のおばあちゃんの姿があった。
「ごめんなさいね。お夕飯ができたから呼びに行こうと思ったのだけれど、まさかこの話を瑠夏が自分からしているなんて思わなくて.....蓮君は瑠夏にとても信頼されているのね」
「でも!まずはお夕飯食べてからにしましょ!!しんみりした空気は一旦ここでおしまいよ。それと私からも葵について話すわね。蓮君は葵となにかあるようみたいだからね」
夕飯はお通夜モードかな~なんて心配だったけどそんなことはなく、美味しい料理を食べながら学校の瑠夏はどうしているのか、友達は他にいるのかなんて根掘り葉掘り聞いているもんだからこんなに狼狽えている瑠夏を見るのは新鮮で面白かった。泣いたり顔を赤くしたり、今日は感情が忙しいやつだなと思う。
それから話をするのかな?って身構えてたけど、瑠夏が「風呂入り終わってからでいいんじゃね?」と提案してきたので俺もそれに賛成した。風呂に入るまでの間は、二人でゲームをしながら過ごした。
「よし風呂も入り終わったし、もうそろそろリビング行くか」
瑠夏に促され俺たちはリビングに向かう。実のところ瑠夏もおばあちゃんから葵さんのことを聞くのは初めてらしい。だからだろうか、瑠夏から少しだけ緊張感のようなものを感じた。
リビングに行く途中、最初に来た時は気付かなかったのだが、仏壇がある部屋があることに気付いた。
「瑠夏 あれって誰の仏壇??ご先祖様??」
指を差しながら瑠夏に聞いてみる。
「ん?あぁ違うよ、あれじいちゃんの仏壇。三年前に病気で亡くなったんだ。線香あげる??」
瑠夏に線香を一本ひょいっと渡されたので俺は葵さんのお父さんに線香を手向ける。
線香を香炉に差し、お鈴をちーんと鳴らす。そして仏壇の前で手を合わせる。えぇと...なんて言おうかな。初めまして。美園蓮です。葵さんをきっと幸せにしてみせます。だから見守っててください。
こんな感じで大丈夫かな?心なしか仏壇に飾られている瑠夏のおじいちゃんの顔が笑顔になったように見えた。さすがに思い込みが激しすぎるか。
「あらお香の匂いがすると思ったらお父さんに線香をあげてくれたのね。きっとあの人も喜んでるわ」
「あと蓮君、もしよかったら今日は泊まっていきなさい。お布団は一応瑠夏の部屋に用意しといたわ」
なるほど今まで俺の布団を準備してくれていたのか。言ってくれたら手伝ったのにと思ったがあくまでも俺は客人だから気を遣わせないようにしようということだろう。その温かい心気遣いに俺は甘えることにした。
「ほんとですか!?ありがたいです!!あっ!両親には伝えてあるんで大丈夫っす!」
本当は、俺の両親は共働きで海外にいるから、一人暮らしだ。でも、余計な心配はかけたくなくて、咄嗟に嘘をついてしまった。
「ふふ、ありがと。それじゃちょっと話そうかしらね。瑠夏にも私から話すのは初めてかしら。」
ごとっと何冊か分厚い本のようなものをテーブルの上に出すと、”幼稚園葵”、”小学校葵”、”中学校葵”と表紙に書いてあるのが見えた。
「「アルバム?」」
「えぇ。幼い葵の姿でも見つつ話そうと思ってね?あの子アルバムの一つも家に持って行ってないんだもの。勿体ないわよね~」
瑠夏のおばあちゃんはペラペラと丁寧にページをめくりながら「このときはお父さんが海に連れて行ったら波が怖くて泣いちゃってね、」「これは運動会の時ね。緊張してご飯があんまり食べれなかったのよ」と補足をしつつ説明してくれた。
どこを切り取っても葵さんは可愛かった。特にほっぺがぷにぷになのが写真からも分かる。
「この辺でアルバムは終わりね。うふふ。幼い頃の葵、結構可愛いでしょう。」
そう言いながら瑠夏のおばあちゃんは、ぱたん、とアルバムを閉じた。
そして、優しい眼差しをこちらに向けながら話してくれた。
「蓮君は、瑠夏からある程度は聞いたのよね??」
「はい、聞きました」
「そう...あの子はね。葵は一人で瑠夏を育てるんだってずっと言い張ってたのよ、亡くなった旦那と私は葵が赤ちゃんを産むって聞いて猛反対したわ。育てられるわけない、あなたがしんどい思いをするだけよって。でもね誰よりも瑠夏が生まれてくるのをあの子は望んでいたわ。」
「瑠夏が産まれたときのあの子の顔は幸せそのものだったわよ。」
瑠夏はそれを聞いて目を丸くしていた。さっきまでの瑠夏の話だと自分は望まれていない子という認識だったろうけど、それが今覆ったんだから驚くのも無理はない。
「それからねーー」と瑠夏のおばあちゃんはその後も話を続けてくれた。
きっと、俺が葵さんを襲ったやつらに会ったりでもしたら本当にそいつらを殺しかねないなと思った。
だけど俺はその場で「実は葵さんが俺の運命です」なんて言えなかった。だから、いつか俺が葵さんに見合う男になったら言わせてほしいな。
「ばあちゃんただいま。今日、友達連れてきたよ。」
「お邪魔します!!美園蓮っていいます!!」
「まぁ!お帰り。瑠夏が友達を連れてくるなんて珍しいわね。さぁさぁ上がって頂戴」
瑠夏のおばあちゃんは人当たり良さそうな人でしわも少なく、とても若々しい印象だった。
「あ 今日ご飯食べてく??」
「え!?いいの!?」
「いいんじゃね その方が俺も嬉しいし。」
俺は瑠夏に向かって抱きつく。いつもなら「暑苦しい!」って引き剥がされるだろうと思っていたが、今日は受け入れてくれた。相変わらず抱きしめ返してはくれないけど。
「ばあちゃん、今日夕飯蓮も一緒でいい??」
「全然!!大歓迎よ。まだお夕飯できていないから、お部屋で待ってなさい。飲み物も適当に冷蔵庫から持って行っていいからね。」
俺は瑠夏からコップを受け取ると、二階に案内された。どうやらおばあちゃん家の方にも瑠夏の部屋があるらしい。
それぐらい頻繁に発情期になるのかなと少し葵さんのことが心配になった。
「なぁ話したくなかったら本当に話さなくてもいいからな?」
「いや、むしろ俺が話したいんだ。聞きたくないなら俺も話さないけど、蓮は聞きたいだろ?」
俺は静かに頷く。瑠夏は意を決したように俺に視線を向けたあと、ふいっと視線を床に落とし、少し俯きながら重たい口を自ら動かして、淡々とした口調で話し始める
「俺はこの話を小五ぐらいにちゃんと聞いたんだけど、母さんは十八歳で俺を産んで、一人で育てたんだ。」
「...母さんが俺を妊娠した理由はさ、顔も名前も知らないようなやつらに襲われたからなんだって。俺それを聞いて、母さんを苦しめてたのは、ずっとずっと俺だったんじゃないかな.....そう思ってたんだ。だから俺が母さんの前からいなくなればいいんじゃないかって。」
瑠夏はぎゅっと祈るようにして両手を握っている。
「でも、母さんは、ーー瑠夏が、俺が一番大事、たとえ俺がアルファでも大切な息子に変わりはないって...」
「俺は母さんを守りたいって思った。でも俺じゃ母さんにしてあげられることが限られてくる...辛いはずの発情期のときなんて、一番自分の無力さを思い知らされるよ。どんなにしんどい思いをしても、母さんは俺の前じゃずっと笑顔なんだ。俺に苦しいのがバレないように.....」
俺は瑠夏の怒涛の話に一瞬頭が追いつかない。襲われて?つまりは瑠夏は望まれて生まれてきた子ではない??
確かにそれなら、葵さんに番がいないのは、なんら不思議なことではない。
「俺が一番怖いのは母さんがいなくなることなんだ、、蓮も聞いたことあるだろ?番のいない独り身のオメガは早くに亡くなるリスクが高いって...そんなことになったら俺は耐えらんない。」
思わず固唾をのんでしまった。葵さんが死ぬ??番のいないオメガは間違いなくそういった傾向が高いとは聞いたことはあるが、それが顕著に見られるのは番に捨てられたオメガの場合じゃなかったのか??
「だからもし、蓮が母さんの運命なら、母さんを救ってあげられるんじゃないかって.....」
瑠夏の目からポロポロと大粒に涙が溢れ始める。滅多に見せない友人の悲痛な訴えに、俺の胸は張り裂けそうになる。俺は運命を葵さんに感じた。
でもそれは”ただ感じた”だけにすぎなかった。己のあまりの浅はかな考えに反吐が出そうになる。
「押し付けてごめん、でもこうなったのも全部、全部っ俺のせいで...だから母さんは!ーー「いいえ、それは違うわよ。瑠夏」
「ぐすっ...ばあちゃん、」
扉の方を見ると、優しい表情こそ浮かべているが、少し悲哀を含んだような面持ちで瑠夏を見つめる、瑠夏のおばあちゃんの姿があった。
「ごめんなさいね。お夕飯ができたから呼びに行こうと思ったのだけれど、まさかこの話を瑠夏が自分からしているなんて思わなくて.....蓮君は瑠夏にとても信頼されているのね」
「でも!まずはお夕飯食べてからにしましょ!!しんみりした空気は一旦ここでおしまいよ。それと私からも葵について話すわね。蓮君は葵となにかあるようみたいだからね」
夕飯はお通夜モードかな~なんて心配だったけどそんなことはなく、美味しい料理を食べながら学校の瑠夏はどうしているのか、友達は他にいるのかなんて根掘り葉掘り聞いているもんだからこんなに狼狽えている瑠夏を見るのは新鮮で面白かった。泣いたり顔を赤くしたり、今日は感情が忙しいやつだなと思う。
それから話をするのかな?って身構えてたけど、瑠夏が「風呂入り終わってからでいいんじゃね?」と提案してきたので俺もそれに賛成した。風呂に入るまでの間は、二人でゲームをしながら過ごした。
「よし風呂も入り終わったし、もうそろそろリビング行くか」
瑠夏に促され俺たちはリビングに向かう。実のところ瑠夏もおばあちゃんから葵さんのことを聞くのは初めてらしい。だからだろうか、瑠夏から少しだけ緊張感のようなものを感じた。
リビングに行く途中、最初に来た時は気付かなかったのだが、仏壇がある部屋があることに気付いた。
「瑠夏 あれって誰の仏壇??ご先祖様??」
指を差しながら瑠夏に聞いてみる。
「ん?あぁ違うよ、あれじいちゃんの仏壇。三年前に病気で亡くなったんだ。線香あげる??」
瑠夏に線香を一本ひょいっと渡されたので俺は葵さんのお父さんに線香を手向ける。
線香を香炉に差し、お鈴をちーんと鳴らす。そして仏壇の前で手を合わせる。えぇと...なんて言おうかな。初めまして。美園蓮です。葵さんをきっと幸せにしてみせます。だから見守っててください。
こんな感じで大丈夫かな?心なしか仏壇に飾られている瑠夏のおじいちゃんの顔が笑顔になったように見えた。さすがに思い込みが激しすぎるか。
「あらお香の匂いがすると思ったらお父さんに線香をあげてくれたのね。きっとあの人も喜んでるわ」
「あと蓮君、もしよかったら今日は泊まっていきなさい。お布団は一応瑠夏の部屋に用意しといたわ」
なるほど今まで俺の布団を準備してくれていたのか。言ってくれたら手伝ったのにと思ったがあくまでも俺は客人だから気を遣わせないようにしようということだろう。その温かい心気遣いに俺は甘えることにした。
「ほんとですか!?ありがたいです!!あっ!両親には伝えてあるんで大丈夫っす!」
本当は、俺の両親は共働きで海外にいるから、一人暮らしだ。でも、余計な心配はかけたくなくて、咄嗟に嘘をついてしまった。
「ふふ、ありがと。それじゃちょっと話そうかしらね。瑠夏にも私から話すのは初めてかしら。」
ごとっと何冊か分厚い本のようなものをテーブルの上に出すと、”幼稚園葵”、”小学校葵”、”中学校葵”と表紙に書いてあるのが見えた。
「「アルバム?」」
「えぇ。幼い葵の姿でも見つつ話そうと思ってね?あの子アルバムの一つも家に持って行ってないんだもの。勿体ないわよね~」
瑠夏のおばあちゃんはペラペラと丁寧にページをめくりながら「このときはお父さんが海に連れて行ったら波が怖くて泣いちゃってね、」「これは運動会の時ね。緊張してご飯があんまり食べれなかったのよ」と補足をしつつ説明してくれた。
どこを切り取っても葵さんは可愛かった。特にほっぺがぷにぷになのが写真からも分かる。
「この辺でアルバムは終わりね。うふふ。幼い頃の葵、結構可愛いでしょう。」
そう言いながら瑠夏のおばあちゃんは、ぱたん、とアルバムを閉じた。
そして、優しい眼差しをこちらに向けながら話してくれた。
「蓮君は、瑠夏からある程度は聞いたのよね??」
「はい、聞きました」
「そう...あの子はね。葵は一人で瑠夏を育てるんだってずっと言い張ってたのよ、亡くなった旦那と私は葵が赤ちゃんを産むって聞いて猛反対したわ。育てられるわけない、あなたがしんどい思いをするだけよって。でもね誰よりも瑠夏が生まれてくるのをあの子は望んでいたわ。」
「瑠夏が産まれたときのあの子の顔は幸せそのものだったわよ。」
瑠夏はそれを聞いて目を丸くしていた。さっきまでの瑠夏の話だと自分は望まれていない子という認識だったろうけど、それが今覆ったんだから驚くのも無理はない。
「それからねーー」と瑠夏のおばあちゃんはその後も話を続けてくれた。
きっと、俺が葵さんを襲ったやつらに会ったりでもしたら本当にそいつらを殺しかねないなと思った。
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